若い世代で増加中、失明原因一位の緑内障。早期発見し予防するための簡単セルフチェック方法を現役看護師が教えます。
最近、1日にどれくらいスマートフォンやパソコンを使っていますか。
私は、多い日は、朝から夜までパソコンとにらめっこってことも。
小さい頃に、テレビゲームのし過ぎには注意しなさいよ、
時間を決めてしなさいよと言われてきましたが、
今や日常生活の中で、ディスプレイ画面を見ない日はないと言っても過言ではありません。
仕事でパソコンを使っている方や、スマホで動画を見るって方は、
寝る時間や人と話している時間よりも、画面と向き合っている方が長いってこともありますよね。
ディスプレイを見続けることによる人間への影響は、様々な形で報告されていますが、
心身への影響は良くは語られていませんよね。
なのに、日常生活には欠かせないものとして、社会への導入は止まりません。
学校の授業、病院の表示、公共施設や銀行での対応も画面上に変化しています。
スマホが普及し出したころ、2歳の甥っ子がタブレットを指でスクロールしていた時には、
「こわっ、どうなっていくんだ?」と思いましたが、
私たち人間は、このIT化にどこまで順応できるのでしょうか。
今回は、そんな社会や生活の変化から来る目への影響、
特に失明原因の1位と言われる緑内障を取り上げ、
セルフチェックやセルフケア方法をまとめてみました。
「視力が急に落ちた」「よくスマホやパソコンを使う」「子供の視力が気になる方は特に、
ご紹介するセルフチェックやセルフケアを実践してみてくださいね。
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1.若い世代でも進んでいる視力低下の現状
1-1. 子供の視力低下ととりまく環境の変化
2016年文部科学省「学校保健統計調査」において、
小学生の裸眼視力1.0未満の割合は
1979年で17.9%なのに対し、 2016年で31.46%、。
30年で、1.5倍も増加しています。
また小学生の裸眼視力0.3未満の割合は、1979年で2.6%なのに対し、
2016年では8.6%。30年で3倍の増加です。
ここ30年で、子供の頃からの視力低下が進んでいるのが、わかります。
これは、日本に限って言えることではなく、
現在、世界中で「近視」が増加していると言われています。
その原因に何があるのでしょうか。
近年の子供の生活は、かなり変わってきていますよね。
まず、外で走り回っている子供をあまり見かけなくなりましたし。
家に帰ると、テレビゲームや塾へ。人間との対話も減っています。
公園は、キャッチボールが禁止されている所があったり、
PM2.5や黄砂、放射線などの公害によるニュースから外出を制限する家庭もあり、周りの環境も変わってきています。
夫婦共働き世帯が増え、食事は外食や惣菜、ファストフードって家庭もあります。
昔に比べて、外食産業やスーパーも増えましたよね。食生活も変わっています。
1-2. 外に出て遊ぶと視力が良くなる?
2016年12月、慶應義塾大学医学部研究チームが、
太陽に含まれる「バイオネットライト」が近視の進行を抑える可能性があることを発表しており、
外で適度に運動することが、視力回復や、視力低下を予防するとしています。
バイオネットライトとは、紫外線の手前にあたる波長360~400nmの紫色の光で、
太陽光に多く含まれています。
いつから、外で遊ばなくなったんでしょうか。
テレビが普及し始めたのが1950年代からで、ここ70年のこと。
本が活字印刷されて普及したのは、明治に入ってから。ここ150年くらいのことです。
もっと言うと、大昔は、暗くなって寝る以外は、外に出て、食糧である獲物をとらえるために、
近くよりも遠くを見ることが多い生活をしていました。
人間は、太陽の光を目から取り入れ、目を養うよう進化してきたんですね。
ですから、人間の目は、近くのディスプレイを見続けるということに慣れていないんですし、
それで疲れた目や体を回復させる能力が十分ではなく、心身のバランスを崩してしまいやすいんです。
視力は小学生低学年頃に完成すると言われています。それまで、発達を続けるのですが、
外で走り回る生活の中で進化してきた人間にとって、
ディスプレイ画面を見続けることは、目の発育の妨げにもなります。
幼いうちから、過度にIT機器に触れさせ、長時間、近くから画面を見続けることは、避けましょう。
1-3. 失明原因となる緑内障、若い世代から進んでいる
以前、日本の失明原因の1位は、糖尿病性網膜症でした。糖尿病が原因の病気です。
それが、近年、「緑内障」が1位となっているんです。
緑内障と聞くと、高齢になってからのイメージですが、
近年は生活習慣病の一つとも言われ、現代人の生活による増加も指摘されています。
その背景に、上であげた近距離のディスプレイ画面を見続ける習慣、
スマートフォンやパソコンの使いすぎの生活が関係しているとも言われているんです。
緑内障とは、目の中の圧力(眼圧)が何らかが原因で上がり、
目の奥にある視神経を圧迫、視神経が傷つくことによって、脳に目で見た情報がうまく伝わらなくなります。
そうすると、「視野の中に見えない場所ができる」「視野が欠ける」「見えにくくなる」といった症状が現れ、
後期の段階になると見える部分が狭くなって、日常生活に支障、失明の原因ともなると言われています。
緑内障でも、薬の副作用や目にボールなどがあたって眼圧が急に上がると、
目の充血や目の痛み、頭痛、吐き気などの症状が起こり、
一気に視力や視野に異常をきたすのですが 、
慢性的な緑内障は、短い人で1年、一般的には10~40年かけて徐々に悪化する為、
自覚症状が現れにくく、日常生活の中で、初期の段階で気づくことは難しいと言われています。
後期の段階である、視力低下がかなり進んでからの受診となると、
視神経が傷ついてしまい、視力や視野の回復が難しくなってきます。
傷ついた神経が元に戻るということは、今の西洋医学では難しく、
予防したり、早期に発見して対応することが重要となってきます。
また、日本人に多く、近年増えているのが、眼圧が高くないけれど、
視神経が障害されて緑内障となるケースです。
20代、30代にもみられ、40代では20人に1人が緑内障といわれています。
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2. 緑内障を早期発見、予防するには
以前は、「目が見えなくなった」とよく年配の方から聞きましたが、
最近は働き盛りの世代でも、失明や将来的な失明のリスクを抱えている人が増えているんです。
10〜40年かけて悪化するんですから。20歳から緑内障の状態が続いて、
気づかずに過ごすと、徐々に悪化して、60歳で失明ってこともあるんです。
60歳っていうと、現代では、まだまだ若いですよね。
余後の生活が真っ暗では、老後の楽しみも減ってしまいますね。
先でもお伝えしましたが、その原因として挙げられているのが、
緑内障が生活習慣病とも言われるようになった所以、
「スマホやパソコンの見すぎ」という現代の生活習慣にあります。
人間の目は、ディスプレイ画面を長時間見る能力が十分でなく、
それに対応するには、かなりのストレスがかかります。
疲れ目やドライアイから若者の老眼が増えていることは言われていますが、
将来的に「視野が欠ける」「失明する」まで考えたことありましたか。
「愛する人の顔が見れない」「きれいな景色が見えない」「目の前が真っ暗」・・・
急に、そんな生活を送らなければならないかもしれない。
日本には、そんなリスクを抱え、
気づかずに生活をしている潜在的な緑内障の方がかなり多いのです。
現代の西洋医学でも、目の病気について、原因がわかっていないことは、たくさんあります。
緑内障の手術も進んではいるのですが、傷ついた視神経を修復する技術はありません。
そこで、東洋医学の考えが緑内障や視力低下を防ぐと治療に取り入れられるようになってきました。
人間の体は、個々によって違います。生活環境、日々食べる物、運動量、遺伝的要素など。
すぐに情報に飛びつくのではなく、自身の状況などと照らし合わせながら、
なるべく自然に、自然な方法で、自然なものを取り入れて生活することを意識してみましょう。
2-1.緑内障の早期発見セルフチェック法「片目で見る」
緑内障は、お伝えした通り、初期の段階での症状はほとんどありません。
かといって、放っておいては、失明の可能性を高めるため、30代頃から定期的にチェックすることが大切です。
最近では、企業よってVDT検査と言って、普段からパソコンなどのディスプレイを見て仕事をする職員へ、
その影響を調べる検査を定期的に行っているところもあります。
また、健診や人間ドックにオプションとして眼底検査や視野検査をつけて検査をする方もいるかもしれませんね。
30代の若い頃から定期的に眼科で検査をするのが、早期発見になる一番の方法ですが、
「片目ずつ本や新聞などを読んでみる」
だけで、緑内障による異常の早期発見につながるんです。
普段、私たちは両目を使って物を見るかと思います。
そうすると、片方の目の視野が欠けていても、
もう片方の目から得た情報を統合して脳が修正し、欠損部分の映像を補う習性があります。
また、視野が狭くなっても、ゆっくり進行するので、その視野に慣れることができるんです。
そのゆえに、普段の生活の中で意識的にチェックしなければ、早期発見につながらないんです。
方法は、新聞などの羅列した文字を、片目ずつで読みます。
視野の中に小さな見えない点(暗点)はありませんか。問題なく読めますか。
時々、片目ずつチェックしてみましょう。
2-2.緑内障を予防するために
まず、上でのおさらいです。
・幼少期は、適度に外で遊ばせる。
・幼少期からの、過度なスマートフォン、タブレット、パソコンとの接触を避ける。
・長時間のスマートフォン、タブレット、パソコンの使用を避ける。
・適度に外に外出し、太陽を浴びて体を動かす。
・甘いもの、脂っこい食事を避け、ビタミン多め(特にビタミンB群、C、E)の青野菜を活かした食事を摂る。
・時々、片目ずつで見て、視野チェックする。
・定期的に眼科を受診したり、目の健診(眼底検査、視野検査)を受ける。
基本的には、眼圧の上昇を避けることが緑内障予防と考えられます。
眼圧が上がるのは、房水という目の中を循環する水の流れが悪くなるためと考えられています。
ですので、循環をよくしたり、流れの妨げになることを避けることが大事です。
上にあげたことも、眼圧の上昇を防ぐことになるのですが、
他にも、
・水分補給は、少量をこまめに摂り、大量の水を一気に飲まない。
・ネクタイなど首に巻く時は、締めすぎに注意する。
・地面を見るような姿勢(下を見続ける)を長時間続けない。
などを指導している先生もおります。
また、循環を良くすること、すなわち東洋医学でいう「血」や「気」の流れを良くする生活こそ、
緑内障予防につながるため、ツボ押しや、アロマ、呼吸法も効果的です。
注意が必要なのは、
気持ちいいからと、目(眼球)を押さえることは、眼圧を上げるため、絶対にしないでください。
ホットタオルなどで温める温罨法は、血流改善に効果的です。
前回の記事で寄稿しましたが、東洋医学の分野では、「肝」と目の症状とは関連しており、
「肝」にいい生活や食事も緑内障予防につながると考えられます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
2-3.簡単にできるセルフケア「さすり」
最後に、簡単にできるできるツボ押しについて紹介いたします。
眼圧を下げるには、眼球に余分にたまった房水の水はけをよくする必要がありましたね。
ですから、余分な水分を代謝する「腎」に対応した鍼や灸治療を中心に行うと、効果的とのこと。
目の病気にも効果をあげている内田輝和氏によると、
目の不調がある人に共通していることは、後頭部にボコボコしたしこりがあると。
このしこりは、後頭部の皮膚の血流や脳の血流が良くない可能性が高く、
後頭部をやさしくさするだけでも、
緑内障や近視、老眼、白内障、眼精疲労、ドライアイなどに効果があると伝えています。
具体的な方法は、
「首の中心に沿って髪の生え際に人差し指を置き、そこから頭頂に向かって指3本の所。
この、ちょうど、頭蓋骨の際に当たる少しくぼんだ所に人差し指と中指を当て、
左右に10回(10秒)リズミカルに横さすりします」。
肩こりにも良さそうですね。
もう一つ緑内障に効果のある「さすり」は、
膀胱経の経路である「眉毛の始まりの辺りのゾーン」を人差し指を使って片側ずつ10回横さすりします。
出典 『10秒顔さすりで老眼、近視、緑内障はよくなる』内田輝和
なかなか症状がないと続けられないかもしれませんが、毎日、続けることに意味があります。
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日本緑内障学会 http://www.ryokunaisho.jp/general/ekigaku/tajimi.html
森谷充雄 https://www.moriyaganka.com/blog/21108885.html/
糖尿病ネットワーク http://www.dm-net.co.jp/calendar/2017/027278.php
10秒顔さすりで老眼、近視、緑内障はよくなる 内田輝和
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