あまった洗濯石鹸を捨てずに二次利用する裏技 洗濯石鹸の用途は無限大∞！使いこなすコツをお伝えします。

あなたがオーガニックな暮らしをするようになったきっかけは何でしたか？

妊娠や出産、家族の皮膚トラブルやアトピー性皮膚炎など、
様々なきっかけで身の回りのものをオーガニックな製品に変えた方は多いのではないでしょうか。

例えば洗濯洗剤を石鹸などに変えた方もいると思います。

現在大量に市販されている合成洗剤は、成分のほとんどが合成界面活性剤です。
これが人体にとって危険だという情報は、今や様々なメディアで発信されていますよね。

その危険性を簡単に説明すると、合成界面活性剤は皮膚などを通して内蔵に蓄積され、
アレルギーや重大な疾患まで引き起こしかねない、言われています。

過去のIN YOUの記事もご覧ください。
「合成洗剤が体にも環境にも悪いと知っていても、つい使ってしまうあなたへ。あらゆる洗濯方法を試してやっとわかったこと。」

私は出産をきっかけに、まず洗濯洗剤を変えました。

それまではドラッグストアなどで購入した合成洗剤を使っていましたが、
自分なりに調べた結果、ナチュラルな成分で安心という理由から洗濯用の粉石鹸を使うことにしました。

石鹸の成分と効果

石鹸は、動物または植物性の油脂から製造されます。
特に純石鹸と呼ばれるものは、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムだけで、添加物を含まない石鹸を指します。

石鹸も界面活性剤の一種であり、油や、油を含む汚れに対し、高い洗浄力を発揮します。

また、細菌やウイルスの破壊にも効果が高いため、一部の病原体に対して消毒効果も発揮します。

人にも自然にも優しい石鹸の良さを売りにし、
最近では食器洗い・歯磨き・シャンプー・ボディソープ・ハンドソープ・洗顔・化粧落としなど、
色々な石鹸製品が販売されていますが、実際に目にする機会ってそんなにないのではないでしょうか？

それもそのはず。
2018年1～9月のデータによると、
洗濯用石鹸などの販売量は22,898トンに対し、洗濯用合成洗剤の販売量は、519,019トン。
合成洗剤の販売量は石鹸の約22倍なのです。

出典：日本石鹸洗剤工業会

石鹸のデメリットは使用感にあった。

石鹸はからだに良さそうな気がする。でも使ってみたらしっくりこなかった。

という経験はありませんか？

いくら万能そうに見えても、使用感がよくなければ長続きしませんよね。
まさに、石鹸のデメリットはそこにあると思います。

石鹸、特に洗濯石鹸のデメリットについてまとめてみました。

 

• ・洗濯槽の汚れ
• ・洗濯物のごわつき
• ・黄ばみ
• ・生臭いにおい
• ・冷水に溶けにくい
• ・硬水だと泡立ちが悪い

 

これらに対し、よく言われる対応策として

 

• ・石鹸はよく溶かし、泡立ててから洗濯機に投入する
• ・洗濯機には洗い物を詰め込みすぎない
• ・冷水は使用しない
• ・石鹸用の柔軟剤（アルカリ剤など）を利用する

 

などが挙げられますが、これを洗濯のたびにするとなるとストレスですよね。

このように、いいと思って洗濯石鹸を購入したもの、挫折して家に大量に眠っている…

という方も多いのではないでしょうか。

洗濯用の粉石鹸を使いこなすコツ

先にも書いた通り、石鹸の洗浄力はコツをつかめば油汚れにも絶大な力を発揮するので、
家に眠らせておくにはもったいないですよ。

我が家では、【純石鹸分（61％、脂肪酸ナトリウム）/アルカリ剤、金属イオン封鎖剤】という成分の洗濯用粉石鹸を、
いろいろな場面に活用しています。

私がその効果に一番驚いたのは、食器洗い。

以前はナチュラル系の食器洗い洗剤を使っていました。
それに対して特に不満はありませんでしたが、使いきったのをきっかけに、
試しに洗濯用粉石鹸を食器洗いに使ってみたら・・・

普段使いのグラスやお茶碗が、ピカピカに。

また、ステンレス製のお鍋や鋼の包丁には輝きが戻りました。

もう、我が家では粉石鹸が手放せません。

そんな我が家の粉石鹸を使った食器洗いの方法を2つご紹介します。

１．いつでもどこでもササっと。粉石鹸で食器洗い。

準備するもの

 

• ・粉石鹸５g
• ・お湯（人肌程度）80ml
• ・小さなボール

 

 

（量は目安です。汚れものの程度や個人の使用感によって増減してみてください）

洗い方

 

• １．小さなボールに粉石鹸と人肌程度のお湯（やけどに注意）を入れて、
  キッチン用のスポンジ（よく泡立つタイプのもの）でクシュクシュっと泡立てます。
• ２．食器を洗っていきます。
• ３．スポンジの泡立ちが弱まったらボールの石鹸成分を足し、洗う、の繰り返しです。
• ４．洗い終えたら、人肌程度の温度の流水ですすぎます。

 

 


この豊かな泡立ちがポイント。

ポイント

 

• ・カレーなど油っぽいものに利用した食器等は、ふき取るなどしておく。
• ・冷水ですすぐと石鹸成分が白く固まることがあるので、人肌程度の温度の流水ですすぐ。
• ・必ず泡立っている状態で洗う。（泡立ちが足りない状態で洗うと、汚れが再度付着するので）
• ・洗った後溜めた水に浸けていると、再度汚れが付着してしまう。洗ったら浸けずにすすぐ

 

 

２．ストックしておくと便利！【とろとろ石鹸】

準備するもの

・粉石鹸　1カップ

• ・ぬるま湯　１L

 

 

作り方

お好きな容器に粉石鹸を入れ、ぬるま湯を少しずつ加えながらよく溶かします。
すべてのお湯を入れ、均一に混ざったら、冷めるまで放置。

数時間後、とろとろのゼリー状になっていたら出来上がりです。

使い方

洗浄力が高いので、食器洗い、頑固な油汚れのポイント洗い、洗濯用など幅広く使えますよ。

粉石鹸のその他の活用方法

高い洗浄力があるといわれている石鹸。

食器洗いだけでなく、キッチンだけでも

• ・レンジ回り
• ・換気扇
• ・シンク

などのお掃除にも使えます。

基本的には先ほどの要領で、必ず泡立った状態で洗ってみてくださいね。
（製品の取扱説明書に則ってお試しください）

○○用のスプレー、○○用の洗浄剤等、キッチン用だけでも数多くの合成洗剤が販売されていますが、
粉石鹸を活用すれば、もうこれ一つで済ませられるかもしれませんね。

 

洗濯用として利用するなら、布ナプキンで試してみて。

この記事を読む方の中には布ナプキンを利用している方も多いと思います。

皆さんは布ナプキンをどのように洗っていますか？

セスキなどのナチュラルな洗浄剤で浸け置き洗いをするとよいなどの様々な情報がありますが、
私はやはり粉石鹸を使っています。

使い方はシンプル

 

• １．使用した布ナプキンをすぐ洗えないときは、とりあえず水に浸けておく。（長く浸けても5～6時間）
• ２．洗える時にまとめて粉石鹸を泡立ててこすり洗い。（粉石鹸5グラム、人肌程度のお湯80mlが目安です）
• ３．洗濯機で他の洗い物と一緒に洗う。

 

個人差や製品上の特性がありますので、ぜひご自分の感覚を優先して調節してみてください。

粉石鹸でヘルシーな循環を

どんな洗剤で食器を洗うにしても、カレーの付いた食器や油汚れの付いたフライパンなど、
頑固な汚れをきれいに洗い落とそうとすると根気が要りますよね。

私は石鹸で食器を洗うようになってから、様々な食べ物の脂肪分の多さに改めて気づかされました。
このアブラが胃腸を通ってからだを作るのかと思うと、
ちょっと考えさせられるな、ちょっと食材を変えてみようかな、と思い、
より良質な油分や製品を食事に取り入れようという意識に変わっていきました。

洗ってみるとわかるのですが、良質と言われる油分の付いた食器は、楽に洗える感じがします。

石鹸ライフを楽しみながら食事もヘルシーに変わっていく。
最高の循環だと思っています。

最後に

洗濯用の粉石鹸を箱買いした私は、結局最後まで粉石鹸を洗濯用として使いこなすことができず、
一時使い道がなく途方に暮れていました。

でも、せっかく当時赤ちゃんだった我が子や環境のことを考えて購入した石鹸だから使い切ろうと思い、
様々なかたちで活用するようになりました。

もし、あなたの身の回りにも、あの時は～～な想いで買った○○が家に眠っている、
というものがあったらぜひ、活用術を考えてみてくださいね。

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