古くから民間療法で使われ続けてきたビワの葉の驚くべき力とは?家庭ですぐに取り入れられる万能活用法。ビワの葉エキス、ビワの葉ローション、ビワの葉茶などの作り方。
ビワといえば、濃い緑色の大きな葉っぱに小さく可愛らしいオレンジ色の果実。
ビワの実は、主に春先から夏前頃までが旬を迎えます。
種が大きく少し食べづらいですが、甘酸っぱいビワが出回る時期を楽しみにしている人も多いことと思います。
さて、ビワといえば果実をいただく、ということが一般的ですが、実はビワの木に生い茂る濃緑のビワの葉っぱには、たくさんの効能が秘められているのです。
今日は、ビワの葉に秘められた驚くべき効能と、家庭ですぐに取り入れられるビワの葉活用法をご紹介します。
古くから民間療法に取り入れられてきたビワの葉に含まれる成分と効能とは
アトピー改善を謳えば商品は売れる!?世の中100%天然系はごくわずか
もともと私がビワの葉の効能について知るようになったきっかけは、
アトピー肌の子どものために効果的なローションや入浴剤がないかを模索していたことでした。
健康な肌の方でも、冬場はお風呂に入浴剤を入れたり、入浴後には保湿をするようになる方が多いと思いますが、
アトピー体質にとっては、なおさら冬場の乾燥は厳しいものです。
「保湿効果が高い」「温泉成分配合」「湯上りすべすべ」・・・など、
あらゆる入浴剤やスキンクリームを試したものの、小さな子供にも安心して利用でき、それなりの効果が期待できるものは簡単には見つかりません。
一般のドラッグストアなどで販売されている入浴剤はもとより、「無添加」や「オーガニック」の記載がある商品も、
成分表示をじっくり見てみると、天然成分のみでないものがほとんど。
おまけに、巷に出回るアトピー改善効果を謳う商品は効果が薄い割にコストがかかり、長続きしませんでした。
そのような中、たまたま友人から勧められたのが「ビワの葉エキス」だったのです。
そこで、ビワの葉について調べてみると、これまで知らなかったビワの葉の驚くべき効能を知ることになりました。
インドや中国が原産だと言われるビワは日本でも大昔から人々におなじみ
ビワは、古来インドや中国より、現代においても、漢方薬のひとつとして広く用いられています。
日本においても、弥生時代から人々に馴染みのお手当法として浸透してきました。
そんなビワの葉には、タンニン・アミダグリン・ブドウ糖・果糖・ショ糖・クエン酸・リンゴ酸などあらゆる成分が含まれており、
一般的には、以下のように様々な症状に対して効果的だといわれています。
・ ガンなどの緩和ケア
・ 疲労・滋養強壮対策
・ 咳・喘息・痰対策
・ 湿疹・あせもによる肌荒れ対策
・ アトピー性皮膚炎対策
・ 胃腸の不調対策
・ 下痢対策
・ 殺菌・消炎・鎮痛対策
・ 切り傷・やけど・虫刺され対策
・ 腰痛・肩こり・捻挫
一見、関連性が薄いようにも思えるそれぞれの症状に効果的だというビワは、本当に不思議な生薬です。
薬草による自然療法の第一人者である東城百合子先生の著書にも、ビワの樹は「大薬王樹」と出てきます。
このことからも、ビワの葉の持つ効果の絶大さが伺い知れます。
葉だけではない、ビワの果実に含まれる成分と効能
ビワの葉の効能もさることながら、果実そのものにも意外と豊富な栄養素が含まれています。
ビワの果実の主な成分は水分ですが、「βカロチン」も豊富に含まれていることがわかっています。
人参やカボチャなどの緑黄色野菜に多く含まれていることで有名なβカロチンですが、これは体内で抗酸化作用が高いビタミンAに変換されます。
ビワの果実には、同様の効果があるビタミンCやポリフェノールも含まれていることから、皮膚や粘膜を保護し、老化防止・美肌に役立つと考えられます。
他にも、利尿効果のあるカリウムやカルシウム、クエン酸、リンゴ酸、鉄分などの栄養素がバランスよく含まれています。
最近では、家庭の食卓で見かけることが少なくなったビワの果実。
これだけの栄養と効果があるのであれば、旬の時期にはデザートのひとつに加えたいですね。
★紀州産無農薬ビワの葉エキス|ビワの栄養が丸ごとそのまんま!
ビワの種や葉に含まれるアミグダリンという成分について
このように、多くの効果が期待できるビワですが、一方で、アミグダリンが有害物質であるとして、最近もニュースなどで取り上げられています。これらの報道によると、有害物質は未熟な果実や種子に多く含まれており、一度に大量摂取した場合に毒性が高まるとされています。
しかし、ビワに限らず、何事も過剰摂取は禁物です。
偏った食生活や生活がよくないのは、みなさんもよくおわかりのことと思います。
自然のものを、必要なだけ適量用いるのではなく、効果があるからとサプリメントなどで過剰摂取すると、
有効なものが有害になるのは容易に想像できるのではないでしょうか。
大切なことは、その効果や毒性にのみ注目するのではなく、適切な容量と正しい使い方なのです。
ビワの葉療法は、あくまでも家庭で簡単に取り入れることができる、自然療法の一つです。
ご自身や療法を受ける当事者の状態をみながら、それぞれに合った形で取り入れるようにしてください。
家庭ですぐに取り入れられるビワの葉5つのお手当法
それでは、ビワの葉による恩恵を受けるにはどのような方法があるのでしょうか。
我が家で取り入れている5つの方法をご紹介します。
1 ビワの葉茶
<材料>大きめの無農薬ビワの葉 2〜3枚
水 1.5リットル
<作り方>
① 葉をタワシで表裏ともにしっかり洗い、水気を拭き取って乾燥させた上で2cm程度にカットする
② カットした葉をフライパンで煎ったうえで、水を加えて煮出す
清潔なガーゼで漉してから飲むと、口当たりが良く飲みやすくなります。
2 ビワの葉ローション
<材料>大きめのビワの葉 2〜3枚
水 1リットル
グリセリン 50ml
<作り方>
① 葉をタワシで表裏ともにしっかり洗い、水気を拭き取って乾燥させた上で2cm程度にカットする
② カットした葉と水を鍋に入れ、約半分の量になるまで煮詰める
③ 清潔なガーゼで漉し、冷めてからグリセリンを加える
作ったローションは無添加のため冷蔵庫で保存し、3日程度で使い切るようにしてください。
3 ビワの葉エキス
<材料>ビワの葉 約150グラム
焼酎など35度以上のアルコール 1.8リットル
<作り方>
① 葉をタワシで表裏ともにしっかり洗い、水気を拭き取って乾燥させた上で2cm程度にカットする
② 保存容器(瓶が好ましい)に葉とアルコールを入れ、漬け込む
③ 密封して直射日光の当たらない屋内に、3〜4ヶ月以上寝かせる
アルコールはどのようなものでも構いませんが、引用したり肌につけるなどの用途が考えられるので、安心・安全なものを用いるようにしましょう。
また、半年以上保存する場合は、ビワの葉を取り除いた上で冷暗所で保管してください。
取り除いたビワの葉は、ネットなどに入れて湯船に浮かすと入浴剤として再利用することも可能です。
4 ビワの葉温浴
<材料>大きめのビワの葉 2〜3枚
水 1〜1.5リットル
<作り方>
① 葉をタワシで表裏ともにしっかり洗い、水気を拭き取って乾燥させた上で2cm程度にカットする
② 水を加えて、半量程度になるまで煮出す
そのまま湯船に加えてください。
煮出し終えた葉も、ネットなどの袋に入れて一緒に入れるとより効果が高まります。
5 ビワの葉こんにゃくシップ
<材料>無農薬のビワの葉 1枚
有機こんにゃく 1枚
タオル 2枚
<作り方>
① こんにゃくを約10分茹でる
② ビワの葉の上に茹でたこんにゃくを乗せ、タオルで包む
③ 患部にあてる
基本的な作り方は、①葉をきれいに洗って②刻んで③煮出す、というシンプルなものです。
すぐに使用する場合は、お茶やローション・入浴剤として使用するのがおすすめですし、長期間保存しながら使う場合は、エキスにすると便利です。
急性的な不調には、シップがより効果的です。
すぐに使用する必要がない場合は、時間をかけてエキスを作り、エキスからローションや入浴剤を作ることもできます。
ただし、アルコールを使用しているので、お子さんや高齢者などアルコールによる刺激を懸念する場合は、アルコール不使用の作り方が良いでしょう。
エキスからローションやアルコールを作る場合は、下記を目安にして下さい。
肌の弱い部分や粘膜に使用する場合・・・3〜4倍程度希釈
ローションにする場合・・・4〜5倍程度希釈
入浴剤にする場合・・・原液を大さじ1(15ml)程度浴槽に入れる
最後に、ビワの葉はご自宅や近所に自生しているものが使用できます。
また、インターネットでも無農薬のビワの葉が販売されていますので、そちらから簡単に手に入れていただくことが可能です。
ご家庭に合ったスタイルで取り入れてくださいね。
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