体液の浄化を促し、毒物の排泄をする身近な万能ハーブ「春のタンポポ」の簡単な取り入れ方。
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雑草と言われるものの中にも、
実は意外な薬効があるものが多いことをご存知ですか。
今回は、愛でるだけではもったいない、
春の野草の代表「タンポポ」のエネルギーを取り入れる方法をご紹介します。
女性にうれしい万能ハーブ・タンポポの効能
空き地やアスファルトの裂け目など、他の植物が育たないようなやせた土地でも美しい花を咲かせるタンポポは、とても生命力の強い植物。日本各地の草地、山間に生息しており、3月~4月に花を咲かせます。
タンポポは、江戸時代には既に存在が確認されており、災害時の食料備蓄になる救荒植物として栽培が推奨されていました。
元禄10年に発表された食の素材に関する百科事典「本朝食鑑」にも、多牟保保(たむぽぽ)草として取り上げられていて、
効能を表す「主治」の項目には、このように記述されています。
一切の熱毒・悪瘡・悪刺(刺は痢に通じる。きず・いたみ)によい。
水腫(手足などが浮いて腫れるもの)を逐い、婦人の乳ようを治す。
あるいは、足の少陰(足の少陰の経脈)、腎経(少陰は心腎につづく経脈)の君薬(最高薬)であるという。
また牙に塗り、鬚髪(ひげかみ)をくろくし、筋骨を壮にするともいう。
炎症を止め、熱を下げ、腫れ物を治すほか、血液やリンパ液といった体液の浄化や循環を促し、
毒物の排泄に働くことからむくみの解消にも効果があることが分かっていたようで、
全草を乾燥したものは蒲公英という生薬として用いられてきました。
西洋でも古くからハーブとして利用されてきましたが、
とくに日本や中国では乳腺炎を改善し、出産後の催乳促進や体力回復、婦人病予防のために古くから使われていたようです。
タンポポは、花・葉・根と全ての部分が食用になります。
ヨーロッパでは、若葉をサラダにして生で食べられています。
栄養も豊富で、カルシウムやビタミンA、C、Kを多く含み、ほうれん草の2倍の鉄分やブロッコリーの4倍のカルシウムを含むなど、優秀な食材です。
味は少しほろ苦いですがやわらかく食べやすいのが特徴で、
葉はよくゆでてアクを抜き、おひたしや天ぷらなどに利用できます。
出典:http://www.timvidraeats.com/
タンポポの葉をオリーブオイルで松の実やニンニク、レモンジュースと一緒にソテーすると、
おしゃれな前菜に。
海外では、野菜市場に普通にタンポポが売られていて、常食されているため、たくさんのレシピが見つかります。
出典:http://readynutrition.com/
「世界で一番小さな町」として知られるベルギーのデュルビュイは、
高級レストランが小さな町にひしめくグルメの里として有名。
この町の名物が、豊かな自然に恵まれた丘一面に咲くタンポポの花を加工したタンポポジャム。
蜂蜜のような味わいで、とても人気があります。
タンポポの花を煮出した抽出液に、オレンジやレモンなどの柑橘類の絞り汁と砂糖、ペクチンを加えて作るシンプルなレシピですが、野山に出かけて新鮮なタンポポが手に入ったときには、試してみる価値ありです。
妊婦さんや授乳中におすすめの
タンポポチャイとたんぽぽコーヒー
出典:https://thrivemarket.com
また、タンポポの根や葉を乾燥させて焙煎、粉末状にしてドリップして飲む「たんぽぽチャイ」や「タンポポコーヒー」は、ノンカフェインのため、子供や妊娠中の方でも安心して飲用できます。
おすすめオーガニックのタンポポチャイ
オーガニックたんぽぽチャイ
IN YOUでおすすめしたいのはこちらのチャイ。
たんぽぽコーヒーのほとんどは「中国産」。
こちらはVEGANのフランス人がこだわりのオーガニックたんぽぽ種をとりよせ、
NZの自然豊かな地で育てたたんぽぽチャイだから本当に、安心して飲めます。
妊娠中・授乳中にかけて不足しがちな鉄分・カルシウムなど
ミネラル・各種ビタミン類・繊維質などを豊富に含むこともうれしいメリットで、カリウムを多く含んでおり、
利尿作用があるため、妊娠中のむくみや産後の乳腺炎などの症状も改善してくれるそうです。
以前こちらの記事でタンポポコーヒーついてもさらに詳しくご紹介していますが
再度確認してみてください。
様々なストレスにさらされる現代女性の救世主、ノンカフェイン「たんぽぽコーヒー」の効能。
うれしい効能がたっぷりで、簡単に育てられ、観賞用としても鮮やかな黄色い花が可愛いタンポポ。
西洋タンポポは、食用タンポポとしてハーブショップなどで種も売られています。
ご自宅のプランターなどでも気軽に栽培できますので、今年は無農薬のタンポポ栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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