明日死ぬとしたら何をしますか？スティーブ・ジョブズの言葉から学ぶ|人生の帰路に立つあなたへ送る本質の見極め方

人生の岐路や大きな選択が必要な時。
そんな場面に出くわした時、
あなたは何を基準に決断を下しますか？

私はそんな時こそ、自分の内なる声に耳を傾けてほしいな、と思います。
スティーブ・ジョブス氏のスピーチに、そのヒントがあったので、
私の個人的なエピソードと共にご紹介したいと思います。

インスピレーションはモグリの授業から

ご存知の方も多いかと思いますが、ジョブズ氏は大学を卒業していません。
高い学費を払って大学に通う価値を見出せなくなり、わずか半年で退学したのです。

しかし彼はは退学した後も大学に居座って、
興味のままにカリグラフというアルファベット字体の装飾の授業を潜り込んで受けていました。
当時はこれが何かの役に立つと思っていませんでした。

ところが10年後にマッキントッシュを設計していた時に、
ふと授業で習った装飾を思い出しました。
あの美しいフォントは、そこから生まれたのです。

もし大学であの講義を受けていなければ、
マックには多様なフォントも、字間調整機能も入っていなかったといいます。
もちろん、カリグラフの授業を受けている当時は、
それが将来役に立つとは思っていなかったとのこと。



将来を見据えてあらかじめ点と点をつなぎ合わせることなどできません。
できるのは後からつなぎ合わせることだけです。

だから我々は今やっていることが、いずれ人生のどこかで繋がり、
実を結ぶだろうと信じるしかないのです。

私の場合:
たまたま参加していたセミナーが後の仕事に役立った

私は以前アロマコーディネーターの資格を取った時に、
アロマの先生にある企業のセミナーに誘われたことがあります。

その時は特にその会社で働こうと思っていたわけではなかったのですが、
そのセミナーの内容がとても面白かったのを覚えています。

最近出会ったある女性とこれから一緒にお仕事をすることになったのですが、
その女性の勤めている会社が私が以前受けたセミナーの企業だったのです。

まさかその時はこんな形でその時のセミナーが繋がるとは思っていませんでした。

でもその時にセミナーに参加したおかげで、彼女の仕事や働いている人たちについて、
会社の理念について知っていたので一緒にお仕事するのにとても役立っています。

その時はその時受けたセミナーがこんな形で将来繋がるとは思っていませんでした。

でもこうやってあとからすべてが繋がっていくのが分かると、
今やっていることが自分の将来に何の関係もないように思えても、
いつか点と点が繋がって全てに意味があったのだと気づきます。

スティーブ・ジョブズが語った人生で一番の幸福

スティーブ・ジョブズの話に戻ります。
20歳のときアップルを創立したジョブズは、
30歳のとき自分が立ち上げた会社を解雇されています。

人生をかけて築いたものが突然手中から消えてしまったのです。

その出来事は本当に辛く、1か月くらい呆然と過ごした彼。
しかしゆっくりと希望が湧いてきたのです。

自分が打ちこんできた事がやはり好きだったのだと分かり、
もう一度挑戦しようと思えるようになったのです。

アップルから追い出されたことは人生で最も幸運な出来事であったと、
彼は後のスピーチで振り返っています。

そのスピーチとは、かの有名なスタンフォード大学での卒業式辞。
聞いたことがある人もいるかもしれませんが、
私たちが学ぶことがあると思い、ご紹介させていただきたいと思います。

将来に対するもう確証は持てなくなりましたが、
会社を発展させるという重圧は、もう一度挑戦者になるという身軽さにとって代わりました。

アップルを離れたことで、
私は人生でもっとも創造的な時期を迎えることができたのです。

アップルを追われなかったら今の私はなかったでしょう。

非常に苦い薬でしたが、私にはそういう辛い経験が必要だったのでしょう。
皆さんも大好きなことを見つけてください。

参考：Text of Steve Job’s Commencement address (2005) Stanford News URL

もう一度自分の人生を始めよう

仕事も恋愛も一緒です。
偉大なことをやり抜くただ一つの方法は、仕事を愛することでしょう。

素晴らしい恋愛と同じように、時間が経つ毎に良くなっていくはずです。

私は１年ほど前に離婚をしましたが、
その時はとても辛くてこの先の未来に呆然としていました。
しかしそれがきっかけで、私は自分が本来やりたかったことを見つけることができました。

今までは、ただ母親であること、妻であることだけが生きる目的でしたが、
一度家を出る決心をして別居してからは、自分の人生について考えるようになりました。

そして、まず今までやりたかったけれど、
できなかったことを心のままやってみようと思うようになったのです。
自分自身と向き合うきっかけとなり、
自分の本当にやりたいことを見つけるきっかけとなったのです。

今思うと、あの時家を出て、本当によかったなと思います。
その時はとても辛かったけれど、
信念を失わず進み続ければ、また人生を創造することができました。

明日死ぬとしたら何をしますか？

永遠の希望やプライド、失敗する不安・・・
これらは全て、死の前には何の意味も成しません。

自分はまもなく死ぬという認識が、
重大な決断を下すときに一番役に立つのです。

「もし今日が最後の日だったとしても、今からやろうとしていたことをしますか？」

あなたの時間は限られています。
不本意な人生を生きて時間を無駄にしないでください。

そして一番大事なことは、
あなたの心と直観に従う勇気を持つことです。

なぜならあなたは本当はどうしたいのか知っているからです。

私の場合：腫瘍マーカーから幸せが始まった

私は卵巣に腫瘍が見つかった時、
腫瘍マーカが標準値より大きく上回っていたので癌ではないかと思い、
その時初めて自分の死を意識しました。
それから食事や運動を見直し、生活習慣は大幅に変わったのです。

もし病気になっていなければ、離婚を決意していなかったと思います。
しかし、明日自分が生きている保証がなくなったらと考えると、
「限りある命を後悔することなく生き抜きたい」と思ったのです。

「自分の人生に責任がとれるのは自分だけ。」

そう気付いてから、私は毎日を自分の心に従って生きるようにしています。
今日が人生最後の日だとしても後悔しないように、生きています。
また、それが結果人の幸せにもつながっていくということにも気づきました。

もしあなたが人生の岐路に立っていたり、選択に迷っていたりしたら、
スティーブ・ジョブス氏のスピーチを決断の参考にしてほしいな思います。

あなたの人生に役立つ大切なことが、メッセージがきっとここにあると思います。

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