改めて考えよう。白砂糖の弊害とその理由
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
砂糖を摂ることに対して、リスクがあると知られるようになって久しい昨今。
人工甘味料についてもその有害性は言うまでもありません。
しかし、そのリスクについてメディアが「危険性がある」という情報を提供することは稀です。
では、実際にどのくらいリスクがあるのでしょうか。
ダイエットをする上で気をつけるだけではない、健康被害で砂糖に対して気をつけるべきこと
ダイエットをする上で、誰しも砂糖に対してカロリーを気にかけると思います。
しかし、ダイエットだけでなくもっと深刻な健康被害が砂糖によってもたらされるとされます。
2016年10月、WHOは砂糖の入った飲料への課税によって肥満や2型糖尿病や虫歯を減らそうと
世界各国に呼びかけました。
引用:WHO urges global action to curtail consumption and health impacts of sugary drinks
これによると、砂糖飲料のような製品を含む遊離糖の消費が、
肥満や糖尿病の世界的な増加の主要な原因だと指摘。
2014年には、世界の18歳以上の3人に1人(39%)の50億人以上が太りすぎで肥満に分類され、
1980年から倍増しています。
更に、2015年には、太り過ぎまたは肥満の5歳未満の子供が推定4200万人となり、15年間で約1,000万人の増加となりました。そのほぼ半分の48%がアジア、25%はアフリカに住んでいます。
糖尿病の患者数も1980年の1億800万人から、2014年には4億2200万人に増加し、
2012年に糖尿病が原因で死亡した患者数は150万人となっています。
子供の2型糖尿病の患者数も年々増加し、深刻な問題となっています。
2型糖尿病は、生活習慣などが要因とされる大人に多く、
1型糖尿病は主に免疫異常によるもので子供に多いとされてきましたが、
近年は子供にも2型糖尿病が増加しています。
糖尿病ネットワークのグラフでは、1970年以降、小学生と中学生の2型糖尿病が増加していることがわかります。
引用:「糖尿病ネットワーク 33. 小児2型糖尿病」
糖尿病はいうまでもなく死につながる恐ろしい病気で、
進行すると糖尿病性の網膜症や神経症、腎症など命に関わる合併症に発展することでよく知られています。
更に、最近ではAGEsやがんとの関連も指摘されており、子供の頃から進行すると早い段階で深刻な病態に発展しかねません。
それでは、砂糖はなぜ人体にとって有害なのでしょうか。
砂糖が人体に有害となるメカニズムとその弊害
もともと、砂糖の原料となるのは、主にサトウキビやサトウダイコンなどです。
それを砂糖とするために不純物を取り除き、煮詰めて精製し、精白糖にします。
この生成の過程で体に有益なミネラルは失われるのですが、更に問題があります。
全ての物質は原子から成り立っており、それが結合すると分子となるのですが、
私達の体や食物も全て分子が沢山結合してできています。
食事の際に消化や吸収をする際、大きな分子の塊のままでは体内に取り込めないため、
私達の体では、まず咀嚼して物質を小さくしてから
たんぱく質、脂質、糖質のそれぞれに沿った消化酵素を働かせて体内に吸収させるのですが、
このときに分子が小さければ小さいほど、体内への吸収は早くなります。
つまり、精製されて分子が細かくなった砂糖ほどすぐ体内に取り込まれるわけです。
体内で急速に取り込まれた糖分は血糖値を上げるため、
特に清涼飲料水など液状でスピーディーに吸収されるものは血糖値があがりやすく
2型糖尿病につながりやすいと問題となるわけです。
精白米は血糖値があがりやすく、玄米は血糖値の上昇が緩やかであるのはこの原理です。
また、近年問題とされているAGEsは、砂糖のたんぱく質がメイラード反応によって生成されますが、
WHOが指摘するように清涼飲料水は大きなAGEsの原因のひとつと指摘されています。
近年増加している非アルコール性肝疾患(NAFLD)にもAGEsと関連が指摘されています。
アークレイグループの運営するサイト、「からだサポート研究所」ではNAFLD患者と糖との関連を公表しています。
その内容によると、NAFLD患者では清涼飲料水からの糖摂取量が健常者と比べて5倍多いことが報告されたことから、砂糖や果糖ぶどう糖液糖を添加した飲料とNAFLDの発症進展に関わりがあると指摘。
肝疾患の原因となる可能性を示唆されたとしています。
引用:「からだサポート研究所 糖化ストレスと肝疾患」
勿論、飲料だけではありません。
様々な食品の加熱や加工を行う際には、食品中に各種AGEsが生成することから、
市販の加工食品には大きなリスクがあるのです。
白砂糖や加工食品のリスクから逃れるには
私たちの周りには砂糖や加工食品が溢れています。
更に、添加物大国の日本ではAGEsや2型糖尿病、がんや肝疾患だけでなく、様々な病気のリスクが潜んでいます。
こうしたリスクを避けるために、私達はどう回避していけば良いのでしょうか?
清涼飲料水、加工食品を購入しない
まずは清涼飲料水や加工食品を購入しないことです。安価で大量生産されるそれらの食品や飲料は、コストを下げるために多くの有害な物質で構成されています。
まずはオーガニックな食品を購入し、危険を回避することが大切です。
また、これによって砂糖のリスクだけでなく、原材料にGM作物や農薬を使用した食品も避けられるため、
健康リスクを更に回避できます。
砂糖以外のオーガニックな甘味料を使用する
砂糖を使用せず、果物やかぼちゃなど糖質の多い食品で代用することもおすすめです。選ぶ際は農薬や遺伝子組み換えのリスクのないオーガニックなものを選びましょう。
農薬を使用していない作物はみずみずしく美味しいので、素材本来の味が楽しめます。
また、はちみつを代用することもおすすめです。
はちみつは砂糖よりも血糖値の上昇がゆるやかです。
ただし、日本のはちみつは純正でないものが多いので、信頼できる純粋なはちみつを購入しましょう。
砂糖から決別し健康な毎日を
糖質は人体には欠かせないものであり、たんぱく質、脂質ともに
人体を構成する上では欠かせないものです。
しかし、それが近年の加工食品や清涼飲料水などを、
利益のために安価で粗悪な原材料でできた製品が大量に出回ることで
健康に害をなすものとなってしまいました。
多くの食品企業では、コストをいかに下げるかが大事で消費者の健康など考えていません。
政府も企業からの利益を守るため、あえて国民の健康への悪影響を省みていません。
そんな中、私達消費者は自分たちの身を守るために自ら考えて選択をしていく必要があります。
オーガニックな製品を選択することは、安心できる生活を手に入れて未来を守ることにつながるのです。
砂糖の代わりにお薦めのはちみつをご紹介
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