活性酸素を水に変身させる？！｜医療現場でも応用されつつある水素の可能性とは。

「すいへーりーべーぼくのふね・・・」

化学の時間にこういって元素記号を覚えた記憶はないでしょうか？
その1番はじめに出てくるのが水素です。

一番軽い元素
高濃度だと爆発する

など人によって持つイメージは様々かもしれません。
そんな水素は長い間身体に対して何も影響を与えないガスとして扱われてきました。

しかし現在ではその見解は一変して医療や美容など幅広い分野において、
期待されるガスへと扱いが変わってきているのです。

医療業界も美容業界も注目する「水素」
実際どんなものなのでしょうか。

なぜ水素が様々な業界から注目を浴びることになったのでしょうか

ひと昔前は身体に何も影響を与えないガスとしか扱いが無かった水素が、
なぜこれほどに注目されるようになった？

それはみなさんも一度は耳にしたことがあるだろう『活性酸素』がキーワードになってきます。

良く悪役としてしか扱われませんが「活性酸素＝悪」ではありません

活性酸素は悪役扱いをされる時に多く名前が聞かれるので
活性酸素＝悪と思われがちですが身体にとってのメリットもあるのです。

エネルギーを効率よく変えるサポート

人は口から入れた食べ物をエネルギーに変えて生命活動をしています。
この作業を効率よくしているのが活性酸素です。

つまり日常的に身体を維持できていること自体に活性簡素が関与しているのです。

免疫力として身体を外の敵から守る

実は病気にならないためにも活性酸素は欠かせないものです。

白血球が免疫に関わっているのはみんなご存知かと思いますが、
白血球が細菌を捕まえて活性酸素を大量に放出することで細菌を殺し病気などから身体を守っています。

これが無いと私達は健康に生きていくのは難しいのです。

活性酸素は悪い部分しか注目されませんが、私達が生きていく上で欠かせないものなんですね。

活性酸素で注意すべきはヒドロキシルラジカル

活性酸素と呼ばれるものは全部で４つにわかれます。

スーパーオキシド
ヒドロキシルラジカル
一重項酸素
過酸化水素

身体にとって欠かせない活性酸素ではありますが
過剰に増えてくると身体に悪影響を及ぼします。
その中でも一番注意したいのがヒドロキシルラジカルです。

ヒドロキシルラジカルとは

短時間しか存在しないが、最強の酸化力を持つ活性酸素。
それにより老化や生活習慣病を引き起こす力が強いとされています。

細胞を錆びつかせるためシミ・しわなど見た目にも影響を与え
DNA、脂質、たんぱく質、酵素など様々なものと結びつき病気を引き起こすといわれています。

そんなヒドロキシルラジカルに選択的に反応し、必要な活性酸素には手を出さない。
そんな優秀な抗酸化物質があります。

それが水素です。

水素の最大のメリットとは

水素の最大のメリットは大きく分けると二つあります。

病気の９割の原因は水素で解決する？！

2007年医学雑誌でも権威のあるNature Medicineに水素についての論文が掲載されました。
ここを皮切りに様々な雑誌やテレビに水素に関する記事が載るようになりました。

これだけ研究が多くされるのは水素に将来性があるからです。

先程も少し触れましたが、
活性酸素はDNA、脂質、たんぱく質、酵素など様々なものと結びつきます。

それが変形・酸化し本来の状態と変わることでそれが原因で病気を引き起こしていると言われています。

その為病気の原因を突き詰めていくと活性酸素が原因となっているものがほとんどであるため
結果水素で病気の9割は解決するという話もあるのです。

参照フリーラジカルの医学

参照　分子状水素が遺伝子発現を制御するメカニズムの解明
水素最大のメリットその２　この世の中には珍しく副反応が無いこと


水素のもう一つのメリットは副反応がない事でしょう。

薬でも食べ物でも摂りすぎると身体に弊害がでます。
しかし水素はほぼそういった副反応がない事が最大の強みといっても過言ではありません。

例えば薬は症状に対して対処できる成分が入っているものを飲んでその部分に出ている症状を緩和させます。
しかし同じ成分が症状のあるところ以外に反応したり、
有効成分が身体で分解されて別の成分になったときに身体に期待していない作用が出る場合があります。

これが副反応と呼ばれます。
薬によってはこの副反応が出るまでの量が、薬の効果が出るまでの量とあまり変わらないため
どのくらいの量を飲んだら良いのか判断が難しいものもたくさんあります。


水素は活性酸素と反応すると身体に無害な水になります。
その為トイレは近くなることはありますが基本的に身体に好ましくない症状を与えるような成分にはなりません。

さらに過剰に水素をとったとしても水素は分子量が小さいため
身体をすり抜けていって体内からいなくなって終わりです。

つまり性別・年齢・体型などを気にせずにも使えるというのがとてもメリットが大きいのです。

すでに様々な分野で使用される水素

まだまだ伸びしろの多い水素ですか実際にすでに取り入れられていることもたくさんあります。

心肺停止の状態に一度なってしまうとのちに心拍が戻っても、
程度によってはその臓器が再起不能になってしまうケースも多々あります。
特に脳のダメージは大きく、寝たきりの状態になってしまったりする場合もあります。

その際に水素を吸入することで、このリスク軽減が出来るのでは無いかと言われており
取り入れ始めている医療機関もあるのです。


参照　慶応義塾大学　水素ガス吸入方法


他にも抗がん剤の副作用に対して使用すると良いという研究もあります。

この中で紹介されているのはシスプラチンという抗がん剤で、
薬学部の問題にも良く出てくる腎毒性が有名な副作用です。

このシスプラチンを投与した状態で水素ガス下におくと
腎毒性により生存率が下がるのを抑えられるというデータもあります。

参照　水素分子の生理作用と水素水による疾患防御

他にも脳梗塞の予後改善、メタボリックシンドロームの改善、
偏頭痛の緩和など様々な分野で使用を期待されています。
このような研究はさらに進んでほしいものですね。

水素は私達の身体の中でも発生しているって知ってました？

こんな様々や用途での使用が期待されている水素ですが、
実は珍しいものではなく身体の中でも常に発生しているものです。

それを生理的水素と呼びます。
この生理的水素は私達の腸内細菌の一部の菌が作ってくれています。

人工的に肝炎を発症させたマウスに抗生物質を与えて腸内細菌を死滅させた場合肝炎が急激に悪化し、
死滅させなかった場合は肝炎が改善したという実験もある。

IN YOUの中でも良く腸内細菌の記事はありますが、
腸内細菌を整えて身体に良い影響がある理由の１つがこの水素なんです。

参照　腸内細菌が発生する水素ガスについての考察

腸内細菌発生する水素も大事なんですがここには落とし穴があります。
それは腸内細菌から発生する水素では、
胃、腎臓、脳まで行き渡りにくいということです。
その為生理的水素だけに頼らず、外部から摂取するのがよりベストでしょう。

つまり身体の外から水素を自主的にとることが大切なのです。

私達は生きているだけで沢山の活性酸素に内側からも外側からも囲まれて生きています

携帯電話、タバコ、紫外線、食品添加物・・・
私達は生活しているだけでありとあらゆる活性酸素を発するものに囲まれて生きています。

食べ物や生活を気をつけていく事はもちろんですが、
すべての活性酸素の原因を避けて生きるということは不可能です。
他の抗酸化物質では消せないヒドロキシルラジカルや、
全員がエネルギーを作る際にでてしまう活性酸素は水素を味方につけて上手に付き合っていきましょう。

ただ水素は発展途上の分野であることは間違いありません。
その為一時期ニュースにもなりましたが、まだまだまがいものの水素製品も世の中に出回っているのも事実です。

その中でも本物の水素を選んで生活に取り入れていくことで
美しく、健やかな生活を沢山の人が過ごせるようになれば理想ですね。

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