日本のサスティナブルファッション・着物。大量消費のファストファッションはやめてこの夏から着物デビューしませんか?
日本のサスティナブルファッション・着物。大量消費のファストファッションはやめてこの夏から着物デビューしませんか?
近年ファストファッションが台頭し、ファッションを手軽に楽しめるようになりました。
私は田舎に住んでいますが、その田舎町にもファストファッションのチェーン店が2、3店舗あります。
しかし、手軽になった分、弊害も出ています。
環境省が2020年12月〜2021年3月に行った調査では、日本人1人あたり年間で約18枚の衣類を購入し、約12枚の衣類を捨てていることがわかりました。
さらに、1年間で1度も着ない服を25枚も持っているそうです。
私自身「まだ着るかも」と思ってとっておいたにもかかわらず、結局着ない服があり、このデータには思い当たる節があります。
特に、冠婚葬祭、卒業式や入学式などの式典に着る服は、購入したものの次回着るときには「ちょっと古いデザインかも…」と思って新しい服を買うこともありました。
お恥ずかしい限りです。
社会全体がサスティナブルを目指す中、ファッションも持続可能な状態を目指さなくてはなりません。
そこで今回は、サスティナブルファッションの選択肢の一つとして「着物」を提案します。
サスティナブルファッションとは?
ご存じの方も多いと思いますが、「サスティナブル」とは「持続可能な」という意味です。
サスティナブルファッションは、地球環境のみならず、労働環境においても持続可能でなければなりません。
しかし、現在の日本のファッション業界はサスティナブルとは言えない状況なのです。
消費される日本のファッション
前述の環境省の調査によると、日本国内の衣類のごみは年間約75万トン。
1人あたり約5.9kgの衣類ごみを毎年出していることになります。
しかも、そのうちリサイクルされるのはたったの5%。
残りの95%は焼却や埋立処理となっているのです。
1990年から比較すると衣類の消費量は横ばいにもかかわらず、供給量は2019年時点で約1.7倍となっています。
いかに多くの衣類が消費されているか、そして過剰供給されているかがわかりますね。
このような状態となった原因の一つとして、ファストファッションの登場が関係しているのはないでしょうか。
ファストファッションはご存じの通り、流行のデザインを安価で提供してくれ、私たちを楽しませてくれます。
しかし、ファストファッションには
・リサイクルしにくい合成繊維が多く使われている
・安価であるため気軽に捨てられ、大量消費を促している
・安価に製造するために、発展途上国の人々が劣悪な環境で働いている
・安価であるため気軽に捨てられ、大量消費を促している
・安価に製造するために、発展途上国の人々が劣悪な環境で働いている
など、負の側面があります。
世界的に持続可能な社会を実現しようとしている中、問題となっている部分です。
そこで、今回サスティナブルファッションの選択肢の一つとして提案するのが「着物」です。
サスティナブルファッションは日本にあった
着物は日本伝統のファッションでもあり、民族衣装です。しかしながら、現代では日常的に着物を着ている人は少なく、今まで1度も着物を着たことがない人もいるかもしれません。
今回は、なぜ着物がサスティナブルなのか解説します。
無駄のないデザイン
洋服は体のラインにフィットする曲線が多くあります。
ウエストがきゅっと締まったワンピースはかわいいですが、滑らかな曲線を表現するために裁断の段階でたくさんの端切れが発生するのです。
一方で、着物は長方形の反物から作られ、ほとんどのパーツが直線に裁断されるため、端切れの量が少なく効率的に布を利用できます。
また、その端切れも、裾が破れてしまったときや、丈を調整したいときに活用するため無駄がありません。
受け継がれるデザイン
洋服は、毎年流行色やデザインが発表され、1年経てば流行遅れになることも珍しくありません。
しかし、着物は一過性の流行ではなく、長く使えるデザインが主流です。
実際に、祖母が着ていた振袖を孫が成人式で着ることも珍しくありません。
洋服では、親子3代で同じものを着る機会は少ないでしょう。
そして、着物は仕立てるときに着る人に丈をあわせるものの、着丈が調節できるため身長が違っていてもある程度調整して着用が可能です。
また、体形が変わったとしても極端に痩せたり太ったりしなければ、同じ着物を着用することができます。
実はとても汎用性が高いファッションなのです。
使わなくなった着物もリメイク
着物も着ていれば裾が擦れたり、縫い合わせていた糸が弱くなったりします。
その場合、着物は様々なものにリメイク可能なのです。
洋服もリメイクは可能ですが、パーツが細分化されているため大きな布は取れません。
その点、着物は大きなパーツから作られており、縫い糸を解けば大きな布として活用方法があります。
・羽織
・帯
・バッグ
などのアイテムに利用できます。
少しもったいない例ですが、振袖の袖を切ってできた端切れをバッグにして、着物とバッグをセットにして使っている方もいらっしゃいます。
サスティナブルな衣服「着物」のススメ
着物人口が少なくなった理由としては・着付けができない
・お手入れが大変
・高い
と言うのが大きな理由だと思います。
確かに、着物を着ようと思うと襦袢、帯、帯揚げ、帯締めなどのアイテムが必要になり、どうやって着てよいのかわからない方も多いでしょう。
私も初めて着たときは、何がどうなっているのかよくわかりませんでした。
また、着物自体も10万以上するものは当たり前で、そのほか帯や草履などの小物を含めると高額になってしまいます。
そこで着物デビューにお勧めなのが浴衣です。
サスティナブルな着物生活の入り口は浴衣から!
格式の高い着物は絹でできており、とても滑らかな肌触りです。
肌触りは良いのですが、実際に着付けをするとスルスルと滑るため着付け初心者が挑戦するには難易度、金額ともに高めです。
そして最大の難関は帯の結び方だと思います。
お太鼓と呼ばれれる独特の形は、帯を締めるための工程が多く敬遠されがちです。
その点、夏に着る浴衣の素材は木綿や、麻が主流。
絹に比べると滑りにくいため扱いやすく、帯も半幅帯という帯で、結び方が簡単です。
私も全く知識ゼロの状態から、浴衣の着付けを習いましたが数時間で一人で浴衣の着付けができるようになりました。
金額的にも絹でできた着物より安価で、木綿や麻は自宅で洗濯できるので高いクリーニング代もかかりません。
浴衣は着物デビューするにはうってつけのアイテムなのです。
日本の伝統的ファッション、着物文化を継承しよう!
着物は確かに洋服に比べると高価です。ですが、着物は絹や木綿、麻といった天然の素材で作られ、職人さんが反物を作り、仕立てるという手間がかかっています。
染料も草木や泥といった天然の素材が使われています。
もちろんすべての着物が当てはまるわけではありませんが、自然の恵みを活用して誕生したのが着物なのです。
値段にしても、職人さんの労働に対する正当な対価だと思えば納得できるのでは無いでしょうか。
メンテナンスには手間とコストがかかるかもしれませんが、何世代にもわたって受け継がれることを思えばむしろ安いかもしれません。
イベントで着る服に毎回迷っていた私は、着物にとても助けられました。
シーンによって着物の種類を選ぶ必要はありますが、流行り廃りのないきものは様々なシチュエーションに対応できるのです。
また、着る人が少なくなり、着るにしても手間がかかる着物をあえて着ることは「私はこのイベントを楽しみにしていましたよ」という気持ちを態度で示すことができると思います。
元々日本人には、物を大切にする文化がありました。
下駄が欠ければ補修し、着物もボロボロになるまで大切に使うことが当たり前でした。
日本に伝わるサスティナブルなファッション。
ぜひ、この夏、まずは浴衣から日本文化を楽しんでみませんか?
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参考:環境省「サスティナブルファッション」
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