あなたも、「わかったつもり」になっているかもしれない。いくつわかりますか?食のウソ・ホント。自分の身を守るために必要な知識。
あなたはいくつわかりますか?食の○×クイズ
突然ですが、皆さんにクイズです。
IN YOUの読者さんのなかには、相当な健康マニアの方もいるかもしれません。
いただく質問もハイレベルなものが比較的多いです。
しかしたとえ健康志向の方であっても、
信じていたことが実は全く違っていた・・・。
食の世界ではそのようなことも決して珍しくはありません。
今回、IFCA国際食学協会が主宰する、食についての正しい知識を学べる「食学検定」という面白い資格をみつけました。
食学検定試験って?
今日はそこからいくつか抜粋してお伝えしたいと思います。
あなたはいくつ正解できますか?
あなたはいくつわかりますか?食の○×クイズ
問題1 大豆の国内自給率は高い ○か×か
問題2 日本で作られる豆腐に国産大豆が使われている割合は40パーセント前後である。○か×か
問題3 野菜は栄養素が豊富なのでいつでも様々な種類のものをたっぷり食べるべきである。○か×か
問題4 ほとんどのわかめは天然のものである ○か×か
問題5 国民の医療費は平成25年に20兆円を超える規模まで膨らんだ ○か×か
問題6 農林水産省が定める有機JASの基準を満たして有機栽培されている米のことを特別栽培米という。 ○か×か
正解は・・・・
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なんと すべて「×でした!」
もっと知りたい方は、食学検定試験の詳細へ
正解はすべて「×」。
あなたは全問正解できましたか?
どうでしょう。果たしていくつ正解できましたでしょうか。
全問正解できなかった人のために、問題について解説していきます。
大豆の国内自給率は高い
正解:低いです。国内自給率はたった5パーセントでした!
醤油、味噌、豆乳、おからなど、私たちの生活に欠かせない「大豆」。
日本人にとって身近な食べ物だから、当然、国内ではたくさん大豆が生産されているんだろうな。
知らないと、そう思ってしまいますよね。
ですが現実はたったの5パーセントだそうです。
2014年ではアメリカを中心とした輸入量は273万トン、これと比較し、日本の生産量はたったの24万トン。
またIN YOUでもたびたびお伝えしてきましたが、加工大豆には輸入品の「遺伝子組み換え大豆」が使われているケースもあります。主原料にしか表示義務がないので、たとえ遺伝子組み換え大豆が使われていたとしても、5パーセント未満であれば記載の必要はありません。
また、油やしょうゆには遺伝子組み換え大豆使用の記載は必要ないなどさまざまな抜け道があるため、私たち日本人が知らず知らずのうちに遺伝子組み換え大豆を口にしている可能性はとても高いといえるでしょう。
日本で作られる豆腐に国産大豆が使われている割合は40パーセント前後である。
正解:たったの20%。
豆腐もヴィーガンやマクロビアンにとって欠かせない国内食材ですね。
しかし、残念ながら、そもそも国内の自給率が低いので、海外産に頼らざるを得ないという実情があります。
豆腐に国内の大豆が使われている割合はたったの2割。
私たちが毎日何気なく食べている豆腐の正体も、実は海外の大豆から作られているケースが高いということです。
国内でつくられた有機栽培の豆腐を選ぶことで国内の生産者さんを応援することが大事でしょう。
問題3 野菜は栄養素が豊富なのでいつでも様々な種類のものをたっぷり食べるべきである。○か×か
正解:NO。その野菜の特性による。
「バランスよく食べるのが一番だよ!」
よくそんな声を耳にします。
たしかに正しい知識を持っている人が「バランスを意識して食べる」ことができるのであればそれ以上のことはありません。
しかし、年中変わり映えのしない同じパッケージが並ぶスーパー。
そこで同じ野菜を買う割合の多い日本人にとって、一体「バランス」って何のことを指しているのでしょうか?
口先で言うバランスと、その意味をしってのバランスとでは天と地の差ほどあります。
現にバランスよく食べているつもりだったのになぜか不健康になり病気になる方もいらっしゃいます。
本来、野菜や食材には旬があります。
旬でないものを選ぶとはどういうことでしょうか。
それは遠い地でとれたものを食べること。
それは時に、不自然な栽培を強いられた作物を農薬や化学肥料を大量に使ったり、人間の手で操作することによって無理に生産していることでもあります。
旬のものを自分の今の体の状態を知ったうえで、適切なタイミングでいただくことによって体を整えることができる。
これは東洋医学やマクロビオティックにおいても基本的な考え方です。
根本的なことを知らずして「とりあえず野菜をたくさん食べる」ことは、一歩間違えば体が偏り、不調の原因にもつながりかねません。
野菜にも体を冷やすものや温めるもの、など様々な効果効能を持つものがあります。
常にいろいろなものを食べることが必ずしも良いとは限りません。
例えば夏野菜であるナスやトマトは火照った体や陽性よりの体質には効果を発揮しても、冷え性を悪化させる場合もあり、全員が同じ食べ方をして健康になれるわけではありません。
それぞれの野菜の特色を知ることが大事で、特に夏野菜、冬野菜まはた南国や遠い地方でとれた野菜やフルーツの食べ方には注意が必要です。
食のプロフェッショナル資格、食学検定試験はこちら。
問題4 ほとんどのわかめは天然のものである ○か×か
正解:ほとんどが養殖。
実は、天然のわかめはほとんどない、といっても過言ではありません。
では、袋に養殖わかめという記載がないのはなぜでしょうか。
理由は日本のJAS規定にありました。
JASが規定する養殖とは、餌を与えた水産物のことを指していて、わかりやすい例は「魚」です。
養殖というとオーガニック志向の人はなんとなく嫌う傾向にありますがわかめは約97パーセント程度が養殖。
しかし魚のそれとは違って、養殖=危険とは限りません。魚は、その種類によって合成された餌や毒性のある薬物が投与されているケースも多数あります。
これらを危険視する声もありますが、わかめは魚とは違うので、安全なものを選ぶには産地や加工業者等が重要なポイントとなりそうです。
そもそもわかめを日常的に食べるのは日本と朝鮮半島のみだそうで、世界でわかめを食べている国はほぼないといいます。
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問題5 国民の医療費は平成25年に20兆円を超える規模まで膨らんだ ○か×か
正解:40兆円でした。
近年、国民の医療費が上がっていることが危惧されていますが、その傾向はますます顕著になってきました。
厚生労働省は2013年度の国民医療費が前年度より2.2%増えて40兆610億円になったと発表した。国民医療費が40兆円を超えたのは初めて
とのことで、2013年度の時点で我が国の医療費は40兆円以上に達してしまいました。
10年後には、50兆円を超えると予測する声もあります。
医療費がさらに増えるとどうなるのでしょうか?
必然的に赤字国債が増し、諸外国に借金をするなどの対策をとらねばならなくなります。
たかが医療費と考えるのは大間違いで、医療費はすでに日本を圧迫しており、このままだと国の存続すら厳しいものになる可能性があるのです。
医療費がここまで膨大な金額になった大きな理由は高齢化社会。
独身率も増え、さらに高齢化は進んでいくといわれています。
しかし、それだけではありません。
日本は欧米と違って十分な医療保険がきくので病院に行っても大してお金がかからないため、国民の「予防」に対しての意識がとても低い傾向ににあります。
日ごろから予防のために食生活に気を付けた上で何かあった時にだけ医療に頼るのではなく、「病気になってから考えればいいや」という安直な考え方をする人たちが多く存在するのです。
「長寿国」と呼ばれる数値の裏にひそむトリック
長年日本は長寿国と言われ続けてきました。確かに長寿国なのは間違いありません。
だからなんとなくこの国にいれば安心だ、だって健康な国だから。
そんな錯覚を覚える人もいるのではないでしょうか?
しかし、実は欧米と比較すると老人の寝たきりの割合は日本のほうが二倍近くも多いというのです。
世界保健機関(WHO)がWorld Health Statistics 2011というデータを出しましたが、これによると日本は長寿国であると同時に、平均して死ぬ前の約10年を不健康な状態や寝たきり状態で過ごしているということが明らかになりました。
生きている限り健康で楽しく生活したい。
死ぬ時もできれば楽して死にたい。
例外なくほとんどの人がそう願うのではないでしょうか。
しかし、実際は、死ぬ前に7~10年もの間、病気で寝たきりになったり、入院したりしているということが明らかになっているのです。
これはやはり、日本人の予防への意識の低さが一因となっていることは間違いないのではないかと思います。
問題6 農林水産省が定める有機JASの基準を満たして有機栽培されている米のことを特別栽培米という。 ○か×か
正解:JASの基準を満たしている場合は有機栽培、特別栽培はそれに満たないもののことを呼ぶ
よく市販のお米や食材で「特別栽培」という記載をみかけませんか?
こちらを無農薬のものだと思われている方もいますが、実はまったく違います。
有機栽培は、有機JASの規定を満たしたもののことを言い、JASマークがついています。
※認定がなくても無農薬、無化学肥料栽培のものもありますよ。
これに対し、特別栽培とは、有機栽培の規定には満たないが農薬や化学肥料の使用を農林水産省が定める規定に応じて一定量以下に抑えたもの、という意味となります。わかりやすく言えば「減農薬」という意味合いに近いかもしれません。
知識を持ったうえでスーパーの食品棚を見るのと、そうでないのとでは雲泥の差が出ます。
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情報やメディアの言っていることにふりまわされず、
土台としてしっかりとした知識を持っておくことは非常に重要です。
何気なく生活している私たち。
良かれと思っていたこと、信じて続けていた習慣の概念が突然覆される。
健康を害して、気づいたら時すでに遅し。
そんなことも決して少なくありません
毎日行っていることが、健康に直接影響することだったら・・?
早く気付けることに越したことはありませんよね。
いろんな健康法があふれかえってるけれど、結局正解は何なのかわからない。
だから一通りはやりの食事法を、トレンドとして追いかけている・・。
そんな方もよく見かけます。
現代人に最も必要とされるスキル:情報を見抜くスキル。
正しい情報をいかに見抜けるようになるか?
あらゆるメディアでの情報操作も多い現代、今を生き行く現代人にとって、もっともなくてはならないスキルではないでしょうか。
あやまった情報やメディアの言っていることにふりまわされず、土台として自分の中にしっかりとした知識を持っておくことは非常に重要です。
40兆円もの医療費がかさむ日本。
いつそれらの今まで当たり前に使ってきた医療保険の制度がなくなるかもわかりません。
ですから、できるだけ早い段階から一人一人が食事に対して自分の身を守るために正しい知識をつける。
それが今後社会を生き抜くうえで最重要課題となります。
食は毎日続けるものだからこそ、一人として目を背けてはならない。
どれだけ早い段階で気づくことができるかが勝負だと思います。
そんな意味でも、今回見つけた「食学検定」は栄養学でもない、
ベジタリアンでもない、偏らずまんべんなく食と健康について基礎をしっかり学ぶことができる、ベーシックなテキストだといえるでしょう。
こちらの本では、各食材がもつ特色やマクロビオティックをベースとした
食事法の知識、料理法、農薬、添加物、有機農法などあらゆる基礎がたのしく勉強できます。
もしこれからの生活に、これからの健康に、食事に少しでも疑問や不安を持っている方がいれば、ぜひ手に取ってみては。
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