オーガニック料理ソムリエが教える！がんになりにくい食べ方とは？

こんにちは、オーガニック料理ソムリエ代表のはりまや佳子です。

私は現在オーガニック料理教室G-veggieでマクロビオティックの陰陽五行をベースとした、簡単で美味しい料理、自己望診法やオーガニックなお手当法、自然に即した生活習慣など、日常に取り入れやすい健康法を生徒さんにお伝えしています。

私の料理教室については下記を参照してください。
「えっ、これがマクロビオティック料理・・？！」オーガニック料理教室に行ってわかった5つの意外なこと。

今日は日本人が最もかかりやすい病気の一つである「がん」にフォーカスしてお話したいと思います。

現代日本人は、がんで命を落とす確率は25％。

現在日本では、4人に1人がガンによって寿命を全うできずに生涯を閉じています。
国立がん研究センターがん対策情報センターによると2015年、新たにがんと診断される人が国内で98万2100人になるとする予測を発表し大きな話題になりました。 不名誉な罹患率NO1になったがんは「大腸がん」。

胃がんや肺がんを追い抜いて堂々と1位に躍り出ました。
また大腸がんは、女性のがん死亡率のトップにもなりそうな勢いだとか。

私たち日本人の死因は、かつては結核や脳血管疾患がトップだったのですが、
昭和55年ごろにがんが脳血管疾患を追い抜き、以後、現在も1位を独走し続けています。
ということはガンを上手に回避することができれば、私たちは健康で長く生きることが可能な時代がやってきたということですね。

■大腸がんとは？

大腸粘膜からできた良性ポリープ（腺腫）の一部ががん化するものと、正常粘膜から直接がん化する２タイプがありますが、どちらも進行するにつれリンパ節・肝臓・肺などの他臓器へと転移していくのが特徴です。

特に好発部として、S状結腸と直腸があげられています。
現在の日本の医療ではリンパ節などへの転移があるステージⅢであっても、約8割は治ると言われていますが、遠隔転移を起しているステージⅣでは、まだまだ治療が困難なのが実情です。

ではなぜ他のがんに比べて、大腸がんを患う方が増えてしまったのでしょうか？

■大腸がんの原因とは？

大腸ガンの原因は家族性のポリープなどの遺伝的なものもありますが、これだけ急激に増えた背景には「食生活の欧米化」があると考えられています。戦後、特に高度成長期を境に急激に肉食が広まり、動物性脂肪の摂取量が異常に増えたことが大きな原因として指摘されています。

動物性脂肪を分解・吸収するために、肝臓から胆汁が分泌されるのですが、
これが作られすぎると一部が腸内に入ってしまい、腸内細菌によって「二次胆汁酸」に変化します。
二次胆汁酸は強力な発がん促進物質です。

また、動物性脂肪と亜硝酸が反応することでも「ニトロソアミン」という発がん性物質が産生されます。
発色剤として亜硝酸ナトリウムが使われているハムやソーセージなどの加工肉も、大腸がんのリスクを高めるといわれています。

（引用：がんの基本　http://www.gan-info.com/gan-genin/japan-nariyasui.html）


ということは大腸がんの2大原因の食べ物は

●過剰な肉
●食品添加物

主にこの二つであると仮説を立てることができますね。

■肉食に向いていない日本人？

私たち日本人は675年に天武天皇が最初の「肉食禁止令」を出して以来、明治天皇が1872年1月1日にみずから牛肉を食べて見せるまで、
なんと約1200年の長きにわたり、国が国民の肉食を禁止していたことから、世界に稀にみるベジタリアン大国の末裔だということをご存じでしたか？

それでは日本人はタンパク質を何でとっていたかというと、日本は四方が海に囲まれていたため、動物性たんぱく質を魚で摂ってきました。また内陸の海から遠い地方の人々は、植物性タンパク質を大豆から採っていたのです。

ですから私たちの身体は魚と大豆があれば、健康で長生きできるという事実が歴史から学ぶことができますね。

タンパク質は筋肉や体を作るもととなり、肌を再生し、筋肉をつくり、代謝を高めて、免疫力をアップする大切な栄養素ですが、日本人に向いていない肉のタンパク質を過剰に摂取することで、私たちの大腸は悲鳴をあげているのです。

■肉を上手につきあう方法

とはいえ、現代人にとって「お肉はご馳走！」というイメージが定着していますので、
「大腸がんを回避するために、一切お肉を食べるのをやめましょう」というのは、厳しくストイックで難易度の高い解決策ですね。

無理なことをすると心に負担がかかり、その反作用で「ドカ食い」というこれまでの努力を無にしてしまう悲しい結果を招いてしまう可能性が高くなりますので要注意！

そこで今日はお肉と美味しく楽しく向き合いながら、ガンにならない食べ方をお教えしますね。

1．摂取量を少なくする

そもそも肉がなぜ腸に負担をかけるかというと、
過剰に摂取した肉が胃腸でアミノ酸として分解も吸収もされず、結果腸内で腐敗を起こしてたくさんの毒素を作り出しているからです。

毒素は細胞内のDNAを傷つけたり、リンパ球・白血球を破壊するため、
体の免疫力が落ちてしまうことから、色々な病気に感染しやすなり、ガン細胞を発生させる原因になっているというわけです。

ここで問題になっているのは「過剰に摂取した肉」ということですので、
食べ過ぎなければリスクは半減されますので、まず現状より半分の量に減らすことから始めてみてはいかがでしょうか？

【肉の代わりにおススメの食材】

●豆腐・納豆・テンペなどの大豆製品
●キビ・アワ・ヒエなどの雑穀
●大根・山芋などの根菜類

2.中和して食べる

上記の通り肉食は腸内腐敗を起こして毒素をつくりだすことが大きな問題点。　そこで毒素を中和するオーガニック野菜と一緒に食べて、プラスマイナス毒素ゼロにしましょう。


●牛肉にはジャガイモ
●豚肉には生姜
●鶏肉にはネギ

ステーキハウスでフライドポテトやマッシュポテト・ベイクドポテトなどのジャガイモ料理が添えてあるのは、肉の毒消しのためだったのです。

量の目安は肉の3倍の野菜を食べること！

上記の野菜は一番おすすめですが、旬の野菜なら何でもOKです。
そしてきのこ類も肉の中和には効果がありますので、積極的に召し上がってみてください。

でもこの時に「生サラダ」を食べることは、あまりおススメしません。
その理由は、生のサラダにはドレッシングをかけて食べることになるので、ドレッシングに含まれる別の油を摂取することになり、中和効果が半減してしまうからです。

ですから野菜は蒸したり茹でたりした温野菜を、味をつけずにそのままいただくことが上手に中和する秘訣。

とはいえ、外食では温野菜を食べることが難しいので、
その時には家で次の食事をするときに、温野菜たっぷりいただき、2食トータルでバランスをとるようすればOKです。


「でも、味をつけない野菜はちょっと」と躊躇している方は、オーガニックの野菜を召し上がってみてください。

農薬や化学肥料をつかっていないオーガニック野菜は、
味をつけないでいただいたほうが断然美味しいいということを実感していただけると思います。

「オーガニック野菜は高い！」という方、ちょっとお買い物リテラシーを変えてみませんか？

ドレッシングを買う費用で、上質なオーガニック野菜を買うようにすれば、農薬のリスクも回避できるので、健康効果が倍増すること間違いなしです！！

また、大根おろしには新しい脂を体外に排出する力がありますので、
ディナーでお肉をたくさんいただいた翌朝は、お味噌汁に入れて飲んでみてください。

下記のレシピもご覧ください。
【レシピ】1分でできるデトックス味噌汁

3.よく噛む

よく噛むことは、単に食べものを体に取り入れるためだけではなく、全身を活性化させるのにたいへん重要な働きをしています。

【噛む8大効用】

① 胃腸の働きを促進する
② むし歯、歯周病、口臭を予防する
③ 肥満を防止する
④ 脳の働きを活発にする
⑤ 全身の体力の向上
⑥ 味覚が発達する
⑦ 発音がはっきりする
⑧ がんを予防する

（引用：8020推進財団　http://www.8020zaidan.or.jp/info/effect8.html）

唾液に含まれる酵素には、食品中の発ガン物質の発ガン性を抑制する効果があると言われていますので、
お肉を食べる時には普段よりもたくさん噛むようにすれば、どこでお食事をしてもがんのリスクを回避することができるということですね。

それからメニュー選びのポイントは形のあるお肉を選ぶこと！

ハンバーグやソーセージ・ハムなどの肉の加工品は、食品添加物を含んでいる可能性がぐーんと高くなりますので、肉の形がそのままのステーキやスペアリブなどの方がおすすめです。

食べることは生きること

食を制限することは、自分の人生の可能性を狭めてしまうことにつながっていますので、
健康な方でしたら、「○○は食べてはいけない」という考え方よりも、
中和をしながらバランスよく美味しく食べる智慧（ちえ）を学ぶことで、もっと楽しく豊かに、そして自分らしくイキイキと生きていただきたいと願っています。

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