私たちは本当に「本物の食材」を知っているのか?自然の流れに沿って成長を遂げたものと、不自然な手を加えられた食材の違いについて。
私たちは本当に「本物の食材」を知っているのか?自然の流れに沿って成長を遂げたものと、不自然な手を加えられた食材の違いについて。
農薬や化学肥料、除草剤などはそのままでは目に見えず、とても分かりにくいため、普段は意識しないという方も多いと思います。
また、世間一般では“安全”という見方も強いため、尚更気にしないでおこうという風潮もあります。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。
こういった化学物質は確かにある程度は排出されますが、そもそも毎日摂取しているわけですから“常に”体内に一定以上の濃度で蓄積しています。
気にしない生活を続けていれば腸内常在菌は減少し、体内に残っている化学物質の類は母体から子供へと更に受け継がれていきます。
また、農薬は染色体異常を引き起こすことが分かっています。
私たちが“手軽だから”という理由で購入している割安の食材はその多くが「病気の元」であることは間違いありません。
そこで、今回は“化学物質を投与して作られた食材と、自然な生育過程を経て育った食材の差”について、改めてまとめてみたいと思います。
自然な成長過程を経た食材と、化学物質を加えて生育させられた食材の差について
生育に使われた化学物質は「どこかに消えてしまうわけではない」という事実
少し考えてみれば当たり前ですが、野菜や果実、穀物や茶葉等を始めとする作物、卵や食肉などを始め、
安価な価格でスーパーに並んでいる“商品”の大半は「店頭に並ぶまでの過程で、化学物質が使用されている」という事実があります。
例えば、栽培された作物であれば、農薬、化学肥料、除草剤などが使われている可能性が考えられますよね。
これらの化学物質は作物の表面に付着しているもの、内部に残留しているものがあり、食べた人の体内に入ってしまいます。
過去に使われた化学物質は、一定の条件下で減少あるいは無害化される可能性もありますが、基本的には「突然どこかに消えたりするようなことはない」ものです。
作物に蓄積されてしまった化学物質の大半は、私たちが食事を通して摂取している、
あるいは家畜等が原料を通じて食べているという事実は、意識しておいた方がいいでしょう。
食材に混入している農薬は、どのような影響を及ぼす可能性が考えられるのか
農薬における代表的なものの一つ、グリホサート系の農薬であればミネラルと結合する性質があるため、
これを摂取していると慢性的なミネラル不足、腸内細菌の死滅・減少といった作用を引き起こします。
また、致命的な事にグリホサートはシキミ産経路と呼ばれるものをブロックします。
シキミ産経路は人の腸内細菌がアミノ酸やセロトニン、メラトニン、ドーパミンを生産するために使われているとも言われ、脳へのダメージも懸念されます。その他にも、骨粗鬆症、アレルギー、糖尿病、肥満、不眠、パーキンソン等にも関わっているとみられ、危険性があることは明らかです。
農薬などの化学物質は油脂に溶けやすいという性質を持つため、料理時に使う油などに溶け、油脂と共に体内に入る可能性も考慮されます。
食材に混入している化学肥料は、どのような影響を及ぼす可能性が考えられるのか
化学肥料に関しては、その危険性について意外と知られておらず、無農薬栽培・化学肥料使用という農家さんも未だ多いというのが実態です。
化学肥料から受ける悪影響と言えば、化学肥料に含まれる大量の硝酸態窒素が体内で“亜硝酸塩”に変化し、強い毒性を持つという話が挙げられます。
胃に入ると強力な発がん物質になることでも有名ですね。
WHOが規制している量は体重1kgあたり3.7mgですが、日本ではスーパーの野菜を食べているだけで、簡単に基準値を超えてしまうとも言われています。
農薬もそうですが、健康のために野菜を食べているつもりが、毎日のように発がん物質も食べているということになります。
こうやって改めて考えてみると、少し怖くなってきますよね。
近年、食品添加物の摂取を避ける動きが強まっていますが、安価な生鮮品から沢山の化学物質を摂取していた場合、やはり何らかの不調へと繋がる可能性が十分に考えられますので、“大丈夫だろう”と安易に考えるのではなく“危ないのかもしれない”くらいの意識を持っておいた方が、心身を守ることができるのではないでしょうか。
自然の力のみを利用して作られた食材の持つ力とは?
食品というと、「栽培方法に関する有害性」の話題が多いものですが、実はオーガニック・自然栽培等によって出来あがった化学成分不使用の作物には、素晴らしい力が秘められているという事実も明らかとなっています。
例えば、植物由来の抗酸化物質成分である「サルベストロール」と呼ばれるものがありますが、これは化学物質を使用せずに栽培された作物に多くみられる成分で、がん細胞を細胞死させるという結果が公表されています。また、農薬等の化学成分を使用して栽培を行った場合、この有効成分は1割程度しか残らないとも言われています。
ここで、化学物質を使用して作られた食材と、自然の力によって作られた食材との差異について、簡単にまとめてみたいと思います。
1.食材に残留している有害な化学物質の量
2.癌細胞を死滅させる成分「サルベストロール」を始め、抗酸化成分の含有量
3.風味に大きな差異が現れる(自然で元気な食材は味や香りが強く、特有の苦みやエグみが少ない)
4.食材に含有されている栄養価が違う(自然な育て方をした方が、より栄養価が高まる)
植物の多くは「自然環境下において、有害な虫等から身を守るために抗酸化物質を生成する」特徴があります。
農薬等を散布し、天敵となる虫がおらず、また、虫も食べないような状態になった作物に高い栄養価、有効な成分を求めることは難しいということですね。
そのため、健康を保つために食事を頂くのであれば、できるだけ化学物質を使用せず、不自然でない育てられ方をしたもの(オーガニックのもの等)を食べる方をお勧めします。
安心して食べられる食材はどのようにすれば手に入るのか?
安心して食べられる食材、の定義は若干微妙な所ではありますが、今の日本では概ね2通りの方法が多いものと考えられます。既に実践されている方も多いとは思いますが、ここで改めて簡単にまとめてみたいと思います。
有機・オーガニック食品を扱うサイトから通販などで食材を購入する
安心、安全な食材をどうすれば購入することができるのか。これはとても悩む所だと思います。
もっとも手軽なのは、客観的に見ても納得できる基準等を用いて、安全、もしくは比較的安心できるものを多数取り揃えているサイトを使用することでしょう。
ただ、このようなサイトは需要が高く、数そのものが増えていますので、サイトを選ぶ際にも十分に吟味した上で選択をすることをお勧めします。
どこまでを安全とするのか、その基準は意外と人によって異なる所があります。
あなた自身の要望・基準に合致したサイトを見つけ、利用するのが一番良いでしょう。
色々なサイトを覗き、配送サービスを始め、色々なポイントを比較しながら選ぶことが重要です。
信頼できる地元の商店等で食材を購入する
もし、お住まいの近くに「信頼できるお店」があるのなら、そこで食材を購入するのが一番です。
私の場合は、栽培方法などを全て吟味した上で“信頼できる生産者から仕入れている”お店がそばにあるため、そこでいつもお話を伺いながら食材を購入しています。このようなお店がそばにあると、1つ1つチェックをしなくても、安心してお買い物ができるので、本当に安心できます。
最近は、若い方を中心に、そういったお店を始めておられる方が全国的に増えていると聞きますので、
もしお近くにそのようなお店がありましたら、覗いてみるのもお勧めです。
全ての食材は「生命」であると認識することの大切さ
食事はその他の生命をもらう行為であり、このような事実に関しては遥か昔から人が認識していたという記録は随所に残されています。
しかし、現代では「食材は食材としか認識していない」方も増えているのではないでしょうか。
日頃頂いている食材がどういうものか、改めて考えるキッカケになればと思い、以下に少しお話をさせて頂きます。
野菜や果物、野草であっても意思を持って生きている
「植物は会話を行い、記憶を保持する能力を持ち、コミュニケーション能力に優れ、感情を持っている」という事実は、NASAを始め多くの研究者によって既に公表されていますが、私たちは日頃そのような事を考えず(知らず)に日常生活を行っています。
食材について話をすると、食肉についての議論が巻き起こることがありますが。
その中で、「牛や豚、鶏がかわいそう」という意見をよく聞きます。狭いゲージの中で育てられ、沢山の薬剤を投与され、
ただ食料にされるだけの生育過程は、なんとも言葉にし難いものです。
先日、私自身もある映画で牛が処理されるまでの工程をみましたが、工場でオートマチックに命を絶たれるその直前の牛の表情や動きからは、
可哀相という言葉ではとても表現することのできない、難しい空気感が漂っていました。
畜産については、このような話を行っても共感頂けることが多いのですが、「栽培されている野菜・作物」についてはどうでしょうか。
植物等は一般的にコミュニケーションを取ることが難しい(もしくは発想そのものを持つ人が少ない)こともあってか、生きているという認識を持たれている方が少ないように、個人的に感じています。
しかし、植物にも生命があり、知性、思考能力、感情を持っているという事実は既に多数の研究者が公表しています。
もしも、その通りだとすれば、農薬や化学肥料、除草剤などを沢山用いて、“ただ出荷するためだけに機械的に生育させられる作物”は、ホルモン剤等を打たれ、狭いゲージの中で育てられる家畜とそれほど大きな差異がないのではないでしょうか。
これは私の個人的な主観ですので、他の方にとっては違和感のある思想や考え方かもしれません。
しかし、このような事実を元に、改めて「作物を栽培するということ」について考えてみますと、
薬剤を使用せず、自然な状態での生育を目的とするオーガニック栽培(あるいは自然農法等)という手法は、植物に過度の負担やストレスを与えず、生き生きと育てることが可能であり、「環境や食べる人に優しいだけでなく、生命そのものに優しい」ことが分かります。
ストレス過多な環境下で機械的に育てられた野菜と、生産者が愛情込めて1つ1つ丁寧に育て上げた野菜と、
どちらを食べたいのかと問われれば、恐らく多くの方が後者の野菜を選ぶのではないでしょうか。
“いただきます”の意味する事について、改めて考えてみませんか?
古くから伝わる「いただきます」の習慣が、今日も食事を無事に頂ける事、
食事の元になってくれた様々な生命に対する感謝の礼を表すものであることは、多くの方がご存じでしょう。
しかし、現代では、「生命が育まれ、食卓に上るまでの過程」が遠い場所で起こっているかのように感じてしまう事も多く、
どことなく現実的でない感じもあります。中には、スーパーに並んでいる魚の切り身を「あれが魚の形だ」と勘違いしてしまっているお子様もいると聞きます。
料理し、食べるという行為は、私たちと他の生命、自然環境とを繋ぐ行為とも言えるものです。
日頃、普通に食べている食材達がどこかで育まれてきた生命であることを改めて意識し、“毎日何らかの命を頂いて生きている”という事実に、感謝して過ごしていきたいものですね。
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