そのテーブルコーディネート、せっかくのオーガニック食材が台無しです!テーブルコーディネーターが教える「オーガニック料理を地味にならずに華やかに彩るコツ」。
オーガニックにこだわっていてもテーブルコーディネートが地味だったら勿体無い
IN YOU読者の皆さんはオーガニックにこだわった料理を日頃から作っている方も多いでしょう。
しかし、オーガニックにこだわっていると、
「食卓が茶色や緑に偏っていて地味でワンパターンになりがち」じゃないですか?
素材がいいのは体に良い はもちろんそうですが、私たちが食べ物を味わう際には,五感を駆使しています。
さらに五感の中でも視覚が果たす役割は8割にもなるのです。
せっかくオーガニック食品をフル活用していても、仕上がりが地味だと台無しです。
素晴らしい食材をおしゃれに盛り付けられるかどうかでオーガニックの価値も高まるはず。
「美味しそう」から始まるオーガニックライフは素敵だと思いませんか?
オーガニックの食卓に華やかさをとりいれて
ご家族やご友人に「美味しそう」「楽しい」と思われる食卓をあなたのご自宅でもプロデュースしてみましょう。
視覚がうみだす「美味しさ」
私たちが「美味しい」「食べたい」と感じるには視覚が果たす役割は大きいのです。
食空間のインテリアに始まり、照明やキャンドルなどが生み出す明暗、
陰影とゆらぎ、テーブルクロスの色や食器の色・形、輝きがありお皿の上では、料理の盛り付けによる造形、色彩の調和、料理表面や食材の切断面に見るてり・つや・みずみずしさ感等、実に多様です。
まず視覚から入ってくる情報によって,「食べたい・食べたくない」を感覚で捉え,「食べるか・食べないか」の食行動を決定。
つまり,視覚情報は人間の(食)欲に大きな影響を与えます。※日本調理科学会誌
お子様や旦那様に「美味しい」と感じてほしいなら、食卓にも一工夫するといいことがわかりますね。
もしかしたらオーガニックの食材の中にありがちなお子様には人気がないようなものも、「食べてみたい」と思われるキッカケになるかもしれません。
何を気をつければいいの?テーブルコーディネートの基本の「き」
まずは、テーブルコーディネートの基本の気をつけるポイントを8つお伝えします。
①季節感を取り入れる
②フォーカルポイント(目を引くポイント)で見せ場をつくる。※高めのキャンドルホルダーなど
③ナプキンワーク、ネーム&ウェルカムカード、フィギア(置物 お花など)の活用
④スタイル(雰囲気)を統一する ※和か洋かなど
⑤器の質感の統一
⑥光の効果(キャンドル)など
⑦色あわせ
⑧高さだし
フィギュアとは本来「置物」という意味です。
テーブル上では、食器、ナイフ・フォーク類、グラス、クロス、ナプキン以外の物を指します。
小さな飾り類、ナプキンリング、塩・胡椒入れ、ネームスタンド→フィギュア
キャンドルスタンドや花器など、ある程度の大きさのある物→センターピース
これらは、テーブルコーディネートをより華やかに、楽しくするために欠かせないものです。
また「トーキング・グッズ」とも言い、会話のきっかけになる重要な役割もあります。
色が私たちの食欲を左右する
色について
同じお料理でも白いお皿と黒いお皿に盛り付けるのでは違ってみえるように、テーブルクロスの色を変えるだけでもテーブルの雰囲気がガラっと変わりますよね。
テーブルコーディネートではテーマに合わせてメインカラーを決め、3色以内にすると全体がまとまりやすく好まれやすい雰囲気になります。
色は大きく分けると赤や青など色味のある「有彩色」と白・黒・グレーなど色味のない「無配色」にわかれ有彩色は基本的な10の色相にとなります。
写真の円盤をご覧になったことがある方も多いではないでしょうか?
基本的に赤色と黄色は暖色系の色調として自律神経に作用するため、生理的に「食欲増進」「おいしい記憶の喚起」に働き、
緑色は生命の再生を感じる色として食欲を高め、
赤色との対比効果でよりおいしく感じる心理とかかわることが知られています。
料理の持つ色彩のイメージによって食欲が湧いてくることがわかりますね。
反対に茶色や緑一色などの単一色の献立や、
彩りに欠ける料理では食欲がわかないなど、
色彩によって食事のおいしさにマイナスな影響まで現れてしまいます。
また、清涼感のある夏向きの色、冬季に好まれる暖色系の色など。
季節によっても色に対する嗜好に変化があるということもわかっています。
食欲を減退させる色彩は灰色とされており、
青色は、食欲増進にはならないものの、清涼感や口直しの演出の際には効果を発揮する場面もあります。
※『色彩があらわす食品のおいしさへの影響』中川 裕子、仲尾 玲子著
まとめると下記のようになります。
赤色 食欲増進
黄色 食欲増進
緑色 再生を意識、食欲を高める
青色 食欲減退(ダイエット)、清涼感の演出
さあ、オーガニック食材で料理を作ったら、テーブルコーディネートをトライしてみよう
テーブルコーディネートの企画の基本は3つの「間」と6W2H
食卓は、単に食事をするだけでなく、お互いの事を知るための絶好の機会です。
特に子供達にとってコミュニケーション能力を高める場でもあります。
食事中に交わされるなにげない会話から相手を知るというコミュニケーション力が育ったり、食事をきちんといただくというマナーを身に付けたり、食文化を自然と学べる場となるように心掛けたいですよね。
そこでテーブルコーディネートを始めるためにぜひ意識していたきたい基3つの「間」をお教えします、
それは・・
人間・時間・空間
誰と、いつ、どういった場所で食事をとるのか?
さらに掘り下げると
6W2Hになります。
Who :誰がたべるのか
With :誰と食べるのか
Why :何のために食べるのか→これがテーマとなる。
When :いつ食べるのか
Where :どこで食べるのか
What :何を食べるのか→メニュー、献立
How :どうやって食べるのか
How much:どのくらいの予算で
また食空間にものを追加するだではなく、
まずは食卓を整えて、食事の物以外はのっていないように心がけも大切です。
美味しくいただくには清潔で、美しく、適度な空間が必要なのは言うまでもありませんね。
さらに楽しく食べないと美味しく感じません。
一緒にいただく人達の健康・精神状態も非常に重要になってきます。
体と心に優しいオーガニック料理。
どうせなら健康にいいからという理由だけでなく、心から美味しく、楽しく食べて、オーガニックを通じた最高の体験を味わっていただきたいところ。
そうすることで、より一層健康への道も近づくはず。
お伝えしたことを意識して工夫をすることで、さらにオーガニックの良さを感じることもできるでしょう。
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