もうすぐバレンタイン!脳や肌を若返らせるチョコレート活用術。アンチエイジングに効くか否かはチョコレートの種類や食べる量、タイミングで決まる!
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2月14日は、バレンタインデーです。
家族や恋人、友人、職場の上司など、
大切な人や普段お世話になっている人にチョコレートを贈ったり、
最近は、自分自身へのご褒美としてチョコレートを買う人も増えているようですね。
一方で、チョコレートというと「甘いもの=太りやすい」というイメージが強く、
健康にはあまり良くないものと思われてしまいがちです。
確かに、チョコレートに限ったことではありませんが、食べ過ぎは良くありません。
しかし、良質なチョコレートを選び、適度な量を適切なタイミングで食べることで、
脳や肌を若返らせたり血液の流れが良くなったりと、
健康に直結する効果があるということがわかっています。
むしろ、大好きなチョコレートを我慢してストレスを貯めることの方が、
かえって健康被害を引き起こす要因になるかもしれません。
美味しいチョコレートを大切な人と一緒に食べて健康を手にすることができたら、
これほど幸せなことはないのではないでしょうか。
チョコレートの歴史
原料のカカオ豆は薬として飲まれていた!
チョコレートの歴史は古く、紀元前2000年頃から人々に食べられていたようです。
もちろんチョコレートといっても、当時のそれは今のような甘くて美味しいものではなく、
カカオ豆の周りを覆う果肉の部分を食べていたようです。
古代メキシコでは、チョコレートの原料になるこのカカオ豆は、
「テオブローマ(神の食べ物)」と称されるほど大変貴重な食べ物でした。
その後、現在のチョコレートのように、豆の部分を焼いてすりつぶして食べるようになったのが16世紀。
その当時は、お菓子ではなく「薬」として扱われていたようです。
カカオ豆をドロドロになるまですりつぶし、様々なスパイスを加えた「エクソコアルト」には、
不老長寿、疲労回復、のどの炎症、胃潰瘍、食欲不振、解熱など様々な効果があるといわれ、
まさに万能薬としての位置づけだったのです。
ちなみにこのエクソコアルト、味は非常に苦かったようですが、
アステカの皇帝モンテスマは健康のために一日に50杯も飲んでいたという逸話もあります。
バレンタインにチョコレートを贈るのは日本だけ
その後、チョコレートはヨーロッパに広まり、日本に伝わったのは1617年頃といわれています。
当時はまだ薬として飲まれていましたが、徐々にその効果が知れ渡るようになり、
1873年には日本でもチョコレート製造が始まりました。
明治に入るとさらに開発が進み、米津風月堂がチョコレートを「猪口令糖」と書き表し、
お菓子として紹介したのをきっかけに、一気に広く普及することとなったのです。
そして、バレンタインといえばチョコレートですが、
実はこの習慣は日本独自だということをご存知でしょうか。
もちろん、バレンタインデーという概念は海外発祥であり、
世界各地で「愛を誓う日」として知られていますが、
チョコレートを贈るという文化は日本だけなのです。
はじまりは、1936年の神戸モロゾフ製菓による宣伝でした。
「バレンタインにはチョコレートを」という広告を出したことに端を発し、
そこから多くのチョコレート会社が、「バレンタインデーにはチョコレートを贈る」
という販売戦略を進めていきました。
また、買い物客は女性が多いことと、女性が恋愛の主導権を握る傾向になりつつある時代の流れから、
企業はさらに「女性が男性へチョコレートを贈る」という風習をつくるように戦略を進め、
現在の文化が定着していったといわれています。
チョコレートで若返り!身体に与える嬉しい効果
チョコレートが認知症予防になる!
古くは薬として飲まれていたチョコレートですが、
味や形を大きく変えた今でも、身体にとって嬉しい効果はたくさんあります。
その一つが、脳に対する効果です。
南オーストラリア大学のジョージ・クライトン博士率いる研究チームは、
チョコレートを食べると認知機能が向上するということを発表しました。
1974年から38年間かけて行われた大規模な調査によれば、
「チョコレートを食べる習慣」と「認知機能」の関係について調べた結果、
チョコレートを週に1回以上食べている人は、それ以下の人に比べて、
空間認識力や記憶力、注意力などの認知機能が著しく高かったと報告しています。
また、チョコレートの健康効果といえば、
カカオマスの含有率が高いダークチョコレートが注目される傾向にありますが、
この研究ではダーク、ミルク、ホワイトといった様々なチョコレートが含まれており、
その種類を問わず効果を示唆するという結果になりました。
もちろん食べ過ぎはよくありませんが、
適度な量を食べることを習慣づけることで、将来の認知症予防にもつながることが期待されています。
参考「MEDICAL NEWS TODAY」
URL:https://www.medicalnewstoday.com/articles/306914.php
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脳に対する効果ばかりではありません。チョコレートは、血圧低下、動脈硬化の予防、美肌効果、便通改善など、
美容や健康において様々な効果があるといわれています。
このようなマルチな力を発揮してくれるのが、原料であるカカオ豆に含まれるポリフェノールという成分です。
赤ワインやりんごなどにも含まれ、近年その効果が注目されるようになったことで、
ご存知の方も多いかもしれませんが、
チョコレートに含まれるポリフェノールの量はそれらの比ではありません。
特に、ダークチョコレートには非常に多くの量が含まれており、下記の通り群を抜いています。
100gあたりのポリフェノール含有量
・ダークチョコレート 840mg
・りんご 220mg
・赤ワイン 180mg
・コーヒー 89mg
ポリフェノールは、多くの植物に含まれる苦味や色素の成分であり、自然界に5,000種類以上存在します。
強い抗酸化作用を持ち、体内の「サビ」を防ぎ、活性酸素などの有害物質を無害化する作用をもっています。
多くの老化現象は、身体の組織が酸化することによって生じるため、
「酸化に抗う=抗酸化作用」を持つポリフェノールは、アンチエイジングに役立つと考えられているのです。
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チョコレートは食べ方が大事!
良いチョコレートと悪いチョコレート
ただし、どんなチョコレートでも食べれば食べるほど良いというわけではありません。
当然ながら、チョコレートには糖質も含まれており、
糖質を過剰に摂取することによって生じる弊害もあるのです。
糖尿病や高血圧、動脈硬化など、生活習慣病を引き起こす要因になりますし、
甘いものは脳に幸福感を与えるため、食べ過ぎることによって依存症や中毒を招く恐れもあります。
また、食品添加物やショートニングなど、
身体にとって有害な物質を多く含むものにも気を付けなくてはなりません。
どんな食べ物についても言えることですが、
単一の成分の効果だけを見て「身体に良い」と判断することは早計です。
ここが食事療法の難しいところとも言えるのですが、健康的な食を考えるのであれば、
その食べ物を構成する一つひとつの成分について吟味しなくてはならないのです。
以下に、良質なチョコレートの特徴をまとめたので、選ぶときの参考にして頂けたらと思います。
良いチョコレート
・カカオマス60%以上
・オーガニック原料を使用
・砂糖不使用
・人工甘味料、乳化剤などの添加物を使用していない
・植物油脂(ショートニング)が含まれていない
これらの条件を満たすチョコレートは、一般のスーパーやコンビニで見つけることは難しいかもしれませんが、最近はオーガニック食品店も増えていますし、ネットショップでも簡単に手にすることができます。
ただ、経済的な面も考慮すると、普通のチョコレートと比べて値が張るというのも事実。
気軽に買えないという場合、現実的に考えて優先すべきは、
添加物や植物油脂(ショートニング)といった有害な成分を含まないものを選ぶことでしょう。
まずは、商品の裏側に記載されている「成分表示」の確認を習慣化することから、
始めてみると良いかもしれません。
食べる量とタイミング
チョコレートを食べる際は、その量とタイミングにも気を付けたいところです。というのも、チョコレートにはポリフェノールという有効な成分が含まれる一方で、
利尿作用や興奮作用のあるカフェインやテオブロミンなどの成分も含有されているため、
過剰に摂取することによって身体にマイナスの影響を及ぼす可能性も考えられるためです。
特に、高カカオチョコレートは普通のチョコレートと比べてこれらの成分量が多く、
またカカオ豆の量に比例して脂質量も高くなっているため、注意が必要です。
一日50g(板チョコの半分くらい)が適量とされていますので、これを目安に食べると良いでしょう。
参考「独立行政法人 国民生活センター」
URL:http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20080206_2.html
食べるタイミングについては、
集中力を高めたいという場合、1時間前に食べると脳が働きやすくなると言われています。
また、カカオポリフェノールには血糖値の上昇を抑え、空腹感を抑制する効果もあるため、
食事の前に少量のチョコレートを食べることで、食べすぎを抑えられるようになります。
血中のポリフェノール量を保つためには、一度にまとまった量を食べるよりも、
少量をこまめに食べる方が効果的ですので、板チョコであれば1~2欠片ずつ食べるようにすると良いでしょう。
美味しいチョコレートを健康的に食べるためにも、質の良いチョコレートを選び、
食べ方にもこだわってみると、よりいっそう美味しく感じられるかもしれませんね。
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