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繰り返される議論:「コーヒーは体に良いのか悪いのか?」コーヒーとの上手い付き合い方を知って味方につけよう。

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繰り返される議論
コーヒーは体に良いのか悪いのか?


朝起きたらコーヒーを飲む
または職場についたらコーヒーを飲む



という方は多いのではないでしょうか?

ハーバードT.H.チャン公衆衛生大学院の調査では、毎朝コーヒーを飲むという18歳以上のアメリカ人の割合は54%だったそうです。
半数以上の人は朝まずコーヒーで始まるといった感じですね。

朝にコーヒーを飲む理由としては、「朝の目覚めのため」が最も多い理由ですが、
朝に限らず、リラックスしたい時、食後のくつろぎのために飲む方の割合も多いようです。

毎日飲むコーヒーが健康に良いのか、悪いのか、しばしば話題になるテーマです。
老化防止、ダイエットに良い、リラックス効果がある、などネットでも多くの情報があふれています。

アメリカでは最近、ヘルスフード業界で影響力を持つ有名人達がこぞってコーヒーのもたらす良い効果にフォーカスしており、「コーヒー推奨論」がトレンドのようです。

コーヒーがもたらす効果


コーヒーを飲むと体にどんな働きがあるのでしょうか?

コーヒーの良い働きについて調べた研究の一例をあげてみます。


■認知症のリスクを低減

最近の老年学雑誌(Journal of Gerontology)に発表された研究では、1日にカフェイン261㎎(コーヒー約2杯)を飲む人は、飲まない人に比べて認知症になるリスクが36%低いということが明らかとなっています。

■前立腺、肝臓、腎臓、大腸がん発症リスクを低減

前立腺がん、肝細胞がん、腎臓がん、大腸がんに対して、コーヒーの摂取量が多い人の方が発症リスクが低いという報告があります。

■循環器系への働き

国立循環器病研究センターの調べでは、コーヒーを飲むとカフェインの交感神経刺激作用により血圧は一時的に上がりますが、脳梗塞の疾患は、コーヒーの摂取量が増えるほどリスクが低下することが報告されています。

(Larsson et al, Stroke 2009より)

また、コーヒーに含まれる特徴的な物質であるクロロゲン酸などのポリフェノールが、動脈硬化の抑制につながるとも示しています。l

■Ⅱ型糖尿病のリスクを低減

40~69歳の日本人約5万6,000人を対象とした研究で、週3~4杯コーヒーを飲む人は、ほとんど飲まない人に比べてⅡ型糖尿病を発症するリスクが、男性で17%、女性で38%低下するということが明らかとなっています。

これらの研究から、不健康なイメージのあったコーヒーは、健康的な飲み物へとクローズアップされています。

コーヒープラスアルファの新しいコーヒーに注目

そして注目したいのは、付加価値のついたコーヒーが増えていること。
例えば、日本でも知られているバターコーヒー、機能性を期待するようなマッシュルームコーヒー、スーパーフードをブレンドしたコーヒーなど、コーヒープラスアルファのパワーアップされたコーヒーが、アメリカのヘルスコンシャスな人に人気があるようです。

新感覚パワーアップコーヒーを下記にいくつかご紹介します。


■バターコーヒー

IN YOUでも以前ご紹介した「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」の著書でも有名な、シリコンバレーの起業家、今では健康・フィットネス業界において大きな影響力を与えているデイヴ・アスププリー(Dave Asprey)氏によって考案された「Bulletproof Coffee」は、西海岸のヘルスコンシャスな人で知らない人はいない程有名です。
「Bulletproof Coffee」は、チベットで古くから飲まれているバター入りティーからアイデアが生まれました。

「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」をマクロビオティックな観点で読むとどうなるか。

材料は、「コーヒー」、「グラスフェッド無塩バター」、そして「ココナッツ由来のMCTオイル」です。
これをブレンダーで撹拌し、クリーミーにして飲みます。(※撹拌しないと、油が浮いて飲みづらいので注意!)

日本ではどちらかというとダイエットに良いと紹介されているようですが、グラスフェッドバターの栄養価、MCTオイルが脳にエネルギーを与え、集中力がアップしてエクササイズや仕事の効率が上がる!という具合に、アメリカではダイエットというよりも、エネルギーアップ、パフォーマンス向上目的で飲むことが多いです。

■薬用キノコとコーヒー

コーヒーとキノコの組み合わせ、ちょっと意外かもしれませんが、機能性コーヒー、薬用コーヒーとして一押しです。
味が気になるところですが、全く問題ありません。美味しいです!

キノコエキストラクトがパウダーになって、コーヒーに混ぜるような製品もあれば、すでにインスタントコーヒーと単独または数種類のマッシュルームパウダーが混合されパッケージになった製品もあります。
なかでも、Four SigmaticのMushroom Coffeeは飲みやすくてお勧めです。

コーヒーと相性の良いキノコは、レイシ(霊芝)、コーディセプス(冬虫夏草)、ライオンズメイン(ヤマブシタケ)、チャガ(カバノアナタケ)など。

これらのキノコは、メディシナルマッシュルーム(薬用キノコ)と呼ばれ、腫瘍の成長抑制、抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、認知障害の改善、集中力の改善、更年期における抗不安、うつの改善、健康なコレステロール・血糖値の維持・・・・など、
現代の臨床研究や古典漢方でも様々な薬効が評価されています。

薬用キノコはアダプトゲン(※)で、内分泌系や免疫機能のバランスを保ち、様々なストレスにさらされることが多い現代の生活において、心と身体がストレスに適応できるように、身体の機能のバランス調整をしてくれます。
※アダプトゲンとは、ストレスでも耐えうる心と身体の健康をサポートする植物のことです。

マクロビオティックの観点からみたコーヒーの飲み方

マクロビオティックの観点ではコーヒーは極陰の飲み物ですから、マクロビオティックの観点からは避けるべきものとして分類されているかと思います。
陰性であることから、体が冷えすぎる人や冷え性の人、妊娠中、授乳中、妊活中の方にはおすすめできません。

健康体の方であっても飲みすぎはおすすめできませんので、1日2杯程度にとどめる、
また午前中や午後の早い時間帯のみにとどめ、夕刻以降など睡眠の妨げになる時間帯には控えるといいでしょう。

また、真冬に冷たいコーヒーを飲むと体が冷えてしまいますので、
気温や自分の体調、体質に合わせてホットを選ぶなど工夫しましょう。
また、おなかが痛くなる、体調が悪くなる、などコーヒーがあわない方は控えてください。

コーヒーの選び方:コーヒーならなんでもいい!というのは間違い。

コーヒーの質


さて、自分へのご褒美のために極上のコーヒーを入れてリラックスタイムを楽しむためには、コーヒーの質にもこだわりたいところ。

コーヒーなら、なんでもいい、というのは間違いです。

ファミレスや飲み放題の安価なコーヒーにはリン酸塩など、危険な添加物が含まれているケースも多く、飲むほど健康被害が懸念されるものも出回っていることは確か。

また、コンビニの缶コーヒーも、添加物や人工甘味料、糖分が含まれているので避けたほうが無難でしょう。
チェーン店の安いコーヒーも豆の品質が低いことが懸念されていますので、なるべく「コーヒー専門店」と呼ばれる、1杯最低でも400円から500円以上するようなお店を選ぶといいでしょう。

市販のコーヒー豆にはカビが一杯というショッキングな情報もあり、カビ豆を排除したコーヒーを選ぶためにはどうしたらいいのか・・・

カビ毒の危険性に注意!

ハンドピックされたコーヒーであること。


ハンドピックとは、欠点豆(カビ豆、未熟豆、欠点豆等)を人間の目で手作業で除去する工程のことです。
機械で行われる判別では見過ごされてしまう豆も、丁寧に手作業で確認されることで、カビ豆を可能な限り排除することができるそうです。

カビ毒は、特にブレンドされた豆だと確率が高くなりますので、なるべく単一品種のものを飲むといいでしょう。
また、チェーン店のコーヒーで選び方もこだわりの豆を販売しているような
購入の際の基準の1つにしてみて下さい。

代替コーヒー

でもやっぱりコーヒーのカフェインが体に合わない、妊娠中なのでコーヒーは控えたい。
という方には、先述のコーヒーの健康への働きは期待できませんが、ノンカフェインのハーブコーヒーがおすすめです。
たんぽぽの根を使った「たんぽぽコーヒー」やチコリの根を使った「チコリコーヒー」は、風味がコーヒーにとても近いですね。

そして、アメリカではローストしたマカの根を使った「マカコーヒー」も見かけるようになりました。マカはエナジーブースターとしても有名なスーパーフードです。

こうしてみると、私たちには多種多様な選択肢があることに気づきます。

コーヒーがいいのか悪いのか・・という単純な議論をするのは不毛です。

臨床研究で結果がでているからといっても、全ての人が同じであるはずはなく、
住んでいる環境、食生活の歴史、現在の心や身体の状態、色々な要素があって、違った答えが出てくるのは当然です。

自分に合った付き合いかたができるといいですね。

情報の1つとして、何かのお役に立てたら幸いです。

<参考文献>
Relationships Between Caffeine Intake and Risk for Probable Dementia or Global Cognitive Impairment: The Women’s Health Initiative Memory Study J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2016 Sep 27
Coffee consumption and prostate cancer risk and progression in the Health Professionals Follow-up Study. J Natl Cancer Inst. 2011 Jun 8;103(11):876-84. Influence of coffee drinking on subsequent risk of hepatocellular carcinoma: a prospective study in Japan. J Natl Cancer Inst. 2005 Feb 16;97(4):293-300.
Intakes of coffee, tea, milk, soda and juice and renal cell cancer in a pooled analysis of 13 prospective studies.Int J Cancer. 2007 Nov 15;121(10):2246-53.Coffee consumption and risk of colorectal cancer in a population-based prospective cohort of Japanese men andwomen. Int J Cancer. 2007 Sep 15;121(6):1312-8.Psychological factors, coffee and risk of diabetes mellitus among middle-aged Japanese: a population-basedprospective

study in the JPHC study cohort. Endocr J. 2009;56(3):459-68. Epub 2009 Mar 7.

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TakeuchiMariko
20代に薬剤師として働き、子供を出産してからサプリメントなど予防医学に興味を持つようになる。アメリカにわたり、2005年からサプリメント業界に携わってきたが、ここ数年、自分の体は「食べたもの」の影響を大きく受けることに気づき、ヨガやマクロビオティックなどに出会って健康と食への探求を深めている。 公式HP
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