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中国がついに農薬規制の方向へ向かい始めた。が、一方規制が緩まっている日本は本当に大丈夫?お隣の国同士、それぞれの農薬事情。

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Monsanto pesticide to be sprayed on food crops.

20年前の中国で感じたノスタルジーな光景

私は若いころ中国に何度か出かけました。
バックパッカーです。

あの頃の中国はまだ今よりも前近代の牧歌的なものが当たり前のようにそこかしこに残っておりました。特に田舎では……。
当時は農薬・化学肥料などはおろかトラクターとか軽トラとか、そんなものともほぼ無縁でした。

麦穂を電線にも届かんばかりに山積みした荷車をオンボロのチャリの後ろにひいこら牽いてるガリガリのおっさん。
タポンタポンの肥え桶二つ結わいつけた竿を肩に天秤棒担ぎで狭いあぜ道を何事もなく踏み分けるおっさん。

家の表に収穫したばかりの麦穂を家族総出で、杵叩いたり、薄く並べ干したり、……

中世の絵の中にタイムスリップしたような、そんな不思議な感覚にしばしば見舞われました。

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農薬は寄生虫・感染症よりも怖い?

今でこそ中国のイメージの一つとして、農薬や添加物などでの有害物質による汚染が挙がるようになりましたが、
あの頃の中国は、農薬などによる副作用被害よりも、寄生虫・感染症の方がよほど恐れられていました。

きっと日本にもそんな時代があったことでしょう。

因みに、現在の日本に関して堆肥の大半は寄生虫・感染症被害が出ないようしっかり発酵処理を施しているので
有機農法でも、そういったリスクはかなり小さくなっております。

ほかにもカビ菌・ガンなどのリスク諸説紛々あるのは確かです。
「有機農法絶対安心神話」に陥るのは避けた方がよろしいでしょうが、一方でパーフェクトなものはこの世に絶対にありえません。

中国は日本と近いのに実は日本とはかけ離れたカルチャーを持っている。


中国とは地理的にはお隣ですが、何かが我々とははるかにかけ離れた国です。

具体的にどういうところが、と申しますと
実際に何度も足を運んで感じたあちらの傾向とは……

〇政府が「こっちを向け」と言えばいやいやでもみんなそっちを向かなければならない。

・「彼らがここに街を作るんだ」と言ったら何にもないところに、あっという間にびっくりするくらいの規模の都市が出来上がります。

〇基本、人民をほったらかし。
政府は自分たちの秩序や利権を維持するためにはどんな無理押しもいとわないが、そうでなければタッチしようとも思わない。
面倒くさいから。圧倒的官僚体質。


・交通法規などはあってないがごとくでした。信号すら守ることはごく稀。
・あちらで盗難被害にあったら戻ってくるとは思わないことです。
・ただ、保険をかけているなら公安に盗難証明書をきっちり発行してもらいましょう。
・彼らは形骸だけの捜査しかしてくれませんが、こちらはすぐ上がるのでささっと手を動かしてくれます。
・もちろん、彼らに嫌われないようにご注意を。すべては彼らの気分次第。


要は「勝手にしろ」ということです。

最近少しは改善されたのでしょうか。

そう、彼らはある意味「ものすごい自由な」国であることだけは、確かです。

中国の食品衛生関連で起きてきた過去の事件がすさまじい

毒入り餃子、冷凍インゲンから基準値34500倍の残留農薬、人工フカヒレ・・・・・


ー というわけですから、食品衛生についても全く同じです。

あの頃既に、「中国で口に何かを入れるという事は、得体の知れないものを口に入れるのと同じだけの覚悟を持て」
というのが私たちバックパッカーたちの合言葉でした。

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ちなみにwikipedia「中国産食品の安全性」というのを調べると、過去の農薬関連事案だけでこういったものが記載されています。

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2003年茶からDDT
2005年茶からDDT
その後もジャスミン茶から殺虫剤
2007年日本でメタミドホスなど毒入り輸入ギョーザ事件
2008年日本で輸入冷凍カツ・肉まんからホレート・メタミドホスを検出
2008年日本で毒入り輸入ギョーザ事件
2008年日本で輸入冷凍インゲンから基準値34500倍の残留農薬を検出


最近は案件が少なくなったようにも見えますが、実質はどうなのでしょう。
 
ちなみに、ほかのあらゆる被害ジャンルまで合わせると大変な量の箇条書きとなってしまいまうことは御想像の通りです。

「人工フカヒレ」
「スーダンレッド」
「鉛春雨」
「ホルムアルデヒド菓子」
「ホルマリンキムチ」


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さらに「?」「……」

というのも、まだいくらか散見されます。

髪の毛で醤油を作る「人毛醤油」とか、ダンボールで肉まんを作る「段ボール肉まん」とか、
皆さんも耳にしたことがあるのでは。

実際に起きたことであっても、都市伝説にしか感じられない次元のものすら散見されます。
そんなジョークみたいな、ホラーみたいな、フィクションみたいなことが結構なボリュームで満載されているというリアルをどう感じられるでしょうか?

事細かに紹介してしまうと、「こんなことジョークにしてほしくない」という意見を持たれる方もいらっしゃると思いますので、ここら辺でやめておきましょう。

このように、とんでもない事件が日本国内でも報道されるようになりましたが、
中国に頻繁に足を運んでいた私にとって、特に驚くことなど何もありませんでした。
むしろ、「そりゃ、そうなるよ」という感慨しか持てませんでした。

私たち一般の海外旅行者の間ですら知れ切ったことが、なぜその手の各種専門やマスコミ関係まで……。
色々突っ込まれても仕方のない展開ではないでしょうか。

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2017年12月。政府が高毒性農薬の使用を段階的に禁止してゆく、と新華社からの報道があり、世界を駆け巡りました。

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因みに、

中国では、農薬など毒物まみれの野菜のことを「毒菜」と呼び、恐れられています。


そんな中国で、実はここ最近で大変印象的な報道があったのです。

その内容は

「エンドスルファン・臭化メチルを含む農薬を2019年までに。
アルジカルブ、ホレート(まだ使ってたのか)、イソカルボホスは18年に。
オメトエートとリン化アルミニウムを含む農薬を20年までに禁止する。
クロルピクリン、カルボフラン、メソミルは22年までに段階的に禁止する。」


といったものでした。

この国よりも明瞭に農薬に対して具体的な対策方針が述べられたのです。

習近平さんになってから、いろいろと言われていますが、「これまでの政権よりは」環境などに対して前のめりになってきているようです。
あとは、いつものことですが、政府がどこまで「本気になって」やるかです。

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日本国内の農薬事情は世界と比較すると「完全に逆行中」。

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さて日本の場合はどうでしょうか。

オリンピックに向け色々と期待されていた日本の有機市場。
こういった海外の話と比べると、「やっぱりわが国は!」と思いたくなるお気持ちはわかりますが、
残念ながらそう明るくは、なさそうです。

例えば、発がん性の疑いなどからアメリカで禁止農薬となっていた「スルホキサフロル」2017年12月農水省によって許可されることになりました。

詳細についてはこちら

・アメリカで厳しく使用制限されている危険な農薬「スルホキサフロル」が国内で使用許可されることが決まりました。もはや、全員知らなきゃマズイ「農薬」の話。


さらに、近年農薬事情で特に指摘されるのが、
ネオニコチノイド系農薬です。

神経系・急性亜中毒・ADHDなど人体への広範な影響が指摘され、またトンボミツバチなどが激減するなど生態系への被害も深刻とされ、欧米など各国では規制に向けて着々と舵を切り始めています。

が、残念なことにわが国ではまるで逆行するかのようにここ年々規制を緩めているようです

ネオニコチノイド系農薬についてさらに詳細に調べたいならこちら

・ネオニコチノイド系農薬、世界諸国が使用規制を進める中、日本は逆行!その実態とは?!
・クラスに約3ー4人の確率。決して他人事ではない近年明らかになりつつある「発達障がい」と農薬・化学物質との因果関係とは。


真意は測りかねますが、「景気」のためならなんでも、という姿勢なら私は御免蒙りたいものです。

長い年月で見ると、このよう方向性をとって、
後で大変な負荷となって私たちにしっぺ返しとして返ってくるようなリスクは、本当に、ないのでしょうか?


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目に見えにくいものを軽視し、喫緊のわかりやすいものを追い求めた結果。
今後数年、そして十数年後に、人類の健康や環境への影響が、どうなってしまうのか?

並並ならぬ恐ろしさを感じずにはいられません。
こういった類の実態やニュースが、あまりに頻繁に我々を襲っているように思うのは私だけでしょうか?

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なお、平成29年11月付「環境省」にて「ネオニコチノイド系農薬等にかかる検討会報告書」というのが提出されました。
こちらは「農業対策関係-環境省へようこそ!」というホームページを。

やはりトンボや蜂に関して、影響をほのめかす内容となっていました。
まだ、断言はしておりませんが・・・。
読みながら、「なるほど。これが永田町文学か」と思いました。

今後の動きをしっかり注視したいものです。

残留農薬から逃れるための、今すぐできる具体的な対策

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まず、「中国産」というのは確かに避けた方がいいかもしれません。
(過去に、私は何度か「安い」ということでつい手を伸ばしてしまったことがありますが、調理・実食する段階になって、「ん?」となる割合が高かったです。

食品添加物と合成着色料の塊「市販漬物」の実態。日本古来の伝統食、漬物が「薬漬け」になるまでのストーリー。


とは言っても今や、国内産=安全ではありません。
農薬不使用ではないものを使用する場合は、以下のステップは欠かせないものとして念頭においてください。

その1 水で入念に洗う

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どのようなものであっても、「入念に水洗い」というのが、シンプルですが一番手っ取り早く、一定の効果が期待できます。

その2 皮をむく(無農薬ではないものの場合)

asparagus-1392079_640 また、皮のある産品は「皮をむく」と効果的です。
もちろん普段よりオーガニックのものを選ぶに越したことはありませんが、そうではない場合、減農薬も含め、残留農薬の大半は皮近辺に付いております。

その3 茹でこぼす

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ホウレン草や白菜などの菜ものに関しては「茹でこぼす」ということもできます。
「水洗い」よりさらに除去効果が望めます。

そして「あく抜き」も一緒にできます。

ただ、ものによっては茹ですぎると大事な栄養まで逃げて行ったりしてしまうので、注意が必要です。
そういった葉物などの繊細な野菜こそ、農薬を使用していないものを選びたいところです。

さらに細かく見ていくと、その作物によってより適宜な対策があることがわかります。
ぜひじっくり調べて、「これは!」というのをご自分で選び、実践してみるのはいかがでしょう。

ただし、これらのことを行ったからと言って「100パーセント残留農薬の危険性がなくなる」訳ではありませんのでご了承ください。
皮まで農薬が浸透しているケースもあることを前提に、あくまでも「対処的方法」ということを念頭においていただければと思います。

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そして、

現代、クローズアップされてくるのが「無農薬・有機」です。

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こちらのメリットは、そもそも”農薬漬け”のリスクから抜本的に解放されるという点です(ただし畜舎の糞尿汚染水などが畑に流れ込んだりするリスクなどが考えられます。こちらも100%は存在しません)。

私も、「自然」にこだわる「無農薬・有機農法」を支持しています。

先ほどの茹でこぼす、皮をむくなどの手間暇や時間をいろいろと削減し、省力化できます。
大事な栄養がいっぱい詰まって、風味も豊かな「皮」の部分まで摂取もできます。

詳しくはこちら
・野菜の皮は農薬まみれ?!野菜の皮、むいて食べていませんか?知れば知るほどもったいない野菜の皮に隠された栄養素とは。

ただし、先にも述べた通り、世の中にパーフェクトなものなどは、絶対に存在しません。

真実を知り、あなたが納得できる方法、
そして、あなただけの「一番妥当だと思える選択肢」を選べばいいのです。

私たちはその一助となれば幸いです。



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山﨑 拓
1977年誕生。信州大学経済学部卒。文学者として志す。 第1回Kino-kuni文學賞佳作入選。現在はwebライターをしながら執筆中。
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