100円均一のコスメをオススメできない理由。有害物質含有で自主回収したのは白髪染めだけじゃない。マニキュアもホルムアルデヒド含有で販売禁止の事例が・・。
安価で手軽に購入できることから人気の100円均一。
品揃えが多く、商品をながめているだけでも楽しい場所ですよね。
主婦の強い味方として賑わっています。
最近では安いうえにおしゃれなグッズがたくさんあって、〝プチプラ〟や〝100均マニア〟なんて言葉もすっかり浸透しつつあります。
その店舗数は、なんと全国におよそ6000店!これほどまでに私たちの生活に根付いているわけですから、
この今年4月に大手100円ショップの白髪染めから有害物質が検出され、自主回収にまで至ったニュースにショックを受けられた方は多かったのではないでしょうか…!
実はこの企業、こうした回収騒ぎは初めてではありません。
過去にも白髪染めから検出されたのと同じ有害物質がマニキュアに含まれていて問題となったことがあるのです!
今回のテーマは〝マニキュア〟。
2つの事例から見えてくる共通点とは?
マニキュアの危険な成分に迫りながら100均コスメの安全性を考えたいと思います。
マニキュアって何からできてる? 化学物質の塊であるマニキュア。
そもそもマニキュアはいったい何からできているのでしょうか?
・ニトロセルロース(10〜20%含有)
・有機溶剤:酢酸エチル(10~20%含有)
・有機溶剤:酢酸ブチル(0~40%含有)
・有機溶剤:トルエン(10~35%含有)
・樹脂類(10~20%含有)
・可塑剤(かそざい)(少量)
【参考;公益財団法人 日本中毒情報センターhttp://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70263.pdf】
製品によってそれぞれの割り合いは多少異なりますが、基本となる成分は、ニトロセルロースと有機溶剤です。
ニトロセルロースは皮膜形成剤という爪の表面に膜をつくるために用いられている合成樹脂で、
これに樹脂類を加えてマニキュア特有の着色や光沢を表現します。
有機溶剤はそうした樹脂類を溶かし、爪に塗りやすくするために配合されている成分。
いずれもマニキュアを製造するためには必要ですが、そのほとんどは化学物質であり、必ずしも安全というわけではありません。
肌がかぶれた報告も!販売中止・自主回収された危険なマニキュアとは?
2018年4月13日、100円均一で販売している白髪染めから、
国の基準では配合が認められていない有害物質ホルムアルデヒドが検出されたとして、化粧品メーカーサンパルコが自主回収を発表しました。
白髪染めは台湾で製造され同社が輸入。
現時点では健康を害する恐れはないと報告されていますが、
ファンデーションなど75品目の化粧品においても表示に必要な成分を記載していない事実が判明し、追加回収の事態となるなど、企業の信用は失墜しています。
白髪染めに使用されていることで問題となった有害物質ホルムアルデヒド
この成分は以前にも同じ大手100円ショップのマニキュア「エスポルールネイル」に配合されていたことがありました。
エスポルールネイルは豊富なカラーバリエーションと発色の良さが話題で、若い女性を中心に人気が高い商品でした。
しかしながら2015年、148品目中26品目から有害物質ホルムアルデヒドが検出され、全商品の販売中止・回収が決定。
使用した人のなかには肌がかぶれたり、湿疹やただれ、アレルギー症状の報告もあり、
危険な成分が体に悪影響を与える代表的な実例となりました。
どちらの事例にも共通!有害物質ホルムアルデヒドとは?
騒動の発端であるホルムアルデヒドとはいったいどのような成分なのでしょうか?
ホルムアルデヒドとは刺激臭がある無色の気体で、フェノール樹脂、メラミン樹脂といったプラスチック材の原料やホルマリンの防腐剤として用いられています。
1980年代から1990年代にかけては建材の接着剤・塗料などにも使われていました。
安価に作ることができ、汎用性が高いホルムアルデヒドはさまざまな資材の原料として重宝されていたというわけですね。
ところが1990年代後半にホルムアルデヒドが原因で「シックハウス症候群」が起きることが解明され、
2003年にホルムアルデヒドを使った塗料や接着剤、防腐剤の使用は法律により規制、2015年にはさらに制限が厳しくなりました。
【シックハウス症候群の症状】
・目がチカチカする
・のどが乾燥する
・鼻水がでる
・咳がでる
・全身の倦怠感
・めまい
・吐き気
・湿疹
など…
白髪染めやマニキュアに含まれていたホルムアルデヒドの量は微量かもしれません。
ですがホルムアルデヒドは毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定される有害な物質です。
建築資材として使っただけでも体に異変を訴える人がいるほどに毒性が高い成分が、美容品に使われていただなんて、恐ろしくはありませんか?
マニキュアの事件では実際に症状がでた方が確認されています。
もしもそのような危険性を知らずに使い続けていたとしたら?
…もっと重篤な事態を招いた恐れがないとは言い切れません。
日本国内では化粧品への配合は禁止されているものの、海外製のマニキュアには使用されていることがあるため注意が必要です!
ここに注意!マニキュアの中の、おすすめできない危険な原材料
市販の安価なマニキュアにはホルムアルデヒド以外にも気になるいくつかの原材料があります。
とりわけ製品の品質保持を図る可塑剤には環境ホルモン*作用が疑われる物質があり、注意が必要です。
なかにはアメリカの環境団体が使用禁止を求めている成分も…。
(※環境ホルモンとは…生体の機能を調節するために重要な役割を果たしている内分泌系の働きに影響を与え、障害や有害な影響を引き起こす作用を持つ物質のこと)
危険な可塑剤その1.アメリカでは禁止を求められている リン酸トリフェニルとは
マニキュアの塗りを良くするために含有される〝リン酸トリフェニル〟はアメリカの環境団体から使用禁止を求められている成分です。
これまでは毒性が低いと考えられてきましたが、ここ数年の研究では、
リン酸トリフェニル入りのマニキュアを使うと環境ホルモン濃度が7倍に増えることが明らかになっています。
さらに動物実験においてはリン酸トリフェニル含有の複合難燃剤を妊娠中の母体へ投与したところ、
生まれた子の肥満や骨粗しょう症リスクが高まったと報告されていて、人体への悪影響も心配されています。
また米国大手化粧品メーカーが製造したマニキュアへの含有も確認されていて、日本でも購入しやすい金額で輸入販売されています。
危険な可塑剤その2.奇形が疑われる成分 フタル酸ジブチルとは
〝フタル酸ジブチル〟は接着剤や印刷用インク、セロハンの製造に用いられる物質で、
マニキュアの原材料としては可塑剤の目的で用いられています。
身近な製品にも使われているので安全!と言いたいところですが、見逃せない事実が…。
フタル酸ジブチルは〝2006年11月にカリフォルニア州法案65の催奇形が疑われる化合物リストに掲載〟され、
また〝内分泌かく乱物質の疑いからネイルポリッシャーへの利用が削減されつつある〟のだとか!(Wikipediaより)
発がん性や赤ちゃんの健康を損なう恐れから、日本をはじめヨーロッパ・アメリカでは育児用品への使用が禁止または規制されています。
マニキュアに配合されている可塑剤の量は、構成成分の割合をみてもごくわずかです。
とはいえ有害性が指摘されている成分を爪に塗布するというのはいくらか心配が残りますし、
気にしてせっかくの気分が台無しになるくらいなら、なるべく使用を避けたほうがいいかもしれませんね。
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100円均一のコスメが安い理由とは?安価な原材料で低クオリティの可能性も?
このように安価なマニキュアにはまれに危険性を孕んだ基材が含まれている場合があります。
低価格だということは、それだけコストを削減しているわけですから、
高級品と同等のクオリティを備えることは時としてむずかしいのかもしれません。
ここで100円ショップの安さの秘密・理由を考えてみることにしましょう。
・原材料を安く抑える
同じ成分のなかでもグレードがあり、低いランクのものを使っていることがある。・大量発注
在庫を抱えた大手メーカーの製品を安く仕入れるケースや、大量に発注することで中小メーカーからの仕入値をぎりぎりまで抑えるケースがある。
・広告費が不要
100円ショップはそのコンセプト自体が宣伝となっていて、新規開店時を除いてはほとんど広告をださない。・中小メーカーから直接買い付ける
国内の中小メーカーから100円ショップ用に製造した商品があり、直接仕入れている場合がある。・流通コストが安い
流通経路が一般小売店の場合と異なり、卸業者を通さず、工場から店舗に直接運ばれる。・海外での生産
人件費の負担が少ない国で、大量生産を可能としている。もちろん原材料のコストを下げているからと言って、100円ショップの化粧品すべてが粗悪であったり危険なわけではありません。
大々的な宣伝や問屋を必要としないため100円という安さが実現している面も大きいですから、
仮に利用するなら、健康にデメリットがない安全なものとそうでないものを見分ける必要があります。
しかしながら100均コスメは数多あり、それぞれがどのような理由で格安になっているかは、わたしたちには分かりません。
コスメが原因で肌トラブルや体調不良になって病院通い!なんてことになったらどうでしょう。
本末転倒ではありませんか?
〝激安には理由がある〟ことを、
わたしたちはいま一度踏まえたうえで賢く100円ショップを利用しないといけませんね。
高いコスメがいいとは限らない。
買う前には製造背景や工程、生産者の質を確認しよう。
しかしこのことは覚えておいてください。
たまたま今回は100円均一の事例を紹介しましたが、
100円均一に限らず、高級コスメであっても粗悪な原材料や化学物質だけでできたものがたくさん出回っています。
「原料に粗悪な成分が用いられている」「信用できない商品が売られている」場合も。
今回ご紹介した事例に限らず、安全なものを選ぶためには単純なもの
私たち消費者がしっかりと知識を身につけナチュラルなもの、オーガニックなものを選ぶために身につけておきたい知恵ではないでしょうか。
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例えばBGとかPGといったものは、石油由来。
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