ご存知ですか？収穫前除草剤グリホサートの残留基準値が水面下で大幅緩和されたことを。アレルギー・自己免疫疾患・発達障害などの慢性疾患増加の要因となる輸入小麦の問題と、輸入小麦の害から身を守る方法

２０１７年１２月に輸入作物の収穫前除草剤グリホサートの残留基準値が大幅緩和されました。

日本で使用されている小麦の約９０％は輸入小麦に頼っているという事実

パンやパスタ、うどんにラーメン、クッキーやケーキなどのスイーツ・・・

現代の私たちの身の回りには、たくさんの小麦製品が溢れています。
人によっては、小麦を口にしない日はない、という人もいるかもしれません。

現在、日本で消費される小麦の約９０％は小麦に頼っているという現状がありますが、
日本の食べ物であるうどんや和菓子の原料となる小麦でさえも輸入小麦に頼っていることが多いのです。

一方で、小麦が身体によくない、ということも最近では広く知られるようになりました。
この「身体によくない」理由のひとつとして、輸入小麦に使用されている大量の薬剤の問題があります。

輸入小麦は何日もかけて、広い太平洋を横断しアメリカやカナダから、または、赤道を超えてオーストラリアから輸入されます。
その際の温度や湿度の変化など、輸入小麦を取り巻く環境は決して良いものではなく、そのままだとカビや害虫が発生したり腐敗したり、品質が著しく低下します。

そのようなことを防ぐために用いられるのが、防腐剤や農薬などの化学薬品、いわゆるポストハーベストです。

ポストハーベストは収穫後、輸送前に散布される農薬のことで、通常畑で使われる量の〜数百倍もの高濃度で使用されています

当然、表面だけではなく、外皮を通過して作物の内部にまで浸透し、いくら精製されても加熱処理されても洗浄されても、完全に除去することは不可能です。

このポストハーベストによって、発がん性・催奇形性のような人体への悪影響が生じてくるのです。

また、近年小麦アレルギーが激増している大きな原因であるとも指摘されています。

このように、人体への著しい悪影響があることから、実は、ポストハーベストの使用は国内で禁止されています。

にも関わらず、アメリカなど相手国からの圧力もあり、輸入小麦に関してはポストハーベストを食品添加物扱いすることで法の抜け道を作り、承認されているのです。

そして、ポストハーベストに対する規制が行われるどころか、さらに恐ろしいことが起こっています。

それが、収穫前除草剤グリホサートの残留基準値大幅緩和です。

収穫前除草剤グリホサートによる私たちへの健康被害

グリホサートとは、小麦を収穫しやすくするために収穫前に撒くことで草を枯らす除草剤です。

主に、除草剤耐性の遺伝子組み換え作物に使用されており（この時点でもかなり危険！）、
実は、日本のホームセンターなどで容易に入手可能な除草剤なのです。

グリホサートは、２０１５年にはWHOにおいて、発ガン性の可能性がある物質に指定されているほど危険なもので、
現在アメリカでは、子供の尿からグリホサートが検出されるという異常事態に陥っています。

世界各国では、規制や禁止の動きが急速に広まっているのですが、
日本においては残留基準値が大幅緩和されるという、なんとも理解し難いことになっているのです。

このことだけでも、グリホサートを避けるべき十分な理由となるのですが、人体への悪影響はこれだけに止まりません。

グリホサートが与える人体への悪影響の数々

グリホサートは、植物が必須アミノ酸を作る経路を破壊することで植物を枯らすのですが、人の腸内細菌も同様の経路を持っていると言われています。

つまり、腸内細菌が破壊されることによって生じる腸の疾患（リーキーガット症候群）、アレルギーや自己免疫疾患、自閉症やアルツハイマー病など脳神経への悪影響や発達障害、生殖障害など、多くの疾患を引き起こすのです。

実際に、６歳児の自閉症患者数とグリホサート使用農作物の収穫高の相関を示した表が以下の通りです。

The Great Plains Laboratory,Incより

棒グラフが自閉症患者数、折れ線グラフがぐりほが使用されたコーン及び大豆の収穫高で、驚くほど綺麗に右肩上がりになっています。

続いて、さらに興味深いデータが、グリホサート使用料とセリアック病の相関関係を示したものです。

＊セリアック病・・・小麦・大麦・ライ麦などに含まれるグルテンへの免疫反応によって起こる自己免疫疾患で、グリホサートがグルテン過敏症を高める可能性が指摘されている。

米国ではさまざまな慢性疾患が遺伝子組み換えの導入以降急増しています。

グラフは小麦のプレハーベスト散布に使われるグリホサートの量とアレルギーに関係するセリアック病の発生数の推移を合わせたグラフです。このグラフではもちろん、因果関係はわかりませんが、グリホサートの危険の可能性は十分あると考えられます。
ゼンさんはNon-GMOに留まらず、グリホサートなどの農薬が一切使われていない有機食品の摂取に切り替えます。その結果、息子さんの症状は改善に向かったそうです。

株式会社 オルター・トレード・ジャパン　Moms Across America ゼン・ハニーカットさんからのメッセージより

グリホサートの製造企業側はその安全性をしきりに宣伝していますが、果たして信用に足るものでしょうか。

引用文中にもあるとおり、直接の因果関係を示すデータは発表されていません。
しかし、遺伝子組み換え作物や農薬、化学物質が私たち人間の周りに広く普及しだした頃から、
自閉症・アレルギー疾患・自己免疫疾患・発達障害などの原因不明とされる疾患が近年急増していることは事実です。

そして、これらの事象はこのままだと日本でも同様に起こり得ることです。

輸入小麦は、先に挙げたポストハーベスト問題に加え、もはや小麦というよりも、薬品まみれの粉であると言えます。

輸入小麦による害を避けるために

和食中心の食生活をおこなう

これまでの食生活に小麦が頻繁に登場している方の場合、小麦を食卓からなくすことに大きな抵抗を感じるかもしれません。
まずは、１食、小麦製品なしのメニューを考えてみましょう。

例えば、朝食がパン食であった場合であれば、まずは和食に変えてみます。
「朝からおかずを作るのが面倒」と思うかもしれませんが、お味噌汁・ごはん（おにぎり）・ぬか漬けで十分なのです。

このように、１食クリアすればもう１度・・・というように、１食ずつの積み上げが私たちの健康へと繋がっていきます。

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グルテンフリーメニューに挑戦する

私自身、小麦粉が及ぼす身体への悪影響を知ったことや、我が子の小麦アレルギーがきっかけということもあり、小麦を使った料理をすることがほとんどありませんが、やはり時々のお楽しみも味わいたいもの。

お料理によっては、衣にしたりまぶしたり、つなぎに使うなど、多少の小麦を使ったりするものもあります。
その場合は、米粉で代用しています。
最初は、「使いづらそう・・・」という先入観がありましたが、数回使ううちに小麦とさほど変わらないことに気づき、とろみや粘りをつけることなど、幅広く応用することができます。

INYOUにおいても、グルテンフリーのおかずやスイーツのレシピがたびたび紹介されています。
私もいくつか試したことがありますが、グルテンフリーとは思えないほど美味しいものがたくさんありますので、是非挑戦してください。

小麦を食べる場合は国産無農薬小麦またはスペルト小麦を選択する

国産無農薬小麦について

輸入小麦によるポストハーベストやグリホサートの問題があるとはいえ、身の回りにはパンやパスタなどの小麦製品が溢れています。
普段から気をつけるようになったとはいえ、時々は食べたくなることがあるかもしれません。

その場合は、国産無農薬小麦使用のもの、あるいは、国産無農薬小麦を使用して作るようにします。
スーパーなどの一般市場で購入することは難しいですが、インターネット上で販売されており、価格帯もそれほど効果ではないので入手しやすいものです。

スペルト小麦（古代小麦）について

現在世間一般に出回っている小麦の多くは、デュラム小麦という品種のものです。
このデュラム小麦は、気候変化や栽培・収穫の便宜上、品種改良を繰り返して作られました。

一方で、スペルト小麦は古来より人々に食されてきた小麦の原種です。
化学肥料・農薬はもちろん、品種改良も行われておらず、たんぱく質や食物繊維、ミネラルが豊富に含まれています。

また、品種改良されているデュラム小麦に含まれるグルテンによるアレルギーやリーキーガット症候群が近年では問題となっていますが、スペルト小麦に含まれるたんぱく質は消化しやすいので、そのような症状が出にくいとされています。（グルテンフリーではありません。）

こちらも、一般のスーパーで購入することは難しいですので、インターネットで入手してください。

パンは精製された小麦粉ではなく全粒粉のものを選択する

精製された小麦は白米、全粒粉小麦は玄米、といえばわかりやすいでしょうか。

一般的な白い小麦粉は、小麦の表皮と胚芽を除いて精製されますが、全粒粉は小麦をそのまま粉状にしています。
そのため、食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富です。

他にも、全粒粉小麦は、グルテンが少ない（ゼロではありません）ことや、
糖質も他の小麦と比較すると少ないこと、香ばしい風味と歯ごたえのある食感が特徴として挙げられます。

最近では日本でも全粒粉パンや全粒粉を使った製品を目にすることが増えてきています。
もちろん、全粒粉は小麦そのままを使用しているので、オーガニックのものを選んでください。

情報を張り巡らせること、意識して選択することが未来を左右します

私たちが気づかないうちに、健康を害し、恐ろしい疾患の原因となる化学物質が、どんどんと身の回りに溢れてきます。

今回のグリホサートのことにしても、情報に気を配っていなければ、「強力で良く効く便利な除草剤の規制が緩和された」という、表面的な企業側に都合のよう情報だけが先行し、水面下では慢性疾患が広がっていきます。

ポストハーベストとグリホサートまみれの小麦製品を毎日摂取し、
「最近なにかがおかしい」「子供達の様子がおかしいのではないか」などと気づき始めた時には、既に遅いのです。
それらの症状は、「因果関係不明」として処理されてしまいます。

私たち大人を含め、子供たちの健康的で明るい未来を守るためには、普段からアンテナを張り巡らせて正しい情報を得ること、
遺伝子組み換え作物や農薬や化学肥料が使われていない食べ物を食べることなど、意識して選択していくことが大切です。

メーカーも企業も量販店も、私たちが買わないものは作りません。

私たち消費者が安心安全のオーガニック商品を求め、そうでないものを買わなければ、自然と市場にはオーガニックが増えてくるはずです。

近所のスーパーにオーガニックが当たり前となる日が来れば、私たちの生活はより健やかなものとなっていくのではないでしょうか。

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