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本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ IN YOU Market 本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
IN YOU Market

フェアトレードの認知度世界最低レベルの後進国日本。フェアトレードはなぜ日本で広まらないのか?海外と日本を比較して見えたもの。

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フェアトレードのバナナ=意識が高い?その感覚大丈夫?

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最近CMで「フェアトレードのバナナ」が宣伝されており、それを高校生が聞いて、「意識が高い」と言っているのを見ました。

私はこれを見たとき、未だにフェアトレードは日本で普及していなとがっかりしました。

モリンガ 途上国
欧米では日常的にフェアトレード商品が購入されていて、その意味も浸透していて、特別意識が高い人たちのためのものではありません。

そしてフェアトレードが普及しないこととオーガニックの普及がなかなか進まないことも関連しているのです。

フェアトレードとお金の仕組み

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フェアトレードとは公正・公平な取引を指し、開発途上国の原料や製品を適正価格で継続的に購入することで
開発途上国の生産者や労働者の生活環境改善と自立を促す貿易の仕組みです。

身近なところで言うと、スターバックスコーヒーもフェアトレードコーヒーを一部導入しています。

http://www.starbucks.co.jp/responsibility/ethicalsourcing/store.html

コーヒー豆の価格は途上国のコーヒー農家から豆の種類によって、遠く離れたニューヨーク、ロンドンの金融市場で値段が決定します。

金融市場が変動して価格が暴落しても、コーヒー農家がかけた生産コストは一定なので、
フェアトレードの最低価格設定でコーヒー農家の生活を保障する仕組みが必要なのです。


また、フェアトレードで価格が安定すると設備や人材教育に投資ができるので、品質の高いコーヒーが出来るためコーヒーを買う側にもメリットがあるのです。
ただ、現状としては日本のスーパーなどの店頭にあるフェアトレードの商品は、そうでない商品と比較して倍以上のものもあります。

それでは実際に日本ではどの程度フェアトレードにお金を払っているのでしょうか?

先進国最低ランク、フェアトレード途上国日本の実態。

お金画像
国際NGOわかちあいプロジェクトによると、2010年度の日本のフェアトレード認証製品市場規模は推定16億円。これは先進国最低ランクの水準です。



http://www.wakachiai.com/information/2012/2012_10.11.html

さらに、国民1人当たりの購入金額は2015年度79円とこれも最低ランクです。

フェアトレード・ラベル・ジャパンより

なぜこんなにも開きがあるのでしょうか。

日本人の多くがフェアトレードに対して関心がないということなのでしょうか?

なんと、フェアトレード認証マークを見たこともない人が85%を超える意識の低い日本

チェックリスト
2015年のフェアトレード・フォーラムでは全国意識調査を行っています。

https://www.peopletree.co.jp/press/press-pdf/2015/20150716_fairtrade.pdf

その結果として、

・フェアトレードの認知率:29.3%
・フェアトレード製品購入率:12.4%

と、フェアトレードの内容まで知っている人は3人に1人以下、購入率は10に人に1人程度と非常に低いものでした。

更に倫理的ラベルマークの認知度に関してもJASオーガニックマーク含め調査をしており、

・フェアトレード認証ラベルを見たことがない人:85.2%、認知度:6.3%
・JASオーガニックマークを見たことがない人:56.9%、認知度:10.1%

となっていて、イギリスやドイツ、フランスやスイスでは70~80%以上がフェアトレード認証ラベルを知っているとされていることを考えれば非常に低い数字といえます。

日本ではフェアトレード商品もオーガニック商品もあまり生活のなかでは見かず、関心を持つ以前に知らな人が多いというほうが正しいようです。

企業も意識の低い日本

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10年ほど前になりますが、私は仕事で国際NGOのプラン・インターナショナル・ジャパンと連携する仕事をしていたことがあります。

営業としてでしたが、企業に商品を販売してその売り上げの1部をプラン・インターナショナル・ジャパン支援金として渡すというものでした。

プラン・インターナショナルはフェアトレードとは違う取り組みですが、
発展途上国の子供たちを寄付を通じて自立支を促すするという概念は根底に共通のもの概念があると私は思います。

しかしながら日本の企業は大企業、中小企業など関係なく概ねNGOや途上国の自立支援など興味がないとの反応でした。

契約するにも結局はどこまで値段を下げられるか、サービスできるか、それだけです。

本質的なものは何もないところがほとんどだという印象を受けました。

あれから10年経って、国際ボランティアやフェアトレードがどれほど日本に広まっていないかは日々実感しています。

企業が販売しなければフェアトレードの商品は流通しませんし、店頭で見かける頻度も低いままなのです。

フェアトレードの知られざる問題点

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しかし、フェアトレードにも近年、問題点があるとして各業界から指摘されているようです。

それはフェアトレード組織が本当に現地の農家や生産者たちにしっかり還元できているのかどうか、消費者が把握しにくいという点です。

また、そもそも生産者を守るために存在する「フェアトレード」というイメージが強いこの認証ですが、
認証団体や中間業者に支払う経費で費用が圧迫し、生産者にまではお金が届かないケースもあるというのです。

事業を回していくにも人件費や経費がかかりますから、悪意があってのものではないのでしょう。

しかし、普通よりも高い値段を、生産者ではなく、認証機関に払っている可能性がある・・・と思うと、少なからず疑問を持つ消費者が出てきても不思議ではないのかもしれません。

確かに、「100パーセント社会に貢献できないかもしれない」と言ったネガティブなイメージが定着すると、
ただですら認知が低いのにますますフェアトレードが広まらなくなるので、残念なところです。

しかし考え方を変えればこのような認証機関があることで
貧困の問題や児童労働などの問題が社会に広まりますし、理念として優良な事業を行う企業や機関が繁栄することは本来いいことなはず。

ですから本来は優れたコンセプトであるはずのフェアトレードの仕組み自体を批判するのは少々、論点がずれているのかもしれません。

ただし、消費者側の理解を促すためには、フェアトレード機関側の体制改善は勿論、
不透明なことはフェアトレード組織に確認するなどの、相互の理解・信頼も必要な課題になります。

フェアトレードとオーガニックの密接な関係

シングルリージョンのコーヒー豆はカビ毒が少ない傾向
また、国際フェアトレード認証・FLOの認証環境基準には、食の安全につながる、私たちにも関わり深い義務が設けられています。

http://www.env.go.jp/nature/shinrin/fpp/certification/index3-5.html

農薬や、遺伝子組換えは使わないこと。環境保全・保護=食の安全を義務付けを行うフェアトレード認証。

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たとえば、フェアトレード認証には貴重な生態系や環境保護に対する義務付けとして、

・農殺虫剤・有害化学物質・化学肥料散布禁止
・遺伝子組み換え作物(GMO)の意図的使用禁止、種子のGM汚染防止対策義務
・加工処理施設からの排水による水質・土壌が食の安全にマイナスの影響にならないよう義務付け

などが挙げられます。

日本では現在作物はほぼ農薬で汚染され、1500品目以上の添加物で商品が作られており、
水産品も遺伝子組み換えの餌で育てられた魚が流通したりと、食の安全が守られているとはいえない状況です。

オーガニック後進国の日本にとっては、フェアトレードの普及=食の安全、オーガニックの促進につながる大きな意味があることなのです。

先進国、欧米でのフェアトレードはどうやって拡大していったのか。

EU flags
それではフェアトレードの市場規模も日本と格段の差がある欧米ではどのようにして市場が拡大したのでしょうか?

欧米でのフェアトレードの歴史

一番初めにフェアトレードの取引をしたのはアメリカでした。

1947年、アメリカの国際協力NGOでボランティアをしていた女性が、
プエルトリコの女性たちの手工芸品を買い取って販売したことからヨーロッパのNGOにも広まったとされています。

その当時は自立支援ではなくボランティアとしての趣旨だったため慈善貿易と呼ばれていますが、
1960年代に入り途上国の人たちが貧困から抜け出せるよう、根本的な仕組みをつくり開発貿易へと変わります。

フェアトレード専門の団体や専門店もそのころ生まれ、1980年代に入りそれまで慈善の姿勢が前提だった
オルタナティブ・トレードからより市場規模を拡大するため高品質な製品で等価価値の取引をするフェアトレードへと変化します。

そしてオランダの教会が運営するフェアトレード団体が1988年、
メキシコのコーヒー生産組合を中心にフェアトレード・ラベルの仕組みを作りフェアな生産・流通を保証する製品にラベルが貼られ、
先進国に広まり1997年にラベルの基準を統一する組織であるFLOが誕生、市場は急速に拡大。


その後工程が 複雑で基準を設けることが難しかった製品にもWFTO認証ラベルが定められ、2014年から本格運用が始まりました。

https://www.fairtrade-forum-japan.com/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A8%E3%81%AF/

こうして欧米ではフェアトレードの土壌が出来てからずっと高い関心をもってフェアトレードが行われています。
特にイギリスでは企業のみならず地方自治体レベルでフェアトレードを推進しており、その意識の高さが窺えます。

フェアトレード一人当たりの購入金額1位のスイスでは

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EICネットによるとスイスでは、スーパーに豊富なフェアトレード商品が並んでいて、スイスのマックスハベラー財団が基準を満たした商品につけたフェアトレード認証ラベルを消費者の8割が指示すると答えています。

その理由としては、消費者が途上国の社会問題・環境問題に高い関心を持っていること、
それによってスーパーや輸入業者、流通チェーンも導入に熱心であるということ。

結果として都市部だけでなく小さな町や村でも有機栽培のコーヒーや紅茶、チョコレートも品揃えが充実し、
生鮮食品以外にも花などのフェアトレード商品が簡単に手に入るのです。

その背景としてスイスでは日本の小学校での1~2年性からフェアトレードに対する教育を行っており、
その価値を小さいころから十分に理解していることが大きいといえます。


マックスハベラー財団の事務局長は「フェアトレードの理想を現実に変えるのは消費者の信念と行動」と語っています。

たとえばフェアトレード製品がそうでない製品よりも2割高くなっても、その差額の分で途上国の暮らしや環境が変わると消費者自らが選択をしているということ。

http://www.eic.or.jp/library/pickup/pu040617.html

この考え方はオーガニックにも通じるものがあります。

たとえ少し割高になったとしても、それは環境や世の中の仕組みを変えるための適正な消費であり、
結果として自分たちにも安心できる環境が将来開けるということなのです。

日本でオーガニック、そしてフェアトレードを普及させるためには?

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それでは、具体的に日本でフェアトレードを浸透させるにはどうすればいいのでしょうか?

これはオーガニックとも共通し、全く同じ問題が言えると思います。

世界最大のオーガニック展示会で目の当たりにした日本⇄海外の埋められないギャップ。日本でオーガニックが広まらない本当の理由。遅れをとり続ける日本人が一刻も早く認識すべき深刻な現実とは。

国策としてフェアトレードを教育に組み込む

スイスでは小学校低学年からフェアトレードについて学んでいました。
結果としてフェアトレードに対する理解が大人になっても備わっており、消費も盛んです。

ただしこれは政府レベルの話であり、国民より国益重視の今の日本が行うことも難しいでしょう。
日本国民の政治の関心が他の先進国より低いところも、社会問題のプログラム義務化に対し賛成多数になるか疑問でもあります。

小売店や、企業がフェアトレードに対してもっと積極的にプロモーションをする

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現状、日本のスーパーやコンビニではフェアトレード商品を置いていないところも多く、また置いてあったとしてもラインナップは限られているところが殆どです。
まず企業が積極的に消費者にフェアトレード商品の良さをPRし、小売店に卸し、物流も整えて全国に流通させるしくみを作れば理論的には普及可能です。

ただ、しかしここにも大きな問題があります。

現在日本では、大半の企業が途上国や環境問題など気にせずに農薬や添加物まみれの安価な商品を大量に生産しています。

理由は、日本の消費者が安価な商品を好み、買い求めるから。

フェアトレードの商品は割高なので、いくら宣伝しても消費者が誰も購入しないおそれが企業側にはあります。

ここの現実がある限り企業は安価な商品を量産し続け、フェアトレード市場は伸びないままにないでしょうか。

私たち消費者がフェアトレードに積極的に関わる

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結論としてはこれが一番有効です。

フェアトレード商品をあなたが積極的に買い、
またその情報をインスタグラムやネット、ツイッター、フェイスブックなどで発信することで段々とフェアトレードは広まっていくでしょう。

また、フェアトレード製品には環境に考慮した商品が多いため、オーガニック商品が沢山あります。
フェアトレード商品を購入することで、結果として自分たちの心身の健康にもつなげることが出来るのです。


その価値は少し買うときに割高だと感じても、本当の意味では更に大きな価値につながることでしょう。

日本でフェアトレードを成功させるために

手当
国民全体で言えばフェアトレードの価値を知っている人は非常に少ないといえる日本。

でもそれは消費者である私たちの意識を変えていけば、きっと大きく変化するでしょう。

環境の悪い中労働する途上国への自立支援が、環境を守り、結果として私たちの健康にもつながるのです。
適正な価格で商品を購入する、それはオーガニック後進国日本にとって今欠けている部分でもあります。

世界の人々が潤い、健康になり、私たちも健康な未来を手に入れる。

ウィンウィン、誰も困る人はいないのではないでしょうか?

それは少し価格が割高だということより、ずっと大きな価値があることなのです。

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