一本のタバコが一生の後悔に繋がるかもしれない。本当にその一本は必要ですか?喫煙者が周りに与える影響とタバコの真実。
脳梗塞、心筋梗塞のため計4回救急車で病院に運ばれた。それでもタバコをやめられなかった男性。
私の知人に、脳梗塞、心筋梗塞のため計4回救急車で病院に運ばれた方がいます。
そのうち最後の1回は心臓が止まり、AEDで一命をとりとめました。
彼は動脈硬化のためカテーテルの手術をこの数年で3回行い、
また高血圧、動脈硬化のため毎日20種類近くの薬を飲む生活を送っています。
薬の副作用に左右される日々。
「タバコを今すぐにやめないと先は長くない」
医者から何度警告されても、タバコをやめられず、家族はいつもハラハラする毎日。
孫と一緒に東京オリンピックをみたいと言っていますが、
次に心筋梗塞を起こしたらもう助からないといわれています。
多くの喫煙者はタバコが体に良くないことは十分承知でタバコを吸っているはずです。
しかしタバコのパッケージにかかれている警告文は所詮他人事。
遠い未来のことにしか思えず、
今吸っているそのタバコのせいで今すぐ命にかかわる病気になるとは夢にも思っていません。
そのタバコの1服、1服が確実に体をむしばんでいる事実に対して、見て見ぬふりをする毎日。
タバコの煙が肺に充満し細胞をじわじわと冒し、
ニコチンや他の有害物質が全身を駆け巡り1つ1つの臓器を破壊しているのは紛れもない事実。
もし、あなたが喫煙者で禁煙をしたいと思っているのであれば、一緒に禁煙への一歩を踏み出してください。
もし、あなたの大切な人が喫煙者だとしたら、一緒にその人のことを考えてください。
私の知人の姿は、5年後、10年後、20年後・・・、タバコを吸い続けたあなたの姿かもしれない。
タバコは体、心を脅かすだけでなく、あなたの人生そのものをダメにしかねないのです。
1.タバコをやめるために、まずタバコが及ぼす体への影響を知る
禁煙になかなか成功できず、何度も諦め、結局「禁煙を試みる前よりもタバコの喫煙量が増えてしまった」という方は多いと思います。
そんな失敗を繰り返さないために、まずタバコの実態を知ることからはじめていきましょう。
1-1. タバコに含まれる有害物質の数々。暗殺に使用される強力な放射線物質が含まれる製品も
タバコの煙には4,000種類以上の化学物質が含まれ、
このうち現在有害物質と分かっているものは約200種類、発ガン性物質は50種類以上にもなります。
タバコの煙に含まれる主な有害化学物質はニコチン(麻薬であるコカインやヘロインよりも強い中毒性)、
タール(数多くの発ガン性物質を含む)、ヒ素(アリ殺虫剤に使用される)、
一酸化炭素(排気ガスに含まれる)など・・ここではとても紹介しきれません。
さらに近年ではポロニウムという、
暗殺にも使われるほどの恐ろしい放射性物質が
日本製のタバコにも含まれていることが明らかになりました。
ポロニウムとは、放射線物質の中でも最強レベルの放射能を持ち、
人間の体の中に入ると放射線を無限に出し続け、たちまち内部被ばくを起こすそうです。
しかし国内大手メーカーや海外の大手メーカーは、決してこのことを公表しようとせず、
一般的にも公になっていないため、今もなおそのような殺人的商品が巷にでまわり、
タバコ製品を使っている多くの喫煙者の体内で内部被ばくが起き続けているのです。
放射線物質のおそろしさは1日や2日で目に見える変化が起きにくいことです。
じわじわ殺されていく、という表現が正しいでしょうか。
このほかにも国内で売られているタバコの多くから
セシウムが検出されたというニュースもありました。
つまり受動喫煙でまわりの人までもが被ばくする可能性があるということです。
1-2. タバコが及ぼす害、深く関わる病気
タバコが深く関わる病気にはガンをはじめ、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、うつ病、バセドウ病、胃潰瘍、骨粗しょう症、ぜんそく、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、
肺炎、妊娠・出産への悪影響、乳幼児突然死症候群、EDが挙げられます。
これらの病気の原因はタバコに含まれる有害物質です。
喫煙を続けることで上記の病気になるリスクが圧倒的に上がるため、
喫煙者の寿命は非喫煙者の寿命と比べ10年ほど短いという調査データが出ています。
35歳の喫煙者が70歳まで生きる割合は 非喫煙者の81% に比べ23%低い58%です。
タバコが深く関わる病気として一般的に知られているのは肺がんですが、
その他の主な病気も少し詳しくみていきましょう。
動脈硬化
タバコにより悪玉(LDL)コレステロールが血管にたまるだけでなく、動脈硬化を防いでいる善玉(HDL)コレステロールが減り動脈硬化が発生・悪化し様々な深刻な病気へと繋がっていきます。
動脈硬化は動脈血管の壁が厚くなり血液が通りにくいまたは全く通わない状態で、
一瞬にして命を落としかねない心筋梗塞や脳卒中などの原因になります。
心筋梗塞
喫煙により動脈硬化のため心筋梗塞が起こるリスクが高まります。日本人を対象とした調査では、喫煙者の心筋梗塞のリスクは非喫煙者に比べ男性は3.64倍、
女性は2.90倍という結果でした。
糖尿病
日本人対象の調査で1日20本の喫煙を25年間続けた場合、糖尿病になるリスクは非喫煙者の1.6倍に高まると報告されています。
また2型糖尿病患者を対象とするアメリカでの調査では、
糖尿病の喫煙者が心筋梗塞によって死亡するリスクは、糖尿病の非喫煙者の2.6倍という結果でした。
メタボリックシンドローム
糖尿病をはじめあらゆる病気の原因とされるメタボ。内臓脂肪型肥満に加え、高血糖・高血圧・脂質異常のうちいずれか2つがある状態です。
40歳以上を対象とした健診で喫煙者のメタボリスクは、
非喫煙者の1.37倍(1日1~9本)~3.04倍(1日20~39本)に高まるというデータがあります。
1-3. 家族や大切な人への影響:受動喫煙
非喫煙者の健康に影響をおよぼす受動喫煙の被害は周知の通り。タバコに含まれる有害成分は煙に混じり洋服や体に付着し、また部屋のカーテンや壁に蓄積するため、タバコを毎日吸う人はかなりの量の有害成分が充満する部屋の中で生活しています。
そしてパートナーやお子さんもその有害物質を吸って生活しているのです。
たとえ家の外や換気扇の前でタバコを吸っていたとしても、空気清浄機を使用していたとしても、
それらの対処ではタバコの臭いを除去するだけで有害物質を取り除くことはできません。
夫婦間でどちらがタバコを吸う家庭では、タバコを吸わないパートナーが肺がんになるリスクは
非喫煙者の家庭の約2倍。
また、その他の病気のリスクも大幅に上がります。
今、乳幼児突然死症候群(SIDS)も問題視されていますね。
お子さんがいる方はあなたがタバコを吸うことでお子さんの将来にも大きく影響を与えます。
1-4.受動喫煙による害の一例
パートナーへの影響
脳卒中 、肺がん 、呼吸器疾患 、喘息の誘発と悪化 、動脈の損傷、脆弱化、血栓 、心筋梗塞、
狭心症 、妊娠への影響(妊娠しにくい、早産や低出生体重児 など)
お子さんへの影響
中耳炎(慢性中耳炎) 、気管支炎、肺炎 、喘息の誘発と悪化 、慢性の呼吸器症状(喘鳴、咳、息切れ) 、
肺機能の低下 、ヘモグロビンや冠動脈への悪影響 、乳幼児突然死症候群(SIDS)
タバコの副流煙が体に与える影響も、家族や大切な方に与える影響も、
あなたは何となく知ったうえでタバコを吸っています。
それなのになぜ、その1本のタバコから逃れることが出来ないのでしょうか?
2.我慢せずにタバコをやめる方法
あなたは今、健康のため、家族のため、タバコ代の節約のためなど様々な理由で禁煙を望んでいるかもしれません。
しかし、まず毎日タバコに縛られない本当の自由を手に入れたことを想像してみてください。
その自由を手に入れたあなたはどんな気持ちで、どんな毎日を送っていますか?
たった1本の、その最後のタバコがやめられないために、あなたは人生を台無しにするかもしれない。
あなたの人生だけではなく大切な家族の人生も。
そうなる前に、なぜタバコをやめるべきなのかを心の中で整理してから禁煙を試みてください。
2-1. そのタバコがあなたに本当に必要かを考える。
禁煙するのに大切なのは、どうしてタバコを吸いたくなるのか、本当に吸う必要はあるのかをあなた自身が認識することです。
タバコを吸い終わりしばらくすると、あなたは心の中で、
「イライラしてストレスが溜まるので
リラックスするためにタバコが吸いたい(タバコが必要)」
「仕事に集中するためにタバコが吸いたい(タバコが必要)」
「タバコを吸わないから調子が出ない(タバコが必要)」
などと考えていないでしょうか?
タバコを吸うと落ち着く、リラックスできる、気分転換になるという喫煙者の方が多いですが、本当にそうですか?
2-2. 自分がニコチン中毒だということを自覚する
タバコにはニコチンが含まれていることは、あなたは勿論知っていますよね。
1本のタバコに含まれるニコチンが喫煙後、完全に体から抜けるまでに30分から1時間ほどかかります。
タバコを吸い終わりしばらくするとイライラし落ち着かないのは紛れもなくニコチンの禁断症状。
ニコチン中毒は麻薬中毒と同じ薬物依存です。
しかし1本のタバコに含まれるニコチンはとても少なく、
禁断症状も麻薬のように激痛や悪寒・けいれんが体に直接起こるわけではありません。
そのため多くの喫煙者は自分がニコチン中毒だと気づかないで毎日過ごしています。
そして、イライラするのは、集中できないのは、調子が出ないのは、
タバコを吸っていないからだと錯覚しているのです。
タバコを吸えないからストレスや不安が溜まるのではなく、
タバコを吸うからニコチンの禁断症状であなたはイライラして落ち着かない気持ちになっているのですよ。
タバコに含まれるニコチンに中毒性はありますが、
この中毒から抜け出すのは思っているほど難しくはありません。
けれどもタバコをやめるにはあなたがニコチン中毒だとはっきりと自覚し、
タバコがあなたの気持ちの安定に全く必要ないことを認識しなければなりません。
2-3. タバコを我慢しない
タバコを吸うのを我慢するのではなく、どうしたら吸わなくてもすむかを考えて行動し別のことに意識を向け気持ちの切り替えを行っていきます。
タバコを吸いたいという気持ちを否定し我慢するとかえってタバコに対する執着が強くなり、
結果的に禁煙の成功率を下げてしまいます。
ニコチンの禁断症状は2~3日でなくなります。
しかし「タバコを吸いたい」という気持ちはこれまでの喫煙生活で身についてしまった習慣。
この習慣は意識して、根気よく変える必要があるのです。
タバコが吸いたくなった時やイライラしてストレスを感じた時に無意識にタバコを吸うのではなく、
あらかじめタバコを吸う代わりに何をするか決めておきます。
例えば、
イライラしてストレスが溜まる ⇒ タバコを吸う代わりに気分転換に散歩する、
漫画や映画に没頭して気を紛らわす
仕事に集中できない ⇒ タバコを吸う代わりにストレッチをする、音楽を聴く
調子が出ない ⇒ タバコを吸う代わりに休息を取る、スポーツなどをして頭をスッキリさせる
あなたに一番効果のある方法を探し実践してください。
意識して考え行動することを繰り返していると早くて3日、
遅くても1ヶ月ほどでタバコを吸いたいと思わなくなります。
そしてタバコの臭いにも敏感になりタバコを受け付けにくい体へと変化していきます。
大切なのはたとえ禁煙に失敗しても諦めず、あなたにはタバコが必要ないことをしっかりと自覚し、
吸いたい気持ちの切り替えを行い続けること。
2-4.禁煙による病気のリスクの軽減
タバコが体や心に与える影響は確かに大きいですが、禁煙によりそれらは回復に向かいます。
これから禁煙をすることによりあなたは生まれ変わることができるのです。
禁煙後数時間 : 体内の一酸化炭素量が非喫煙者と同じになる。
数日 : 味覚、嗅覚が正常になる。
1~2ヶ月 : 慢性気管支炎の症状(咳、痰、喘鳴)の改善。
1年 : 軽度・中度のCOPD患者で肺機能が改善。 糖尿病のリスクが軽減。
2~4年 : 冠動脈疾患のリスクが喫煙継続者に比べ大幅に低下。
冠動脈疾患の患者では、再梗塞または死亡のリスクが約35%低下。
5年 : 肺機能の低下速度が非喫煙者と同等になる。
5~9年 : 肺がんのリスクが、喫煙継続者に比べて明らかに低下。
10~15年 : 喉頭がんのリスクが、喫煙継続者より60%低下。
冠動脈疾患のリスクが非喫煙者と同レベルへ
10~19年 : 肺がんのリスクが、喫煙継続者より70%以上低下。
20年 : 口腔がんのリスクが、非喫煙者と同レベルへ
その一本のタバコが一生の後悔につながるかもしれない。本当にその一本は必要ですか?
あなたの目の前にある1本のタバコは今すぐにあなたの命を奪うことはないかもしれません。しかし、あなたがタバコを吸い続ける限り刻々とあなたの体から自由を奪っていることを忘れないでください。
気が付いたときには手遅れ・・・。
そうなる前に、もう一度自分自身に問いかけてください。
今のあなたにとってそのタバコは本当に必要ですか?
冒頭で述べた男性は2年前、30年以上連れ添ったパートナーを亡くしました。
死因はガンでした。
たばこも吸わず、お酒も飲まない彼女はある日突然、末期がんの宣告を受けました。
気が付いたときには手遅れ・・・。
彼のタバコによる受動喫煙だけが原因ではないのかもしれません。
しかし受動喫煙が大きな一因だったことは否定できない事実。
彼は残りの人生を今は亡きパートナーのために「後悔しながら生きたい」と言っていました。
老後、田舎でパートナーと一緒に暮らすのを楽しみに、一生懸命働いてきた彼に、
残念ながらその選択肢は残されていなかった。
たかが1本のタバコ。
あなたはそう思うかもしれない。
でもその1本のタバコがやめられなかったために後悔が残る人生を、
過去を引きずりながら生きる毎日を、過ごしている人がいる。
希望のある将来か、後悔の残る人生か、今のあなたの選択が大きくあなたの未来を変えます。
私の父の「後悔」をあなたには味わって欲しくない。
私の母の「死=メッセージ」を無駄にしたくないのです。
もし、あなたが喫煙者で禁煙をしたいと思っているのであれば、
今すぐその手に持っているタバコを捨てて禁煙への一歩を踏み出してください。
もし、あなたの大切な人が喫煙者だとしたら、その人に寄り添ってあげてください。
私も週末、父に会いに行こうと思います。
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