若い頃からの排卵痛、子宮筋腫に突然の不正出血。検査結果は「子宮体癌」。一人でも後悔する女性を減らしたい。過去を振り返り、あなたに伝えられること。
生理痛がひどくて困っている女性はIN YOU読者の中にも、おそらくたくさんいらっしゃると思います。
ただ、排卵痛がひどい、というのは、あまりピンと来ないかと思います。
普段あまり意識しない排卵痛とは?
排卵痛は、中間痛とも呼ばれ、排卵時に生じる主に下腹部の痛みとされるようですが、症状の出方は本当に人によりさまざまで、腰痛や下肢痛から全身のだるさ、頭痛、倦怠感など
個人差があり、また全く感じない人もいるようです。
生理痛ほど一般的に認識されていないので、
私も定期的に訪れる足や腰の痛みや全身の不調が、排卵に関係するもの
だとは長い間気づきませんでした。
そして、ひょんなことから気づいた時には、長年の疑問が解消したことですっきりはしましたが、
それをお医者さんや専門家に相談してみる、ということは思いつきませんでした。
以前子宮体癌と診断され子宮全摘手術を受けたこと。
そして、私の経験からこの排卵痛が何か関係があるのではないかと思い、同じように悩んで
いらっしゃる方や違和感を感じている方のために、自分の経験を書くことにしました。
排卵のしくみ
女性は、生まれたときに卵巣の中に数百万個の原子卵胞を持っているそうです。
出生前には700万あったものが、出生後は200万に減り、思春期になると20-30万個まで減少し、
その後も一回の月経周期で成熟しなかった卵胞は閉鎖(死)を迎え、約1,000個ずつ減っていくとのことです。
卵胞刺激ホルモンの濃度が上がることによって、卵巣で10-20個の原子卵胞が大きくなり、次第に
そのうちの1個が選ばれ約2㎝まで成長します。
そして、タンパク質分解酵素を分泌するようになり、卵巣表面の卵胞組織を分解して亀裂を生じ
させます。そこから卵胞が破れ卵子が排出されます。これが排卵です。
排卵前には脳の下垂体前葉から分泌される黄体形成ホルモン(黄体化ホルモン、LH)が急激に
増え、排卵を促します。
排卵を終えたあとの卵胞は、黄体へと変化し、プロゲステロンを分泌するようになります。
両方の股関節や背中に生じる痛み、全身の不調が常にあった過去。
排卵痛の原因
排卵時に卵胞が破れ卵子が放出されるときに、血液や卵胞液が腹腔に流れ出し腹壁が刺激される
ことや、卵巣が傷ついて腫れることにより痛みを感じるというのが排卵痛の原因とされている
ようです。
前述のように具体的にどのような箇所にどのくらいの強さや期間起こるか、というのはかなり
個人差があるようです。
少量の出血を見る人もいます。
私の場合、主な症状は、下腹部というよりは両方の股関節及び腰や背中に感じる、
鈍いけれど大変強い痛み、そして重いだるさと全身不調でした。
思春期のときには分かりませんでしたが、30代くらいになって、かなり正確におりものの
量や粘性の変化から排卵日が分かるようになりました。
ただ、そのことと股関節の痛みを関連付けて考えたことはありませんでした。
30代になったある日、あの痛みは排卵痛だったのではないかと考えた
生後すぐに先天性股関節脱臼と判断された
というのも、私は、生後すぐに先天性股関節脱臼と診断され、生後一年間ずっとギブスを嵌められていました。
両親の懸命な看護でおかげさまで脱臼は治りギブスを取って無事歩けるようになりました。
その後問題なく普通に生活していましたが、小学校4年生のときに足の付け根に痛みを
感じるようになりました。
また脱臼か、と両親は青くなっていろいろな医者に連れて行きましたが、何度検査をしても
何も問題は見つからず、困っていました。
その痛みは、いつも感じるものではなく、時々急に起こるのですが、数日たつと収まる
ような感じだったので、いろいろ診てもらいましたが結局原因が分からずじまいでした。
大学に入るころには、痛みはかなりなくなっていました。
しかし、30代のある日、何気なく婦人科に関する記事を読んでいたとき、
ふとそれまで聞いたことのなかった排卵痛という言葉を知り、もしかしたら私が経験して
いたのはそれかもしれない、とはっとしました。
初潮があったのは小学校4年のときで、生理痛もひどかったのですが、
原因不明の足の付け根の痛みが始まったのもこの頃でした。
痛みが始まると、鋭いものではなく鈍いものなのですが、大変強い痛みで、
足の付け根から腰、足全体に広がり、全身が辛くなって起き上がれないほどになって
しまいます。あまり辛くて、いっそこの足を両方切って欲しい、などと不謹慎にも
思ったことも何度もありました。
この痛みが生理のときに起きていたら、おそらくすぐ生理と結びつけて考えたこと
でしょうが、起こるのはいつも生理ではないときだったので、
月経周期に関係している可能性は全く思い浮かびませんでした。
それに、思春期のときには排卵日もよく分からなかったのでなおさらですが、
痛みが突然来て、数日続いたあと少しずつよくなっていく、というパターンは
排卵痛とよく似ていると思います。
でも、なぜそれが足の痛みになるのかがよく分かりません。
足の付け根には鼠径部という主要なリンパ節があるので、もしかしたらそれと関係が
あるのかもしれないと思ったものです。
突然の不正出血。検査したところ「子宮体癌」との診断にショックを受ける。
プロゲステロンと痛みの関連性
昨年末に突然不正出血があり、量も割と多く一週間も続きました。それまでも閉経後何度か不正出血がありましたが、一日で終わるくらいの少量だったので、産婦人科医には
割とよくあることとのことで、様子をみましょうと言われていました。
でも昨年末には急に生理の半分くらいの量の出血が起こり、しかも一週間も
続いたので、さすがにこれはおかしいといろいろ検査を受けました。
残念ながら生検の結果、子宮体癌と言われましたが、閉経後だったこともあり、
専門医は子宮全摘手術を当然のように勧めました。
手術の日程を決める際、長男が医学部4年目の卒業間近でしたがちょうど最後の一か月半のインターンのプログラムを外国で行うため不在となる時期と重なっていました。もうすぐ研修医となる息子が付き添ってくれると大変心強いので、帰国するまで手術を延ばせないか聞いてみたところ、この癌はまだ初期だし進行も早くないので、癌を抑える薬を飲めば延期してもOKと言われました。
そして、処方された薬は、プロゲステロンでした。
お医者さんは、私の子宮体癌は恐らく閉経後にプロゲステロンの分泌がなくなりエストロゲン過剰になったことが原因の一つ、と言っていました。私は医者通いが好きではないのと薬を飲むのが嫌いで(特にアメリカの薬は日本人にはきつすぎます)更年期障害もそれほどひどくなかったので、今までホルモン治療を受けたことも考えたこともありませんでした。
しかし、プロゲステロンを飲み始めてしばらくすると、なんと、半ば忘れていたあの足の痛みがまた起きたのです。
閉経後にはあの痛みはなくなっており、そのことも逆に排卵痛であった証拠ではなかったかと
思いますが、術後、子宮も卵巣もなくなっているのにまた排卵痛が起きるとは、と不思議に思いました。
もしかしたら、私の場合、排卵痛というのは、卵子が飛び出すことで卵巣の壁が傷ついて起こる痛みだけではなく、プロゲステロンが分泌されるときにも起こるものなのではないか、とも感じたものです。
若い頃からあった、子宮筋腫に関して・・・
ホルモンのことを考える上で、もう一つ、私には若いときから子宮筋腫がありました。
初めて見つかったのは、結婚してすぐ受けた検診でした。そのときにはまだ親指の先くらいの大きさだと言われました。
でも妊娠して子宮が大きくなるのとともに筋腫も大きくなっていき、妊娠8か月のときに急な腹痛が起こり慌てて病院へ行きました。
急速に大きくなった筋腫に血液を供給する毛細血管の生成が追いつかず、組織が一部壊死したための痛みであることと、
幸い一時的なものでしばらくすると収まるし、妊娠が終わればまた小さくなるので大丈夫、とのことです。
出産後には確かに少し小さくなりましたが、それでもゴルフボールくらいの大きさのものが数個。
しかし、一昨年の検診では小さなものがかなり増えていたようです。
ストレス及び女性ホルモンの異常
大変な仕事を任されてストレスがたまり、不正出血・・と思いきやガンの疑い。
昨年末に不正出血が一週間続いたときは、ちょうど会社で大変な仕事を任されたときのことでした。
長時間勤務とプレッシャーでものすごいストレスがありました。
そのため、不正出血もストレスのせいだろう、と希望的観測をしていましたが、生検の結果、癌の疑いがある、と言われたときには思いがけないことで大変なショックでした。
でも、それをきっかけに、食生活を含めたライフスタイルの全般的な見直しと反省をするようになり、
これまで自分がいかに無知だったかを改めて思い知らされることになりました。
むしろ、これがなければ無茶苦茶な生活を続けてもっと危険な状態になっていたかもしれないので、病気になったことには今では、感謝しています。
見て見ぬ振りをしていた排卵痛について、もっときちんと向き合っていたら、もしかしたらいろいろなことが違っていたのかもしれません。
なんか変だな、という思いもあったにもかかわらず、自分の体がホルモン異常でSOSの声を上げていたことを、ずっと無視してきてしまったのです。
数年前の検診では、卵巣にも小さな腫瘍があるが、良性とのことでその際は何も対処しませんでした。
しかし、今になって考えると、子宮筋腫や排卵痛、卵巣腫瘍等、何か私の身体の中ではホルモンの異常が長年にわたって続いていたのではないか・・・、と思えてなりません。
さらにには、食品添加物、農薬、有害物質、各種発がん性物質等、現代の我々の生活で癌を引き起こすきっかけとなるものに無数に囲まれていたことも思い当たる節があります。
ガンになって大きく食生活を見直したが、もう一つ重要なことに気がついた。
食生活を変えて、いろいろ危険なものを断捨離しました。
そしてもう一つ子宮体癌となった一番の引き金は生理用品ではないか、という疑いを持ちました。
癌になっていろいろ調べ始めて、布ナプキンのことを知るまで、そのようなものがあるとは、全く知りませんでした。
ーが、それ以上に、市販の紙ナプキンやタンポンににどれだけ恐ろしい有害物質が含まれているかについて全くの無知であったことが今となってはとても残念でなりません。
ナプキンの実態について
ナプキンの実態について2
ナプキンの実態について3
経皮毒についても、どこかでなんとなくは読んではいましたが、自分がガンになるまでは、本当の危険性を認識していませんでした。そうしたことを、意識する機会もなかったのです。
さらに初潮のときから閉経までずっと本当に生理が重く、期間も長かった私は他の人より紙ナプキンやタンポンを使う回数が多かったと記憶しています。
他にも食べ物や生活用品から入り込む有害物質はあります。
しかし、女性として大切な部分からの吸収が身体の他の箇所からの何十倍にもなるということを初めて知りました。自分が何十年も毒にさらしてきた、そしてそのことを誰も周りで知っている人も言ってくれる人もいなかったこと・・・。
またそのような情報をガンになるまでは、どこかで読んだこともなかった・・・
という今となっては、大変残念な事実を心から悔しく思うことが多々あります。
もっと色々できたことがあったのではないか。
体にいいものを取り入れておくべきだった。
不調を見て見ぬ振りしていなければよかった・・。
体に悪いものをもっと早くに認識していれば・・・。
あらゆる後悔がつのります。大切なあなたのケアのために。
そして少しでも体をいたわるために、あなたの食事を改善するとともに是非、布ナプキンを試して頂きたいと思っています。
だからこそ、これからは、せめて「自分がそれを伝える役目を少しでも果たして、病気になってから後悔する人を減らしたい・・」と考えるようになり、私が愛読していたIN YOUでも、こうして発信することを決めました。
これから私のこれまでの経験が何かのヒントになり、役に立つことを願ってこちらで色々とお話させていただきたいと思っています。
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