既にあなたの身近にはこびる遺伝子組み換え食品の実態と、承認済み遺伝子組換え作物一覧。大豆が危ない。TPP発効で食の安全が変化する中、これから日本はどうなっちゃうの？実態とあなたにできる対策。

毎日暑い日が続きますが、体調など崩されていませんか？
猛暑日が続いて、ついアイスクリームなど冷たい物が食べたくなる今日この頃です。

あまりの暑さに、1日に何個もアイスを食べてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そういう私も、コンビニに行くと、コンビニアイスを見て、おいしそうだなぁ」なんて、ついついアイスに手が出そうになります。
でも、原料に遺伝子組み換え食品や添加物が使われていることを考えると、結局は、買う気にはなれません。

日本で販売されるお醤油や味噌の原料となる大豆にも遺伝子組み換え食品が使われている。

食事はなるべく、自家製の畑で採れたものを食べるようにしていますが、お醤油や油は市販の物を使っています。

IN　YOU読者の皆さんなら、既にご存知ですよね？

醤油や大豆油には、「DNAが残っていない」という理由で、遺伝子組み換え食品の表示義務がないことを。

日本の遺伝子組み換え食品の規制はヨーロッパの５倍以上も甘かった！一般的に語られない遺伝子組み換え食品の成分表示の裏側と実態

そんな消費者への情報提供が充分でない状況にも関わらず、
添加物や農薬、遺伝子組み換え食品などを避けていると、周囲の方から「気にしすぎ」と言われてしまうこともあります。

「それ、科学的根拠あるの？」なんて聞かれる時もあります。
そのたびに、私が過去患ったアトピーをきっかけに食の安全性に疑問を持ち、自分で情報を調べて得た結論が、他の人からの理解を得ることの難しさを感じます。

添加物を摂取すると、即座に体調の異変を感じる人と、そうでない人との間には、危機感も違います。
時には、私個人の体質の問題として片づけられてしまうこともあります。　

しかし、即座に身体に影響がでなくても、私たちが普段食べている食品による健康への影響は、誰にでも起こりうることです。
ある人突然なんともなさそうだった人が深刻な病気で入院してしまう光景も珍しくありません。

体質により病気の症状や重さに違いがあっても、これらの化学物質が無害とは決して言い切れません。
今回は、そんな食の安全に関する話題の中から、遺伝子組み換え食品にスポットを当ててお伝えしていきたいと思います。

現在、日本では遺伝組み換え食品はどのくらいあるの？

私たちの身の回りに溢れている遺伝子組み換え食品は、現在どの位あるのでしょうか？

現在、遺伝子組み換え作物を栽培している国は、およそ28か国。栽培面積は、1億8,000万haに及びます。

1996年から日本で輸入が許可されて以降、遺伝子組み換え作物の栽培面積は拡大し続けています。
以下のグラフを見てください。


引用：平成２７年６月 農林水産省 消費・安全局農産安全管理課　「遺伝子組換え農作物の管理について」

今後は、どうなる？日本の遺伝子組み換え食品の流通状況

以前、こちらの記事ではTPP11の発効と日米通商協議「FER」により、
肉類や乳製品の輸入に対する関税が低くなること、アメリカが「FER」を通じて大幅な規制緩和や関税撤廃を求めてくる可能性について指摘しました。

なかなか報道されないTPP成立とこれまでの経過まとめ。
今後私たちの食卓や生活はどうなっちゃうの？注意点と今すぐ私たちにできること。

遺伝子組み換え作物の栽培面積が世界第一位のアメリカは、ＧＭ開発企業を監視する専門委員会を設置していますが、
委員会のメンバーには、開発企業を支持するメンバーも含まれています。

またアメリカ食品医薬品局（FDA）も「遺伝子組み換え食品の安全性には科学的合意がある」として、
遺伝子組み換え作物の安全性試験は、法的に義務付けられていません。

FDAは、1992年に「遺伝子組み換え食品の安全性は、一般の食品と実質的に同等である」として、
企業による任意の検査に食品の安全性を委ねているのです。

参照：遺伝子組み換え食品の真実　アンディ・リーズ著　白井和宏訳

日本政府は今月末に、アメリカと日米貿易協議の初会合に望み、TPP11への復帰を則す方針です。
またTPP11加盟国の中では、カナダ、メキシコ、チリの3カ国が遺伝子組み換え作物の栽培を行っています。

特に、カナダは、遺伝子組み換え作物栽培面積が世界第5位の国です。

TPP11は今後、加盟国の更なる拡大を図っていく方針です。

「ＴＰＰ１１」加盟国拡大など議論　神奈川・箱根で首席交渉官会合



こうしたことから、今後は、世界のあらゆる国から遺伝子組み換え作物が日本に入ってくる可能性が高まっているのです。

どんな遺伝子組み換え作物が日本に輸入されるの？

大豆、菜種、コットン、とうもろこしなど９作物１１８品種

では、実際にTPP11発効により、どんな遺伝子組み換え作物が日本に入ってくるのでしょうか？

平成25年5月時点で、国内で承認された遺伝子組み換え作物は、９作物１１８品種になります。
そのうち、以下の4品目が主要な作物と世界における栽培面積です。

・トウモロコシ・・・9,070万ha
・大豆・・・5,520万ha
・綿・・・2,510万ha
・菜種・・・900万ha

参照：平成２７年６月 農林水産省 消費・安全局農産安全管理課　「遺伝子組換え農作物の管理について」
　

平成27年に行われた農水省の調査では、これらに加えて従来栽培されていたテンサイやアルファルファ栽培が拡大されています。
またナスの栽培開始と、今後のジャガイモの栽培も見込まれています。

お米などのさらなる主要作物においても、今後の動き次第では、一般的に輸入、栽培される可能性も否めません。

中でも、今回承認される作物のうち日本人にとって、重要な食材の一つである大豆が遺伝子組み換えとして輸入されるのは日本人の食卓にさらなる変化が生じることを意味しています。また今後さらに輸入品目が広がる可能性も否定できません。

え！？薬の原料にまで遺伝子組み換え作物が？知らず知らずに使用範囲が広がる遺伝子組み換え作物

　ここまでは、食品や農産物に関する遺伝子組み替えの情報をお伝えしてきましたが、その影響は医療の分野にまで広がっています。
遺伝子組み換え作物を原料として、アトピー治療用皮下注射の薬が既に実用化されています。

こうした遺伝子組み換え作物を原料とした薬は「バイオ薬品」と呼ばれています。


デュピルマブ（遺伝子組換え）製剤の最適使用推進ガイドライン （アトピー性皮膚炎）について

このように、食品や調味料のみならず、遺伝子組み換え作物は私たちのすぐ身近に蔓延しているのです。

遺伝子組み換え食品から、私たちの健康を守るには？

GMOサプリで欧米では７０００人近くが障害や疾患を患ってしまった事実

アンディ・リーズ著「遺伝子組み換え食品の真実」によれば、アメリカでは、1989年にこの遺伝子組み換え技術を用いたサプリメントに有害物質が含まれていた事件が発生しています。

これにより、全米で37人が死亡、1500人が部分的麻痺を引き起こし、5000人もの人達が一時的な障害を負いました。
こうした背景を知ると、遺伝子組み換え食材が安全だとは決して、思えないのではないでしょうか？

私たちの身の回りに溢れ、今後も増えていくことが予想される遺伝子組み換え食品。

自分や家族の健康を守るためには、今後、どうしていけば良いでしょうか？

NON GMO。遺伝子組み換え作物がこれ以上広がる前にあなたが今すぐできることを始めよう！

種子法に変わる新しい法律制定を求める署名を行おう。

日本でも既に実験的に菜種や大豆、トウモロコシなどの遺伝子組み換え作物の試験栽培が始まっていますが、まだ商業栽培には至っていません。

TPP発効や種子法廃止により、農業や食品産業への多国籍企業が本格的に日本の市場に参入すれば、
現在、試験段階の遺伝子組み換え作物が商品化される可能性があります。

また、国内で遺伝組み換え作物の生産が増加すれば、交配により他の安全な作物にまで影響を与える可能性があります。
こうした事態を防ぐために、種子法に変わる法律の署名を行いましょう。

署名用紙は、いかのホームページからダウンロードしてください。


日本の種子（たね）を守る会　署名用紙

自分で遺伝子組み換え作物を検査しよう。

一般社団法人 農民連食品分析センターでは、自分で手軽に遺伝子組み換え作物であるかどうかを検査できる簡易キットを販売しています。
販売されているキットは以下の3種類で、価格は1回分900～1,800円です。

・遺伝子組換え大豆用検査キット
・遺伝子組み換えナタネ（ラウンドアップ、バスタ耐性）用検査キット
・遺伝子組換えナタネ用検査キット（ラウンドアップ、バスタ耐性、モンサント社のBt毒素生成）

簡易キットの検査方法
1. 検査したい作物をすり潰し、水とよく混ぜます。
2. 出来上がった液体に、試験紙を浸して、5分～10分待ちます。
3. 検査結果がでます。

参照：一般社団法人 農民連食品分析センター　

キットの購入については、以下のホームページからお問い合わせください。

一般社団法人 農民連食品分析センター　食べ物簡易検査キット

大豆トラスト運動に参加しよう。

今後も増加し続けることが予測される遺伝子組み換え大豆。

日本人にとって貴重な食材である大豆が危ないのです。
これからも私たちが安全な大豆を食べ続けるには、どうしたらいいでしょうか？


皆さんは、大豆トラスト運動を知っていますか？
地元農家さんに出資して大豆を栽培してもらったり、自分達で大豆の生産を行うための運動です。

以下が現在、大豆トラスト運動で大豆農家さんへの出資を募っている団体や農家、企業さんです。

・信州松本　浜農場　
・飯田市農業振興センター　
・マルカワ味噌　

今年度は既に募集が終了しているところもありますが、来年はぜひ申し込んでみてくださいね。
また遺伝子組み換え大豆が心配な方たちで、地元の農家さんに掛け合って出資を申し込んでみてもいいかもしれませんね。

遺伝子組み換えの安全性はどこまで保証されているの？

近年、世界中で生産体制が拡大している遺伝子組み換え作物。

フランスでトウモロコシをラットに与えたことによりガン発症の恐れが指摘された実験結果の信ぴょう性が否定されるなどして、
その影響は未だに不明な点も多いのが実状です。


それでも国は、利益だけを追求するのではなく、消費者の不安や疑問を考慮し、消費者の健康を守る義務があるはずです。
不確かなものは全て、第3者機関による充分な調査や実験を行う必要があります。

また食品や医薬品の遺伝組み換え表示は、消費者が、一目で全ての情報を得ることができるような法制度に変えていくべきではないでしょうか。

NON GMOに一票を。安全な食材を日本にもっと増やしたい！

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