自然な旨味と人工的な旨味の違いをあなたは区別することができますか?分かっているようで分かり難い旨味と脳のロジック
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自然な旨味と人工的な旨味の違いをあなたは区別することができますか?
分かっているようで分かり難い旨味と脳のロジック
私たちは生きていく上で、基本的に「食べるもの」を必要とします。
しかし、現代では“食べられるけれど身体にあまり有益な結果をもたらさないと考えられるもの”も多く、
端的に言ってしまえば「身体にいいものと、芳しくないもの」が混合して市場に出回っています。
現代では、これらの品質を“正確に見極めることは困難”であり、
必然的に身体に良いものやそうでないものを、複合的に摂取せざるを得ません。
そのような世の中で、「身体に有害な影響を及ぼすことが懸念される人工的なうまみ成分」の存在は既に広く知られており、
IN YOUをご覧のみなさまの中には、徹底して避けておられる方も多いと思われます。
このようなうまみ成分は私たちが思っている以上に様々な食品に使用されており、
加工食品の摂取を続ける限り、避けることが困難であるのは間違いないでしょう。
そこで、改めてお伝えしたいのが「人工的なうまみや、自然由来のうまみ」が私たちにどのような影響を及ぼすのか、
その内容についてです。
日本を始め、古来より人が大切にしてきた“うまみ”と私たちの関係について、
掘り下げてみたいと思います。
私たちが脳で感じている、うま味とは何か?
“うまみ”が私たちにもたらすもの
昨今、「食事と健康の関係」について、世界的に取り上げられることが増えてきました。
今では食事の質によって病に陥る可能性があること、また、病を癒すことができるという事実は常識となりつつあります。
健康に対する意識が高い方々の中には“スーパーフード”を積極的に取り入れておられる方がいらっしゃいますが、
実はスーパーフードを無闇に取り入れるよりも、
「愛情を持って大切に育てられた、化学物質等不使用の健康的な食材」を取り入れる方が、
高い効果を期待できることもあります。
そもそも、スーパーフードがスーパーフードたる所以は
「その食材が本来持っている高い栄養価や特殊な栄養素」にあるものと考えますが、
これは“身体にとって有益な、つまりプラスの効果をもたらすことが予想される”ものです。
もちろん、このようなプラス効果の得られる食品を摂ることは大切です。
ただ、栽培から加工されていく段階でその効果が著しく低下してしまうことも多いのです。
そのようなものよりも大事にしていただきたいのが日々の丁寧な食事であり、
日本人の体質、あるいはあなた自身の体質に合った食事です。
食事によって私たちは様々な栄養素を取り入れることができますが、
特に重要なのが「うまみ」です。
私たちは食事をする時、意識無意識に限らず、
食事の美味しさについて感覚を研ぎ澄ませていると思います。
舌という器官には味蕾があり、味蕾の感覚を通じて
“食べているものが身体にとってどうか”を感覚的にジャッジしているわけですね。
これによって食べているものが毒か、身体に良いかなどを感じることができるのです。
ここで、一つポイントがあるのですが、厄介なことに「うまみは私たちの脳に幸福感をもたらす」ことが分かっています。
“アミノ酸等”がたっぷりな食品や、小麦粉や多量の油脂を含んだ“カツ”などを食べると満足感が高く、
食べ出すと止められない人も多いと思いますが、
それは想像以上に「脳が強烈なうまみを感じている」からだと言えます。
自然なうまみは「ほど良い満足感、食べ応え」などを私たちに与えてくれますが、
不自然なうまみ成分を得た後は、強い満足感の後に「飢餓感」が生じることも少なくありません。
恒常的に良く食べてしまっている方、間食の多い方はこのような“うま味成分がもたらす幸福感”に依存してしまっている場合が多いため、
慢性的な飢餓感を減らすためにも、強いうまみを感じる食べ物の摂取を減らすことをお勧めします。
具体的には、うまみ調味料たっぷりの食べ物、小麦粉+油脂の組み合わせで出来た食べ物、
白砂糖や甘味料、などは“特に”避けたいところです。
添加物だけでなく、脳がうまいと感じる「油脂」や「小麦粉」の摂取にも気をつけよう
「うまみ」と言えば、食品添加物であるアミノ酸類にフォーカシングされることが多いものですが、
脳が幸福感を感じるほど美味しいものと言えば、油脂類や小麦粉もそうです。
高カロリーのものを沢山摂取すると脳にβエンドルフィンと呼ばれる脳内麻薬が出ることや、
小麦粉の中に含まれる成分の1種「グリアジン」が腸から脳に入りこむことによって、
麻薬の1種であるモルヒネに似たような効果が得られることが科学的に解明されています。
また、いずれも「幸福感や満足感」などをもたらすため、日常的に強いストレスを感じている人ほど依存傾向に陥りやすいと言えます。
実は、“脳では”うま味を見分けられない?
味覚は、基本的に舌にある“味蕾”という箇所への刺激を通じて脳で感じています。
そのため、合成のうまみ成分(グルタミン酸ナトリウム等)であっても、
自然由来のうまみ成分であっても、成分がほぼ同様であるため反射的に「うまい!」と私たちは感じてしまいます。
ただ、化学的な刺激を受け慣れていない場合は「化学物質特有の刺激」を感じとることができますので、
舌の感覚である程度判断することも可能です。
脳で厳密に判断することは難しいのですが、味(成分)をジャッジする器官である舌(味蕾)が健康な状態であれば、
人工的なうま味、自然由来のうま味を判断することができるということです。
もし化学的な成分に慣れてしまっていても、
人工的なうまみ成分を始めとする化学物質類の摂取を避け続けていれば、
次第に味蕾が再生し、味覚の鋭さは戻ってきます。
私たちの脳はどのようなご飯に対して“おいしい”と感じるのか
“強いうまみ成分”が舌を通じて脳においしいと感じさせることは既に証明された既知の事実ですが、
実はその他にも私たちが食べたものを”脳が美味しいと感じるようになる要因”はいくつもあります。
例えば、以下のようなものは食事における充実感や満足感を高める代表的な要因です。
・好きな人と一緒に食事をとる(家族、仲の良い友人、恋人など)
・自分の好きな場所(気持ちが喜ぶ場所)で食事を摂るシチュエーション
・笑い合いながら食べるなど、楽しい空気感の中での食事
・幼少期に好きだった好物(手作りご飯だけでなく、インスタント食品等も含まれます)
以上のような要素を踏まえますと、本当に美味しいと感じる食事をとるためには「どのように食事をとるのか」という“食事におけるシチュエーションも大切”であることが分かります。
どれほど美味しくて体に良い食事であったとしても、1人静かな部屋での食事や、
苦手な人との食事であれば“そのおいしさは途端に半減してしまう”といったことになりかねません。
私たちの心と体は想像している以上の情報を環境から常に収集し、自身にフィードバックを行っています。
そのように、とてもセンシティブに作られた私たちが自身の心身を丁寧に整えるためには
“摂取する食事の物理的な質”だけではなく、誰と、どこで、どのようにして食べるのか等、
「食事のシチュエーション」にも気を遣う必要があるのです。
強いうま味成分を脳から排除した結果、何が起こったのか
私自身は、両親が食事に対して特別に気を遣う家庭ではありませんでしたので、小さいころは食品添加物等の摂取が当たり前でした。
ポテトチップスやインスタントラーメンを定期的に食べ、
和食よりも味の濃い洋食を好む一般的な子だったと思います。
しかし、成長の過程でそのようなものを排除した結果、
様々な変化が起こりましたので、個人的な体験ではありますが、少しご紹介したいと思います。
健康診断に引っかからない、多動傾向が治まった
ある程度の年齢のころから、健康診断を受けると必ず心臓に心室微細動等の異常が発見されていました。
特に大きな問題ではないと判断していたため、精密検査を受けることはありませんでしたが、
心拍数がたまに乱れる等、不便を感じることもありました。
しかし、食生活等を一変させてから数年経った頃から、健康診断で全く引っかからなくなったのです。
さらには、その他の項目、例えばLDLなどの項目も全て正常範囲に収まるようになったのです。
これには大変驚きました。
また、以前は一か所にじっとしている事が苦手で、
つい身体を動かしてしまう癖があったのですが、
いつの間にかそれも治まっていました。
このような状態も食生活から来ていたのかと思うと、思った以上に“様々な影響があるのかもしれない”と実感が湧きました。
脳が「うま味を強烈に欲する」ことがなくなった
ジャンクフードとは不思議なもので、定期的に摂取をしていると“無性に欲しくなってくる”のは事実です。実際、自分自身も“なんとなく”食べてしまったりしていたため、生活の中からジャンクフードが消えることは長い間ありませんでした。
しかし、実家を出るタイミングでお菓子や冷凍食品、インスタント麺などの摂取を止め、自炊生活をするようになると、「インスタント食品やお菓子を食べよう」という感覚が知らない内に減少し、次第に消えていきました。自分の場合は、ジャンクフードの摂取を止めようと決意して行ったわけではなかったのですが、美味しい手作りご飯を友達と一緒に食べることが増えた結果、そういったものへの興味が薄れていったのだと感じています。
薄味の和食や、食材の細やかな味がより分かるようになった
お菓子等への渇望が消えていくと同時に、和食の味を次第に好むようになってきました。
実家でも和食は出ていましたが、当時はあまり好きでなく、揚げ物やこってりした洋食を好んでいたので、
和食に対してあまりいいイメージを持っていませんでした。
しかし、化学調味料の摂取量が減った結果「和食、あるいは薄味の食事」も美味しく感じるようになり、
野菜の味等もしっかりと感じるように味覚が変化していきました。
当時は自分の味覚が鈍感なんだと思っていましたが、そうではなかったという事実にも後になって驚きました。
味蕾を作る細胞の代謝は早いと言われていますが、確かに味覚の変化は早かったように思います。
「美味しい」を巡る問題は“身体への悪影響”以上に複雑かもしれない
昔は大人数で楽しく食事を摂るなどの風景が自然でしたが、
そのような光景も徐々に減ってしまっているようです。
少子高齢化が進み、核家族が増え、社会経済が大きく変化して行く中で
「一人で冷たい食事を摂る子供」や、「満足に食事を摂ることができない子供」の増加について、
クローズアップされる機会が増えてきました。
「おいしい」という一つの幸福感を追求する人たちが増えていく中で、
「贅沢病に罹っている」という揶揄も生まれています。
日本は先進国と言われていますが、一方では貧困の格差が拡大し、
毎日の食事に困る家族、食事を摂る事が難しい子供たちも増えています。
そのような環境の中で多くの人々が「“暴力的なうまみ”に
脳を支配されているかもしれない」のだとすれば、私たちは
その問題を何らかの方法で解決する必要があるのではないでしょうか。
脳、特に報酬系・幸福感に関わる問題は、「意思やモチベーション、生きるための力」に直結するため、
人の一生を左右するものと言えます。
私たちはこれらを「心の問題」と捉える傾向がありますが、
これは単なる心・価値観だけの問題に留まらず、
うまみ調味料を始めとする食品添加物や重金属等によって
「脳の機能や感覚機能が低下している」場合もあります。
身体への悪影響、つまり「病」は目に見えて怖いものですが、
私はそれ以上に「人格や性格、つまり精神状態に何らかの影響が時間をかけて現れてくるかもしれない」という可能性に関して、
強い危機感を覚えています。
もし、これまで「身体には悪影響が出るかもしれないけれど、
大丈夫だろう」と考えていたのであれば、
これを機にもう少し考えてみていただければと思います。
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お味噌と甘酒を作っている麹屋さんは岡山県で60年以上続く老舗。
自然に逆らわず、自然の力を最大限に生かした味噌作りをモットーにしています。
蔵のすぐそばには清流が流れており、もともと自然に恵まれた味噌作りに適した場所でしたが、
時代の流れが様々な環境変化をもたらし、目に見えないところで品質に影響を与えるようになっていったそうです。
味噌作りの工程で使う水は全て電子水を使用しています。
また、味噌蔵は、床・壁・天井の全てを備長炭で覆った炭蔵。
味噌蔵特有の発酵臭を感じないほどに空気が清浄に保たれているのだそうです。
このお味噌は、原材料にも究極のこだわりがあるのです。
それは、「奇跡のりんご」の木村秋則さんの指導を忠実に守って作った
自然栽培米(岡山県産)と自然栽培大豆(北海道産)を使っていること。
自然栽培は、化学肥料や農薬を使わないのはもとより、
有機肥料や堆肥すら使わず、太陽・水・土の力だけで栽培します。
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