2019年次に来るオーガニックトレンドを大予想!幸福度ランキング上位の北欧諸国に見る、ネクスト・オーガニック・ムーブメント
オーガニック大国というと、ついアメリカやドイツを想像してしまいませんか?
ヨーロッパ各国でオーガニック市場が成長を続ける中、
北欧諸国では早くから各国が独自のオーガニック認証制度を設けるなど、国民生活にオーガニックが根付いています。
2018年3月、国連より「世界幸福度ランキング」が発表されました。
その結果は……
1位 フィンランド
2位 ノルウェー
3位 デンマーク
TOP3を北欧諸国が占める結果となりました。
国民が大きな幸せを感じながら暮らせる環境と、人々の生活へのオーガニックの浸透には深い関係性があったのです。
今回は、そんな北欧諸国のオーガニック文化とともに、2019年に予想されるフードトレンドをご紹介していきます。
ランキングを見ながら、北欧諸国の人々の持つ「食」への姿勢と、日本の状況を見比べてみて下さいね!
参考:SUSTAINABLE DEVELOPMENT SOLUTIONS NETWORK 「World Happiness Report 2018」
北欧諸国におけるオーガニック文化の成長は「自然との共存」と「個の尊重」にあった
世界のオーガニック市場を調査したデータによると、
市場規模やオーガニック食品の売上高は、軒並みドイツが独占しています。
北欧諸国に比べて人口も多く国土も広いため、オーガニック野菜や畜産物の生産者も多くいるドイツでは、
古くからオーガニック食品を専門に取り扱う個人店が地域に根付いていました。
一方北欧諸国はというと、市場規模こそドイツやフランスに比べて小さいものの、
一人当たりのオーガニック食品の購入量や食品市場全体の内のオーガニックの占める割合が非常に高いのが特徴です。
<国民一人当たりの年間消費金額>
・ドイツ 86ユーロ
・フランス 61ユーロ
・デンマーク 159ユーロ
・スウェーデン 95.3ユーロ
<食品全体の内のオーガニック食品の占める比率>
・ドイツ 3.7%
・フランス 2.4%
・デンマーク 7.6%
・スウェーデン 3.9%
また上記で挙げていない、フィンランドやノルウェーにおいても、
デンマークやスウェーデンに比べまだまだ小規模ながら、他のヨーロッパ諸国に比べ、
その市場は毎年高い成長率を打ち出しており、
まさに今も、様々な取り組みと共に
オーガニック文化が浸透しつつある注目国でもあるのです。
そんな北欧諸国において、オーガニック文化が浸透してきた過程は、ごく自然なものでした。
日照時間の短さや豪雪など、厳しい環境下で暮らす北欧の人々の隣には、いつも大きな自然があったからです。
人々はその偉大な存在に敬意を払い、
季節の移り変わりとともにその恩恵を感謝して受け取ることが
「当たり前」の習慣でした。
ライフスタイルはおのずと環境に配慮した形になり、食べるものも自然な形で手に入れることが根付いていった結果、
オーガニックやサスティナブルという言葉が世界共通語となった今も、
北欧諸国では、これらが一過性の流行りではなく、人々の暮らしに深々と染みわたっていっているのです。
出典:日本貿易振興機構(JETRO)『欧州におけるオーガニック食品市場の動向』
個人の持つ価値や個性を大切にする北欧の人々にとってオーガニックは自然な選択
北欧諸国の人々を一言で例えるなら、「個人主義」でしょうか。
これは排他的という意味ではなく、多様性を受け入れているという、
どちからというと個の尊重に近い感じです。
様々な個の持つ相違を寛容に受け入れる姿勢は、要職に就く女性の多さからもよくわかります。
そのため、それぞれの人が自分の価値や個性というものを非常に大切にしており、
食を含むライフスタイル全般において、すべてのチョイスは自己表現に繋がるという意識が高いという特徴があります。
そんな北欧の人々にとっては、オーガニックをチョイスすることは、
より賢明な消費者であるということを示すサインの役割も果たしているのです。
では、食に対する意識の高い北欧の人々が今、気になっているトレンドとはどのようなものなのでしょうか?
北欧発!2019年次に来るオーガニックトレンドを大予想!
2018年、フィンランドのお菓子会社最大手のFazer(ファツェル)が、北欧諸国を対象に、トレンド予測を発表しました。
消費者意識についての報告では、
北欧全体において、環境への影響を懸念する消費者が増えており、
そのため、植物性たんぱく質などのベジタリアン/ヴィーガン食への興味が高まっています。
また、個々の体質やライフスタイルに合わせた栄養摂取を望んでいる人が多く、
個々にカスタマイズした食生活へのニーズも高まりを見せています。
ネクスト・オーガニック・トレンド No.1:植物性たんぱく質
北欧諸国において近年、ベジタリアン/ヴィーガン食の人気が高まりを見せており、
そのムーブメントは”Green Revolution”と呼ばれています。
この動きは2019年も続き、人々の脱・動物性食品への流れは加速することが予想されます。
これまでの植物性たんぱく質といえば大豆でしたが、
ルパンビーンズ(ハウチワマメ)やえんどう豆由来のたんぱく質も注目されており、
今後、さらに多くの野菜や豆類を素に、植物性たんぱく質のバリエーションが増えていくこととなるでしょう。
ネクスト・オーガニック・トレンド No.2:東洋医学
今、北欧ではアーユルヴェーダの人気が高まっています。
個の持つ体質・気質に合わせた食事やライフスタイルを知ることができるアーユルヴェーダは、
自分オリジナルなライフスタイルを重んじる北欧の人々にニーズにぴったりとあてはまったのです。
アーユルヴェーダと並び、東洋医学における陰と陽の考えも、
一点集中型の対処療法でなく、ホリスティックに自身の体の向き合い、自然や宇宙と調和するという点から、
自然と共存し、個を尊重してきた北欧の人々にとっては親しみやすい考えであり、広がりをみせています。
自分に合わせたライフスタイルの構築を学ぶことができる東洋医学は、
オーガニックライフを楽しむ北欧の人々に、より理解され、生活に取り入れられていくでしょう。
ネクスト・オーガニック・トレンド No.3:新しい着色料
インスタグラムの人気は世界各国どこも同じ。
北欧の人々もフォトジェニックな写真には惹かれているようで、映えるスイーツやデザートが国内でも人気です。
そんな映えアイテムに欠かせない、カラフルな色合いを加える着色料が、ネクストトレンドに入ってきました。
もちろん合成化学薬品ではありません。
植物の天然成分からつくる、植物性着色料です。
ターメリック由来の黄色、スピルリナからの青、活性炭からの黒、抹茶からの緑などを使ったカラフルなボタニカルスウィーツやドリンクが、
人気商品として続々と登場してくるでしょう。
ネクスト・オーガニック・トレンド No.4:豆スイーツ
ここでも”Green Revolution”の勢いは止まりません。
ひよこ豆やレンズマメなど豆をたっぷり使用したスイーツがさらに増えるでしょう。
植物性たんぱく質の豊富な豆類は、その自然な甘みから砂糖の代替品としても活躍する可能性が大きく、
完全ヴィーガンなケーキやマフィンがお店の看板メニューとなる日も近いかもしれません。
ネクスト・オーガニック・トレンド No.5:ド派手なルックス
ヘルシー&オーガニックな北欧のテーブルには関係ないかと思いきや、
やはりここでも「映え」は重要なトレンドキーワードです。
盛りに盛ったカラフルなクリームやアイスに、これでもかと散りばめられたキャンディーやグリッター。
これらの超・人工的なルックスをオーガニック&サスティナブルな食材で作ってしまおう!というのが、ネクストトレンドです。
ここでもオーガニックが大前提なところが、北欧らしいですね。
参考:FOOD navigator「What will be the top trends for Nordic region in 2019 ? Fazer picks 5.」
トレンドとオーガニックが共存する北欧の食卓から生まれるイノベーションを日本も参考にしよう!
1年も後半戦に入ってくると、色々な業界でネクストトレンド特集が組まれますよね。
食の世界においても、毎年のトレンドは各国のカラーがよく表れていて、見ていて面白いものです。
今回の北欧でのトレンド調査は、
インスタ映えといったトレンドと、食生活の土台にあるオーガニックや健康といった要因が面白いバランスで組み合わさった、北欧独特なものになりました。
この絶妙なバランス感覚は、日本でもぜひ参考にしたいアイディアがたくさん隠れていますね!
成長と成熟の入り混じった北欧のオーガニックマーケットからどんな面白いイノベーションが届くのか、いまから楽しみに待ちましょう。
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