目は「肝」と繋がっていた!東洋医学から見たツライ目の症状を軽減する方法。肝を補うオススメの食べ物とツボ
現代人は目がお疲れ
あなたの目は健康ですか?
街を歩けば、スマートフォンにパソコン、最近では読書もタブレットでされている姿をよくみかけます。
現代の生活は「目」を使わなければならないことであふれています。
しかし、このように日々、「目」を酷使しながらケアをおこったっていると、あっという間に老化してしまいます。
目がしょぼしょぼするだけではなく、目元の老化につながり、見た目が老けてしまったり、あるいはもっと重篤な目の疾患を抱えることになったり。
普段はあまり意識しない「目」という臓器。
でも、考えてみてください。
今、あなたの視力がなくなれば、人生に深刻な影響をもたらすことになります。
意識しないだけで、とても重要な目を守るために、今日は知っておきたいことをお伝えしますね。
今回は東洋医学の観点から、目を労りケアをする方法についてみていきます。
放っておくと怖い目の疲れ「眼精疲労」
最近ではお子さんでも「目が疲れた。」とつぶやいているほど、目を酷使するひとが増えています。
かといって、スマートフォンやパソコンを使わないわけにはいかないしと、目の疲れをそのまま放置していませんでしょうか。
目の疲れはそのままにしておくと、近視や老視はもちろん、怖い目の病気のひきがねになってしまうことがあります。
目の疲れは、目そのものだけでなく肩こりや首こりも引き起こします。
たかが肩こりと思ってしまいがちですが、肩こりは頭部への血流を妨げるなどさまざまな不快症状につながります。
目が疲れただけとそのままにせず、日々のケアで一日一日「目」を労わる必要があるのです。
東洋医学から考える、「目」とは何か。
東洋医学では「肝は目を主る」といわれています。
また「肝は目に開く」ともいわれます。
東洋医学でいう五臓(肝 心 脾 肺 腎)は、現代の解剖学的、肝臓や心臓などの臓器とイコールではありません。
臓器そのものというよりは、それぞれの機能を指すと考えてください。
「肝は目を主る」とは、目は肝という蔵の支配を受け、肝の精気は目にそそがれているという意味です。
「肝は目に開く」とは、肝という蔵は目につながりっているという意味です。
東洋医学では「肝」と「目」は密接な関係があるとされています。
東洋医学から見た、肝と目の関係
「肝」は、視神経、網膜、角膜、結膜などを主っています。
「肝」は「血」とも深い関係にあります。
この場合の「血」は東洋医学の「血」です。
西洋医学でいう血液そのものだけでなく、体をかけめぐり体全体を栄養するもの、というイメージでとらえてください。
肝に元気があり、肝でつくられた血が十分にからだ全体にいきわたれば、目はしっかりと養われ、はっきりとものをみることができます。
肝が弱りその機能が低下すると、角膜炎や結膜炎、白内障や、緑内障、目のかすみといった目の病気がでてくるとされています。
目だけではない、肝が弱ると出る症状
肝が弱ると、目の症状以外にも 頭重、疲れやすい、体が重い、顔色がわるい、といった症状がでてきます。
ほかにも、いらいらしやすくなったり、集中力がなくなるといった症状も肝が弱ったときの症状です。
腰痛や、肩こり、婦人科疾患なども肝が弱って引き起こされます。
先に示しました通り、肝と目は密接な関係にあります。
密接な関係にあるということは、すなわちお互いに作用しあうということです。
肝が弱ると目も弱ります。逆に目が弱ると肝も弱ります。
目を酷使し、目が弱った状態が続くと肝にまつわるほかの症状も出てきやすいということになります。
東洋医学から見た、目のケア
東洋医学的にみると、目の疲れが、からだ全体の不調につながるかもしれないということをご理解いただけたでしょうか?
では実際に目の疲れを解消するにはどんな方法があるのでしょう。
目の疲れを解消する方法について、東洋医学の観点からみていきましょう。
東洋医学的 目のケア 食事
普段のお食事で目のケアができる方法をご紹介します。
毎日のお食事に目のケアができる食材をプラスしてみてはいかがでしょうか。
肝を元気にする方法 ①酸味を取り入れる
目を元気にするためには肝が元気である必要があります。
肝は酸味と深くかかわっています。
肝をしっかり働かせるためには酸味のものをとるとよいでしょう。
酸味の摂取できる、オススメ食材
酢・レモン・かりん・ざくろ・ぶどう・梨・柿 など肝を元気にする方法 ②青・黒を取り入れる
肝は、青色と関係があります。
また、肝を養うために黒色も効果を発揮します。
青色、黒色の食材
ほうれん草、小松菜、ひじき、黒米肝を元気にする方法 ③血をつくる
肝は血を蓄える臓器です。
肝が弱ると血を蓄えることができなくなり目に栄養をとどけることができなくなります。
目が栄養不足になると、目のかすみや視力低下につながります。
目の縁が乾燥しきれたようになるのも、血が不足しているサインです。
血不足は目の不調はもちろん、からだ全体の不調につながります。
血不足を解消する食材
黒ごま、黒米、落花生、くるみ、ドライフルーツ、牡蠣、レバー、赤身肉、卵東洋医学的 目のケア 経穴(ツボ) 目に効くツボを学ぼう。
目が元気になる経穴(ツボ)をご紹介します。
ご紹介します経穴(ツボ)にやさしく刺激を加えたり、市販のお灸などをしてみるのもお勧めです。
注意点ですが、経穴(ツボ)を刺激するときは指でぐりぐりと動かしながら押すのではなく、やさしい力でケアしてください。
抑えるときは、左右前後に指を動かしながら抑えるのではなく、ツボに対して垂直に指を鎮めるように抑えてください。
目を元気にする経穴(ツボ)その①太衝
目を元気にする経穴(ツボ)の一つ目は、太衝(たいしょう)というツボです。
この経穴(ツボ)は血のめぐりを促進する効果がありますので、体内の経絡のどこかで流れがわるく、目にまでなかなか血が行き届いてない場合などにお勧めです。
太衝は足の甲の部分にあります。
足の第一指と第二指の間に手の人差し指を置き、足首の方向に撫でるようにすべらせ指が止まる位置がこのツボです。
目を元気にする経穴(ツボ)その②合谷
目を元気にする経穴(ツボ)の二つ目は、合谷(ごうこく)というツボです。
合谷は首より上の部分の不調を軽減するとされ、特に目の疲れなどに有効とされています。
合谷は手にあります。
手の甲で親指と人差し指の間に反対の手の人差し指を置き、手首に向かって反対の手の指を滑らせ指が止まるあたりです。
パソコンやスマートフォンの使い過ぎで手指を酷使している方もここを押すと痛みがあります。
パソコンで疲れた目と指をトリートする一石二鳥の経穴(ツボ)です。
目を元気にする経穴(ツボ)その③太陽
目を元気にする経穴(ツボ)の三つ目は、太陽(たいよう)というツボです。
太陽は目の近くにありダイレクトに目の疲れに効果を発揮するツボです。
注意点ですが、目の周りには太陽以外にも目に関係するツボがあります。
目のまわりは解剖学的にみてたくさんの神経がとおっている非常にデリケートな場所です。
ツボに触れるときはやさしくなでる程度の力でケアをするようにしてください。
太陽は、眉尻と目頭を結んだ線上の中央あたり、そこから少し頭側にずらしたところにとります。
目が疲れている方は、少し触れるだけでも強い痛みを感じることがあります。
東洋医学的ケアで目を大切に
目の不調や目の疲れについて東洋医学的な観点からみてきましたがいかがでしたでしょうか。
今日ご紹介しました東洋医学的な目の疲れケアは、簡単にだれでも取り入れられる方法ですのでぜひ試してみてください。
現代の生活では、目はオーバーワーク気味です。
かといって、パソコンやスマートフォンの使用をやめてしまうわけにはいかない方がほとんどです。
目の疲れや不調は、やがて目の病気をひきおこしたり、からだ全体の不調につながる怖いサインです。
目が疲れたと感じたら、できるだけ早い段階で目のケアを始めてください。
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