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Organic Life to all the people.

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なぜあの人は気が利かないのか…。男女で根本的に異なる生物学的違いを知り、円滑なコミュニケーションを取る方法。

夫婦喧嘩

近年、我が国の離婚率は上昇し続け、今や3組に1組が離婚する時代といわれています。

その理由として、「性格の不一致」「夫の暴力」「不倫」など、
家庭によって様々な事情が挙げられていますが、
これらの要因の根底には「お互いの性を理解していない」という極めて重要な問題が潜んでいます。

男と女というのは、私たちが思っている以上に性質が異なる生き物であり、
その違いを認め、理解し合うことがパートナーシップを構築する上で何よりも大切なのです。

もちろん、それでも修復不可能な関係もあるとは思いますが、
お互いの性の違いを認めることができなければ、再び同じことを繰りかえす可能性もあります。

よく、「男ってほんとに…」「女ってヤツは…」という会話を耳にしますが、
夫婦関係に限らず、職場の上司や後輩、友人との関わりの中でも、
相手の性やコミュニケーションタイプを知ることで、より良好な関係性を築くことができるのです。

男と女は全く別の生き物である

男と女の脳の違い



「男性脳」「女性脳」とはよくいいますが、
具体的にどのような違いがあるのかをご存知でしょうか。

一般的には、男性脳というと「モノタスク」「理論的」「結果重視」、
女性脳は「マルチタスク」「感情的」「過程重視」
などといわれていますね。

実際に自分や周りの人も当てはめてみても、
納得する人が多いのではないでしょうか。

実は、これらの性質の違いは脳の構造の違いから生じるのですが、
中でも「脳梁(のうりょう)」といわれる部分は男女で決定的に異なるといわれています。

脳梁とは、左脳と右脳をつなぐ神経線維の束であり、
左右の脳の間で情報のやり取りをする役割をしています。

この脳梁が、女性の場合は男性に比べて「太く短い」のです。

脳梁が太いために、女性は一度に大量の情報を連絡することができ、
また、短いために左右の脳の情報のやり取りが速い。

これが、女性がマルチタスクである所以であり、
電話をかけながら料理をする、おしゃべりをしながらテレビを見る、といったことを可能にしているのです。

また、男性は会話中、左脳の言語中枢のみを使うのに対し、
女性は左脳と右脳の両方を使って話します。

そのため、男性は論理的な話が多く、物事を理屈で説明しようとします。

一方、女性は左右の脳を行き来しながら会話するため、
途中で話が脱線したり、感情的になることが多くなります。


狩猟時代の男女の役割




脳の仕組みの他にもう一つ、男女の違いを生み出した重要な背景があります。

それは、狩猟時代の生活にまで遡ります。

当時、人々は木の実を採ったり動物を狩ったりしながら食料を確保していましたが、
これらはすべて男性の役割でした。

男性の方が、女性よりも身体能力が高いことが関係していたのでしょう。

毎日を生き延びるためには、それこそ命がけで獲物を捕らえなくてはならず、
より効率性的に、確実に仕留める必要がありました。

男性が目的志向であったり結果を求めるのには、
このような狩猟時代の遺伝子が受け継がれているためだと考えられています。

一方、女性は子どもを産み育てることが主な仕事でした。

今のような結婚制度や家族という概念はないため、
産まれた赤ちゃんはみんなで育てるという時代です。

いつ動物に襲われるかわからないため、女性は常にお互いにコミュニケーションをとり、
存在を確認し合っていたといわれています。

このような時代背景が、女性がおしゃべり好きであったり、
相手の感情を察する能力に長けていることに影響していると考えられているのです。

つまり、男女の性質や特徴というのは長い月日をかけて本能的に刷り込まれたものであり、
私たちはお互いに全く別の生き物であることを認識しなくてはならないのです。



参考『察しない男、説明しない女』五百田達成(著)

「男女平等」はどこまで実現可能なのか

男女平等における矛盾



これらの事実を踏まえた上で、「男女平等」について考えてみたいと思います。

男女平等という概念は18世紀後半から始まり、
女性の参政権、教育・就職の機会均等、男女同一賃金等を求める女性運動によって、
次第に実現されてきました。

現行の日本国憲法においても、
「国民は男女の性別によって差別されない」と、法の下の平等が明記されています。

確かに、女性の社会進出が進み、女性の国会議員や起業家が増えていることはとても望ましいことです。

しかしその一方で、例えば男女のカップルで食事をした場合、
男性が多く払うのが当たり前という風潮はいまだに残っており、
「割り勘する男はケチ」とみなす女性は多くいます。

女性として経済的、社会的な平等を望んでいるはずのに、
こういうときの平等はむしろ好まれないという矛盾が生じているのです。

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子育てを「半々」にするのは難しい?



ここで言いたいのは、
「男女平等ならば食事も割り勘にするべきだ」という表層的な話ではありません。

既に述べたように、そもそも性質の異なる男女が、
すべての面において平等を求めるのは難しいのではないか
という問題提起です。

子育てについてもそうです。

女性は妊娠中から母性本能が芽生え、出産後は栄養たっぷりの母乳を与えて育児をします。

最近では「イクメン」という言葉にもあるように、
父親も積極的に子育てに関わる家庭が増え、父親が育休をとるというケースもあります。

もちろん、こうした柔軟な対応を認める社会変化は今の時代において望ましいことです。

しかし、実際に母乳を出せるのは母親だけであり、
先ほどの狩猟時代の男女の役割を振り返ってみても、本能的に子どもを守り育てあげるのは母親なのです。

つまり、身体の仕組みや本能、生まれ持った性質上、
子育てを両親で半々にするというのは現実的に難しいということです。


やはり、育児に関しては母親が主体にならざるをえません。

かといって母親任せで良いというわけではなく、
今の時代ですから、お互いの役割を認識した上で父親も協力することが大切だとは思います。

身体の構造、思考、価値観など、
あらゆる点で異なる男女において、果たして「平等」という概念はどこまで実現しうるのでしょうか。

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男女のすれ違いを解決するために

「分かり合えない」が大前提



繰り返しになりますが、カップルや夫婦が良好な関係を築くためには、
そもそも相手は全く別の生き物である」という理解が必要です。

身体の仕組みも考え方も何もかもが異なる相手を、
自分の思うようにコントロールしたいと考えることが、すれ違いの始まりです。

例えば、家事を手伝ってくれない夫に対して、
「なんでやってくれないの?」と思い、不機嫌な態度をとることは女性のエゴです。

その裏には「家事は言われなくても手伝うのが当たり前」という女性脳による思考が働いています。

しかし、男性は決して手伝いたくないわけではありません。

女性と違って、気が回らないだけなのです。

「食器を洗ってほしい」と素直に助けを求めれば、
男性も嫌がることなく手伝ってくれるはずです。

また、男性側も「何か手伝おうか?」と一声かけることが、
奥さんにとっては救いの手となります。

とはいえ、どんなに理解しようと思ってもやっぱり無理、という場合もあるでしょう。

最終的には
「すべてを分かり合うことは困難」
という、諦めにも似た意識が必要です。

日本人がアメリカの文化や風習を完全には理解することができないように
(例えば自分の家に土足で上がるのは嫌ですよね?)、
男女においても分かり合えないことはあって当然なのです。


相手のコミュニケーションタイプを知る



もう一つ、お互いにどんなコミュニケーションをとるタイプなのかを把握しておくことも大切です。

男性脳、女性脳とはいっても、必ずしも男性だから男性脳、女性だから女性脳というわけではありません。

男性脳をもった女性もいれば、女性脳をもった男性もいるのです。

ちなみに、あなたはどちらのタイプでしょうか。

以下に、まとめとしてそれぞれの特徴を挙げたいと思います。


男性脳

・理論的
・結果重視
・モノタスク
・要点をまとめて話す
・気が回らない、気にしない
・上下関係を大事にする
・地位や出世を求める


例えば、男性脳の人が仕事でうまくいったときは、素直にその成果を褒めてあげましょう。

具体的でなくても、「すごい!」という一言でも良いのです。


女性脳

・感情的
・過程重視
・マルチタスク
・おしゃべりが好き
・些細なことにすぐ気が付く
・横のつながりを大事にする
・共感を求める



また、女性脳の人が相談してきた場合、
あなたに明確な答えを求めているわけではありません。

聞いて、共感してほしいのです。

とにかく、相手の気持ちをすべて吐き出させる気持ちで辛抱強く聞いてあげましょう。


最後に



あの人はどうしてそんな態度をとったのか。

この人はなぜあんなことを言ったのか。

今まで分かり合えないと思っていた相手でも、
相手の性質や特徴が理解できた瞬間、見方が変わったり、許せるようになったりするものです。

相手を自分の思い通りにコントロールすることはできません。

自分の意識や考え方をコントロールすることで、
結果的に相手の反応にも変化が起こり、円滑なコミュニケーションが生まれるのです。

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