長寿県沖縄の立役者、フーチバー(よもぎ)の力。 ハーブの女王と呼ばれる「よもぎ」は今見直されるべき自然の万能薬だった!
私が幼い頃は、学校の周りの小道やおばあちゃん家の庭に
たくさん自生していたよもぎ。
私の中で、よもぎといえば草餅。
春になるとおばあちゃんがよく作ってくれていました。
故郷を離れ沖縄に移住してしばらくして、
ふと、草餅が食べたくなりました。
彼に「草餅食べたいんだけど、売ってるかな? よもぎ団子とかでもいいんだけど。」
と聞いたら、
「よもぎ??あ、フーチバーのことな。」
と言われました。
この会話がきっかけで、沖縄の方言でよもぎのことを「フーチバー」と言い、
昔から沖縄料理では、よく使われていたということを知りました。
そして、フーチバーはハーブの女王と呼ばれるほど、
様々な効能を秘めていて、かつて長寿県だった
沖縄の立役者的な存在のひとつだったのです。
残念ながら食の欧米化などから長寿県の座は
譲ってしまった沖縄ですが、今でもよもぎは
日常の料理で使われることが多くあります。
そんな沖縄で長く親しまれているよもぎ(フーチバー)の
素晴らしいパワーについてご紹介します。
1.沖縄では身近なよもぎ(フーチバー)の存在
1-1.よもぎが活用される様々な料理
沖縄では、方言を話す人も徐々に減ってきてしまいつつありますが、
若い人でもよもぎのことを「フーチバー」と呼ぶ人がたくさんいます。
つまり、それぐらい日常に入り込んでいる食材と捉えることができます。
ちなみに、沖縄のよもぎは本土のよもぎと比べて、
苦味が若干マイルドだそうで、故に、
食用として使われる幅が広がったと考えられます。
スーパーでも食用としてよく売られています。
本土に住んでいた時は草餅くらいしか
よもぎを食べる機会はありませんでしたが、
ここ沖縄では、
ジューシー(沖縄の炊き込みご飯)や沖縄そばのトッピング。
お祝い事などで出されるヒージャー(ヤギ)汁に用いられます。
ヒージャー汁はヤギの臭みを消すために、
大量によもぎを投入するそうです。
(クセがものすごく強いと聞いたので、私はまだ挑戦できていません。。)
食べる以外にもお茶やお灸、お風呂に入れたりと
その利用用途はたくさんあります。
そんな風に、沖縄で昔から幅ひろく使われ、
愛されているよもぎの効能は本当にすごかったのです。
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1-2.よもぎは女性の強い味方
よもぎが「ハーブの女王」と呼ばれるのは
特に女性の悩みに効く薬草と言われているからです。
漢方でも艾葉(がいよう)と言う名前で記され、
中国の文献によると「艾」には
「病を艾する(止める)」という意味であるとされています。
ちなみに沖縄の方言のフーチバーも
「フーチ」は病気を治す
「バー」は葉っぱの意味です。
よもぎには
葉緑素(クロロフィル)、食物繊維、
ミネラル類(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、鉄、カリウム等)
ビタミン類(B1、B2、C等)が豊富に含まれています。
そして、栄養素以外に注目すべきは冷え対策。
私もかなり冷えがひどい体質で、
毎月の生理痛や手足の冷え、極度の便秘に悩まれていました。
さらに、冷えによって血行が悪くなると
顔の発色まで悪くなって、もう最悪。
冷えていると言うだけで、
こんなにも悩みは尽きなくなってくるものかと思っていました。
でも逆を言うと、この冷えを改善することで
女性の体調はグッとアップするのです。
私は現在沖縄に住んでいるので、
冷えとはもう無縁じゃないの?と思われるかもしれませんが、
残念なことに、沖縄に来ても冷えの悩みは存在します。
長い夏の時期では、年中冷房が効いた
店内やオフィスは薄着の身には
寒すぎることも多いですし、
外で汗をかけば、そのあとは必ず冷えを感じます。
短い冬では、外気が下がっても
正直暖房を入れるほどではないので、
潔く暖房器具をつける気になれず、
肌寒いのを我慢してやり過ごすことがほとんどです。
そういう理由で埼玉に住んでいる時も、
沖縄に住んでからも、
私はしょっちゅう爪の根元が
青紫色になってしまいました。
毎日ポジティブに生きたい人にとって
慢性的なむくみや便秘、冷えはとはぜひお別れしたいものですよね?
2. よもぎのある生活
2-1. よもぎを実生活で取り入れる方法
よもぎ風呂
こちらは昔から親しまれている使い方かもしれません。
お風呂用によもぎの乾燥葉が売られているところもあります。
お茶パックなどに入れて、そのまま
湯船の中に入れてもいいのですが、
ここは一手間かけて、一度しっかり
よもぎのエキスを出してからお風呂に入れると
しっかりと葉が開きます。
日中に下がってしまった副交感神経を
徐々に活発にさせ自律神経のバランスを整えてくれます。
自律神経のバランスが整うことによって
便秘に悩む人にもオススメです。
出典:『なぜ、「これ」は健康にいいのか?副交感神経が人生の質を決める』小林弘幸
よもぎ蒸し
韓国では昔から親しまれている民間療法です。
最近ではよもぎ蒸しを専門で行うサロンや、
よもぎ蒸しのメニューを取り扱う美容室なども
日本で増えてきました。
穴の空いた椅子に座り、椅子の下でよもぎを煮立たせて
その蒸気を浴びるというものです。
こちらの方法も下腹部から体を温めます。
よもぎの成分が蒸気となって、
膣や粘膜から入っていくことで直接、子宮や下腹部が温められます。
婦人科系の病気のかたにオススメです。
効き目をしっかり感じるためには
定期的に行う必要があると言われています。
毎回サロンに通うのは大変です。
時間も費用もそれなりにかかってしまいます。
そのため、よもぎ蒸しはよもぎ風呂よりもハードルが高いかもしれません。
しかし最近では、よもぎ蒸しが自宅でできる
セットなどが出ているので、
こちらも有効に取り入れることをオススメします。
☆こだわり天然ヒノキ椅子と野生・農薬不使用のよもぎの「自宅でカンタン日本製よもぎセラピーセット」 【よもぎ蒸しセット】
ゴーヤーチャンプルーに入れて食べる
沖縄県民として、せっかく食用に丹精込めて作られた
フーチバーを美味しくいただきたいと思います。
ゴーヤーチャンプルーは本土でも身近な料理ではないでしょうか?
夏の冷え対策にもおすすめです。
農学博士の小泉武夫名誉教授は
ゴーヤーとよもぎについて以下のように言及しています。
”「琉球料理の食材の中でも薬効があり、体によいものとしては、にがな、よもぎ(フーチバー)、
ういきょう、やぶかんぞう、にがうり(ゴーヤー)、すいぜんじな(ハンダマ)などの
緑色の濃い野菜がよいと昔から伝わる。
ゴーヤーチャンプルは代表的な沖縄料理で、ゴーヤーと島豆腐を卵でとじた炒めものである。
(中略)最近の研究では特に種子に抗血栓作用のある成分の存在が知られ、脳梗塞、心筋梗塞、
高血圧症などの予防として注目されている。
「2014年度患者調査」(厚生労働省)によると、全国47都道府県別で高血圧で治療を受ける人の
受療率ランキング(一〇万人当たり)では沖縄県は全国で二番目に少ない。」”
出典:小泉武夫(2018)「琉球料理は比類なき滋養食の宝庫」沖縄タイムス
沖縄では比較的スーパーでも食用のよもぎは購入しやすいですが、
本土では難しいかもしれません。
そんな時は、青汁など粉末タイプのものに
よもぎが多く含まれるていることもあるので
こちらをチャンプルー(混ぜる)してみてください。
女性に嬉しい働きがたくさんのよもぎ成分が
多く含まれるかどうかも、今後の青汁選びの参考になりそうですね。
よもぎ茶
こちらもお風呂に続き簡単に取り入れることができます。
お茶用にパックに入って売られており、
手軽に手に入れることが可能です。
味が苦手でなければ毎日でも飲みたいですね。
カフェインを含まないので、
就寝前でも安心して飲むことができます。
よもぎは自制力が強い薬草です。
一度生えるとほとんど手入れをせずに育つものなので、
ぜひ、無農薬のものを選んでください。
よもぎの生命力を存分にいただきましょう。
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2-2.不意によもぎ文化に触れてみて
私の人生でこれまで1番身近なよもぎの存在は
おばあちゃんが春になると作ってくれる草餅でした。
作り方など聞かないまま、故郷を離れ沖縄に来てしまったので
もうあの美味しい草餅が食べられず、
よもぎとは離れてしまったかと思いきや
これまでよりも身近な存在になりました。
フーチバー=よもぎ と知らずに
沖縄そばやジューシーと一緒に、
沖縄では何度か食べています。
よもぎを生活にたくさん取り入れようとすると
やはり毎日食べたり、飲んだりは
飽きもくるし、レパートリーも限られてしまいます。
私は気軽かつ毎日できるよもぎ風呂をメインに実践し、
たまに、自分へのご褒美としてよもぎ蒸しを行います。
サウナが苦手な私は、顔を出せるよもぎ蒸しがちょうどいいです。
よもぎを生活に取り入れるようになり、
冷えが改善されたことで、以前に比べて
生理痛がだいぶ楽になりました。
その効果が感じられるだけでも、
月に何日かの憂鬱を感じなくて済むので
とてもハッピーな気持ちでいられます。
これから春になり暖かくなりますが、
やはり朝晩は冷えますし、春は風も強く
体感温度は冬と大して変わりません。
ですが、ファッション界では
春物が出始め、真冬のような防寒対策はしづらいというのが女性の正直なところ。
気温が少し上がったとしても
真冬より薄着になりがちなので
女性の冷えはまだまだ本格的に続くはずです。
こういったときに大きく体調を崩さないためにも
ぜひよもぎを生活に取り入れてみてください。
煮てよし、蒸してよし、食べてよしのよもぎを
あなたのライフスタイルに合わせて取り入れれば、
不調の元を撃退して、ポジティブな毎日が待っているはずです。
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