2019/06/17

薬膳から見た瘀血を改善させる食べ物３５選｜あなたの舌は何色？自宅で簡単！舌の裏で「瘀血」をセルフチェックする方法

高橋あずみ

ヘルシーライフアドバイザー。自分の人生を自分でコントロールできる「自立女子」を増やす活動中。仕事もプライベートも両方飛躍するために、土台となるエネルギッシュな体と心を作る健康習慣をアドバイスしている。 ブログ

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「実年齢より年上に見られるんです・・・。」
というように老け顔で悩んでいらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか？

実は筆者自身は、２０代の頃は童顔ゆえ、実年齢より年下に見られることが多かったのですが、
３０代に入ると実年齢より上に見られることが増えました。
その原因が、一気に増えた「シミ・そばかす」

シミ・そばかす・くすみなどの皮膚の黒ずみの原因は、
紫外線の影響や体質、化粧品の刺激、不規則な生活習慣なども関係していますが、
東洋医学では「瘀血（おけつ）」が原因とされます。

「紫外線対策しているのにシミが濃くなばかり・・・」
という悩みを持つ女性の皆様一度「血流」に目を向けてみてはいかがでしょうか？

瘀血になると、どういう症状が？ドロドロの血が肌の黒ずみを作る

女性に一番大切な「血」は、全身を巡って身体に必要な栄養を隅々まで運ぶ働きをしてくれます。

ただし「血」自体に身体を巡る力はなく、「気」によって導かれますが、
この「気」が滞ると「血」の循環が悪くなりネバネバやドロドロ状態になります。
この症状を「瘀血」と言います。

体内にドロドロの古い血液がたまると・・・

・血行が悪化して新陳代謝が低下する
・メラニン色素の排出が滞りシミ・そばかすが増える
・皮膚の細胞分裂が衰え肌トラブルが現れる

美容を気にする女性にとっては、よくない症状ばかり起こってしまいます。

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シミの代表「肝斑」も瘀血による血流が原因

頬に左右対称にできる薄いしみ「肝斑」は、「肝」が関与しています。

「肝」は血液の貯蔵器官であり、血液の質と量を調整する働きがあるため、
その働きが悪くなれば、血の巡りも悪くなります。
「肝」の特徴として、ストレスに弱いので、
ストレス環境も瘀血の原因となっていると言われています。

セルフチェックしてみよう！舌の裏をめくれば「瘀血」がわかる

あなたが「瘀血」かどうか知りたい場合、鏡の前で舌の裏をめくって見てください。
舌の裏の静脈が黒ずんだような青紫の色をしていたり、
静脈がボコボコと浮き上がっていると「瘀血」の可能性が高いです。

さらにこのような症状も「瘀血」かもしれません

・動悸や不整脈がある
・体が冷えたりのぼせたりする
・クマができやすい
・頭痛、肩こり、月経痛などが辛い
・皮膚がザラザラしている
・唇が紫っぽく暗い色をしている
・痔がある
・子宮内膜症や筋腫がある

「瘀血」のドロドロ血が改善されれば、
「シミ・そばかす」だけでなく、上記の気になる症状が改善される可能性がありますね！
では、その「瘀血」はどのような原因で引き起こされるのでしょうか？

瘀血の原因。ドロドロ血は、偏食と栄養不足！？

「瘀血」の原因の一つが、食べ物の偏りです。

特に、脂っこいもの、甘いもの、味の濃いもの、生ものや冷たいものは、
消化吸収の負担になりやすく、胃腸を弱らせ体の不要なものを排出させる力を低下させ、
体内に痰湿というヘドロのようなものを生み出してしまいます。
これが血に混じり、瘀血になってしまうのです。

さらに栄養不足も「瘀血」の原因の一つです。

偏食や胃腸の機能低下により、
栄養やエネルギー（気）が生成しにくくなります。

作られる血の量が少なくなり、
血流に勢いがなくなってしまいドロドロと流れにくくなってしまいます。

また、冷えやストレスも「瘀血」の原因となります。

春と夏は瘀血に注意！「シミ・そばかす」がもっとも出やすい季節

春は「肝臓」、夏は「心臓」にもっとも負担がかかる季節です。
この二つの臓器は、「血流」に大きく影響し、「シミ・そばかす」の原因となる「瘀血」に深く影響します。

春の「肝」
血の流れが乱れやすくなる季節

「肝」のもっとも重要な働きは、血液を貯蔵し、調整することです。

「肝」は冬の間に身体に溜め込んだ不要なものを解毒するために働き、春は大きなダメージを受けます。
オーバーワークで疲弊すると、肝に留まるはずのおさまらず、血が高ぶるようになります。
そのため、頭痛や鼻づまり、喉の痛み、めまいなど、おもに体の上部、顔や頭に症状が表れやすくなります。

さらに、東洋医学では「肝」は思考を司る臓器とも言われていて、
ものごとを考え判断しストレスをコントロールしてイライラや不安を沈める役目を担っています。

夏の「心」
心臓がフル活動する季節

陰陽五行説では、
夏は「心」と関係が深く、高温多湿になると心臓に負担がかかるとされます。

夏の暑さが厳しくなると、体は汗を出して体温調節しますが、
汗は血液中の水分、ミネラル分も排出する為、血液濃度が高まって流れにくくなり、
ドロドロ血液を全身に運ぶ心臓はフル活動を強いられます。

心がオーバーヒートすると、胸が苦しくなり、動悸、息切れや不眠が起こりやすくなります。
「肝」と「心」は、血にとって重要な臓器。
負担のかかる季節こそ、予防とケアをする必要があります。

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「瘀血」を改善する食べ物。実は身近な「薬膳料理」

「薬膳料理」というと、難しいイメージがある方が多いのではないでしょうか？
実は、私たちが普段から口にしている「和食」こそが「薬膳」なのです。
ただし、「寿司」や「天ぷら」＝「薬膳」という訳ではありません。

特別に作られた料理ではなく、昔ながらの「一汁三菜」の食事こそが「和食」です。
ごはんに、味噌汁、焼き魚、煮物、梅干し、青菜のおひたしなど、
おばあちゃんが作るような料理を思い浮かべてください。

食べ物の働きを理解し、季節や体質、気候風土にあった食べ方をするというと、
難しく感じるかもしれませんが、スーパーにある身近な食材で作ることができるのです。
お味噌汁の具材に症状を改善するような食材をプラスしたり、
おつまみとして１品追加するだけでも「瘀血」は改善できるでしょう。

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「肝」を改善させる春の食材

筍/菜の花/ふきのとう/たんぽぽ/たらの芽/わかめ/伊予柑/グレープフルーツ/ハマグリ/しそ

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「心」を改善させる夏の食材

スイカ/冬瓜/枝豆/トマト/きゅうり/ゴーヤ/なす/メロン

一般的に夏野菜は体の熱を冷ます涼性のものがほとんど。
なかでもスイカ、トマト、きゅうり、ゴーヤは冷やす力が強いので食べ過ぎには注意！！

「瘀血」を改善させるオススメの食べ物

黒豆/玉ねぎ/菜の花/パセリ/ニラ/クレソン/鮭/サバ/秋刀魚/イワシ/うなぎ/らっきょう/
桃/ローズマリー/シナモン/酒粕/酢

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瘀血の改善には、適度な運動やストレッチを心がけて

運動というと大げさに聞こえますが、座る時間よりも立つ時間を増やす、
階段を使う、歯磨きをしながらスクワットなど、日常生活の延長でできることをしていきましょう。

特にデスクワークの多い方は、「目の疲れ」が「瘀血」の原因となります。
血の巡りが悪くなると、慢性的な「肩こり」の原因にも。

ドロドロ血は、百害あって一利なし。
エネルギッシュで、艶やかな美人になるためにも、サラサラ血に改善していく習慣をつけましょう。

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瘀血の改善に「鍼灸」などプロの力を借りる方法も

ストレス社会と言われている現代で、
食事に気をつけたり、運動をしていても、ストレスがたまらないとは言えないのが実のところ。
そんな時は、定期的にプロの手を借りて、「血流」をよくしてもらうのもオススメです。

「鍼灸」

「痛い」「怖い」というイメージが少しずつなくなっていると感じるこの頃。
筆者も体験しましたが、ほぼ「無痛」でした。
髪の毛ほどの細い針だったので、刺さっているか刺さってないかわからないのですが、
終わった後は体がポカポカ温まり、目の開きもぱっちり。
筆者は、妊娠中にもお世話になり
膝の裏の静脈瘤からでた血液は「どす黒い紫色」で、「瘀血」タイプの改善方法を教えていただきました。

「瘀血」を改善し、イキイキした毎日と内側から透明感のある肌を手に入れよう

舌の裏側の状態はいかがでしたか？
または体の不調で「瘀血」に当てはまる点はありましたでしょうか？

筆者は、肌のシミや荒れにエステやシミ取りなど、たくさんのお金と時間を費やしてきました。

一時的に綺麗に慣れたとしていても、肩こりや生理痛などの不調がある、
いわゆる「未病」の状態で、いつも疲れているように見えてしまい、とても魅力的な女性とは言えませんでした。

真の心の美しさは、「土台」が大切です。
血の巡りをよくし、イキイキとしていて輝く肌を持った美しい女性でいるために
日々の食事と運動の習慣をできるところから初めてみましょう。