代謝がいい汗と悪い汗の違い。いい汗をかくための生活習慣の改善と「精油を使った安全な手作りデオドラント」の作り方。

こんにちは。
IN YOUオーガニックエキスパートのharunaです。
寒い季節も終わり、暖かい季節となり、体を動かして汗をかいてすっきりしたい！と思うシーズンになってきました。

汗をかきすぎて臭いが気になる！という方など冬とは違う悩みを持つ方もいらっしゃいますよね。

これを機会に汗をかくことについて１度向き合ってみてはいかがでしょうか？

「汗をかく」とはどんな働き？

「汗をかく」ということは、主な働きは体温調整です。
水分の調整ものための発汗も実は「体温調整のための」発汗。

上がりすぎた体温を、発汗することで汗を気化するときに熱を奪い熱をとります。
なのでそこに関係してくるものは、汗腺であったり、自律神経であったり、脂肪であったり、冷え性であったり様々です。

たくさん汗をかくから「代謝がいい！」と、いうわけではないのです。

「代謝のいい汗」と「代謝の悪い汗」とは

原因と対策

「代謝のいい汗」はいいとして、「代謝の悪い汗」はどういう汗なのでしょうか？

脂肪過多により、熱がこもるため

脂肪は強固な断熱材となります。

いったん体が熱くなるとなかなか温度は下がりませんので、発汗し、汗が気化したときに熱も奪い体温調整をしていきます。
内臓脂肪、皮下脂肪ともに運動や食事で減らしましょう。

冷え性により、ため込んだ水分を排出

冷え性の方は体の循環が悪く、むくみもたまりやすいです。
体が冷えているので、ホメオスタシスの働きで体を温めようとしたり、汗でむくみを排出しようとします。
自律神経の乱れにも関わってきますので速めの改善をお勧めします。

汗腺の衰え

運動不足などで、普段汗をかかない状況が続くと汗を出す「汗腺」が衰え、まんべんなく汗をかけなくなります。
顔や脇などきになるところに発汗してしまいます。

日ごろから汗をかく習慣をつけることで汗腺が鍛えられ、それ以外の汗腺からも汗を出せるようになります。
温冷浴や運動をしながら汗腺を鍛えましょう。

過度な緊張やストレスによる自律神経の乱れ

過度な緊張状態の時に「手に汗にぎる」と言いますが、手のひらや顔から汗が出てきます。

ストレスが多い社会ですから、副交感神経にうまくスイッチが切り替えができない方なども汗が噴き出ます。
交感神経は汗腺にスイッチを入れるからです。

プラスして動悸や息切れも感じたら甲状性ホルモンの過剰分泌の可能性も考えられるかもしれませんし、
のぼせなどがあれば更年期のホットフラッシュの可能性もあります。

制汗デオドランド剤の危険性

オーガニックリテラシーの高いIN　YOU読者の方は使っている方はいないかもしれませんが、
一般的にはたくさん流通している制汗デオドランド剤。

これからの季節はどんどん売れ行きも伸びていくのでしょうが・・。

わたしが田舎で部活をやっていた学生時代にさえ「危険だから使わない方がいいらしい」ぼんやりと避けていたにもかかわらず、
未だにこんなにも出回っているのには正直驚きます。

乳がんリスクも危惧される市販制汗剤

具体的にはどのような危険性があるのでしょうか？

IN YOUでも以下の通りお伝えしていますが、

冬でも気になる！口臭や体臭にデオドラント製品で対処しないで！根本的にいやな口臭・体臭を改善するための対策と、身体作りとは

それは乳がんリスクも危惧される、たくさんの有害物質からできているということです。

それを肌に直接塗りつけるわけです。

問題視されている「経皮毒」により体内に入り込んでしまい、

臭いがきになる脇は、基準とする手首の内側の3.6倍と言われています。

スプレータイプの場合は口から入る危険性もありますね！
成分表を見るとたくさんの「よくわからない」正体不明のカタカナの成分がズラリ・・・

中でもよく使われているアルミニウム化合物は調理の時も避けたいもの代表として認識している方も多いはず。
制汗デオドランド剤のアルミニウムの働きとしては、汗腺を塞ぎ、汗そのものを抑え、結果臭いも抑えられるということ。

アルミニウムは乳がんの原因になりえるという論文も出ている上、
そんな成分を胸の近くの脇にスプレーをするのは危険な行為と言えます。

ましてや脇の処理をしていて出血や炎症が起こっている場合はさらにリスクを伴います。

精油を使ったデオドラントの作り方

それでも気になる！いい香りに包まれたい！という方には精油もお勧めです。
これから日差しが強くなるので柑橘系の精油は「光毒性」があり、肌につけて紫外線を浴びるとシミになりやすいので、気を付けなければならない季節になりました。

基本的には精油は肌に直接つけることはなく、キャリアオイルで薄めて使いますが、
ラベンダーとティーツリーは薄めなくても使える精油になるので使いやすいかと思います。

●作り方●

オーガニックキャリアオイル（ホホバオイルなどがオススメ）：１００ml-300mlくらい
オーガニック精油：　数滴（濃度は１パーセント以下になるようにしてください）

ラベンダーは「ハーブの女王」とも呼ばれるほど、いろいろな効果があります。

●抗ストレス作用
●抗菌作用
●抗炎作用
●消毒作用
●鎮痛作用
●鎮静作用

などなど

肌に直接つけてもいいものですが量には気を付けましょう。

汗対策としては、スプレーボトルを用意してその中に蒸留水と精油を一滴たらし、臭いが気になる前に「シュッ！」と振りかけると、
さわやかな香りとともに抗菌、消毒してくれます。

これからの季節、虫刺さされの時も使えるので、１本持っておいてもいいかもしれませんね！
ただしラベンダーの禁忌は妊娠初期です。

気を付けましょう。
ティーツリーは敏感肌の方は注意が必要です。

臭う汗「アポクリン腺」からの発汗

汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」があり、アポクリン腺は脇などの体の一部にだけありますが、
たんぱく質や糖質、グルコース、脂質、アンモニアなどが含まれるので、汗をかいたままにしておくと肌の常在菌と反応し、細菌が繁殖し臭いの原因ともなります。

食べ物で臭いを防ぐ

汗だけではなく体臭のもととなるのは消化に時間がかかる食べ物です。
つまりは動物性のものであり、特にお肉は体臭を強めます。

消化に時間がかかると体内ではメチルメルカプタンや硫化水素が発生し、それが体臭のもととなります。
もともとカナダでヴィーガンだった友人が、日本に帰るとそんな生活は難しいだろうと考え、肉をたべる練習をして帰国しましたが、
その後体臭が変わったのが分かったそうです。

その他にも脂質もアポクリン腺から出ることから、酸化した脂も特に避けたいところですね！

汗をかいたとき、「西式甲田療法」では

甲田光雄医師が「西式健康法」をベースに、現代人によりふさわしい形にしたものが「西式甲田療法」といい、
薬、注射、手術を使わずに、青汁などの食事療法と運動療法を柱とするもので、あらゆる病気に対して「病気治しは癖直し」と治された医師です。

そしてビタミンCとミネラル補給のために汗をかいたときは柿の茶と天然塩の摂取を勧めています。

甲田療法では万病の予防と治療には不可欠とビタミンCを重要視しており、
みかんやレモンの20倍以上のビタミンｃを誇る「柿の茶」を勧めています。

カフェインも含まれておらず、多く飲んでも胃の負担になりません。


加工食品や外食は塩分が多いので注意した方がいいが、ナトリウムは細胞の代謝に欠かせないこと、
胃酸は塩酸から作られるので、塩分を制限しすぎると胃酸の濃度が低下して、胃がんの原因となるピロリ菌が活動しやすい環境になってしまうと言います。


こうやってみるとわざわざ制汗デオドランドを使わなくても「汗対策」は簡単にできるものですね！
生活習慣と食事で暖かい季節も快適に過ごしましょう。

制汗剤を使わずに臭い汗をなんとかしよう！

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