ストレスは三段階のプロセスに及んで私たちの体を蝕んでいた。侮れない「ストレス」がもたらす体・心・命を壊す本当に怖い話。
現代はストレス社会と言われるほど、さまざまなストレスが蔓延しています。
それをほったらかしにすることは、体の不調が増えていき、大きな病を患うようになり寿命を縮めている原因になっています。
食事に気をつけたりと適度な運動をすると同じくらい、またはそれ以上にストレスは体と心に直結してきます。
ストレスが、体でどんなことをもたらしているのかお伝えいたします。
そもそもストレスとは
皆さんが、日常的に使われている「ストレス」は、80年ほど前にカナダ人の生理学者ハンス・セリエ博士によって提唱され、世界中で広く受け入れられるようになった概念です。
ボールが凹む時に加わる力を「ストレッサー」と呼び、これが「ストレス」という形で人間の体でも何かしらの変化を与えているとして研究が進められました。
そして、ストレスによって体と心に支障をきたす恐れがあることは今や常識となりました。
しかし、本当の意味でストレスが体にどんな影響を与えているのかを知る方はまだ少ないのではないでしょうか。
現代の2つのストレス
無理に「頑張る」ストレス
仕事のノルマに追われ続けるなど。アドレナリンが出て、心臓血管系など「体」の反応を示す。
無理に「我慢する」ストレス
嫌な上司と毎日と顔を合わせるなど。コルチゾールが出て、落ち込み・不安など「心」の反応を示す。
ストレスに関係する臓器「副腎」
副腎は、腎臓の上に乗るように存在する三角形の臓器で、体の反応に関係するホルモンを分泌します。
副腎から分泌されるもの
・コルチゾール(糖質コルチコイド)・アルドステロン(鉱質コルチコイド)
・アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミン(神経伝達物質)
・デヒドロエピアンドロステロン(副腎男性ホルモン)
ストレスととても関係が深いホルモンは、コルチゾールと呼ばれる別名ストレスホルモンです。
その他にも、神経伝達物資のアドレナリン、ノルアドレナリンや性ホルモンの元となるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)も関係してきます。
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ストレスホルモン「コルチゾール」の特徴
日内リズムがあり一般的には、分泌は早朝にピークとなり夜間に最低値になります。血糖上昇作用
肝臓・筋肉に貯蔵されているグリコーゲン、タンパク質から分解してアミノ酸をグルコースに変換して血糖値を上昇させる。(糖新生)タンパク質異化促進作用
組織のタンパク質(主に筋肉・骨)からアミノ酸を合成する。脂肪分解促進作用
中性脂肪を分解して、血液遊離脂肪酸を増加させる(主に四肢筋の脂肪減少)抗炎症作用
炎症性サイトカインの分泌の減少シクロオキシゲナーゼなどの炎症関連酵素の生成抑制
ヒスタミン遊離抑制
免疫抑制作用
抗アレルギー作用、拒絶反応抑制作用胃酸分泌促進作用
胃酸分泌の亢進抗ストレス作用
そして、このコルチゾールは死ぬ直前に過剰分泌されるホルモンです。ストレスによってそれに近い状態になることを知っておきましょう。
ストレスと反応
私たちがストレスにさらされたときの3つの反応期間
私たちが、ストレスにさらされた時に3つの反応期間があるとハンス・セリエは説いています。
【第1期】警告反応期:黄色エリア
はじめに、何かしら大きなストレスがかかる出来事が起きて、一時的に体・心の状態が低下する反応をしましますが、再び元に戻るような時期。
コルチゾールが一時的に下がりますが、すぐに元に戻ります。
例:仕事で何かに失敗したときに上司に怒鳴られる。嫌なことがあっても、すぐに立ち直る。など
【第2期】抵抗期:茶色エリア
ストレスに耐える、適応するようになる時期。
コルチゾールがストレスに耐える体になるように過剰分泌される。
例:仕事で失敗しても、修正できることを認知しているため、体と心の状態が最初ほど乱れない。
嫌なことに対して耐性が出来上がる。など
【第3期】疲憊期(ひはいき):グレーエリア
ストレスが持続して、体の適応機序に破綻を生じる。
生体機能が正常に機能しなくなり、体や心の不調を抱え始め、悪化すると病になってり場合によっては突然死を迎えることもあります。
コルチゾールの分泌ができなくなり、副腎が機能していない状態となる。(副腎疲労)
例:仕事の失敗が多く、怒られてばっかで自身が喪失して、職場に行くことが耐えられない。
嫌ことを我慢しすぎて耐えられなくなる。など
この3つの期間のうち疾患に関係するのが、【第2期】抵抗期、【第3期】疲憊期のときです。
ストレスの強さによっては、一気に【第3期】疲憊期の状態になったり、ストレスの継続的な曝露が続くことで、【第2期】抵抗期で長期間耐えることができる人と、次第に【第3期】疲憊期へ移行していく人と様々です。
それぞれの期で起こる可能性があるストレスと疾患の関係を見ていきましょう。
ストレスとストレスによって起こりうる疾患
ストレス抵抗期(コルチゾール過剰分泌)
糖尿病
コルチゾール過剰分泌により、血糖値が急上昇します。それを補うように膵臓からのインスリン分泌が促進し、細胞内へグルコースの取り込みが促進します。
これにより、細胞で使われない分は、中性脂肪として体に蓄積されていき肥満となります。
その後、長期間のコルチゾール過剰分泌により、血糖値は上がった状態が続き、アドレナリン・ノルアドレナリンの過剰分泌も加担して、インスリンの効きも悪くなっていきます。
血糖値をどうにか下げるためにインスリン過剰分泌が起きるようになり、膵臓が疲労して高血糖時にインスリン分泌が十分にできなくなることで糖尿病となります。
がん
コルチゾールの過剰分泌によって免疫の過剰抑制に加えて「ATF3遺伝子」が、コルチゾールが過剰分泌されると活性化されます。それにより免疫細胞が、がん細胞を攻撃しなくなります。
胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
コルチゾール過剰分泌により、胃酸が過剰分泌され胃の中で潰瘍ができやすい状態になります。うつ病・学習記憶障害・認知症・男性更年期
コルチゾールは、最終的には脳内の記憶を司る海馬へ向かいます。コルチゾールには、海馬を破壊してしまう作用があるのですが、同じく副腎から分泌されるDHEAによって海馬の破壊を防いでいます。
しかし、コルチゾール過剰分泌では、DHEAの防御の範囲を越えるため海馬が次第に破壊され萎縮していきます。
男性更年期では、DHEAの分泌量が年齢を重ねるに従って低下していきますが、コルチゾール分泌は変わりません。
そのため、40代以降から急な落ち込みや不安感、憂鬱感でうつ病と勘違いされてしまう方も多くいらしゃいます。
不眠症
コルチゾール過剰分泌により、相良はずの夜間でもコルチゾールの高い状態が続くため、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害といった不眠症が生じます。肌の劣化・組織修復
コルチゾールには、他に成長ホルモンの分泌を抑制する働きがあります。ストレスによりコルチゾールの過剰分泌になると肌のターンオーバーが乱れやすくなります。それと同様に、組織の修復と再生を乱すことにもなります。PMS
コルチゾール過剰分泌は、女性ホルモンのプロゲステロンの受容体の働きも抑制するために、プロゲステロン量は低下し、高エストロゲン低プロゲステロン状態が起こり、イライラや憂鬱、肌の乱れなどにつながります。ストレス抵抗期(交感神経優位)
ノルアドレナリン・アドレナリンの分泌も過剰になり、自律神経の交感神経優位の体の反応が起こりやすくなります。活性酸素増加・顆粒球減少
ストレスに過剰に曝露されると、交感神経優位な状態になります。これにより、白血球の中でも活性酸素の除去に関わっている顆粒球が減少します。これにより、体内に活性酸素が多い状態になります。活性酸素の過剰
・肌トラブルの増加(シワ、しみ、くすみ)
・組織破壊による炎症
(がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病・糖尿病・痛風・白内障・甲状腺機能障害など)
・顆粒球の減少
炎症性疾患・化膿(肝炎・腎炎・急性膵炎・急性虫垂炎・化膿性扁桃炎・口内炎・おでき・にきびなど)
血圧上昇
活性酸素が過剰になっていることで血液がドロドロの状態になります。ドロドロの血液を流すのには高い血圧が必要になり、血管が収縮して細い状態続きます。それらが合わさって、血液の流れが悪くなり、血液中の老廃物がたまり場合によっては血栓を作ってしまうこともあります。血流障害
(肩こり。頭痛、関節痛、腰痛、めまい、しびれ、生理痛、子宮内膜症、子宮筋腫、冷え性、高血圧、歯周病、歯肉炎、アレルギー、エコノミークラス症候群など)脳・心臓血管疾患
(心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、静脈瘤など)ストレス抵抗期(副交感神経機能低下)
交感神経優位になり、副交感神経の機能が低下します。リンパ球減少
免疫に主となっている白血球のリンパ球が減少しすることで、免疫力が低下します。・感染症、風邪にかかりやすくなる
・がん免疫能低下
排泄分泌低下
体からの出す反応は全て、副交感神経が関係しているためそれらが全て低下します。消化器官も副交感神経が関わっているため機能が低下します。・緑内障
・便秘
・胆石
・脂肪肝
・尿毒症
・口渇
・食中毒
これらの反応がストレスの過剰曝露で同時に起きています。
そのため、ストレス抵抗期が長い人ほど、つまりストレスをあまり感じていると認識していない人ほど注意が必要です。
ストレス疲憊期(ひはいき)に起こる体・心の反応と疾患
副腎疲労の状態になり、コルチゾールの分泌はほとんどなくなってしまいます。
交感神経優位だったのが副腎疲労で副交感神経優位になります。
ストレスに耐えられなくなり、ちょっとしたことでもストレスに感じて、体と心がすごく弱っている状態になります。
疲労感、無気力、無関心、思考できない、眠れない、低血圧、幻覚、幻聴、手足が怯えて震える、抜け毛、むくみなど生きていることに精一杯な状態になります。
副腎疲労の状態は、うつ病との鑑別が難しく、今ではうつ病と診断された患者のほとんどが副腎疲労だと考えられています。
ストレスとの正しい付き合い方
このようにストレスによって、体と心がボロボロになる理由の1つに、今の仕事にワクワクを感じていない、お金を稼ぐためにやりたくない仕事をしている人は、ストレスを抱え込みやすく不調を抱えやすい傾向にあります。
近年では、ストレスの一番の場所が職場よりも家庭であると答える方も少なくありません。
夫がいると息苦しくなる、イライラが増すなど。
他にも学校でのいじめだけでなく、親が子供に過度な期待や追い込みによって、教育虐待が起きている関係など若年性の自殺の件数が増えている原因でもあります。
変えられる環境は、できる限り変えるようにしましょう。
・収入が減ったとしても、好きな仕事で毎日のワクワクを増やす
・リラックスする時間をしっかりとる、趣味を作る
・アロマの香り、音楽療法、心理療法、サロンへ行く、軽めの運動で体と心をリフレッシュ
・結婚されていない方は、本能的に好きな人と付き合って結婚すること(パートナーシップを構築)
・抱え込まないで、心の叫びをしっかりと相手に伝える
その他対処法
・ビタミンB、ビタミンCの補給をすることで、副腎の機能が少しずつ回復する
・砂糖・小麦・白米のような精製された白いものを食べないようにすることで、脳での中毒性を減少させ、低血糖によるインスリンの過剰分泌がコルチゾールの分泌を減らして副腎疲労を悪化させることを防ぎます。
・コーヒーやアルコールは、副腎の機能を一時的に回復するような錯覚を起こし逆に効果が切れると悪化しますので控えること
ストレスは侮れない。自分は平気だと思っている人こそ自分を大切に。
ストレスで自分の命まで無くしてほしくない
実は、私も高校生の時に成績が頑張りに比例しないと当時に、高学歴な両親だったこともあり「教育虐待」を受けてしまいました。
親の期待答えられなくなった自分に自信を失い無気力、幻聴、夢がなく、生きること自体が苦痛になってしまいました。
その後、親に言われた薬学部に入学し、大学2年生のときに漢方の授業で習った漢方をドラッグストアで買って自分で治しました。
その後は、大学でうつ病などのストレス性精神疾患の研究をする薬理学の研究室で学んだことが、今の私の発信の基盤となっております。
そして、あの時のトラウマは未だにある条件が揃うとフラッシュバックして失神しそうになります。
皆さんも、本当に無理しないでください。
自分の体がおかしいと感じたらすぐにでも環境を変えてください。
かなりの激務でも自分は平気だと思っている人もいらっしゃると思いますが、それはストレス抵抗期が他の人よりも長いだけです。
それは、反応がまだ出る形になっているのに鈍感になってしまっているのです。
他の人に仕事の状況を聞いて、明らかにおかしい、体を壊すと思われる場合は反応が悪い方に出る前に変えるようにしてください。
ストレスは、生死の境目へと導く本当に怖いものであることを知っていてください。キラーストレスで、突然の死が皆様に訪れないことを祈ります。
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