【シュガー・ブルース～家族で砂糖をやめたわけ～】に学ぶ、砂糖中毒から抜け出すヒント。

シュガー・ブルース
～家族で砂糖をやめたわけ～

シュガー・ブルース～家族で砂糖をやめたわけ～という映画を7/23（土）の一般公開に先駆け一足早く観賞してきました。
この映画の監督兼、主人公でもあるチェコの女性映画監督、アンドレア・ツルコヴァーとその家族のセルフドキュメンタリー映画です。

お話しは、アンドレアが三人目の子どもを妊娠したとき、「妊娠糖尿病」を告げられ、自身がその生まれてくる子どもや家族への思いから、砂糖を断つ決心をするところから始まります。

そもそもなぜ精製された砂糖はそんなに害なのか？

ということに疑問をもった彼女は、職業柄もありひとり調査を始めるうちに、その実態にふれ、子どもの発達に自分の病が影響を及ぼしたのではないだろうか？と不安にかられます。


ところが、スーパーマーケットに行っても何と砂糖があらゆるものに使われていることか！


砂糖がいかにわたしたちの暮らしに切り離せないものであるにもかかわらず、人体に影響を及ぼし「砂糖を断つ」ということ、
排除することがいかに難しいこと。

また、砂糖がいかに経済的な影響力を持っていることを取材活動の中で知り、その渦中に切り込んでいきます。

思いが強くなっていくアンドレアは医師、糖尿病患者、科学者、研究者、政治家やジャーナリストなどに取材していくうち、
自ら立ち上がり積極的にデモを起こすなど行動を起こしていきます。

現在、世界中の市場で砂糖はあたりまえのように存在し、消費される砂糖。

いつのまにかそのあたりまえのサイクルに取りこまれ、知らず知らずのうちに砂糖に依存している。

害があるなど全く想像もしていない人々は、自ら知り、気づくまでそのサイクルから脱出することさえ難しい、
毎日の砂糖中毒生活に疑問さえ持たないほどに依存している、ということがリアルに描かれています。


この映画を拝見し、個人的に思ったことは「日本は砂糖に関しての認識がやはり遅れている」ということでした。

意外と知らないわたしたちの身近な調味料には依存度の高いものがある

食品の中でも依存性の高いものの１つ、【砂糖】

わたしたちが普段、口にするもので依存度が高いといわれているものが３つあります。
１つは【油】
１つは【うまみ（だしなど）】
そして【砂糖】

この中で最も健康的な食材は「うまみ（だし）」などですが、その依存性への影響の物議を醸しているのは【砂糖】です。
砂糖の害については過去に記事がありますのでそちらをご参考いただいたうえで、今回はこの映画にも触れられている意外と知られていない妊娠糖尿病についての影響にふれてみたいとおもいます。

【砂糖についての過去の記事はこちら】
・スーパーに潜む添加物と砂糖が人体に与える影響。摂取後10分でウサギが死ぬ危険な原料も・・

・体に悪い白砂糖はガンのエサ。慢性的な砂糖中毒でも簡単に白砂糖断ちする方法。

・身近に潜む目に見えぬ砂糖・人工甘味料。あなたの愛情のこもった手料理が「麻薬」と化す瞬間。

・マクロビオティックでは白砂糖を使用しない理由は、今後一般常識化する

・噂や過大広告に騙されず、正しい食材選びをするための基礎知識その１砂糖｜一人暮らしのマクロビ料理

ほんとうは貧困病といわれてる糖尿病。先進国でも格差のある国で増加している

日本は世界で第９位の糖尿病国

世界的に見ても、

日本は糖尿病患者数が多く、国際糖尿病連合（IDF)の発表した患者数が第９位となっています。

世界でも４億１５００万人、前年比で２８００万人増加しています。

およそ世界の成人の11人に１人は糖尿病であり、新生児の7人に１人が妊娠糖尿病の影響を受けているといわれています。

糖尿病は飽食による贅沢病ととらえられがちですが、実際は世界的にみても貧困層に多く、安価な炭水化物の過剰摂取や野菜不足、運動不足などが原因のひとつともとらえられています。

妊婦にしのびよる妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは

糖尿病には至っていない、妊娠中に発見および発症した糖代謝異常のことを指します。
妊娠中に高血糖状態が続くと合併症を併発しやすくなり、また流産や早産のリスクが高まります。

お腹の赤ちゃん自体にも様々な影響を引き起こします。

妊娠糖尿病が身体に及ぼす影響

胎児への影響としては代謝異常による肥満、糖尿病リスク、ADHDなどの発達障害、言語性学習障害などがあります。
そのほかに巨大児、それによる肩甲難産、血液中の「ビリルビン」の量が異常に増える高ビリルビン血症、新生児呼吸窮迫症候群、低血糖症などが代表例としてあげられています。

母体へは鉗子・吸引分娩の可能性、次回妊娠時の妊娠糖尿病の再発、２型糖尿病にかかるリスクなどがあげられます。
一般的に２５歳からリスクが高まるといわれ、とくにアジア系は白人種にくらべ食習慣や肥満による影響を受けやすいといわれています。
食生活の欧米化も要因の一つといわれています。

どんな人がなりやすいのでしょう

砂糖をひかえるために日頃から気をつけるためには

どうしても甘いものが欲しいときは、徐々になれるまで我慢せずにストレス解消のために少量とるようにしましょう。
甘いものを食べたあとは、ミネラルやビタミンを補給し、栄養価をプラスすることをわすれないでください。

砂糖代用として強力な助っ人となる【麹糖】

麹の糖はブドウ糖のほか、ビタミンB群、アミノ酸などが含まれます。
自然な甘さに栄養素が豊富であり、様々な調味料にも麹は含まれています。



また、すっかりおなじみになった【塩麹】もうまみや米の甘みが豊富ですので、調味料として活躍します。






じつはそんな私も甘いものがかつては大好きで、生理前などは無性に欲しくなり必ず甘いものでストレスを発散していました。
ですが、発酵食を積極的に摂るようになってから、甘いものは甘酒などで満足できるようになりPMSなども大分緩和され、膝から下のむくみなども改善されました。

それでも時々、甘いものが欲しくなるときもありますが、以前のような食べ方はしなくなりました。
手作りの調味料もふえ、味覚がソリッドになり、味の違いがわかるように。
外食したいと思うことも自然と減り、コンビニのお弁当や菓子パンが美味しいと全く思わなくなりました。

これから少しずつでももっと切り替えの量が増えていくといいなと思っています。

無理はせず、美味しいことを追求したいと思いますが、その中で病気へのリスクが減るのなら、こんなにいいことはありません。
実はかつて私の家族には重度の糖尿病患者がいました。
この映画をきっかけに以前より考える機会が増えましたし、読者のみなさんもこの機会に自分のまわりの砂糖のあり方について考えていただけたらと思います。

映像はチェコの映画らしい日本にはない感覚が楽しめます。
あまりここでネタばれしすぎるのも何なので、ご興味のある方は是非一度ご覧いただければと思います。

映画の公式サイトはこちら
シュガー・ブルース～家族で砂糖をやめたわけ～公式サイト

この記事を読んだ人にお勧めしたい他の記事
・スーパーに潜む添加物と砂糖が人体に与える影響。摂取後10分でウサギが死ぬ危険な原料も・・

・体に悪い白砂糖はガンのエサ。慢性的な砂糖中毒でも簡単に白砂糖断ちする方法。

・身近に潜む目に見えぬ砂糖・人工甘味料。あなたの愛情のこもった手料理が「麻薬」と化す瞬間。