農薬の使用量は世界一?日本の野菜や果物を安心して食べる工夫とは
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今回は、私たちにとって身近な農薬がテーマです。
最近、千葉県いすみ市で給食に100%有機米が使われるようになったり、東京世田谷区で給食の食材を段階的に有機農作物にしようという有機作物を支持する活動が広がってきています。
ですが、日本の有機農作物は全体のわずか0.24%しかないため、野菜を安心して食べるには自分で工夫が必要です(※1)。
そこで今、注目されている野菜用洗剤の効果と選び方についてお伝えしていきます。
日本で農薬が減らない理由とは?
実は、日本の農薬の使用量は、単位面積あたりだと世界一といわれています。
まずは小さな島国の日本が、農薬大国になってしまった理由をお話していきます。
病害虫が発生しやすい日本の気候。農薬もやむを得ない?
日本で農薬が散布される理由として、高温多湿な気候が原因といわれています。
「冬は、すごく乾燥してるよ」
と、思われた方もいるかもしれません。
ですが、日本の冬の乾燥レベルとヨーロッパの乾燥レベルは全く違います。
実は私、5年前の2月の真冬にドイツとフランスに旅行に行ったのですが、うっかり乾燥対策用のマスクを持っていくのを忘れてしまいました。
マスクなしで就寝した翌日、
みごとに喉が乾燥でガサガサになってしまい、
ひどい風邪をひいてしまったのです!
ヨーロッパの乾燥した空気は粘膜の傷んだ喉には刺激的で、
やっと回復したのは帰国から1週間たった後のことでした。
話を戻しますが、
そもそも人気の果物であるぶどうは、
日本よりも乾燥した地域、りんご日本よりも冷涼な地域が原産です。
ですので、
日本のような湿度の高い地域では、
病害虫の発生率が高くなってしまいます。
実際、農薬がなかった時代には果樹の栽培は難しくて、
ほとんど行われてこなかったようです。
つまり日本の高温多湿な気候で、
スーパーに1年じゅう野菜や果物を同じ品ぞろえで並べるためには農薬は必要となってしまうのです。
日本のJA(農協)では、減農薬を評価してもらえない
日本が農薬大国になってしまっているもうひとつの理由として、
防除暦とJA(農協)との関係があるといわれています。
防除暦とは、地域ごとに農薬を使う頻度や濃度を決めたカレンダーのようなものです。
防除暦は、農薬のADI値(一日摂取許容量)を定めている食品衛生法や、
農薬の使用法を定めた農薬取締法をもとにつくられています。
ですので、防除暦通りに農薬を散布していない場合は法律に触れるからと、
・農作物を出荷できない
・格安で引き取られる
という場合があるそうです。
ここで農家の方を悩ませるのが、
防除暦よりも少なく農薬を散布した時でも、
出荷制限や取引額が下がる場合があることです。
日本でもオーガニックが広がりの兆しを徐々に見せるようになりましたが、
JAを通す場合、「減農薬=付加価値」とはならないことは残念です。
農家の方も生活がかかっているので、
付加価値を認めてもらえないなら、「防除暦通り農薬を散布しよう」となる気持ちも分かります。
とはいえ、農薬の問題はやはり気になります。
次は野菜や果物に隠れる危険な物質についてお話をします。
農薬以外にもある!野菜や果物に残留する危険な物質
日本で残留基準値が決められている農薬は、約800種類です。
ここでは農薬だけでなく、人への影響が気になる危険な物質を3つご紹介していきます。
残留農薬は、子どもや孫の代まで受け継がれる
残留農薬には主に、
・病気を防ぐ殺菌剤
・害虫を防ぐ殺虫剤
があります。
殺菌剤は水に溶ける農薬が多く主に野菜の表面に、
殺虫剤は油に溶けるものが多く野菜の表面より内側のクチクラ層
に溶けています。
残留農薬については、野菜の内部にまで浸透することはめったになく安全という意見があります。
ですが、全ての農作物の皮を剥くのは不可能です。
実際、日本でも国会議員の方の髪から、
WHOが発がん性を認めているグリホサートが検出されるニュースがありました。
もちろん自分の健康も心配ですが、
お母さんの胎盤を通して子どもや孫にまで有害物質が受け継がれる継世代毒性も心配です。
ですので、なるべく農薬から距離を置かれることは子どもや孫の健康を守ることにもつながります。
硝酸塩は、発がん性だけでなく味を悪くする
農作物の成長を促す肥料が、私たちの健康を脅かすこともあります。
化学肥料だけでなく、有機農業によく使われる鶏糞も窒素が多い肥料のひとつです。
土壌に窒素成分が多いと、農作物の中の硝酸態窒素が多くなってしまい、病気や虫にやられやすくなります。
このことについては、こちらのインタビュー記事でもお伝えしています。
「虫が食べるほど安全な野菜」は大間違い!?オーガニックの未来を切り拓く「炭素循環農法」とは
人への影響でいえば、
・メトヘモグロビン血症などの酸素欠乏症
・発がん性物質が生じる
・味は、糖度が低く苦くなる
といったことが心配されています。
化学肥料や有機肥料のやり過ぎによる土壌の劣化が気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
今なお有機栽培の野菜は安心・安全で環境にも優しいと思い込む人が大多数の日本。私たちが本当に食べるべきものを見分ける力をつけるための2つのポイントとは?
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¥ 22,000(税込)ダイオキシンは、催奇形性や発がん性の危険がある
環境ホルモンの中でもダイオキシンは、
分解されにくく、脂肪にたまりやすいことから人類の存亡にかかわる危険物質といわれています。
大気や水、土壌のいたるとこに汚染物質として存在し、
・免疫系の障害
・生殖器系の異常
・脳への機能障害
・子どもの発達障害
などが危惧されています。
特に根菜類は、土壌からのダイオキシンの汚染が心配されているので皮ごと食べる時は徐毒が必要です。
野菜についた農薬や有害物質を洗剤で洗う人が増えている理由
農薬は水では落としにくいということで、
野菜を洗剤で洗う人が増えています。
ですが、野菜用洗剤の効果に疑問がある方も多いと思うので、
野菜用洗剤の効果についてまとめてみました。
輸入レモンの農薬は、水洗いで落ちるの?
東京都消費者センター試験研究室で行われた実験を紹介します。(※2)
実験の内容はとてもシンプルで、
輸入レモンを水で流しながらタワシで1分間こすり洗いするというものです。
結果は、どうだったでしょうか?
タワシによるこすり洗いは、防カビ剤として使われている食品添加物のうち
・チアベンゾダール(TBZ)31%除去
・ジフェニル(DP)16%除去
・オルトフェニールフェノール(OPP)7%除去
という結果が出ました。
ちなみにOPPは、肝臓障害や腎臓・尿細血管の異常、寿命短命などの可能性が指摘されている怖い有害物質です。
タワシでこすり洗いしても、
人体に有害な防カビ剤が半分も落ちないのはゾッとしますね。
優雅にスライスした皮付きのレモンを紅茶に浮かべるのは、
有機や無農薬のレモンだけにするほうが良さそうです。
きゅうりを中性洗剤で洗うと、農薬は落ちるの?
サラダや居酒屋のスピードメニューに欠かせないきゅうりには、
どれくらい農薬が残留しているのでしょうか?
実験の手順は、以下の通りです。
1、中性洗剤を0.1%加えた水にきゅうりを10分浸す。
2、きゅうりをときどき攪拌する。
3、スポンジできゅうりの皮をこする。
4、流水で完全に中性洗剤を洗い流す。
気になる中性洗剤の洗浄効果は、
・殺虫剤のフェントエート 66%除去
・殺菌剤のマンネブ 15%除去
と、農薬の種類によって除去率が大きく変わる結果となりました。
ですが農薬の除去効果が高くのなるのであれば、
野菜を洗う時に洗剤を使うことは農薬大国の日本では必要なことといえるでしょう。
農薬を落とす!安心安全な野菜用洗剤の選び方とは?
今、野菜用洗剤は様々な種類のものが出回っているので、
何を基準に選んでいいか迷う方も多いと思います。
そこで、管理栄養士の視点からみた野菜用洗剤の選び方をご紹介させて頂きます。
1:安全な原料・成分でつくられているか
まずチェックしたいことはどんな原料からつくられて、どんな成分が入っているかです。
いくら農薬を落とせるからといって、
合成の界面活性剤が入っていては意味がありません。
なるべく、水や植物由来のものを選びましょう。
2:洗浄効果はどの程度あるか
最近では農薬や添加物だけでなく、
0-157やサルモネラ菌などの食中毒菌やウイルスに対しても効果がある製品が出てきています。
何でもかんでも除菌しすぎるのは良くないという意見はありますが、
生の野菜や果物を食べる時は食中毒の予防は大切です。
特に0-157は、重症化すると脳症などのリスクもあるため、
免疫力が弱い小さい子どもや高齢者がいる家庭では大切です。
3:使用目的で使い分ける
普段の料理の仕方によって、
浸け置きタイプとスプレータイプを使い分ける方法もおすすめです。
浸け置きタイプは、こんな方におすすめです。
・たくさんの野菜を一度に洗浄したい
・ほうれん草などの葉が重なり合う野菜
・浸けている間に他のことがしたい
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逆に、スプレーして馴染ませればすぐに使えるタイプは、
こんな場合におすすめです。
・漬け起きする場所がない
・すぐに調理をしたい
・デザートに果物を食べる時など、少しだけ使いたい
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ですので、浸け置きタイプとスプレータイプの両方をストックして、使い分けるのも賢い方法ですね。
4:弱酸性の製品を選ぼう
水仕事から手荒れを防ぐには、
肌に優しい弱酸性の製品を選びましょう。
私たちの肌に棲んでいるたくさんの常在菌は、
弱酸性の肌が大好きです。
常在菌によって肌のバリア機能が守られているので、
肌が弱い方や肌ケアをしたい方は、
洗浄力が強く、手についたら落ちにくいアルカリ性の洗剤よりも、
弱酸性の洗剤がおすすめです。
体に優しい野菜用洗剤で、農薬や有害物質から身を守ろう
農薬は身近ですが、目に見えず実感しにくいサイレントキラーです。
日本の農薬事情と家庭でできる工夫をおさらいすると、
・単位面積あたりの農薬の使用量が世界一だった
・水洗いで落とせる農薬には限界がある
・野菜用洗剤の選び方は、原料、洗浄効果、利用シーン、弱酸性をポイントにする
の3つです。
あなたが口に入れるもので、未来のあなたが決まります。
野菜の洗い方を変えて、未来のあなたとあなたの大切な人の健康を守ってあげましょう。
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<参考>
・※1:まだまだあった! 知らずに食べている体を壊す食品
・※2:家庭でできる食品添加物・農薬を落とす方法
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
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