コロナ禍でも希望は絶対に見つけられる！元プロボクサーが教える、どん底から這い上がるための多次元思考の発想法

私のボクシングのプロデビュー戦は、元ＷＢＣ世界フライ級チャンピオンの内藤大助さんでした。

期待、思い入れ、執着。

『負けられない』という想いが強かったのでしょう。視野がとても狭かったと思います。

後の世界王者であり、ＫＯ率も高い内藤大助さんの渾身のパンチは『死んでも倒れない覚悟』で臨んだ意識ですらも簡単に打ち砕きました。

１Ｒ５５秒ＫＯ負け。

ちっぽけな面子でしたが、面子を気にして、職場は退職。

執着すればするほど結果は逃げていく。

０勝５敗、前代未聞の崖っぷちボクサーだった私が、初めての勝利で得た世界観とは何だったのか。

逆境の中、暗闇の中だからわかる、本当の光、自分の生きる意味とは何なのか。

コロナ禍で先が見えない、不安だと言う人にこそぜひ読んでいただきたいです。

ボクシングを始めたのは、『比較』から『絶対』の自信を身につけるためだった

人目を気にしていた学生時代。『女はかわいいけど、男はイマイチ』

私がボクシングを始めたのは、自分の劣等感を打ち砕くためでした。

劣等感というと、勉強や容姿、運動神経や家柄などかなと思うでしょうね。

実は、そういう所に劣等感を感じた事は全くなかったのです。

容姿はともかくとして、その他のものは比較的恵まれていたように思います。ここは両親に感謝しなければなりません。

また、勉強や運動といった、いわゆる『普通の』価値観では、劣等感を感じる必要などなかったのでしょうね。

いわゆる『人との比較』においては『上位』と呼ばれる位置をキープしていました。

しかし『人との比較で得た地位というはとても薄っぺらいものだ』といつも思っていました。


自分が何をしたいのか。
何ができるのか。
何のために生まれてきたのか。


その答えが出せるのが「ボクシング」だと思ったのです。



自分自身の事を心底『強い』と自信が持てるなら、死んでもいいとさえ思って始めました。

素敵な彼女と歩いていても『女はかわいいけど男はイマイチ』という言葉に反応し、ひどく落ち込む。

ＴＶで見るサクセスストーリーには嫉妬して、お金を稼ぐことに振り回され、社会的な地位を上げる事だけに必死でした。

どんなに頑張っても満たされない。

そんな状況に、心が悲鳴を上げていたんでしょう。

本当の自分、周囲との比較に振り回されない『絶対的な自信』を得たかった。

それが、ボクシングを始めた動機でした。

無駄な事などない。敗戦もトラブルも不運も、暗闇の中の光を照らしてくれる！

毎日のつらい練習にも耐え、万全の態勢で臨んだ、内藤選手とのデビュー戦。

前述の通り、結果は何もできずにＫＯ負け。

今考えてみると、結果は始めから見えていたようなものでした。

聞けば内藤さんは、幼い頃から経済的にも苦労して、いじめなどの苦難も乗り越えて、ボクシングのデビュー戦にまでたどり着いたところでしたから、そんなハングリーな相手には勝てるという状況ではなかったのかもしれません。

すべてを打ち砕かれて良かったのだと今では思います。

いかに自分の今まで大切にしてきた価値観が本質から遠ざかっていたか。

どんどん私はどん底に落ちていき、そして内藤さんはチャンピオンになった。

私がこうして書く事で、多くの人に注目してもらえるのも、内藤さんのおかげ。

内藤さんとも最近、２４年ぶりに再開する機会がありました。

大切なご縁でずっと繋がっている。そして内藤さんだけでなく、いろんな人と繋がっていて、全てのおおもとは一緒なんだなと感じてます。

みんな『神意識』というもので繋がっているのだなあと感じました。



今まで出会った人で、無駄な人など一人もいない。

もちろん仲違いした人、いまだに絶縁状態の人もいます。

それも暗闇の中の光、自分の存在と相手の存在をはっきりと見せてくれる、暗闇の光、導く光なのだと思います。

もちろん気の合う人との大切な時間も大切。

同じくらい、トラブルや不運も必要だと言う事です。

【内藤大助さんデビュー戦】　



試合で負ければ、応援してくれる人も減っていきます。

一方から見れば悪い事象しかありませんが、同時に逆の事象も見えてきます。

苦しい時、ダメな自分を応援してくれる人も確実にいる、という事です。


このコロナの世の中においても、不運やマイナスな面が浮き彫りになる一方で、プラスな事象、新しく産み出される事象が増えてきます。

例えば、飲食店で、お客様が減ったという声がある一方、常連客のありがたみがわかったという声があり、苦しい時ほど来てくれるお客様がいるという話も聞きます。

私自身の経験でいえば、負けて応援してくれなくなる人もたくさんいるが、そんなひどい状態でも応援してくれる人もたくさんいる。という事です。

失ったものからは経験や知識が入り、得たものからは勇気や希望が入る。どっちもとても大切なもの。

　


今どん底にある人、それも大切なものです。

無理に戦わなくていい。戦いたいときは戦えばいい。

逃げたい時は逃げる。

心の声に従ってやりたいようにやれば、自然と結果はついてくるように思います。

以前の投稿でも、陰陽のバランスについて書きました。

どちらも今、自分に必要な事のサイン。

陰も陽もしっかり噛み締める。味わう。

今置かれている状況を楽しむか、苦しむか、どちらでもいいので、心のままに味わって欲しいと思います。

一生懸命に取り組んだ結果、勝ち負けの結果はあるでしょうが、自分にとっての勝ちであり、負けは自分で決めて良いと思います。

負けたけど、精一杯やったから満足もあり、勝ったけど内容が良くなかったから不満。

反省という事が必要な時もあるでしょう。


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『夢中』つまり夢の中こそが正直な世界。自分の本当に欲しいものを確認できた

いろんな人が離れて行き、蔑まされ、惨めな思いもたくさんしましたが、そんな時にこそ、自分にとっての大切なものがわかります。

負け続けたけれど、必ず高額チケットを買って応援に来てくれる友達。

練習時間がなかなか取れない時に、深夜近くまで練習に付き合ってくれる同門の選手たち。

０勝５敗で臨んだ試合では、言葉の通り『夢中』になる事ができました。『無中』かもしれません。

不安、恐怖、こだわり、執着。

もちろん捨てたわけではないのですが、そんなものを忘れるくらい必死でした。


実は、何度も夢を見ました。

夢が叶う夢。

夢の中で初勝利を喜んでいる自分がいました。

起きた後にしばらく経ってから喪失感を感じました。

半日くらいは夢かである事に気づかず、しばらくしてから気づくんです。『違う。あれは夢だった』と。

試合では無我夢中で、ただひたすらに手を出し続ける。

心のままに、本能のおもむくままに。

勝ちたい、勝ちたい。という気持ちが埋め尽くした。

そんな思いが現実化して、ＫＯでの初勝利を上げる事ができました。

【２ＲＫＯ勝ちした試合】　

パフォーマンスを発揮するには？悩みを解決するには？答えは全部一つであり、同時に無限にある

アスリートにおいて、フロー状態、ゾーン状態と、二段階の状態があると言われています。

フロー状態で、通常よりもパフォーマンスを発揮して、ゾーン状態で、奇跡が起きる。

フロー状態とは、自分の中で、陰陽でいえば「陽」の方に傾いている時だと思います。

テンションが上がっている。
多少の痛みなど何のその。

アドレナリンが出て、確かにパフォーマンスが発揮できそうです。

ここまではある程度集中力を高めればできそうなところではあります。


そしてもう一段階、ゾーンに入る。

ゾーンという領域。
ここは陰陽で言うと「中心」。無の状態であると思います。

いいも悪いも考えない状態。

損得なく、善悪なく、裏表なく行動したときと言うのは、最大のパフォーマンスが発揮できると思います。

以前の投稿でも書いた通りです。心の声に従ってバランスをとる。

その中心に、次のステージへの扉があると思います。

愛であり、優しさであり、感謝。

このような感情は、善悪、裏表、上下、損得関係なく、みんなの心に響きます。

無理に愛を語る必要はありません。
無理に優しくする必要はありません。
無理に感謝する必要はありません。

愛せない時もあります。感謝できない時もあります。

どん底の時は、極端に「陰」に傾いている時なのでしょう。

これから良くなる。

休憩中・充電中・アップデート中・修行中。
あるいは、インプット中・研修中・準備中。

何でもいいと思います。

苦しい時には意味があり、次のステージが用意されています。

「失業して収入がない、ご飯が食べられない」これを不運と見るか、それとも？

コロナ禍によって、多くの方が経済的な苦境にあるという報道をこのところよく目にします。

もしも明日食べるご飯がないとなれば、多くの方は恐怖におののくと思います。

ところが、今の私の思考法だと、

『他にどのような見方ができるだろうか？何通りの見方ができるだろうか？』

とても楽しくなります。

私の思考パターン１

ファスティング（断食）という健康法があります。

これは以前の記事でもお伝えしています。
★【リアルレポ】プロボクサーが減量で体感！「ファスティング（断食）」の大きな健康効果とは

「１日１食にしたら体の調子は良くなるのだろうか。

自分の体を実験台にしてみよう。

さらに健康になれば一石二鳥、医療費も削減できる！」

私の思考パターン２

「今までと全く違った仕事ができるチャンス！

この際だから、新しい仕事を始めてみようか。

他の人はどうだろうか。

他の人も、失業などで全く新しい仕事をしている人もいるな。

意外とみんな、生き甲斐を感じて働いている方も多いようだ。」

私の思考パターン３

「今まで新聞やＴＶの情報を得るのがやっとだった。

時間があるので、本を読んだり、ネットから情報を得るのに時間を使ってみよう！

世の中は大きく変わるらしい。

Nesara？Gesara?

どうやら通貨の価値が変わるようだ。

今までのお金中心の価値観を捨てて新しい価値を見いだす必要がありそうだ。

お金を使わず、自分で野菜を育て、自分で育てた野菜を通貨がわりにしたらどうだろうか。

無農薬で健康にもなり、一石二鳥ではないか？」

私の思考パターン４

「クラウドファンディングや寄付を募って、新しい事を始めてみよう。

また、会えなかった人にも積極的に会いに行ってみよう。

お金がなくても人脈は減らない！

何かお手伝いなど、労働をする事で食材を頂けないだろうか？」


などなど。


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自由な発想で常識にとらわれない。今までの常識を捨てればどん底は必ず頂点になる！

今の常識で考えた時に絶対絶命でも、常識を変えればまったく反対の状況だったということは珍しくありません。

様々な方向から捉えられるということの参考になれば、とても幸せです。

赤だと思いこんでいた色も、考え方・捉え方次第で違う色だったと判断できる事もあります。

１つの物事でも、異なる位置や方向から見れば、まったく違う色になるものです。

また、自分が見て「赤」だと感じた色も、別の人から見れば「青」かもしれない。

いろいろな見方があるから面白いし、自分の成長にもきっとつながるはずなのです。

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