一袋200円のサプリに意味はあるのか?国内に出回る市販サプリメントの実態。本物のサプリメントの選び方と、正しい摂り入れ方。
巨大化するサプリメント市場。
宣伝文句やイメージ戦略に騙されないで!
今やコンビニでもサプリメントコーナーが設けられている時代。
ドラッグストアでは棚1列両面すべてサプリメント!なんていう光景も見かけます。
それほどに昨今では需要があり、
サプリメント市場は今や2兆円規模ともいわれる巨大産業となっています。
モデルや女優が「これを飲んで10kgの減量に成功!」
「○○さんの若々しさの秘訣はこのサプリ!」なんていう宣伝をメディアや新聞でもよく見かけます。
そのキャッチフレーズに惹かれて一度は試した事がある方も多いのではないでしょうか?
そして現在もサプリメントを日常にとり入れている方も大勢いらっしゃる事と思います。
でもちょっと待って!そのサプリメント、本物ですか?
今回は市場に出回る粗悪なサプリメントの実態と、
本物のサプリメントの見分け方や選び方、摂り入れ方をお話していきます。
安価なサプリメントは添加物の塊!?
栄養素を補うつもりがそれ以上に添加物を摂っていた!
(出典:Science window)
サプリメントを購入する際もきちんとチェックして欲しいのは原材料表示です。
もちろんここだけで全てを把握できるわけではないのですが、
余計な添加物が入っていないか、またメインの栄養素はどれ位含まれているのかはチェックすることが出来ます。
例として、アメリカのメジャーブランドの葉酸のサプリの内容をみてみましょう。
【原材料表示】
乳糖、セルロース、ショ糖脂肪酸エステル、葉酸
1錠0.3g(脂質0.07g、炭水化物0.265g、葉酸200μg)
ここでまず表示トリックがひとつ。
重さの単位がバラバラなのです。
一見葉酸の容量が多いように見えますが、
単位を「mg(ミリグラム)」に統一してみると
1錠300mg (脂質7mg、炭水化物265mg、葉酸0.2mg)
となります。多く入っているように見えた葉酸は、全体の0.067%でしかない事がわかります。
では、葉酸以外の99.93%は何なのでしょうか?
サプリメントは栄養素のみで作られているわけではないのです。
この葉酸サプリの場合は99%以上が添加物ということになります。
味をつけるための甘味料、日持ちを良くするための保存料、かさ増しのための増量剤や成形のための賦形剤など、さまざまな添加物が使用されています。
もちろんカプセルの原料であったり、粉を固めるための添加物など、サプリメントを作る上で最低限必要な添加物はありますし、
1日あたりの葉酸の必要量は微量なので葉酸の含有量が少ないのは分かるのですが、それを考慮しても添加物99%は多過ぎますよね。
葉酸を補いたいのに、それよりもはるかに多い添加物をとってしまっていては本末転倒です。
添加物は肝臓に大きな負担をかけます
添加物を摂取すると、カラダの中で大きなダメージを受けるのは肝臓になります。添加物以外にも、あまりにも安価なサプリメントには不純物も多いと考えられ、それらを処理するのも肝臓です。
上記で例に出したように、1種類でもあれだけの添加物を摂っているのですから、数種類のサプリメントを毎日飲んでいたとしたら肝臓はどうなるでしょう。
良かれと思って飲んでいるものが、自分の肝臓を酷使させているかもしれません。
市販のサプリメントの実情。
栄養ドリンクやコラーゲン、まだ飲んでいませんか?
スティックシュガー7本の砂糖が入っている!栄養ドリンクの真実
仕事が忙しく、残業続きや寝不足時、疲れがとれない時についつい頼りたくなってしまうのが栄養ドリンク。
私も会社員時代連勤続きで体が疲れていた時は、
出勤前にコンビニに寄り、ブルーとシルバーのパッケージの栄養ドリンクにお世話になっていたものです。
飲むと本当に元気をもらえるような気がしていましたが、その正体は「糖分」にあったのです。
栄養ドリンクというからには、ビタミンやミネラルなど体に良さそうな栄養素が入っていそうですが
実際にはこの手のドリンクにはかなりの糖分が入っていて、3gのスティックシュガーが7本分も入っています。
この糖分によって血糖が上昇し、元気になったかのように錯覚させているのです。
だから即効性があるのですね。
栄養ドリンクを飲んでしばらくすると、逆にどっと疲れが出ることはありませんか?
それは、一度上がった血糖値が下がったことにより起こる症状です。
最近では「糖分カット」や「低カロリー」
と謳った商品も増えていますが、それらの多くは人工的な合成甘味料や香料などが使われています。
「コラーゲンで翌日のお肌がプルプル!!」はウソ
「コラーゲンとはタンパク質の一種で、人の体のタンパク質の内3分の1を占めています。
肌の弾力を保つ役割をするのはコラーゲンなのです。コラーゲンは年齢とともに作られなくなるので、外から補いましょう」
というのが、美容雑誌やコラーゲンドリンクを販売するメーカーの言い分です。
タンパク質の3分の1はコラーゲンでできている、というのは人間の体も動物の体も同じことなので、
高価なサプリメントを買わなくても、
良質なお肉やお魚を食べれば自動的にそこに含まれているコラーゲンを補給できることになります。
そして、コラーゲンはタンパク質ですから、胃液で分解されてアミノ酸になるため、そのままお肌にコラーゲンとして活用されるわけではないのです。
分解されたアミノ酸は、一部はタンパク質を作る材料になりますが、
コラーゲン由来のアミノ酸(ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリンなど)のかなりの部分は尿として体外へ排出されてしまいます。
また、ゼリーやコラーゲンの場合は、栄養ドリンク同様に飲みやすくするために糖類が沢山使われています。
栄養ドリンクやコラーゲンに限ったことではありませんが、これらのようにCMや雑誌で頻繁に宣伝され、効果のありそうなキャッチフレーズにひかれて手を出していませんか?
残念なことに、蓋を開けてみたらこんな真実がゴロゴロ出てきます。。。
サプリメントの正体
GMP(製造所における製造管理、品質管理の基準)に準じて製造している工場は全体のたった3%!?
現在売られているサプリメントの中には、信頼できるものもある一方で、問題のある商品も極めて多いという実情があります。
東京都が行った「平成27年度健康食品試買調査」によれば、健康食品売り場などで購入した製品では46品目中29品目に、またインターネットや通信販売で購入した製品では80品目中74品目に、不適切な表示・広告がみられたそうです。
また、サプリメントを製造している工場の状況からもうかがい知ることができ、
複数の業界関係者の話によると、現在日本国内にサプリメントを作っている工場は4000〜5000カ所あるそうで、その内GPMという医薬品レベルに準じた管理基準でサプリメントを製造している工場は120カ所程度だそうです。
GMPに対応していない工場でも、きちんと拘りを持って製造している所もあると思いますが、
これだけ認証を受けている割合が少ない現実をみると、粗悪なサプリメントが蔓延しているのもうなずけると思います。
特に日本国内のサプリメント市場は欧米よりもはるかに遅れているといわれ、
厳格なヨーロッパなどと比較すると首をかしげたくなるような代物も出回っています。
記載通りの栄養素は含まれていない可能性も!?
パッケージを見てみると、目立つところに「○○ が1000mg」などと栄養素の含有量が記載されている事が多いですが、
その通りに入っている方が珍しいくらいで、販売されている多くが記載の値以下だったそうです。
「関与成分の含有量が記載値に満たず、公表も怠っていたとして、表示許可を取り消す」という会社もありましたが、
サプリメント業界はまだまだ検査が緩く、このような会社も多いというのが実情です。
せっかく飲んでも吸収されないものも・・・!?
サプリメントは胃の中に入ったときに溶けなければ吸収できません。
そのため、胃の中で溶けるかどうかを調べる「崩壊試験」というものがあるのですが、
ある大企業がサプリメント業界に参入する際に他社のサプリメントを崩壊試験したら、待てど暮らせど溶けないものが沢山あったそうです。
固めるための添加物や賦形剤を大量に入れて、しっかり固めてしまっているからそのような結果になるようです。
高いお金をかけて毎日続けていたとしても、体に吸収されなければ元も功もないですね。
本物のサプリの選び方のコツ・ポイント 7つ
【1.パッケージをよく見る】
特に、「原材料名」の記載をよく確認するようにしてください。原材料は、食品同様に重量の割合の多いものから順番に記載することになっていますので、記載の順番を見れば何が多く入っているかがわかります。
パッケージの正面に栄養素の名前が大きく書かれているのに、
原材料の表示を見ると最初の方に添加物が並び、目的の栄養素が後ろの方に記載されているようなら、あまり良心的なサプリメントとはいえないでしょう。
【2.原材料】
1. 合成原料か?
天然原料か?
サプリメントの原料には科学的に作られた合成原料と野菜や果物などから抽出された天然由来の原料があります。
合成原料・・・安価で高濃度というメリットはあるが、不純物混入のリスクあり。
天然原料・・・吸収率や体内での働きの面で合成品より優れ、何より食べ物に近いというメリットがある。デメリットは価格の高さと濃度の低さ。
一概に天然が良くて合成が良くないとは言い切れませんが、
天然と合成のものでは体に入った時の影響が違うとして、合成品を避けている方もいらっしゃるようです。
安価な合成品のサプリメントは避けた方が良いでしょう。
2. 魚・動物原料
魚油やコラーゲン、プラセンタなどの動物性のサプリメントは、とにかく質の良さが大切です。
魚・・・放射能や重金属の問題もあるので、
国産であればいいというわけではないです。
・どこで獲れたものか
・近海か遠海か
・天然か養殖か
・外海か内海か
動物・・・ストレスフリーの健康な動物から抽出された成分である事が大切。
・飼育方法、飼育環境(動物もストレスを受けると製品にの質にも関わってくる)
・飼料はどんなものか(GMOの有無やホルモン投与や薬剤の有無など)
3. 植物
野菜やハーブの植物原料は、なんといっても栽培地域や残留農薬が気になるところです。
・どこで栽培されたものか(放射能の影響や環境汚染の可能性が高い地域ではないか)
・栽培方法(農薬や肥料の有無)
4. 菌類
近年腸活ブームなどで、菌類のサプリメントの種類もかなり増えましたが、ブームの製品ほど注意が必要です。・研究結果が人間でのデータが少ないというデメリットがある。
・サプリメントで摂る位なら、天然醸造の味噌や醤油、ぬか漬けなどを食べた方が良い。
【3.製造技術】
・製造現場の衛生管理は正しくできているか。
・専門の製造会社があり、そこからOEM供給を受け自社ブランドとして販売しているケースが多い。
包装が違うだけで他社から販売されている商品も同じ中身であるという事実がある。
これが駄目なわけではないが、オンリーワン製品ではない。
【4.人ではなく、動物実験でのデータが多い】
実験データのほとんどはマウスやモルモットである事が多いです。動物で効果が出ていても、人間では出ない事が多いです。
【5.きちんとしたエビデンスがあるか】
「○○学会で発表済み」「○○教授オススメ」というキャッチコピーのついたサプリメントの広告をよく見かけますが、
そこにはきちんとしたエビデンスがあるでしょうか?
学会や教授という言葉だけ見ると、一見物凄く信憑性がありますが、学会自体をそのサプリメントの会社がつくったものであったり、
教授にお金を払って名前を使わせてもらう、なんていう話はザラにあります。
一つの商品を買うのにここまで調べるのは大変ですが、
一つの目安として、サイエンスやネイチャーなどの査読者がいる専門的な科学誌の論文はある程度信用できるようです。
【6.消費者の健康を願っている真摯な姿勢の会社であるか】
結局、ここが一番大切である気がします。
消費者の健康を願って製品作りをしている会社であれば、
上記の1〜5は出来る範囲でこだわろうとしてくれているはずです。
ただ、質にこだわればどうしても価格は高くなります。
高価なものを毎日続けるのは難しいですが、
安価であることを優先してコンビニなどで売っているサプリメントを飲むのであれば、何もしない方が良いと思います。
まとめ
サプリメントに頼りすぎない、生活習慣第一の生活を
サプリメントの正しい選び方を知ることが大事。
現代は、忙しい方が多く、毎日の自炊が難しい方が大半だと思います。
なので、必要に応じてサプリメントで上手に栄養を補う事は私は賛成です。
また、特定の疾患などによりビタミンCが大量に必要であるとか、どうしても食べ物だけでは改善が難しい、またはできる限り早めに対策したいなどというケースもあるでしょう。かといって対症療法である化学療法にはできるだけ頼りたくない、という方。
短期間で特定の成分を、ということで、良質なサプリメントを入手したい方は、よく調べたうえで入手してはいかがでしょうか。
しかしながらまだ国内では、粗悪で安価な商品が蔓延しているのも事実なので、
健康体の方はサプリばかりに頼るのではなく、1食でも多く自炊を心掛けること。
不要なものに投資するくらいなら、その分を良質な野菜や魚、肉などに使ってください。
そして、ご自分で台所に立ち、手作りしてください。なにも凝った料理をする必要はありません。
「手作り」に勝る健康はないのですから。
参考文献:誰も知らないサプリメントの真実/高田明和、サプリメントの正体/田村忠司
IN YOUがおすすめする世界一厳しい基準をクリアした
世界トップレベルを誇る、ドイツ生まれのナチュラル・サプリメント
若い方で、健康に何の不安もなければ、もちろんサプリに頼る必要はないですが日本は今や様々な食品汚染、放射性物質汚染、重金属汚染など、いろいろな有害物質に囲まれています。
このような数え切れぬ有害物質が蓄積された結果、ストレスや加齢に応じて、免疫力が低下したり、病になりやすくなってしまうものです。
日本と違ってドイツでは遺伝子組み換え食品は禁止されています。
また、オーガニック先進国でもあるドイツは、薬事法などについてもヨーロッパの法律よりもさらに厳しい基準が課されており、中には優良なサプリメント業者も存在します。
かつて、ノーベル賞2つ授与した科学者ライナス・ポーリング博士。彼は、オーソモレキゥュラ―・分子整合栄養学・医学の基礎を作りました。
彼の直弟子のベルネイ氏が博士の全面的な協力を得て原料にこだわり、
尚且つ世界一厳しいドイツの薬事法をもクリアした、40製品の分子/マイクロ栄養素を作りあげました。
マイクロ栄養素とは、体内に存在する栄養素分子で作られたものを指します。
したがって自然界に存在しない、不自然な添加物は一切不使用という驚きの内容です。
このサプリは、ドイツやグローバルに活躍する自然療法の専門家たちも使用・推奨しており、
世界で最も厳しい基準で作られたサプリメントは日本の安価に出回るサプリメントとはまったく違うクオリティです。
こちらの商品は、ドイツ在住のvitanatura社担当の女性が「現代に生きる日本人を助けたい」という思いで出品されました。
今の時代に本当に選びたいのは、世界最高品をほこる信頼に値するブランドのものではないでしょうか。
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