口臭体臭は体からのSOSサイン!陰陽五行から見た匂いと病気の関連性。体の匂いで判断し、身体の調子を調べるための方法
他人の匂い、気になりませんか?
では・・・・・自分の匂いは大丈夫?
「匂い」というのは人がもつ感覚の中で、初めに最も刺激を受けやすいと言われています。
初対面の他人の口臭や体臭はきになる、という方はいませんか?
においから得られる情報から、体調以外にも生活背景も見えてくるものがあります。
例えば、
「酸っぱいにおいの口臭」
:食べたものが消化されず、胃に残ってしまっている。
「油っぽい体臭」
:揚げ物や脂っこいものをよく食べており、身体の中が酸化してしまっている傾向にある。
「腐ったにおい」
:歯周病や口内炎の傾向。
などなど。
これらのにおいを持った方にぼく自身も病院でよく会っていますが、
そういった人たちに共通しているのは、「自分の身体のニオイを気にしていない」ことです。
というのも、匂いの感覚というのは、最初は臭くても「次第に慣れてしまう」ことがあり、
本人も、そして最終的には一緒にいる人までもがあまり気にならなくなることもあります。
それが大きな落とし穴であることもあるんですね・・・。
逆に他人の匂いは気になるけれど、自分の匂いには無頓着。
という人もいるのではないかと思います。
「身体はさまざまなサインを発している」
東洋医学では「五行説」という考え方があり、「木・火・土・金・水」の5種類で様々なものを分類する方法があります。
その中で、
においを「五香」(五臭)として分類する「臊・焦・香・腥・腐」
があります。これらは身体が変調したときに、口臭や体臭として現れます。
各においは五臓とつながりがありますので以下に挙げていきますね。
「臊」⇒「肝」
:あぶらくさい。(獣の肉臭さ)肝に影響している。変調時には怒りやすい傾向で、気がうまく働かなくなる。
「焦」⇒「心」
:こげくさい。(肉の焦げる臭い)心に影響している。変調時には喜びすぎる傾向。気が緩みやすくなり、物事に精神集中ができなくなることも。
「香」⇒「脾」
:かんばしい。(キビの甘い香り)脾に影響している。変調時に考えすぎる傾向。気結す。気が停滞し、食欲不振があらわれやすい。
「腥」⇒「肺」
:なまぐさい。(生魚の臭い)肺に影響している。変調時に悲しみすぎる傾向。気消える。気がめぐらなくなり、意気消沈してしまう。
「腐」⇒「腎」
:くさったにおい。(腐敗臭)腎に影響している。変調時に恐れすぎる傾向。気下る。失禁しやすくなる可能性あり。
※東洋医学でいう五臓「肝・心・脾・肺・腎」は直接の臓器とは役割が異なっており、
身体のエネルギーである「気」の循環にも関わっています。
この五臓には気の通り道(経絡)があり、それぞれの臓腑とつながっています。
これらが、生命の維持に必要なエネルギーをつくったり、食べ物を消化・吸収しています。
匂いの傾向から読み取れる病気の方向性、可能性
そして、においの傾向で起きてくる病気の可能性として、
「あぶらくさい」「こげくさい」においのひと:
アルコールをよく飲まれる人が多かったり、暴飲暴食で肥満傾向の方が多いです。
お酒で肝臓に負担がかかり、血が汚れてしまっている。(肝硬変などにつながる)
さらに食べ過ぎによって、体内の老廃物がたまって、酸化して臭ったりしますね。
「かんばしい」においのひと:
甘いものを好まれ、糖尿病で薬を飲んでいる傾向があったり、肥満かと思うとあまり食べれず、やせ型の人もいます。
「なまぐさい」ひと:
歯周病になっている人が多く、歯茎の色が茶色のような焦げた色になっている人をよく見かけます。「腐敗臭」のひと:
病院で人工透析(血液を人工的に浄化する方法)を受けている人に見かけることが多いです。腎が変調すると、肌の色が黒くなる傾向があり、人工透析をしている方は肌が黒くなっている人が多いのです。
「におい」だけでも身体は体調の変化を”サイン”として発していることに気づかれたと思います。
食事や生活習慣を変えないとそのまま気づかない間に病気へと発展していく危険があることを胸に止めておいてくださいね。
では次に、それぞれのにおい対して「食べるといいもの」を紹介していきますね。
食養生につながる食べものと帰経
東洋医学では「帰経」といい、食材や生薬の効能が、身体のどの部位、どの臓腑、どの経絡に効果を現しやすかを示すものがあります。
「臊」⇒「麦」
「ハト麦」には利尿作用(尿が出やすくなる)、消炎作用(炎症を取り去る)、免疫力を上げる作用があります。
また、東洋医学的な効能として、身体から余分な水分を排出して、胃腸の働きを高める作用があります。
帰経:脾・肺・腎
「小麦」には、精神を安定させ、腎の働きを高めます。
東洋医学的な効能として、熱を下げ、渇きを止めます。
帰経:心・脾・腎
「焦」⇒「黍」(キビ)
:ひえやあわと同様、栄養価のよい食べ物です。桃太郎のきび団子もそうですね。亜鉛が精白米の約2倍入っており、食物繊維、マグネシウム、鉄分も豊富です。
きびに含まれるポリフェノールは抗酸化作用があり、細胞の酸化防止(老化防止)効果が期待されます。
帰経:大腸・胃
「香」⇒「粟」
:胃腸の働きを改善し、腎の働きを高めます。東洋医学的な効能:熱を下げたり、解毒作用もあります。
帰経:脾・胃・腎
「腥」⇒「稲」(米)
:脾胃の働きを回復し元気づける。イライラや口の渇きを解消する。碑の働きを正常にし、下痢を止める。細菌による下痢を止める。
体質を選ばず、エネルギー源として有効だが、食べ過ぎは肥満の元となります。
帰経:脾・胃
「腐」⇒「豆」
:豆の種類によって効能が異なりますが、「小豆」は強い利尿作用があり、水分代謝を促進します。
小豆に含まれるアントシアニンが活性酸素の除去=細胞を傷つけるものを減らし、
サポニンは利尿作用と水分が出やすくなるため、むくみを減らすことにつながります。
帰経:心・小腸・脾
「黒豆」は生活習慣病の予防と疲労回復に有効です。
黒豆に含まれるビタミンB1は疲労回復、精神の安定になります。
大豆サポニンはコレステロール・中性脂肪の低下、肝機能の回復促進につながります。
レシチンは動脈硬化の予防、肥満改善や予防、記憶力・集中力の強化、
イソフラボンはコレステロールの低下につながります。
帰経:肝・腎・脾・胃
ここまで読んでて、五行説での五臓「肝・心・脾・肺・腎」と
五香「臊・焦・香・腥・腐」に合わせて食べると良い食物の帰経が合っていないと思われた方もいらっしゃると思います。
ここが東洋医学のポイント
東洋医学では五行に五臓をあてはめて、互いに影響しあったり(五行相性説)、
お互いに対立しあったりする(五行相克説)循環するカタチがあります。
木(肝)・火(心)・土(脾)・金(肺)・水(腎)
五行相性説:「木」が燃えて「火」が生じ、「火」が燃えると灰と「土」ができる。
「土」の中に「金」属ができ、「金」属の表面に「水」滴ができる。
五行相克説:「木」は根から「土」の養分を吸い、「土」は「水」を吸収して、流れをせき止める。
「水」は「火」を消し、「火」は「金」属を溶かす。「金」属は刃物となって「木」を切り倒す。
このような自然の流れが人の中にもあるため、一つの現象に対して対処するような西洋医学とは違い、大きな流れの中で元の流れに戻していくような哲学的な東洋医学の考え方をぼく個人的もさらにわかりやすく伝えていきたい分野です。
最後に気を付けていただきたいポイントが1つあります。
不自然な食べ物を避ける!
いくら変調時に摂ると良いといっても、農薬がたくさん使われていたり、
添加物が多い食材を扱うのは少なからず効果を減らす可能性があります。
最初はスーパーなどの食材で無理のないところから始めて、
オーガニックな野菜や食べ物も少しずつ視野に入れていっていただけたらと思います。
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