野菜ジュースを飲んで「栄養補給した」と思っていませんか?濃縮還元などの市販ジュースの知られざる実情と致命的な落とし穴
スーパーなどで販売されている飲み物には、
いくつかの種類分けがあることは、ご存知のとおりです。
「水」、「お茶類」、「酒類」以外である「清涼飲料水」では
• 果実飲料
• 炭酸飲料
• 機能性飲料
• スポーツ飲料
• ノンアルコール飲料
など。
炭酸飲料
「炭酸飲料」とは、水と炭酸だけの”炭酸水”が天然水。
あるいはミネラルウォーターに近いのに対し、こちらは水に炭酸ガスを人工的に添加した上に、
甘味料その他の成分で味・香・色付けがされてあることほとんどです。
ノンアルコール飲料
人工甘味料が使われている飲料。
「ノンアルコール飲料」は、酒類のアルコールドリンクに似せた味のするソフトドリンクのことで、本来自然の力を借りて発酵させ、出来るアルコールを含んだ味に似せるために、これも人工的な味付けがされています。
「機能性飲料」や「スポーツ飲料」は、健康に良いような印象を与えるネーミングですが、
味覚以外に付加価値気があるとはいえ、それらのものも結局は人工的に添加されたものに過ぎないのが一般的です。
そして、それらの成分とはたいがい、原材料費を安価にするため、
工場生産による人口甘味料、酸味料、香料、着色料、保存料を主としていることが非常に多く
そして調合されるそれらの種類や比率の微妙な違いが、とどのつまりは味や風味の違いということになります。
果実飲料
果実のほかにもいろいろ入っている。
この中で「果実飲料」だけ、天然材料を用いた果物類のジュースになります。これは他のものと比べるとずっと自然の食物に近いので、
健康にいい飲み物であるというのが果汁飲料の一般的な印象ですし
健康や美容のために習慣的に摂取しているという方のお話もよく聞きます。
なお また果汁入り飲料というのもありますが、読んで字のことく
上記の添加物の混合物に天然果汁をいくらか加えたものです。
ただし、果汁が含まれている割合はさまざまで、
また同時に人口物質も摂取することになりますので、
それは結局他のソフトドリンクの一種と考えるべきでしょう。
ところで、この果実飲料には、さらに分類された項目として
があります。
ちなみに、どちらも果汁100%と表示されています。
でも、どう違うのか、また健康にとってどちらがどうなのか、
一般的にわかりにくいのではないでしょうか。
そもそも、果実飲料というものが、
そもそもどういうものならそう呼ばれることになっているのでしょう。
以下の消費者庁・果実飲料品質表示基準で書かれている内容です。(抜粋)
[引用元: 消費者庁]
コスト削減のために実現されたジュース
濃縮還元果汁とは
ストレート果汁は、そのとおり果物の果汁をそのまま使用したジュースです。
では、濃縮還元果汁とは、どういったものなのでしょう。
こちらも文字である程度は想像できるかと思いますが、濃縮して還元されたもの、
つまり、ストレートの果汁をいったん濃縮して、還元=水を加えて濃度を元に戻しているものです。
ではなぜ、こんなことをするのでしょうか。
理由のひとつは、ストレートのままより水分を抜いて体積を減らすことで輸送しやすくなるからです。
もっとはっきり言えば、輸送のためのコストが削減できます。
特に海外から輸入する場合に、この方法大変有効ですし、さらに長期保存もしやすくなります。
濃縮の方法はいくつかあるようです。
[引用元: ウィキペディア]
煮沸濃縮
高温で加熱し水分を蒸発させて濃縮する。
殺菌処理を兼ねることができる反面、風味が落ちるなどの問題があり、近年ではあまり用いられない。
真空濃縮
フリーズドライと同じ原理で、低温下で減圧し真空状態で水分を蒸発させて濃縮する。
凍結濃縮
含まれる水分を凍結させ、氷の結晶を分離して取り出すことによって濃縮する。
膜濃縮
特殊な膜(逆浸透膜など)を用いてろ過によって濃縮する。
超音波霧化分離
超音波を液体に照射することでも霧を発生させ、霧状になりやすい物質となりにくい物質に分離することで濃縮を行う。
加熱しない場合でも濃縮運転が可能であり、熱に弱い食品の品質を損ないにくい。
このようになります。
濃縮と書かれているため、ストレートよりも栄養分が凝縮されていると勘違いされることもあるようですが、
製品としてジュースに戻すときに、初めと同じ濃度になるよう、また水を加えます。
それでも、煮沸濃縮以外は最終的にストレート果汁と同じとなり特に問題がないように思えます。
でも、果たしてそうでしょうか。
ビタミンやミネラルや酵素がとんでしまったものになる
果実ジュースの良さは、その味と香りだけではありません。ビタミンやミネラルなどの栄養分、そして生きた酵素にもあります。
これらは、たとえ加熱処理以外の方法であっても
濃縮処理のために著しく減少するであろうことは、想像に難くありません。
ビタミンCもケミカルなビタミン
例えビタミン類などは添加できるとしても、天然のビタミン類でなく、容易かつ安価に供給できる、工場生産で化学処理して作られたビタミンであることがほとんどです。
そして、それらは必ずしも天然物と同等の作用ではないと指摘する専門家もいて、
天然のビタミンより消化排泄で身体に負担がかかる可能性もあり得ます。
飛んでしまったビタミン類は、いったいどこへいくのか。
また、果物や野菜にはビタミン以外にミネラル、酵素も含まれていることは周知ですが、もちろんそれらも完全に同量を添加すれば、少なくとも数値的には問題ないように思えます。
ただ、通常は全てを添加することは容易ではなく
ビタミンCなど、その果物を特徴付けている主だったものだけであることが精一杯です。
そして果物や野菜には個々に、
まだ現代科学では認識されていない物質が含まれている可能性があり、
これまでの歴史的観点からも、それらが健康上非常に有用であることも少なくありません。
そういったものが濃縮還元する際に失われていれば、それはすでに、
その元の果物をそのまま摂取することで得られる健康への恩恵を受けることとは、到底かなわなくなります。
さらに、もうひとつ、大きな問題。
生産国の偽装ともいえる知られざるトリック
さらなる問題があります。
それは生産国のこと。
加工して製造されるジュースの場合、最終的に製品化した国を生産国と表示していいことになっています。
つまり、それらのもともとの原料の果物がどこの国で生産されたのかは、無関係です。
アジアなのか、南米なのか、アフリカなのか。
もしかすると中国かもしれません。
そしてその国の農薬に対する規制や認識はどうなのか。
また、もっと言えば、コストを最低限にして原料を入手するために、
季節や生産高に合わせ複数の国から輸入した混合にすることだって可能です。
そして使用されている農薬があり、
それらが異種の農薬であれば、混合することで現在認識されていない化学変化を起こす可能性もなきにしも非ずです。
また同種でも濃度が強まることもあるかもしれません。
キャリーオーバーとは
保存料が加えられていても記載されないトリックも
それらは特別な理由がなければ解明されようとしたり表示されることはなく、
そして輸入した果汁を希釈してボトル詰めするのが日本国内の工場であれば、その製品は日本製と表示されます。
また全てではありませんが、濃縮物を輸送する際、保存料が加えられる可能性もあり、
その場合それらはキャリーオーバーと呼ばれ、実際の商品に加えられたとき、原材料欄内に表示される義務がありません。
原材料地が不確かなことによる残留農薬の種類や濃度、そしてキャリーオーバーされる保存料。
これらは、栄養素が濃縮されて減少されるのとは逆に、そのまま製品に残ります。
香料や甘味料が加えられていても果実100パーセント。
またさらに、これらは水を加えて濃度を戻し、果汁100%表示になると書きましたが、このときに加えるのが必ずしも水だけでなく、例えば保存料や味覚や風味を良くするために甘味料や香料を加えたとしても、
結果的な果汁濃度が元のジュースと同じ比率になれば、果汁100%と表示していいことになっているそうです。
糖尿病などへのリスクも増大
もともと果物自体には糖質が含まれているところへ、さらに糖分それもブドウ糖液等などの単糖類が添加されているとなると、
人口添加物による健康被害は当然ながら、糖尿病につながる懸念にもなります。
このように、スーパーなどでパックで売られている果物ジュースとは、必ずしも果物だけが原材料でないこと、
とりわけ濃縮還元果汁と表示されているなら、さまざまな見えない工程が加えられていることを認識しておくべきでしょう。
もちろん、それ以前に原材料の残留農薬などの懸念を考えれば、
オーガニックの果物原材料のストレート果汁であれば最高になります。
もしくは濃縮還元果汁であっても、原材料がオーガニックであると認証されてあれば、
農薬が濃縮されることもなく、また有機栽培された農作物は化学肥料で栽培されたものよりもはるかに多くのビタミンやミネラルを含んでいますので、無農薬でないストレート果汁よりも、ずっといいように思います。
表面的な言葉のイメージだけに頼ることなく、
どんな中身なのかしっかり認識できる賢い消費者でありたいものですね。
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