シミができる原因を「東洋医学・マクロビオティック望診法」で考える。食べ物でのシミ対策もご紹介。
だんだんと日差しが明るく、柔らかく、春めいてきました。
春の日差しは、植物や動物、そして人間、みなに向かって、「外に出ておいで。」と語りかけます。
その誘いにのって、私たちも外に出て日差しを浴びる機会が増えていきます。
すると、心配になるのが、女性の大敵、シミ!
シミ気になりませんか?
シミについては、たくさんの情報が溢れていますし、すでに、それぞれの対策をしていらっしゃることでしょう。UVカットをして、予防になるというビタミン類が入ったものをたくさん食べているのに、また新しいシミができてしまった!なんていう話もよく聞きます。
「マクロビオティック望診法」では、少し違う視点でシミを捉えています。
それらの視点も加えてシミ対策をすれば、ピカピカ肌へショートカットできるだけでなく、体全体の調子が整うこともあるのです。
今日は、「マクロビオティック望診法」でシミを読み解いていきます。
そもそもシミって何?一般的なシミができる原因と対処法
一般的な「シミ」の解釈
シミは、皮膚で作られたメラニンという色素が蓄積し、ほかの地肌より濃く見える部分のことをいいます。肌に紫外線(UV)が当たると、メラノサイト(色素細胞)内で、メラニンが過剰に作られます。
メラニンは、紫外線から細胞を守る役目を持っていますので、単に悪者ではないのです。
通常では、皮膚細胞は、新陳代謝をし、約28日かけて新しい肌に生まれ変わっていきます。
下のほうの基底層にある細胞が、どんどん押し出されるように上がってきて、垢とともに剥がれ落ちていくのです。
これは、ターンオーバーと呼ばれていて、メラニンも古い細胞とともに剥がれ落ちていきます。
しかし、紫外線に長年当たるなどして、メラニンも長期間、過剰に作られ続けたり、
他の何らかの原因で新陳代謝(ターンオーバー)がうまくいかなくなると、メラニンが剥がれ落ちずに残り、色素沈着して、シミとなっていくのです。
新陳代謝力が弱まる原因としては、睡眠不足などで不規則な生活になったり、血行が悪いなどが挙げられます。
摩擦などの刺激でもメラニンを過剰生産することがあります。
また、活性酸素がメラニンの増加を促すことも知られています。
その他、肝斑は、女性ホルモンのバランスの乱れから起こるとされています。
食べ物でのシミ対策とは?
一般的にシミ対策の助けになる食べ物には、メラニン色素の生成を抑えるビタミンC、新陳代謝を促進するビタミンB群、抗酸化作用のあるビタミンA、ビタミンE、ポリフェノールなどがあります。
それぞれの栄養素を多く含む食べ物には、以下のようなものがあげられます。
●ビタミンC…赤ピーマン、黄ピーマン、芽キャベツ、パセリ、アセロラ、イチゴ、かんきつ類 など
●ビタミンB群…焼きのり、青のり、大豆、納豆、落花生、プルーン、干しシイタケ、抹茶、ニンニク、ごま、豚肉、たらこ、レバー など
●ビタミンA…レバー、あんこうの肝、うなぎの肝、うなぎ、ほたるいか など
●ビタミンE…ナッツ類、うなぎ、アボガド、胚芽米、サケ など
一歩進んで!マクロビオティック望診法でみてみよう
さて、今日のメインテーマ、「シミ」をマクロビオティック望診法で考えてみましょう。マクロビオティック望診法とは?
『望診』とは、東洋医学で診断に使う方法のひとつで、「体の外側を目で見て、体の内側の状態を予測する方法」です。マクロビオティックの基本となっている言葉“You are what you eat.”(あなたは食べた物でできています。)からもわかるように、
「マクロビオティック望診法」では、食べ物との関連も考えていきます。
シミの原因は何?
マクロビオティック望診法では、シミの主原因を以下のものの過剰摂取と考ええています。糖分
油脂
炭水化物
今までの望診させていただいてきた方をみると、この3つがミックスされた、パンや焼き菓子(クッキーやケーキなど)を好まれる方が多い傾向にあります。
食べ物の性質も考えよう
マクロビオティックでは、食べ物の性質を「陰」と「陽」で考えます。「遠心力」を持ったものを「陰」、「求心力」を持ったものを「陽」と考えています。言い換えると、「広がる力、広げる力」を持っているものを陰性、「縮まる力、縮める力」があるものを陽性と捉えます。
これを食べ物に当てはめると、下の表のようになります。
(参考:山村慎一郎著『美人のレシピ2』)
以上を考慮すると、シミの原因である「糖分、油脂、炭水化物」は、
「陰」の性質、つまり「広がる性質」を持つものとなります。(炭水化物でも、穀類は中庸)
引き合う「陰」と「陽」
磁石のプラスとマイナスが引き合うように、「陰」と「陽」は引き合います。シミの原因となる紫外線を放つ太陽は「陽」の性質を持つと考えられます。
すると陽の性質を持つ太陽と「陰」の性質を持つ「糖分」や「油脂」は引き合うことになるのです。
「陰」の性質は「広がる」性質があるので、皮膚の表面にシミとして出現するとも捉えることができます。
マクロビオティック望診法でわかるあなたが強化すべき臓器
足の裏に、臓器とかかわりのある部分(反射区)があるように、「マクロビオティック望診法」では、顔にも臓器と関連深い部分(反射区)があると考えています。顔で、シミができやすい部分といえば、こめかみ、顔の脇、鼻筋の中央付近、口の周りでしょう。
これらの部分と関連のある臓器は、次のようになります。
こめかみ…胆のう・膵臓
顔の脇 …胆のう
鼻筋の中央付近…胃・膵臓
口の周り…生殖器・膀胱
このように、シミのできている場所をみると、「糖分・油脂・炭水化物」のうちのいずれか(または複数)が、
どの臓器に影響を与えてしまっているかということもわかるのです。
これらの臓器の働きも考えると、糖分、油脂、炭水化物の過剰が、臓器に負担になっていることがわかりやすくなります。
糖分、油脂、炭水化物に関連する主な働きをあげてみましょう。
胆のう・・・
脂肪を分解する胆汁を貯めます。食事をし、食べ物が十二指腸に到達すると、胆のうは胆汁を十二指腸に分泌し、脂肪が分解されます。
膵臓・・・
消化酵素(トリプシン、アミラーゼ、リパーゼなど)を含んだ膵液を十二指腸へ分泌します。トリプシンはたんぱく質、アミラーゼは糖質(炭水化物)、リパーゼは脂肪を分解する酵素です。
また、膵臓では、インスリンやグルカゴンなどの、血糖値を調節するホルモンを作ります。
胃・・・
食べた物を一時的に貯蔵、消化し、十二指腸に送ります。糖質などは、最も早く送られ、炭水化物は2~3時間、たんぱく質は4~5時間、脂肪は7~8時間、バターに至っては12時間かかるとされています。
生殖器、膀胱は東洋医学的に影響が…
東洋医学では、糖分を多くとると、生殖器や膀胱、腎臓にダメージを与えると考えられています。詳しくは以前の記事をご参照ください。東洋医学望診法から見ると、口のまわりのニキビ・吹き出物は「あの臓器」の不調のサインを表していた!
以上のように、糖分、油脂、炭水化物の過剰がシミを作る一因になり、さらに、臓器にダメージを与えることもあるのです。
マクロビオティック望診法指導士の仲間が、こんな経験を話してくれたことがあります。
彼女は、マクロビオティックに出会う以前、頬にシミができ、レーザー治療で除去したそうです。
しかし、程なく、ほぼ同じ場所にまたシミが出てきました。
「何で?」という思いだったそうです。
その後、マクロビオティック望診法を学び、頬は肺と関係が深く、糖分、油脂などが多すぎて、肺が影響を受けていることを知りました。
それから、糖分、油脂の摂取をコントロールし、肺の強化に努めたそうです。
今では、彼女の頬にシミがあったなんて思えないほど、きれいな頬をしています。
このように、シミは、ただ美容上の問題だけでなく、食事の傾向や、疲れていたり、弱っている臓器も教えてくれます。
では、シミの場所で、お疲れの臓器がわかったら、さっそくケアをしていきましょう。
お疲れ臓器をケアして、シミ対策!
まずは、糖分、油脂、炭水化物のうち、何を多く摂っているのかを振り返りましょう。そして、それらの摂取を減らす、休むなどしてみましょう。
油脂がたまっている・・・
大根、切り干し大根、しょうが、ねぎ、玉ねぎ、ごぼう、しいたけ、しいたけ出汁など、りんご、かんきつ類(かぼす、ゆずなど)
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糖分、炭水化物が多い・・・
梅干し、海草類、ちりめん、干しエビなど
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それぞれの臓器を助ける味を持つ食材をとるように心がけましょう。
胆のう・・・
切り干し大根、みかん、ゆず、酢、キャベツ、にら、あさり、しじみなど
IN YOUが推薦する農薬不使用の酢
すい臓、胃・・・
ジャガイモ、サツマイモ、山芋、いんげん豆、かぼちゃ、きのこ、納豆、米、鮭など
IN YOUが推薦する農薬不使用のお米
腎臓、生殖器・・・
海藻、しめじ、黒ごま、くるみ、ブロッコリー、小松菜、キクラゲ、豚肉など
内からのケアもお忘れなく!
このように、シミは、紫外線だけでなく、食べ物(特に糖分、油脂)と関係があります。食べすぎてしまっていたり、または、さほど量は多くなくても、あなたの体にとって負担になる量をとっていることもあります。
外からのケアだけでなく、
「多すぎるものを減らす・休む」ということを第一に考え、シミも少なく、臓器も元気にお過ごしください。
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