カフェインレス・コーヒー「ディカフェ」は本当に健康にいいの?本当に”信頼できる”コーヒーの5つの見極め方
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
ディカフェなら安全?
知っておきたいコーヒーの知識
世界中で多くの人が愛飲する嗜好品=コーヒー。現在世界60か国以上で生産される一大産業です。
全生産量の3割以上を占めるブラジルを皮切りに、ベトナム、インドネシア、コロンビアといったアジア・アフリカ諸国で栽培され、プランテーションと呼ばれる大規模農園で効率的に大量生産されます。
全日本コーヒー協会によると、2016年のコーヒー輸入量は生豆で432,592トン、焙煎豆は8,593トンだそうで年々増加傾向にあります。
興味深いデーターの一つが、ディカフェコーヒーの輸入量が急増大していること。
そもそもディカフェとは・・?
本来カフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除いたり、
通常はカフェインを添加する飲食物にカフェインの添加を行わないことで、
カフェインを含まなくなったもののことを言います。
ディカフェ、カフェインレス、カフェインフリーとも呼び、
単に「ディカフェ」と呼ぶときには特にカフェインレス・コーヒーのことを言います。
そのディカフェは2000年の生豆輸入量が556,546kgでしたが、2016年には約4倍に及ぶ2,548,472kgに達しています。
この背景には、妊娠中の方や健康志向の人の間でカフェインをとり除いた、
ディカフェ(ノンカフェイン)、カフェインレスコーヒーへのニーズがあるようです。
しかし、ディカフェコーヒーなら安全でヘルシーと判断できるでしょうか?
またオーガニック認定されたコーヒーであれば、本当に安心な飲み物なのでしょうか?
コーヒー専門店のブランドイメージや広告CMで”見落としがちな盲点”にこそより楽しいコーヒー生活を味わう秘訣があると思うのです。
今回、日々口にする食品だからこそ知っておきたい「コーヒー選びの5つの見極めポイント」を深堀してみます。
1、コーヒーは農薬使用量2位!
買うならオーガニック認定品を
コーヒーを購入する時、何を基準にされていますか?
価格を始め、ブランド名や産地にこだわる方もいれば、
健康にいいとメディアで話題の商品を手にする方など基準は多種多様だと思います。
しかし、
『大規模農園で生産されるコーヒー豆には、大量の農薬散布がされる』
この点は、念頭に置いておきたい事実なのです。最も農薬散布がされる農作物1位はコットン
2位はコーヒーで直接口にする作物としてはトップクラスの農薬使用量。
健康効果が期待されるコーヒーであっても”見えざる残留農薬”を長年蓄積することで、
健康やパフォーマンスに不調をきたしては本末転倒です。
承知の通り、農薬の多くが人体に悪影響を与える有害物質です。
輸入時に検査が義務付けられてはいますが、基準値を超えた残留農薬が国内に流通する可能性は否めません。
1日に何倍もコーヒーを飲む習慣のある方なら、
多少お値段は張りますが
「有機JASマーク」のあるオーガニック栽培の商品
を”未来への自己投資”として選びたいところです。オーガニックへの意識が高い米国においても、
米国農務省が認定した「USDA認定マーク」が表示されたオーガニックコーヒーがそれに値し、
ヘルスコンシャスな人々は意識的に購買する風潮にあります。
2、”見えぬ脅威” カビ毒を避ける
『シリコンバレー式自分を変える 最強の食事-THE BULLETPROOF DIET』
というベストセラーになった本をご存じでしょうか?
著書内で紹介された「カビ毒の脅威」
この衝撃の事実にコーヒー選びに気を払うようになった方も多いと思います。
例えオーガニックや高級なコーヒーであっても、
有害な加工法や不適切な取り扱いによりカビ毒の含有量を増やしてしまう問題点が本文で指摘されています。
さらに、昨今の健康ブームで注目が集まる“ディカフェコーヒー”ですが、
低品質のコーヒー豆を薬品処理し、カフェイン除去に使用されるケースが多いのです。
実は、カフェインを除去されたコーヒー豆は抗菌メカニズムが弱まり、
不十分な貯蔵方法の結果「カビ毒」が繁殖しやすくなるのです。
また、安価で低品質のコーヒー豆が販売されていたら要注意、
カビ毒が発生しやすい傷んだ豆を含有しているケースも少なくありません。
では、カビ毒混入の予防策はどのようにしたらいいのか。
3、 煎豆は正しく保管方法する
良質なコーヒー豆を購入できたら、保管方法にも一工夫。
焙煎豆を購入してから1~2週間に飲み切れる分量を、
コーヒー缶等の密閉できる容器で常温保管します。
それ以上経過する場合、酸化を予防し品質を維持するために、
冷蔵庫か冷凍庫で密閉して保管する
と美味しくコーヒーを頂くことができます。高温多湿の夏場の時期に気を付けたいのが、温度差と空気中の水分が引き起こす「結露」。
この水滴により、コーヒー豆が痛み湿気る原因となってしまいます。
劣化対策として、冷蔵庫や冷凍庫より
「必要な分だけコーヒーを取り出したら、すみやかに保管する」ことを意識されると結露予防対策になりますよ。
4、直近に焙煎されたコーヒー豆を選ぶ
量販店やスーパーで気軽に購入できるコーヒー豆も便利ですが、
店舗に自前の焙煎機を備えたコーヒーショップや専門店でできるだけ購入することがおすすめです。
保存状態に左右されますが、
豆の状態なら約1~2か月程、ミルした粉の状態で約2~3週間は楽しめます。
しかし、コーヒーも食品ですから、時間が経つと酸化し、香りも損なわれていきます。
スーパーや量販店で購入する場合は消費期限がなるべく先のモノを、
コーヒー専門店や対面ショップを利用される方は、焙煎日が直近のコーヒー豆を選びのがポイント
使い切れるよう少量ずつ購入されると、その都度新鮮なコーヒーを味わえます。
私が頻繁に利用する「Wholefoods」というオーガニック商品を中心に取り扱うスーパーでは、
量り売りでコーヒー豆が販売されています。
焙煎した日付が明記されており、その日の朝に焙煎したものを入手できるのです。
少量ずつ頻繁に買い足し、なるべく鮮度の良いコーヒーを飲むよう意識してから、
なんとなくですが飲用後の体調不良や不快感が軽減されたように感じます。
IN YOUMarketでも今の季節に一押しのおいしいコーヒー豆・粉を販売しています。
5、なるべくシングルリージョンの豆を選ぶ
シングルリージョンとは単一の産地のことを示します。
複数の産地をブレンドした豆も味わい深く捨てがたいのですが、上記で述べたカビ毒の懸念があります。
中南米産のコーヒーは、他産地より比較的低いカビ毒の傾向がある
ようなので、なるべく意識して手にするようになりました。◎見識を広げると、選択肢はもっと広がる
「あれは食べてはだめ、避けた方がいい」「身体に良くない、悪影響をもたらす」
日々世の中に流れる最新情報は、時に消費者にとって息苦しさや閉塞感を生むでしょう。
ですが、逆手にとって考えると、
「無知の知」こそ、私たちにとって真の機会損失とも捉えられるのではないでしょうか?
『曖昧な点や不透明さがあれば、リサーチしてみる』信頼できるプロや情報源を頼ると、
思わぬ事実が発見できることもあります。
常識として捉えていた前提が崩れ、目から鱗の問題解決策が待っているかもしれません。
私自身、無意識にコーヒー豆を選んで楽しんでいた一人です。
独身時代には、毎日ランチタイムに大手コーヒーチェーン店で注文するラテが至福の瞬間でした。
オーガニックや残留農薬のことなど、ほぼ気にしたことはありませんでした。
しかし時を経て、子を持つ親となり、海外への移住をきっかけに様々な食品の安全性や健康情報に興味を持つようになったのです。
調べていく過程で知った現状やレポートも多数ありますが、決して悲観的な事実だけではありません。
例えば、農薬漬けのコーヒー栽培方法に疑問を呈し、環境に配慮し持続可能なコーヒー農園を経営したいと願う生産者がいる、
またその想いに共感しエシカルなトレーサビリティーを掲げる企業や買い手の台頭はその一つです。
「安全で美味しいコーヒーを、誰もが気軽に楽しめる」
コーヒー愛好家の一人として願うことは非常にシンプルです。
次にコーヒーを選ぶ機会があれば、今回ご紹介したポイントを参考にされてみて下さい。
今までにはない、至極のコーヒーを味わうことができるかもしれませんよ。
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