えつ、きのこに農薬!?欧米では発がん性物質として禁止される農薬が使用される、野菜だけじゃない危険な国内のきのこの実態。
受け身の姿勢ではもはや健康を維持することすら困難な日本
近年、世間一般の食に対する安全・安心に対する意識は、先進国にはまだ劣るものの、少しずつ高まってきたように思えます。
輸入野菜の残留農薬や無登録の農薬が使用されていたことが報道で取り上げられていますが、
今までの生活のように受け身の姿勢で食を選ぶだけでは、何が本当に安全なのか、安心できる食材なのかが分からない世の中になってきました。
輸入食品に限らず、国内の食材についても、海外在住の人たちから見ると残念ながらもはや安全とは言い難い状況にあります。ネオニコチノイドなどをはじめとした農薬の規制も海外と比べると緩すぎるのが国内の現状です。
野菜についてはすでに残留農薬に気をつけている、という方も増えてきているようですが、
野菜の中でも、きのこについてはどうでしょうか。
きのこといえば、数年前に中国産しいたけの残留農薬が話題となったのが記憶に新しいですよね。
国内のきのこには、ほとんどオーガニックマークを見かけません。取得することが極めて難しく皆さんも、オーガニックきのこと聞いてもピンとこないのではないでしょうか。
しかし、安全性の高いきのこを選ぶ方法はあります。
今後私たちが安心・安全なきのこを選ぶにはどうすべきなのでしょうか。
キノコ栽培に使われている農薬の実態
えっ、きのこにも薬品が使われているの??
まずはキノコ栽培に利用されている農薬の実態についてお話していきます。
数年前に起きた中国産きのこでは、基準値の30倍もの農薬が検出されたことが話題となりました。
国内であっても、定められた基準値を超えるようなキノコは取り締まりされていると思いたいところですが・・
産背景まで調べるのは、スーパーマーケットで買い物している私たちにとって難しいのが現状です。
実際、病害虫予防のために農薬が利用されていることもわかっておりますが、
キノコ類は、放射性物質や、農薬の吸収率が高いと言われています。さらに栄養成分やうまみ成分が水溶性であることから、通常キノコは料理する際に水洗いを行ないません。
もしあなたが「健康のために」と思って食べていたキノコが、健康にいいとは言えない農薬使用のものだったら、どう思いますか?
きのこに使用される、ベノミル剤とチアベンダゾール剤
農薬の利用タイミング
きのこに農薬、というとピンと来ない方も多いのではないでしょうか。
確かに本来きのこは農薬がなくても、他の野菜などと比べて格段に育てやすいので、そのようなイメージになっても仕方がありません。
実際しいたけの場合、しいたけそのものに対して農薬を噴霧する必要はない、と言われています。
しかしキノコ類というのは元々微生物ですから、原木に接種し栽培する際、雑菌に生育競争で負けてしまうこともあります。
自然界では負けてしまえば終わりとなりますが、食品として出荷しなければならない場合、雑菌にやられて終わり・・・というワケにはいきません。
そこで雑菌繁殖の恐れがある時に、農薬が使用されることになります。
原木しいたけ栽培の場合はベノミル剤とチアベンダゾール剤と呼ばれる2種類が主に使用される農薬であるということですが、これらはしいたけの繁殖を妨害する菌から防除するために利用されます。
菌床栽培においても「農薬を使わない」と思われる方が多いようですが、種類に応じて、上記の薬剤が使用されるケースもあります。各農薬企業のホームーページを見てみると良いでしょう。
ご確認いただけたら、スーパーで扱われる一般的な市販のきのこが「無農薬である」と言い切ることはできないと思うことでしょう。しいたけ、えのき茸、なめこ、ヒラタケ、それ以外のきのこも同様です。
参考文献:無農薬栽培の理由:八千草堂
参考文献:農薬 – 北井農園
海外では禁止の薬品が使われた商品がまだ出回っている、残念な実態
EUやアメリカでも禁止が進む、ベノミル剤とチアベンダゾール剤とは
しかしここで利用されるベノミル剤とチアベンダゾール剤の危険性について少々疑問が生じます。
使用されている薬剤は、過去に訴えられて敗訴したこともある危険な薬剤
まずベノミル剤は、農薬としてはメジャーな存在です。柑橘類においては防腐剤としても利用されている農薬です。
ベノミル系の薬剤は、なんと、過去にアメリカやイギリスで眼に異常のある子供がいる家族から訴えられた結果、敗訴したという恐ろしい薬剤なのです。ベノミルの使用による胎児の先天性異常や薬害による訴訟が相次いだオーストラリアでは、政府がその毒性について検証、使用の支持はできないと言っています。オーガニック先進国とも言われるEUやアメリカでも使用禁止です。
このように、海外ではすでに禁止する国も増えている中、日本では未だにこちらが使われた食材が出回っている、非常に不可解な事実があります。
ベノミル剤について
デュポン社が開発した殺菌剤で、日本では1971年4月21日に農薬登録を受けた。
1999年の実績では、日本は原体29トン・製剤243トンを輸入している。
商品名は「ベンレート」など。
リンゴ・ナシ・ブドウのうどんこ病や黒星病、柑橘類のそうか病、テンサイの褐斑病、稲の種子病に有効で、種子・球根の消毒や、ミカンの青カビなど貯蔵時の病害防除にも用いられる。
不燃性であるが、加熱により分解し、窒素酸化物を含む有毒なフュームを生じる。 土壌中でカルベンダジムとイソシアン酸ブチルに加水分解し、前者は3ヶ月~2年ほど残留する。水生生物に対する毒性が強く、土壌中の共益微生物にも悪影響を与えるため時として植物の生育を妨げることもある。
アメリカやイギリスでは、眼に先天性障害を持つ子どもの家族が、ベノミルが原因だとしてデュポン社を相手に訴えを起こし、デュポン社が敗訴している。
これを受け、デュポン社では2002年に製造を打ち切ったが、日本国内では農家や園芸家に高く支持されてきていた為、本剤の商標並びに日本国内でも販売されるようになった。 Wikipediaより引用。
発がん性のある農薬として指定されたチオべンダゾール
またチオべンダゾールに関しても、動物実験の結果から成長阻害や、血液・肝臓への障害が発生するリスクが報告されています。
アメリカ環境保護庁からは”発がん性”のある農薬、環境ホルモンとして影響を及ぼす農薬として挙げられており、
日本でも東京都立衛生研究所の実験で、経口投与による胎児への奇形・骨格異常が認められています。
体重1kgのマウスに0.7~2.4gのベノミルを経口投与した結果、奇形と骨格異常が現れた報告がされているのです。
これらを日本ではまだ許可されており、
なおかつ様々な農産物に用いられているというのは一体どういうことなのでしょうか。
参考文献:ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアでは使用禁止の殺菌剤 ベノミル①
参考文献:渡辺雄二、2005、『食品添加物の危険度がわかる事典』、ベストセラーズ
農薬を使う必要は少ないと思いたいが・・・実態は?
上記の農薬を使う必要は、菌類であるきのこ栽培において本来は少ないはずです。消費者の私たちとしてはそう願いたいのが本音です。
適切な管理を怠らなければ、きのこ類にとって最適な環境さえ整えれば、恐らく雑菌による影響も受けずに済むはずなのです。しかしそもそも適切な栽培方法で育てあげられたのかどうかは、ただスーパーマーケットにきのこを買いに出かけただけでは知ることができません。
海外でも無農薬でないきのこは「毒」であるとし、健康志向な人たちの間では、「避けるべきリスト」の中に入っています。
でも、日本ではそれほどきのこの危険性については取り上げられることはありませんし、情報も不足しています。
手に取ったきのこが安全かどうかは、わかりません。
わからないものを不安を感じて選ぶのではなく、
ですから、私達自身が自発的に、業者やスーパーに問い合わせをしたりして、自然な工程で作られた安全なキノコを選ぶ必要があります。
安全なキノコの選び方
もちろん全てのきのこが危険ということではありません。
中には善良な精神で安全性の高いきのこを生産される生産者も、一部おられることでしょう。
抗酸化物質もふんだんに含まれるきのこのパワーを活かすためにも、私たちはそのようなきのこを選ぶ必要があります。
では、安全なキノコを見つけるためにはどのようにしたら良いのでしょうか。
最後に、選ぶためのコツをご紹介していきます。
国産安全きのこ認証マークを見つけよう
有機野菜かどうかを確かめる指標として”有機JASマーク”の存在があるように、きのこにも安心できる指標が存在します。それが「国産安全きのこ認証マーク」です。
これは原料からキノコの発生、収穫、消費者に届けられるまでの一連の工程を、第三者によって認証してもらう制度となっています。農薬不使用のキノコを栽培するだけでなく、私達が口にするキノコへ成長する種菌から認証するのが特徴です。
この認証では、キノコに利用される資材そのもののチェックや重金属汚染がないかどうかのチェックも行なわれ、栽培から収穫へかけての衛生面も厳しくチェックされるものです。そのため安全なキノコを選ぶ指標としては、ひとつ安心できるのではないかと考えています。
マークがあるからといって安全とは限りません。
ただしキノコを栽培する事業者そのものを認証する制度でもあるため、販売されるキノコひとつひとつに対して認証マークが付けられている訳ではないことに注意してください。とはいえ、この認証を取った上で不正を行なう業者はいないと信じたいものですが、個々の製品に認証マークをつけていいかどうかは自己責任という所が少々怖いところですね。
そのため「国産安全きのこ認証マーク」がついていたら安全!オーケー!ということではなく、
これらの事業者の中でも、善良な精神を持っているところ、また生産から出荷までの工程を消費者にしっかり伝えている業者を選ぶことが、安全なキノコを選ぶポイントとなるのではないか?と考えています。
参考文献:国産安心きのこ認証:リーファス
放射性物質が含まれないものを。
また原木椎茸は菌床のものよりも自然な育てられ方と考えられますが、
一方で、汚染地域での放射性物質の残留の不安が拭えない部分があります。
中でも小さな子供や女性、免疫力の低下した高齢者などは特に注意が必要です。
過去に国内でも原木シイタケなどから検出されてしまっている事例が複数あるので、こちらも必ず検査済みの物を選ぶことをオススメします。
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¥ 16,205 (税抜)オススメの農薬不使用の幻のきのこの紹介
IN YOUがオススメしたいのは放射性物質の検査を出品するためにわざわざ実施してくださったこちらの安全なきのこ。
しかも普通のきのこではありません。
タモギタケは一般的なキノコと比べ、たんぱく質や鉄分、ナトリウム、ビタミンB1、ビタミンB2などが多く含まれています。コラーゲンを組成するアミノ酸であるエルゴチオネインの含有量も非常に高く、アガリクス茸の約3倍以上もあります。エルゴチオネインはビタミンEの7000倍の抗酸化物質で、肌の保湿や美白が期待される成分です。老化、メタボリック、抜け毛の気になる人にもオススメ。
人間はエルゴチオネインはを生合成することはできないので、食事を通して摂取することが必要です。
他に特筆すべきは高分子多糖体である、βグルカンの含有量の多さです。
βグルカンは血液循環を改善し、腸内環境を整え、コレステロール値を下げ、がん細胞の抑制効果もあります。
キシロースも、米ぬかの60倍とふんだんに含まれ、肥満予防にも最適な食材。
「黄金のキノコ」と言われるタモギタケには、様々なパワーがあふれているのです。
天然のタモギタケは、春から夏にしか採取できず、幻のキノコとも呼ばれています。
このタモギタケは、信州で生産者が農薬などを使わずに丁寧に栽培しています。
キノコを乾燥させてそのままのパワーを閉じ込めました。乾燥タモギタケは形が壊れやすいので、
一度、完全乾燥させてから湿気をわざと含ませることで形を壊れにくくする工夫をしているそうです。
購入するお店にも気を配ろう
オーガニック店などこだわった食材店を応援しましょう
個人的な見解になりますが、購入するお店そのものにも気を配ることをおすすめします。
例えば、日本のスーパーのオーガニック率は1%にも満たないケースが当たり前で、普及が遅れていますが、
自然食品店やネットなどで探すのも一つでしょう。
私もかつてスーパーマーケットの惣菜部で働いていた経験から、
スーパーマーケットそのものの食材に対する扱いも、購入時には注意深く見たほうがいいと感じています。
自然食の店であっても販売されているキノコが、質の良いものがしっかり並んでいるか、適切な温度で管理されているかどうか、清潔かどうかなど販売場所自体も安全な食材を購入するための基準として見極めておくことをおすすめします。
自分が基準とする安全・安心に値する食材を選ぶために、良い事業者を応援し、私達自身も知識を蓄えていきましょう。
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