テストステロンを高めてもう一度男性的な魅力を取り戻す方法。【筋トレをしましょう!】
IN YOUの読者さんにはおそらく女性がメインになるかと思いますが、
女性の方がこの記事をお読みになった場合は、是非旦那さんやパートナー、彼氏さんにも読んでもらってください。
男性は20歳中旬を境に少しずつ、身体機能が低下し始めてくるようですが、それと同様に男性的な魅力が衰えてくると感じている人は多いのではないでしょうか。
人間の身体は様々なホルモンを分泌して、生体機能を調節しています。
その中の一つに「テストステロン」と呼ばれるホルモンがあります。
これは男性ホルモンの一種で、男性らしい身体を作るために働くホルモンです。
現在、わたしはメキシコのチワワという北部にある州の州立大学にアメリカンフットボールの選手として招待して頂きプレーしています。
そこには20-25歳ぐらいの年齢の選手が在籍しています。
彼らは月曜日から金曜日まで、休むことなく毎日重たいウエイトを使ったトレーニングをハードにおこない、大量の食事、サプリメントを摂取しています。
アメリカンフットボールは球技の中でもトップクラスにコンタクト(接触)の激しいスポーツですので、身体を鍛える必要があります。
(わたしももっと頑張らなければいけません。。。)
そんな彼らが、日々のトレーニングを工夫し、サプリメントを摂取してでも分泌量を高めたいこだわりのホルモンがあります。
それが「テストステロン」です。
先程も紹介した通り、テストステロンは男性らしい身体ををつくります。
スペイン語が母国語の彼らはテストステロンをテストステローナと呼び、日々テストステローナの分泌を気にかけているわけですが、他のチームに身体が大きく力強い男性らしい選手を見つけると、
「あいつはテストステローナの分泌量が多そうだ。」
などとコメントします。
本来は彼らがテストステロンの分泌を管理し、男性的な魅力(大きく力強い身体)を手に入れたいわけですが、それにこだわった生活を見ているともはやテストステロンに支配されているように思えてきます。
そんな、闘う漢にはかかせないテストステロンですが、
わたしはこのホルモンについて、分泌量が減ってきた中年男性にこそ是非こだわっていただきたいと思っています!
では実際にテストステロンについて詳しく見ていきましょう。
テストステロンとは
テストステロンは男性の睾丸で主に生成、分泌されるアンドロゲン(男性ホルモン)に属するステロイドホルモンです。(女性では卵巣などで微量ながら分泌されます。)
ステロイドと聞くと、筋肉増強剤を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
1988年、ソウルオリンピックの100m決勝で世界記録を樹立し金メダルを獲得したベン・ジョンソンがステロイドを使用しドーピング検査で陽性反応が出たため、そのメダルを剥奪されました。当時彼が使用したのは「ウィンストールV」と呼ばれるスタノゾロールの一種です。
このような筋肉増強剤は副作用が強いことでも有名です。
本来、体内で作られるはずのステロイドホルモンを体外から不自然に注入したために、バランスが崩れ体内での生成量が低下してしまうのです。
これが筋肉増強剤の主な副作用のメカニズムですので、体内で自然に作られるステロイドホルモンにはこのような副作用はありませんのでご安心を。
思春期の男子では、このテストステロンの分泌量が著しく上昇し男性的な身体を作り上げていきます。
これは二次性徴として知られています。
男性的な身体とは
先程からテストステロンが”男性的な身体”を作るために一役買っていることを述べてきました。
では、一体”男性的な身体”とだどういったもので、テストステロンの具体的な作用は何なのでしょうか。
生物学的に男性、つまり雄とは精子を作り出す個体のことを指します。
雄を示す記号として♂が使われます。
雄記号、マスキュラーシンボル、などと呼ばれます。
ボディビル競技においてマスキュラーポーズと呼ばれる、もっとも逞しいポージングがあります。
また、スペイン語でマスキュラー(ムスクラール)とは筋肉を指す言葉です。
理性や法律といった秩序が存在しない動物社会ではどの生物も本能的に行動していますが、ここでの雄の役割はどうでしょうか。
基本的に雄は天敵から、自身を、そして家族を守るために交戦します。
そのために、子供や雌などと比べ身体は大きく発達し戦闘能力が高いのです。
これらのことからも分かるように、男性的な身体とは有事に備えられた戦闘能力の高い身体を指します。
そして、テストステロンといった男性ホルモンはこのような身体を作り上げるために、
- 骨格筋の発達
- 骨格の強化
テストステロンの低下
テストステロンは有事のために備えられた機能の一つですが、実際に現代社会ではどうでしょうか。
某アニメのように巨人といった天敵に襲われる心配もなければ、強ぇやつと戦いてぇサイヤ人が攻めてくるわけもありません。
そんな安全な世の中では、このテストステロンの機能も低下してきてしまうのも無理はありません。
30歳を過ぎたあたりから、年齢を重ねるに連れてテストステロンが低下していくことを証明した研究は多く、もはや常識となりつつあります。
Longitudinal Effects of Aging on Serum Total and Free Testosterone Levels in Healthy Men
しかし、場合によってはテストステロンの低下を抑えて20代のようなテストステロンレベルを長く(〜70代)保つことができます。
テストステロンを高める
実際にテストステロンを高めるための方法を紹介します。
上記でも紹介した通り、テストステロンは有事のための機能です。
ゆえに、極度の興奮状態に陥った時に激しく分泌されるホルモンです。
銃と触れ合った学生のテストステロンレベルが有意に上昇した、なんていう面白い論文もあります。
Guns, Testosterone, and Aggression
- 闘争
- 浮気
- 筋力トレーニング
銃と触れ合う以外には、このような状況でテストステロンの上昇が確認されていますが、もちろん上記2つについてはおすすめしません。
筋トレでテストステロンを高める
筋力トレーニング、通称筋トレがテストステロンを高めるために最も優れた方法です。
じゃあ、腕立て伏せをしよう
スクワットや腹筋運動を50回ずつ毎日やろう
と思った方。
もう一息!
是非、ジムに通って本格的なウエイトを使ったトレーニングをおこなってください!
このようなウエイトトレーニングでは、短時間で激しい運動をすることが可能です。
また、身体能力を最大限に発揮しなければウエイトに押し潰されてしまうという状況を作り出すことで、身体はそれを天敵との”闘争”と勘違いし、テストステロンをバンバン分泌させます。
一回1時間程度の短くて強度の高い(ウエイトを用いた)筋トレを2日おき程度で週に2-3回ほどおこないましょう。
これにより、テストステロンが分泌され男性的な魅力を取り戻すことができ、また筋肉も発達します。
筋肉が発達することで、基礎代謝が上昇し膨らんだお腹も引き締まるでしょう。
食事でテストステロンを高める
筋トレに加えて食事も心がけてテストステロンの分泌を促しましょう。
- タンパク質
- 亜鉛
- コレステロール
筋トレをしっかりと行っている場合、タンパク質を正しく摂取することで筋肉をしっかりと発達させます。
これにより、若い頃のような男性的な逞しい身体を取りもどすことができます。
https://macrobiotic-daisuki.jp/plant-animal-protein-58770.html
亜鉛は卵黄、大豆、カシューナッツといった食品に含まれています。
菜食をおこなっている場合は大豆や玄米に含まれるアンチニュートリエントが亜鉛の吸収を阻害してしまうことがありますので注意が必要です。
https://macrobiotic-daisuki.jp/malnutrition-57469.html
コレステロールはテストステロンの原料となる栄養素です。
動脈硬化などを悪化させることから、摂取を制限している人も多いかと思いますが、筋トレのような運動を習慣的に行っている場合はしっかりと摂取する必要があります。
卵黄や動物の臓器に含まれていることの多い栄養素ですので、菜食の場合は少々摂取が困難になります。
睡眠でテストステロンを高める
いままで、運動(筋トレ)、食事と紹介してきました。
体づくりをする上で必要な3本柱がありますが、それが
- 運動
- 食事
- 睡眠
これらの3つはテストステロンの分泌を高めるという意味でも非常に大切な3本柱です。
22時から2時にかけて、テストステロンやヒト成長ホルモンなどの身体を作るホルモンが分泌されます。
このタイミングでしっかりとした睡眠についていることが非常に大切になってきます。
また、寝る前のお酒は睡眠を改善するように思えますが、じつは浅い睡眠になってしまう原因の一つです。
可能な範囲で制限しましょう。
IN YOUの読者の皆様は食事の管理は完璧かと思いますが、その他2つの柱(運動、睡眠)についてはいかがでしょうか。
筋トレを新しいライフワークとすることで、今あなたが持っている悩みの約8割程度を解決することができます。
筋トレはテストステロンの分泌を高め、筋肉量を増やし、基礎代謝を高めることができます。
また、重い重圧に耐えながらそれを跳ね除けていく筋トレは正に人生の縮図と言えるのではないでしょうか。
わたしは人生の約半分を筋トレと共に過ごしてきました。
わたしの人格は筋トレと共に形成されていき、身体に増えていった筋肉はわたしと筋トレが共に過ごしてきた歴史です。
今回は少々暑苦しいお話になってしまいましたが、テストステロンの分泌を高め男性的な魅力を取り戻すために、是非筋トレをしましょう!
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