アルコールに潜む危険性飲酒と病気の関係性を東洋医学視点から伝えます。癌や膠原病、認知症なども悪化する可能性があるアルコールの性質。
アルコールに潜む危険性飲酒と病気の関係性を東洋医学視点から伝えます。癌や膠原病、認知症なども悪化する可能性があるアルコールの性質。
目次
◆東洋医学的にみた現代病の原因「熱」と「収縮」
「熱」=五行の火の過剰
「収縮」=五行の木の異常
◆認知症や癌、精神症状も「火」の病気?
「火」と「風」を引き起こすアルコール
◆アルコールのメリット
「酒は百薬の長」?
お猪口1杯でも起こる生理的変化
◆アルコールのデメリット
心臓や血管の病氣とアルコール
痛みとアルコール
凝りとアルコール
カゼとアルコール
脳梗塞後遺症や麻痺、神経症状とアルコール
精神症状とアルコール
めまい、耳鳴り、動悸とアルコール
アレルギー、アトピー、皮膚疾患とアルコール
甲状腺、女性器疾患、自律神経失調、ホルモン異常とアルコール
アンチエイジングとアルコール
◆医師からはあまり指摘されないアルコールの危険性
◆東洋医学による肝臓の定義
◆アルコール多飲は性欲、攻撃性、暴力性などを高める可能性が高い
アルコールは結局健康に悪いのか
アルコールには氣の巡りを促進する働きがあるため、精神的にもおおらかになる作用があります。
そのためアルコールはコミュニケーションのツール、ストレス解消のための嗜好品として長らく愛されてきました。
ところが最近では生活習慣や病気の質が変化してきているため、現代ではデメリットの方が大きくなっているかもしれません。
アルコールに関しての研究はたくさん存在しています。
少量なら健康を増進するという説、逆に健康に対して悪影響が大きいという説が混在しています。これではどちらを信じていいのか分かりません。
そこでこの記事では、東洋医学的な視点からアルコールの性質やメリット、デメリットについて検証してみたいと思います。
アルコールのリスクについて考える前に。東洋医学的にみた現代病の原因「熱」と「収縮」
「熱」=五行の火の過剰
アルコールそのものを考える前に、現代病の特徴や原因を見ていきましょう。
それにアルコールがどのように影響するかをみれば、メリット、デメリットのいずれが大きいかを検討しやすくなると思います。
まず現代病ですが、病名を見てもわかるようにその多くは炎症から発生しています。肝炎、膵炎、肺炎、腎炎、膀胱炎、食道炎、胃炎、腸炎、関節炎、鼻炎、皮膚炎…数えたらきりがありません。これらはそれぞれの細胞や組織に炎症が起こることによって正常な働きができなくなり病的状態が現れます。
炎症には生理的機序や段階があるので難しいのですが、東洋医学的には非常に分かりやすく理解できます。
炎症の文字を見てください。「炎」の症状と書きます。「炎」は火が2つあることから、非常に強く燃え盛っている状態を表しています。
五行の火、つまりエネルギー代謝が異常に亢進している状態と理解できます。
炎症の三大徴候は「発赤」「熱感」「腫脹」なのですが、これらは「火」から起こっていると考えると理解しやすいですね。
つまり炎症とは「火が異常に盛んであること」であり、火はエネルギー代謝であるため「過剰なエネルギーの燃焼が起こっている」ことが現代病の一因である、と考えることができます。
過剰な燃焼はエネルギーの摂取過多から起こります。燃える材料が多過ぎる、つまり高カロリー食の摂取過剰ということになります。
飲酒やアル中の原因にもなるストレス
「収縮」=五行の木の異常
現代病の多くは西洋医学だけでは原因を特定するのが難しいことから、そのほとんどはストレスが誘因になると考えられています。
そのストレスがなぜ現代病を誘発するのでしょうか?
東洋医学ではストレスは肝臓が対応すると考えられています。その肝臓は精神や組織、血管などを収縮させる働きを担っています。
つまりストレス=外的刺激があると肝臓はそれに対応するために組織や精神を引き締めて防衛するように働きます。
このストレスが継続的に続くと精神や組織・血管の収縮も継続して起こるため、冷えや機能低下、毒素の停滞や組織の硬化が起こり現代病を誘発します。
ストレスだけでなく、肝臓は怒りや興奮とリンクしやすい臓器でもあります。
競争、闘争、購買欲、食欲などを煽る情報が溢れていること、パソコンやゲームなどで過度な情報処理を強いられること、
などの現代の環境が神経や精神を興奮させ、肝臓の働きを亢進させて過剰な収縮を引き起こします。
この神経の過剰な興奮や神経過敏を東洋医学では「風」という文字で表します。
筋肉がピクピク痙攣する、コムラ返り、まぶたの周辺のピクピク、寝たときにピクピク体が動く、子供が寝ているときに急に火がついたように泣き出す、
…このような症状を「風」と表し、これらは神経過敏から起こる「収縮」であり、その過度なものが痙攣です。
激しい痛みを伴う胃痙攣や腸の痙攣、一過性の狭心症や一過性の脳梗塞に見られる血管の痙攣も「風」の一種です。
のように「火」と同様、「風」もまた現代病の大きな原因になっています。
また東洋医学では五行の火=心臓が君主、木=肝臓が将軍とされています。
君主と将軍が異常を起こしたら国の機能が破綻するのと同様、火と木の異常によって体の機能が破綻して現代病が誘発されます。
認知症や癌、精神症状も「火」の病気?
病名に◯◯炎と付いているものは炎症がその原因であることがわかりますが、それ以外でも多くの病気の原因になっています。
例えば炎症とは関連なさそうな認知症。これは過剰な炎症によって脳細胞が変性してしまうことが誘因になると言われています。
またガンも過剰な炎症による細胞の変異が原因の一つであることが分かってきています。
さらに近年増加している鬱や精神症状も、腸の炎症などによって細菌群のバランスが乱れ、ホルモン系に異常を起こすことが誘因になることも分かってきました。
このような過剰な炎症を誘発する活性酸素を減らすことがほとんどの病気に有効だと言われるようになってきました。
「火」と「風」を引き起こすアルコールの問題点
アルコールは心拍数を増加させます。
心臓の拍動が増えるということは「火」を助長することになります。また血流を増加させ、充血を起こしやすくなります。
つまり過剰な熱=炎症が起こりやすくなります。
またアルコールは神経を高ぶらせて「風」、つまり神経過敏を誘発します。
その結果収縮が起こりやすくなります。またアルコールが肝臓で分解されるときに活性酸素が大量に産生されます。
これにより過剰な炎症が起こりやすくなります。
また肝臓で分解された後はアセトアルデヒドという物質が産生され、これは神経に害を与えるので痛みを助長したり、神経の働きに悪影響を及ぼすなどの弊害もあります。
アルコールのメリット
「酒は百薬の長」?
よく言われるアルコールのメリットとして「酒は百薬の長」という言葉があります。でもこれは食が貧しく栄養素が乏しかった時代のお話。現代は飽食で偏ったエネルギーが溢れている状態なので薬にはなり難いようです。とはいえ、少し飲むだけでも血流を盛んにして「火」を助長する働きは強いので、カラダが冷え切ったときや、氣血が虚して精気が失するようなときの氣付けには有効です。
お猪口1杯でも起こる生理的変化
少量でもすぐに心拍数を上げてくれるので、上記のような症状のときには素早く効果が現れてくれる薬として利用することが可能でしょう。アルコールのデメリット
心臓や血管の病氣とアルコール
心拍数を上げることから、心疾患にはたとえ少量でも負担になります。また血管性の病気の場合は、血流量が急激に増加したり充血を起こしたりすることで血管壁に負担をかける可能性が高いので、これらの病気がある方はアルコールを控えていただくのが良いでしょう。心疾患などの場合にはダイレクトに生命に関わることなので特に注意していただきたいと
思います。
痛みとアルコール
痛みの原因は物理的な炎症と、知覚神経の情報伝達過剰があります。知覚神経過敏の痛みの場合は、アルコール分解後の毒素が神経にダメージを与え、痛みを助長します。
炎症による痛みの場合は充血やうっ血、血流増加による熱が炎症を助長し痛みを悪化させる可能性が高くなります。
凝りとアルコール
アルコールが知覚神経を麻痺させ、これが長期に渡ると知覚鈍麻による凝りを誘発します。また充血やうっ血による凝りも強くなります。さら神経を高ぶらせ氣を上昇させるため、肩や首に強く停滞した感覚や突き上げるような詰まり感を誘発します。氣の上昇が強くなると、めまいや吐き氣を催すこともあります。アルコールを控えるだけで凝りが消失するケースも少なくありません。
カゼとアルコール
カゼをひくとウイルスに罹患した部位の粘膜や組織に炎症が起こります。アルコールはこの炎症を助長するため、カゼをひいているときの飲酒はカゼをこじらせる原因になります。また治りも遅くなります。カゼをひいているときにはアルコールを飲まないようにしてください。
脳梗塞後遺症や麻痺、神経症状とアルコール
アルコールは神経の働きを鈍麻させる働きがあります。従って麻痺系の疾患が有る方はアルコールを控えましょう。パーキンソン病、ALSを含む膠原病、脳梗塞後遺症なども運動神経の障害が助長されますのでアルコールは禁忌です。精神症状とアルコール
東洋医学では心臓に「神」が宿るとされています。神とは精神、神経のことでもあります。アルコールは心拍数を増加させるため、「神」が落ち着かなくなります。そのため心がソワソワする、落ち着かない、不安になる、恐怖を感じる、気持ちが不安定…などの症状が現れます。
アルコールを飲んでいるときには氣の流れが速くなるので少し元気になったように感じますが、
数時間、数日経ってから落ち込みが来ることが多くなるので注意してください。
めまい、耳鳴り、動悸とアルコール
東洋医学ではこれらの症状は肝臓が司るとされています。アルコールは肝臓に負担をかけ、氣を上昇させるのでこれらの症状が悪化しやすくなります。アレルギー、アトピー、皮膚疾患とアルコールの関連性
アレルギーやアトピーは自己免疫疾患、つまり免疫が暴走しやすくなっているということでもあります。東洋医学ではこの免疫の調整も肝臓が司るとされています。アルコールは肝臓に負荷をかけ免疫の調整を乱します。また毛細血管の充血を助長し、皮膚の炎症(湿疹)も悪化させます。
甲状腺、女性器疾患、自律神経失調、ホルモン異常とアルコール
これらも肝臓が司るところです。特に女性に関連するところが多く、更年期障害、ヒステリー球(喉に何かが詰まっている感じ)、喉のイガイガ、などもアルコールによって悪化しやすくなります。アンチエイジングとアルコール
老化はエネルギーの代謝過剰によって引き起こされることが分かってきています。アルコールは熱を発生するため老化を促す傾向があります。医師からはあまり指摘されないアルコールの危険性
医学的にも認めてられているアルコールの生理的影響ですが、臨床とは結びつかないことが多いようで、心疾患がある方でも「医師からはアルコールを止められていない」とおっしゃる方があります。ぜひ医療機関でもアルコールのデメリットについてアドバイスしていただきたいと思います。東洋医学による肝臓の定義
東洋医学では肝臓は将軍に例えられます。カラダとココロを引き締める、氣を上げる、行動力、怒り、色(物質的思考、性的欲求)、靭帯や腱…これらが肝臓の司るところです。ヒーロー的要素が多いのですが、行き過ぎると問題が起きやすいのも肝臓の特徴です。アルコール多飲は性欲、攻撃性、暴力性などを高める可能性が高い
アルコールは肝臓が司る働きを過剰に興奮させます。その結果、せっかくの素晴らしい氣質が行き過ぎて、暴力性、攻撃性、性的欲求などが高まります。
そもそも働き通しの肝臓は高ぶりやすい傾向にあります。
アルコールがこれを更に助長して問題を起こしやすくなります。
今の若年世代は肝臓が穏やかに生まれているようです。
飲酒傾向も減少して更に肝臓が穏やかになり、闘争心や所有欲、暴力性が少なくなっています。
悟り世代と言われる所以ですね。
また草食男子が増え性欲も減少、中世的で女性性を持った男性が増えているのは肝臓が穏やかだから。
これは悪いことではありません。
このような世代が平和で調和に満ちた未来を創ってくれるのだと感じます。
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