意外な糖質制限の落とし穴|お酒を飲まないのに肝臓が悪い、最近急増中の非アルコール性脂肪肝とは何か。
アルコールを飲んでいないのに、肝臓が悪い人が急増中?
最近になって徐々に注目度が高まっているNASH(非アルコール性脂肪肝炎)をご存知でしょうか。
これはアルコールを飲まないのに、肝臓に脂肪がたまってしまう症状のことです。
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)と診断されたけどどんな状態なのか?
昨年夏より鉄分をとるために服薬(ウルソなど)している。
食事や運動に気をつければ治せるんだろうか?
そんな素朴な疑問に対して、
東洋医学からの観点を踏まえ対処法をお伝えしていきます。
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)とは
肝臓に脂肪が多くたまった状態が脂肪肝です。脂肪肝には、お酒を飲み過ぎた人がなるアルコール性の脂肪肝と、お酒をあまり飲んでいないのに肝臓に脂肪がたまってしまう非アルコール性の脂肪肝があります。
日本消化器病学会
特徴としてはウィルス性のものは極めて少なく、肥満が発症のきっかけとなることが多いのです。
NASHになる前段階の脂肪肝では、
- 動脈硬化
- 心筋梗塞
- 脳卒中
などの危険性が高くなりますが、NASHになると、それと併せて肝硬変や肝がんになるリスクも高まります。
NASHは、男性がなりやすいのが特徴ですが、女性の場合も、更年期を迎える50歳以降になると増加し、60歳でピークになるといわれています。
男性の脂肪肝の主な原因は、
- 食べすぎ
- 運動不足
また、短期間で無理にやせようとするのも原因です。
女性の脂肪肝の原因は主に閉経期のダイエットなどになります。
急激なダイエットは、
たんぱく質の不足を招きやすく、肝臓に中性脂肪がたまりやすくなってしまうのです。
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の人が、増えている?
現代社会では肥満人口の増加に伴い非アルコール性脂肪肝は増えています。
下記の論文からの引用をご覧ください。
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は肥満者人口の増加に伴い、世界中で増加している。
NAFLDは非進行性の非アルコール性脂肪肝(NAFL)と進行性の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に大別される。NASHは肝硬変、肝がんへと進展しうる。
~Mac-2 Binding ProteinはNAFLD/NASHの有用な肝線維化バイオマーカーである~
鎌田 佳宏、他一名
とのことで、
以前なら主な重大疾患は、
- 脳疾患
- 心臓疾患
- ガン
などでしたが、最近では脂肪肝の患者数が増えているのです。
糖質制限で、肝臓が悪くなる可能性も・・・・・
原因としては、栄養には気をつけていても運動不足の人が増えていること、
運動をしてダイエットはしているが栄養不足の人が増えていることです。
特に問題視されているのは糖質制限ダイエットです。
糖質は手軽なエネルギー源であると同時に短期的な消費エネルギーに向いています。ですが、糖質が不足している人はエネルギー不足に陥りやすく筋肉が知らずに分解されている人が増えています。
さらに身体には脂肪が必須なので、脂質が不足している人ほど糖質を脂質に変換するようになります。
この糖質を脂質に変換する仕事も肝臓の仕事なので肝臓の疲労を招きます。
こんなにある!肝臓が疲労する意外な、原因とは?
東洋医学の古典には血は魂(こん)を舎すとあります。
魂とは肝に蔵する血によって、休養をとって疲れを回復するという事です。
つまり休養をとれていない人は肝の疲れから精神作用に悪影響を及ぼすとあります。
1,肝は生体の防衛を主宰し,各種機関を動員して外邪の侵襲を防止する。
2,肝は身体の中核となり,脳・目・手・足等の末端機関を指揮運用する。
3,肝は魂を蔵して精神活動の本となる。魂の衰弱は精神活動の異常を来たす。
5,肝は疲労と緊張の本となる。肝の低下は筋力を弱くし,筋の過労は肝を傷る。
7,肝は目を主る。肝が弱わると目がわるくなり,目の過労は肝に影響する。
10,怒のような強靱な感情の持続は肝を傷る。
~素 問 霊 枢 に 示 さ れ た 肝 の 生 理 に つ い て~より
東京高等鍼灸学校 柴 崎 保 三
これらはすでに2000年以上前から発見されていた肝臓が弱る原因で、近年になって科学的にも証明されたことです。
肝臓が弱る原因
- 体温の低下
- 脳疲労
- 過労
- 過剰な筋トレ
- 目の酷使
- 怒り過ぎ
などが確認されています。
まず、体温の低下による免疫力の低下は肝臓の作業量を飛躍的に増やします。
現代人は、空調による冷やし過ぎと、冷えた飲み物の飲み過ぎで体温の低下を招き免疫力が落ちています。
頭脳労働が増えている現代人は脳疲労が蓄積されています。
さらに寝る直前までスマホをいじったり、パソコンやテレビのライトを浴びることで目も脳も過労の状態に陥っています。
そして、近年は健康ブームから運動をする人も増えていますが、過剰な筋トレは肝臓での作業量を増やします。
筋肉の分解・合成を担当しているのが肝臓で、さらに筋肉は分解されると尿酸が発生し現代版の痛風に陥る人も増えています。
切れやすい人が増えているのも肝臓の作業超過が一つの原因であると考えられています。
肝臓における代謝が盛んになればなるほど体内では大量の熱が発生してしまい、
この熱は発散されなければ頭に昇りイライラしやすくなってしまうのです。
普通なら、
- 夏は汗をかく
- 冬なら外気で冷やさる
しかし、過剰な空調で体温の調節機能が狂っていると熱を発散する機会を失っているのです。
昔から変わらない人間の身体の正しい過ごし方
肝臓は代謝をコントロールする内臓なので大切なのは老廃物や熱の排泄を促すことです。
過剰な熱や老廃物が溜まった状態だと、始めは身体から発散するために様々な形で不調が現れます。
不調に陥らないためには定期的な熱と老廃物の発散が重要です。
- 熱と老廃物を排泄する酸味
- 肝臓の代謝を助ける緑の野菜
- ウォーキングなどの軽い運動
- カラオケなどで声を出す
- 涙を流す
酸味は寿司で魚を酢でしめるように余分な水分の排泄を促します。
飲む酢のドリンクなどでも構いませんし、普段のご飯を酢飯にするのも効果的です。
緑の野菜は色々ありますが、特に肝機能を助けるのはスルフォラファンと呼ばれる成分なので、
キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に多く含まれます。
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そして、運動をするなら強度は控えめが重要です。
息が少し弾むが会話ができる程度が目安です。
じんわりと汗をかくが大汗にならないくらいが身体の代謝を促します。
サウナなどの発汗でもかまいません。
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カラオケで大声を出すのも熱を発散し、適度な疲労が代謝を促します。
涙を流すのは意外に効果的で、涙は頭に熱が昇ったときに出てくる現象なので意図的に涙を流すことで身体の熱の移動がスムーズになります。
年を取って涙もろくなるのは頭に昇った熱を降ろしにくくなる分だけ、涙で熱を発散する効果があるのです。
まとめ
非アルコール性脂肪肝は肝臓の機能低下から起こります。身体に悪いことを避けている人はたくさんいますが、身体に良いと思ってしている運動が原因で起こることもあります。
また、過度なダイエットによる糖質制限が筋肉を分解して肝臓の負担を増やしていることもあります。
肝臓に悪いことはしていませんという人でも、最近の方は肝臓が固く機能が低下している人が目立ちます。
それは気づかずにしている肝臓の作業量を増やしていることに起因しています。
脳や目の使い過ぎは肝臓の疲労を招くのでほどほどにするのが大切です。
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