危険な硝酸態窒素でメタボ化する現代野菜の深刻な実態。 慣行野菜だけでなく、有機野菜にも”メタボ化野菜”が多い訳を知っていますか?
コンビニにに行けば、サラダコーナーには様々な種類のサラダが並んでいます。
お弁当と一緒に、ついついカゴに放り込んでしまいますよね。
外食に行ってついつい一品つけてしまうのも、やっぱり生野菜ですよね。
なぜみんな「サラダ大好き♪」なのでしょうか。
「サラダを食べていれば健康だ」
「サラダを食べていれば、ビタミンは取れている」
とは、思ってはいませんか?
実は毎日口にするその野菜が、今化学肥料を大量に与えられて
メタボ化していることをご存知でしょうか。
日本の野菜
元々の日本の野菜は『在来野菜』また『伝統野菜』と言われます。
特定の地域で古くから栽培されてきた野菜群。京野菜や加賀野菜など。
出典;大辞林 第三版
生き物は、ある環境の下で難題も生き続けているうちに、その環境に適した性質を少しづつ身に着けていきます。
そんな風にしてある風土に適応した昔ながらの野菜のことでなのです。
参考;http://suiden-trust.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html
在来種の野菜は、その土地に根付いた生命力の強さを持っています。
野菜自身が個々の力で育つので、同じ大きさにそろえて育つのが難しく、サイズや成長速度を管理できません。
つまり売り物として出荷するためには、非常に効率の悪い作物なのです。
昔の八百屋さんは量り売りや対面販売をしていましたので、重さをはかって値段をつけてくれたり、その場で値段をつけてくれたりしましたが、今のスーパーの「一本〇〇円」というワゴンセールの売り方で、大根の長さがあまりに揃っていなかったら、売る側としてはやりにくいと思われます。
また、昔の日本では野菜を生で食べることはあまりありませんでした。
西洋文化が日本に入り始めてから、初めて野菜を生で食べるようになったのです。
それに伴い消費者からは見栄えの良い野菜が求められ、生産者としても同じように育ち、同じ時期に同じように成熟するような、管理しやすい品種が求められるようになりました。
それが現在世の中に回っているほとんどの野菜の品種『F1種』という品種なのです。
この『F1種』に関しては、IN YOUの別記事 小林謙太郎氏著 「健康に暮らすなら絶対知っておきたい野菜の種のお話」を参照してください。
在来種の野菜は、一株一株の育ちを見極めて、成熟したものから順に収穫しなくてはいけませんが、F1種なら一気に植えてスピーディーに育ち、一気に収穫できるのです。しかも一斉に収穫できれば、すぐに次の野菜を植え付けられ、回転率の良い作業ができるのです。
また輸送するときにも、在来種の野菜は外皮が柔らかく傷みやすく、また同じ形やサイズではないので、効率的な輸送ができません。そこで品種改良をされた、表面の皮が厚いF1種が作られたのです。
思い出してください。キャベツもレタスも一番外側の葉、ニンジンやキュウリの皮は厚くて固いと思ったことはありませんか?
在来野菜は外食産業でも敬遠される訳
前述のとおり在来種の野菜は、その土地に根付いた生命力の強さを持っています。
その生命力の強さから、味も香りもその土地によって独特のクセがあったり、また種一つ一つにも個性があるため、一本ごとの違いもあります。また、旬以外の季節では基本的には収穫されません。
考えてみてください。
全国展開をするチェーン店は、全国どこに行っても同じ味にしなければなりません。
また、年間を通じて同じメニュー、同じレシピを出さなければなりません。
そのような状況で、味の濃い、一つ一つが個性的で、なおかつ旬以外は手に入らない在来種の野菜を、大量に仕入れて使用できるでしょうか。
答えは「否」です。
では、外食産業はどうしているかと言いますと、味が淡白で扱いやすく一年中大量に入る「F1種」を店舗で使用し、味は調味料を全国配布して、全国どこの店舗でも同じ味で出せるようにしたのです。
こんな風に、商品として扱いやすい性質になるように品種改良されたのが「F1種」なのです。
F1種の特性
■ 種をつけないF1種 ■
F1種は種を作れないか、たとえ種をつけても使い物にならないと言います。
F1種の種は、父方の種と母方の種を掛け合わせてそのいい所取りの子供ができます。
ところがもしF1種から種を取って蒔いても、孫に当たる次の世代の野菜は、親の世代では出なかった「良くない方」の性質が表れて、とても商品にはならないのです。
一代限りしか生きられない品種。
これはまさにF1種の生命力の弱さを象徴していると言えます。
これに比べて在来野菜は、代々にわたり採種(タネをとること)の方法を受け継ぎ、親から子へその生命力を受け継ぐのです。
参考;http://blog.goo.ne.jp/taotao39/c/76cd4f2c875d1a9d595bf33fd72dbbd5
【大根の自家採種】
■ F1種は大量の肥料に耐えることができる ■
F1種の野菜は化学肥料や農薬を使うことが前提になっています。
なので、大量の肥料を与えても生きていけるという特質があります。
私も庭やプランターで園芸を楽しみますが、肥料をやりすぎるとかえって植物に害が及んだりしますよね。
なのにF1種の野菜は肥料に耐える「耐肥性」を持っているのです。
これはなぜかというと、野菜の収穫効率を上げるためにどんどん肥料をやって栄養を与え、できるだけ早く育たせたいからなのです。
このために、肥料に耐える品種が開発されたのです。
一方の在来野菜は、土の力を取り入れて種一粒一粒の個々の力でじっくりと育ちます。
鶏小屋で加工された餌を大量に与えられ運動もせずにひたすら太らされ、40~50日で成鶏に育てられた鶏と、庭に放たれ4~5ヶ月かけて育てられ、餌もミミズや虫などの本来の食料を自ら探し出し、毎日日光に当たって運動をして育った鶏。
野菜も同じ生き物です。
どちらに生命力があるかは一目瞭然でしょう。
硝酸態窒素でメタボ状態のF1種
先程も述べましたが、F1種には「耐肥性」があります。
F1種の野菜が取り入れる化学肥料の中には硝酸態窒素という窒素化合物が大量に含まれています。
通常の植物は生きていくために必応な量以上の硝酸態窒素はいりませんので、大量の肥料はかえって害になってしまいます。
しかし、耐肥性の強いF1種は取り込んだ硝酸態窒素を、どんどん葉や実へ蓄積することができるのです。
そして硝酸態窒素を大量にため込んだ野菜は、まるで「肥満体質の野菜」つまり「メタボ野菜」なのです。
硝酸態窒素をためた野菜は一緒に大量の水分も吸収します。
水と硝酸態窒素で体を肥大させ、均一に早く大きくなるのです。
逆に言うと、F1種の野菜でも良心的な生産者が、肥料を加減しながらじっくり育てれば、とてもおいしく育つということなのです。
残念ながら商品として流通しているF1種の野菜をそのように育てている生産者は、とても少ないのが現実です。
そして硝酸態窒素は人体の中で有害な成分に変換されます。
まず、口や腸の中で亜硝酸態窒素に変わります。さらにこれが体の中でタンパク質と反応し、ニトロソアミンという強力ながん作用を持つ成分に変わってしまうのです。
さらに化学肥料を大量に使用することにより昆虫や害虫なども寄ってくるので、農薬も散布されます。これによって残留農薬といった問題も出てくるのです。
有機野菜もメタボ化している
では「有機野菜」はどうでしょう。。。
結論から言えば、有機野菜も同じくメタボ野菜が多く出回っています。
化学肥料を使わないのでなぜ?と思われるかもしれませんが、ここでも問題は「硝酸態窒素」なのです。
有機農法では家畜の糞や落ち葉などを発酵させて作った堆肥を使用します。この堆肥の発酵が完熟していればよいのですが、発酵が未熟な状態では、堆肥の中にアンモニア態窒素や硝酸態窒素などの成分が含まれているので、結果として化学肥料を使用するのと同じことになってしまうのです。
さらに、有機農法で作られている野菜もほとんどが「F1種」の野菜なのです。
これまで全国で300箇所を超える上映会が行われてきた『よみがえりのレシピ』
山形県内各地に伝わる在来作物の種を受け継ぎ、次代に伝えようとする人々の姿を追ったドキュメンタリー映画です。
参考:シネマトゥデイ
食べることは生命をいただくことです。
生命力豊かな土の力を取り込んだ「生きた野菜」
見栄えと流通と生産性を優先させられた、化学肥料と農薬をセットで作られる「見てくれだけの野菜」
どちらをいただけば、体の中に生命力があふれるかは言うまでもないことだと思います。
私が子どもの頃のにんじんは真っ赤で、生でかじっても甘くて香りがきつかったことを思い出します。
ほうれん草も柔らかく、根っこは真っ赤で、おしたしにする時には赤い根本も添えたものでした。
本物を見分ける目を養い、子どもに伝えていくことの大切さを、記事を書いていて改めて考えさせられました。
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