あの日何が起きたのか?今だから明かせる 3.11当時、福島にいた私の身に起こったこと。内部・外部被曝から身を守るために私が行ったこと。
こんにちは、オーガニックセルフセラピスト認定ライターの煙山と申します。
私は、3.11の当時、福島に住んでいました。
我が家には18歳になる猫がいます。
猫は嬉しいことしか覚えていないといいますから、ハッピーな生き物ですね。
彼も淡路島が3回目の引越しですが、それぞれの地で嬉しいことを積み重ねているのでしょう。
私は、以前は福島に住んでいました。
四季折々、自然豊かでとても暮らしやすい街でした。しかし、3.11年の原発事故による被ばくの心配から移住。
あれから6年半の月日が経ちましたが、こうして元気でいられることに感謝しています。
そして、今IN YOUオーガニックセルフセラピストとして、なかなか口に出せなかったことを伝えられることが喜びです。
中心部にある公園の桜の木の皮に、セシウムボールが発見された?!
福島の今
私が住んでいたのは福島県の福島市でした。
現在、除染活動の甲斐もあり、居住地域の放射線量は事故直後よりは低くなりました。
原発に近いところに住んでいた住民が避難してきたこともあり、人口が増え活気が戻っていて一見、何事もなかったように見えます。
放射線量が低くなったとはいえ、事故前の国の基準値になったわけでなく、汚染はまだらになっていて、ホットスポットがあちらこちらにあります。
そんな中で子どもたちの被ばくを防ごうと、福島のNPO法人がホットスポットファインダーを使って、通学路や公園等で詳細な測定をしています。
子どもたちのフィールドを歩きながら、地面から10cm、50cm、1mの 3点の数値を出しています(国は1mの数値のみの測定ですが、これは大人の生殖器の位置)。
この調査の中で、市の中心部にある公園の桜の木の皮に、セシウムボールが発見されたというのです。
これは高温高圧の核爆発でしかできない物質です。
NHK「サイエンスZERO」によると、「セシウムボールとは、ガラス状のものの中にいろいろな元素が均質に混ざり合って封じ込められているもの。
ホット・パーティクルとも呼ばれ、通常の場合、放射性セシウム137の量(濃度)は1000万倍である。ホット・パーティクルは、放射性セシウム以外に放射性ストロンチウムやプルトニウム、ウランなど、いろいろな放射性物質が含まれている。」との解説がありました。
セシウムボールの発見の話を聞いた時、やはりそうかと確信しました。
3号機の爆発の映像を見たとき「これは1・2号機と同じ水素爆発ではない。」と強く感じたのでした。
事故が収束しない限り、現状はまだまだ、細心の注意を払って暮らしていかなければならないのでしょう。
あの日何が起きたのか。福島にいた私の身に起こったこと。
私にとっての、3.11
事故の怖さはなんといっても、第一に外部被ばくでした。
最悪の事態に見舞われた時には、事故現場から距離をとることが真っ先に必要です。
当時、アメリカ大使館は在日米人に対して80㎞圏外への避難を勧告しました(第1原発から福島市まで60km)。
日本政府は、避難地域を徐々に拡大はしましたが、「直ちに影響は無い。」と言うのみで、その他の地域に対しての対応はしませんでした。
そんな状況の中で、すぐに自主的に避難をすることができた人は少なかったようです。
むしろ、その行動を非難する人が多くいたことも確かです。
私は、3月11日のとても大きく長い揺れの直後に「原発は大丈夫だろうか」という不安が頭をよぎりました。
その後、「予想以上に大変なことが起こった」と感じ、事故の6日後に娘の住む大阪へ仲間と5人で避難しました。
避難の途中、那須塩原市の避難所で1泊。
その際、ガイガーカウンターで被ばく線量の測定をされました(線量が高いと避難所にも入れてもらえないということでした)。グループを代表して息子が計測を受けると、33μsvでした。
決して低くない数値でしたが、避難所のスタッフはなんでもないように「自分たちと同じくらいだね。」と言っていたのです。このことは関東圏の一部の地域と同じレベルだったことを示しています。
避難先では、基本的に玄米と野菜で自炊していましたが、夫は体調を崩し、原因不明の風邪のような症状とむくみが出ていました。私は、貧血のような感じで、銭湯で倒れてしまったこともありました。
精神的なものもあったとは思いますが、普段とは明らかに異なる症状も多く、被ばくの影響も否めないと思っています。
食品による内部被曝や、血液からの血液被曝など問題は山積み
内部被ばく、蓄積する放射能の怖さ
事故の問題のもう一つは、主に食品中の放射性物質による内部被ばくです。
それは福島に限定されることではなく、誰もが直面することになります。
国内で流通されている食品で、数値が公表されているのは、放射性セシウムについてだけですが、その他の放射線核種については調査も発表もされていません。
食品だけでは無く、今後は医療用に献血された血液からの血液被ばくも起こりうるでしょう。
また、除染等によって出た大量の放射性廃棄物の最終処分場が無く、その受け入れ先を自治体単位で許可すると、処理場周辺はもちろん、運搬により全国に放射性物質が拡散することが懸念されます。
被ばくに詳しい映画監督にお会いした時、「被ばく国の日本は、今でも広島で2世3世の問題が続いていることは事実。今回、福島の原発事故は、外部被ばくだけでなく、世界中に内部被ばくについて考えさせるきっかけになっている」とおっしゃっていました。
この先私たちは否が応でも、内部被ばくに向き合っていかなければならないでしょう。
内部被ばくについてのおさらい
以下、内部被ばくについての解説は、三原翠 著「放射能って何?」から引用しました。
ストロンチウム90(ベーター線核種)は内部にとどまりやすく、プルトニウム239(アルファー線核種)は内部にとどまるため、体に蓄積する怖さがあります。
体内に一度入ったセシウムは、100日くらいで半分に減ると言われています。セシウム137は1崩壊(1ベクレル)するとき、ベーター線とガンマー線を1本ずつ出して崩壊します。つまり、セシウム137の1ベクレルは放射線が2本出ています。
放射線の生体への影響で、よく知られているのが遺伝子への影響です。遺伝子DNAは二重らせん構造をしています。1箇所が壊れても、鋳型の方に情報があるのですぐに修復ができます。しかし、同時に複数箇所壊れると、修復が追いつきません。
体の細胞は、常に新陳代謝をしています。つまり細胞が生まれ死んでいっています。細胞が生まれる前に、DNAのらせんがほどけ複製されます。このほどけた時に放射線を浴びると複製がうまくできません。
体の中に入った放射線は何をするのか
上記の著者によると、筑波の気象研で検出された福島原発事故由来のセシウム137の粒子(2.6μm6の球形で6.5Bq)が体内に入ったと仮定して、一個が1日に出す放射線量は56万本。そのうちの、ベーター線が1体内で1.6mm飛ぶ計算で、半減期100日として100億個の細胞にベーター線が当たるそうです。
この放射線が、直接核にある遺伝子を傷つけたり、細胞膜を破壊したりします。また、放射線が細胞の中にたくさんある水分子にエネルギーを与えて、活性酸素という反応性の高い物質を作り、細胞内の生体分子を傷つけます。実際には、これの作用の方が大きいと考えられています。
放射性廃棄物はこれからも増え続ける。だから自分の身は自分で守らなくてはならない。
「子どもを守ろう」のメッセージは自分にも
放射性廃棄物はこれからも増え続けるでしょう。ですから、これからは、まずます私たち自身が内部被ばくから身を守っていく知恵が必要です。
チェルノブイリの経験から、子どもを被ばくから守るために保養が有効だとわかっています。
新陳代謝の激しい子どもほど、被ばくの影響を受けやすいのですが、一定期間、汚染の低いところで汚染の無い食品を食べ、ゆっくりと過ごすことで、時間がかかっても被ばくの影響からの修復が可能です。
また、子どもの頃は、自然と触れ合って豊かな感性を身につける時期。
土や植物や虫たちに触れることで、心身の健やかな成長には欠かせないと思います。
よく「大人は心配しなくていい」と言われます。新陳代謝が緩やかでも、活性酸素の作用は受けるでしょう。放射能を取り込んでしまったら、できるだけ早く排泄できる方法を実践したいものです。
低線量被ばくが続くということは、時間がかなり経過してから影響が出ることもあるのです。
内部被曝から身を守るための食材については、これまでもINYOUで取り上げています。
ぜひ、繰り返しお読みください。
有害物質や、放射性物質から自分と大切な人の身を守るために私が実践している【11のセルフ・デトックス方法】
放射性物質に汚染されやすい食品・汚染されにくい食品とは?産地だけでは判断しきれない放射能汚染の実態。
放射性物質による内部被ばくを防ぐための日本の伝統食。一杯の味噌汁で有害物質の害を最小限にとどめよう。
ストレスを感じずに、なにげない楽しい毎日が最上のデトックス
我が家では、23年間、玄米菜食を続けてきました。
と言っても、特別に毎日健康に留意してということではなく、日常の風景でした。
長崎の事例から、被ばくの際は玄米や味噌が有効なことも知っていましたが、そんな緊急の対応を毎日続けなければいけないとなると、楽しいはずの食事が苦しくなっていました。
今回の場合、世間からはすでに収束したかのように映っているようですが、いまだに事故が収束していないのです。
一過性の問題ではなく、今後、長期にわたって水や空気・土の汚染が避けられません。
事故前まで、長い間、健康が維持できたのは、紛れもなく福島の豊かな自然環境のおかげだと感謝しています。
しかし、私は今まで以上に暮らしの隅々に気を配りながら、生活していくことは不可能だと感じていました。
今では、3年前から水溶性食物繊維がいいと聞き、穀物に麦を加えるようになりました。
夫は4年前に、一時期、不整脈と高血圧で病院の診察を受けましたが、症状は消えました。
私は、更年期のせいか足首のこわばりを感じていましたが、今は無くなっています。
水溶性食物繊維を多く含む食材は、
切り干し大根、かんぴょう、抹茶(粉)、にんにく、ごぼう、納豆などが挙げられます。
和食中心の献立なら、自然に摂れそうですね。また、水溶性食物繊維は大麦に一番多く含まれています。いつものご飯に押し麦を3割以上入れれば、主食として多くの水溶性食物繊維がなにげなく摂れます。
被ばくに関連して水溶性食物繊維に期待できる効果は以下の通りです。
水溶性食物繊維が大腸に届くと、それが腸内細菌(=微生物)のエサになります。すると酢酸や酪酸などが作られ、腸内環境が弱酸性になります。そのためカルシウムやマグネシウムのようなミネラルが溶けやすくなって、体内への吸収が良くなります。
一方、水溶性食物繊維はナトリウムを包み込んで排泄するので、血圧の上昇を抑制しますので高血圧対策になります。同じように、発がん物質や環境汚染物質、食品添加物、重金属などを吸着して排泄しますから、そのような有害物質の毒性の影響も少なくなります。
引用『嘉良の落書き』
日本に生まれたからには、内部被曝の影響から遠ざかるための知恵は必須です。
内部被ばくの影響からできるだけ遠ざかることは、私たちのこれからの課題でもあります。
しかし、毎日恐怖を感じていては身が持ちません。
科学的な進歩や研究が進められていく傍らで、私たちが日常で頼りにできるのは、昔から積み上げられた生活の知恵かもしれません。
私自身はマクロビオティックを始めとした食養生に関する知恵がとても役立っています。
マクロビオティックの考え方やオーガニックを選ぶことが、これほどまでに大事な時代になるとは思いませんでした。
すべてが必然というなら、悲しい事故も私たちへの前向きなメッセージと受け止め、できることから始めましょう。私たちの選択が未来につながっているのですから。
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