その食器や調理器具は大丈夫ですか?アメリカで行動障害・生殖異常・心臓疾患に繋がると発表された身近に溢れる環境ホルモンが私たちに及ぼす影響と対策
環境ホルモン・内分泌撹乱物質・BPAって・・・?
環境ホルモンについて考えることで見えてくる現状
環境ホルモンという言葉は、多少なりとも聞いたことがあるのではないでしょうか。環境ホルモンは、別名内分泌撹乱物質と言われる化学物質です。
例えば、プラスティック製品を焼却する時に発生するダイオキシンについて、世間で話題になったことがあることは皆さんもご存知ではないでしょうか。
このダイオキシンも環境ホルモンの一種で、発がん性・催奇形性などの毒性が認められており、
‘オスのメス化’のように生態系に及ぼすことが問題になりました。
そして最近、新たに問題となっているのが、BPA(ビスフェノールA)という環境ホルモンです。
このBPAは、主にプラスティック製品に含まれており、人体への悪影響が懸念されています。
その毒性から、アメリカのFDAやヨーロッパでは、 BPAを含む製品の使用を控える旨の警告がされたり、使用そのものが禁止されるようにもなりました。
ところが、日本においては国や地方公共団体のホームページなどで注意喚起がなされているものの、具体的な法的措置は実施されていないのが現状です。
つまり、個人で意識しなくては、環境ホルモンからの悪影響を大きく受けるということです。
それを防ぐためにはまず、身近な環境ホルモンについて意識し考え、家庭で対策を行うことが重要です。
身近に溢れる環境ホルモン・BPAの数々。利便性とコストを優先することで生じる弊害
身の回りにあるたくさんのプラスティック製品。無意識に取り込んでいる環境ホルモン
環境ホルモン・BPAは、多くのプラスティック製品に含まれているものです。
こうして意識すると、私たちの身の回りにはたくさんのプラスティック製品があることに気付くでしょう。
例えば、食品用ラップ・子ども用の食器やお弁当箱・水筒、保存容器、食品トレーや入れ物、
子ども用のオモチャ、赤ちゃんが使う哺乳瓶、そして、缶詰のカンにもBPAが含まれているものがあります。
プラスティック製品は、軽くて壊れにくく、耐久性もあり、コストもかからないので、非常に重宝します。
特に、上記にあるように子ども向けの道具にプラスティック製品が多いのは、その利便性が評価されているからだと考えられます。
ところが、その利便性を重視するあまり、安全性が疎かになっているのが現状なのです。
BPAは酸や熱に弱く溶け出しやすい。つまり、食品と一緒にBPAを摂取していることになる
BPAは、洗剤で洗浄した際の洗浄成分や、食品に含まれる酸、加熱調理した料理の熱によって溶け出します。
つまり、BPAが含まれるプラスティック製の食器を使っている場合、私たちは知らない間にBPAを摂取していることと等しくなります。
アメリカで行われた調査で、人から多くのBPAが検出されたこともあるほど、人体に直接影響する化学物質なのです。
環境ホルモンが私たちの体に及ぼす影響について
それでは、BPAが具体的にどのような影響を及ぼすのかについてご説明します。アメリカでは、BPAが、行動障害・生殖異常・心臓疾患・肥満と関連していることが以前から指摘されてきました。
さらに2013年には、同国の研究チームが、中枢神経系の初期発達に必要不可欠な遺伝子を抑圧するという研究論文も発表されています。
その他にも、動物実験におけるホルモン(第二次性徴の早期出現など)への影響も指摘されています。
つまり、BPAの脅威は、自分自身だけではなく、子どもや孫、さらには環境へと大きく裾野を広げていくものであると考えられます。
特に、重要な成長・発達段階にある乳幼児や、胎児を抱える妊婦の方がBPAを摂取することは大きな問題であり、回避すべきものなのです。
日常生活を少し工夫することで変わる。BPAフリー生活
プラスティック製品は、私たちの生活に必要不可欠なものでしょうか?
私たちの身の回りは、多くのプラスティック製品であふれています。
しかし、意識することでそれらプラスティック製品の使用は大幅にカットすることが可能です。
例えば、保存容器にはプラスティックタッパーではなく、ガラス・ステンレス・ホーロー(陶器)製のものを使用します。
プラスティックのものよりも、確かに重くて嵩張りますが、一方で食品の見栄えがよくなるというメリットもあります。
プラスティックタッパーをそのまま食卓に出すのは寂しい感じがしますが、ガラスやホーロー容器はそのままでもオシャレに見えませんか?
食品用ラップに潜む有害物質
おむすびを作ったり、お皿に盛った料理を覆うことに便利な食品用ラップ。
実はこのサランラップにも、有害物質が含まれているものがあります。
食品用ラップを使用する場合は、ポリエチレン製の添加物が含まれていないものを選んでください。
赤ちゃんや子どもが使うおもちゃにもBPAのリスクが潜んでいます
意外と盲点なのが、乳幼児や子どもが使用するおもちゃです。
赤ちゃんや小さな子どもは、お母さんや周りの人がどれだけ気をつけても、よくおもちゃを口に入れます。
このとき、BPAが溶け出して、赤ちゃんが摂取してしまっているとしたら・・・恐ろしいことです。
乳幼児にとっておもちゃは仕事道具同然。
安価で一時しのぎにすぎないおもちゃではなく、
口に入れても容認できる、BPAフリーのものや、長く使えてぬくもりのある木のおもちゃを与えてあげましょう。
BPAのリスクがあるのはプラスティックだけではありません
スープやソースなどによく使われるトマト缶。
実は、トマト缶のような缶製品にもBPAのリスクがあると言われています。
というのも、缶の内面塗料材としてBPAが使われていることがあるからです。
特にトマトは酸が強い野菜ですので、BPAが溶け出しやすいと考えられます。
BPAを避けるのであれば、瓶か紙パックに入っているものをチョイスしましょう。
寒い季節にご用心!ホットドリンクのペットボトルから溶け出すBPA
寒い季節には、思わず暖かいドリンクが欲しくなります。
コンビニやスーパーなどでも、レジ横あたりにはペットボトルや缶飲料を温めたホットドリンクコーナーが出現しますね。
しかし、ここにもBPAの危険があります。
便利なペットボトル、今やどこに行っても目にするものですが、このペットボトルにもBPAが含まれているのです。
そして、温められることによって飲料に溶け出すBPAが増加するであろうことも、容易に想像できることです。
IN YOU読者の方でペットボトル飲料を常に購入している方は少ないことと思いますが、
外出時にはマイボトルに自分のお気に入りの飲み物を入れて出かけることが安心です。
このように改めて考えると、私たちの身の回りにはBPAがあふれています。
しかし、少し意識して生活を変えるだけで、BPAを摂取するリスクは大幅にカットされるのです。
私自身、BPAを意識するようになり、まずは家庭内の調理器具や保存容器・食器を見直しました。
ガラスやホーロー、陶器は扱いづらいと思っていましたが、割れものだと思うと、むしろ丁寧に扱うようになります。
また、子どもたちも、大人と同じような素材の食器が嬉しいようで、雑に扱うことはありません。
食卓に並べたときも、統一感があり料理の見栄えもよくなります。
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