「本当に母乳が出ない」のはたった5000人に1人だけ?!母乳にいい食べ物と、母乳が詰まりやすい食べ物とは。出産するかもしれない女性が知っておくべき母乳と食事の関係。
できるだけ長期間、母乳で育てたいすべてのママへ
こんにちは。IN YOUオーガニックエキスパート 佐藤ようこです。今回は、「禁断の?!」母乳育児についてお伝えしたいと思います。
なぜ「禁断」か?と言いますと、「母乳育児をしよう」と言うと
「母乳が出ないことを責めないで!!」と言う方が必ずいらっしゃるからなのです・・(叩かれる前に、先に言っておきます笑)
今日は、「母乳が出ないのは体質ではなく、食事のせいだよ」ということをお伝えしたいと思います。
私は、母乳だけで2歳半まで育てました。母乳が出るのは体質次第?
私は2人の子供をどちらも2歳半まで母乳のみで育てました。
ミルクは一滴たりとも飲ませたことはありません。
そうお話しすると「母乳が出る体質でよかったねー」と言われることがあります。
でも、ちょっと待って!
「母乳が出る or 出ない」って、実は体質次第ではないんですよ!!助産師さんから聞いたところによると、
実は「本当に母乳が出ない”体質”」の女性は、
5000人に1人程度の割合でしかないそうです!
厚生省のデータによると、2018年の出生数は約977,000人です。
これを5000人で割ると、約195人。
つまり、同じ年に出産した全ての女性の中で、母乳が本当に出ないのはたった195人しかいないはずなのです。
でも出産したことのある女性ならばきっと「えー!!そんなの嘘!」と思うのでは?
現実には、母乳だけで育てた女性の方が圧倒的に少ないということを
私たち自身が、周りで実際に見聞きしているからです。
ではなぜ、多くのママ達は母乳だけで育てることができないのでしょう?
母乳と食べ物との深いつながり。私の体験談
ケーキなどを食べた日はやっぱり、おっぱいが張ってしまった
私は1人目の娘を助産院で出産しました。
母乳育児を順調に進められるかどうかは、初期に産院でどのような指導を受けられるか?が非常に大切なのですが、そういう意味で、助産院は最適な場所でした。
どうすれば赤ちゃんが喜ぶ「美味しい母乳」を「たくさん出せるか?」ここで学んだことは、このあとずっと大いに役に立ちました。
「まごわやさしい」という言葉を初めて聞いたのは、この時でした。
私は産後約3ヶ月、実家にお世話になりました。
自宅からも、助産院からも近く、初めての育児だったので母の助けはとても大きかったと今は考えています。
ただ当時は、ありがたいと思いながらも複雑なきもちもありました。
というのは、私の実家は、食品の安全性にはこだわっていたので、添加物などはあまり心配していませんでしたが、
牛乳も、お肉や魚も、甘いお菓子も常に常備してあったからです。
初孫の誕生を喜ぶ両親が、あれこれと歓待したがるのをどうやってしのぐか?
助産院から自宅に帰るときは、臨戦態勢だったように記憶しています。
「動物性の食べ物を出さないでほしい」
「基本はご飯と味噌汁と野菜しか食べたくない」
「砂糖の入ったものは出さないで」
・・・などと頼み、
食事の内容を一食ごとに確認して食べていました。
その結果、実家にいた約3ヶ月間は大きな母乳のトラブルもなく、なんとか乗り越えました。
ただ私自身、お肉も甘いものも「食べたくない」わけではなく「良い母乳を出したい一心で」我慢していただけだったのです。
お祝いに友達がケーキを持ってきてくれたり、親戚が出産祝いを届けがてら食事を共にしたりするときには一緒に食べることもありました。
そんなときは娘の母乳の飲みが悪かったり(甘いものを食べると母乳も甘みが強くなります)
いつもと比べて寝る時間が長く(カロリーの高いものは母乳のカロリーも高くなります)
結果飲ませる回数が減り、おっぱいが張りやすくなるということが起きました。
結局母乳は「食事」次第だと気がつきました。
玄米や分づき米、雑穀米などの精製されていない穀物と
お野菜がたくさん入った味噌汁
野菜をメインとした煮物やお漬物
助産院で指導を受けてはいたものの、
母乳の状態が食事次第であることを実感したわけです。
そんなときは、おっぱいが張って辛いだけでなくチクチクした痛みを感じることもあり、
慌てて助産院に連絡して、マッサージしてもらう必要がありました。
母乳はだんだん出なくなるものなの?
以前、東京神奈川近郊で産院情報誌「私のお産」を作る活動に参加していました。
その際、産院から返送されたアンケートのデータでは多くの産院で、退院時の母乳育児の割合を7〜8割と答えていました。
でもそれは、3ヶ月、半年、1年と、経過するほどに割合が減っていくのです。
ママ達に母乳育児をやめた理由を聞くと、多くは
・だんだん出なくなってしまった
・赤ちゃんが飲むのをすぐにやめてしまう
・頻繁に飲みたがるので足りていないと思ってミルクにした
というものでした。
だんだん出なくなってしまった・・・・なぜ?
なぜだんだん出なくなってしまう、ということが起きるのでしょう?
これにはいくつか理由があります。
ミルクと併用していた場合
母乳は本来、赤ちゃんが乳首を刺激することで湧いてくるものです。「おっぱいが張っていること」=「母乳がたくさん出ること」ではないのです。
でも、おっぱいが張っていないと「自分は母乳の量が少ない」と思ってしまうママが多いのです。
これは全くの間違い!
飲む前から溜まっている母乳は冷えてしまっていて、赤ちゃんは嫌がります。
逆に、湧いてくる母乳はほんのり暖かく、赤ちゃんは喜んで飲むのです。
母乳のメカニズムを知らないママは「母乳不足感」に悩まされ、不安を感じてミルクを足すことが少なくありません。
ミルクは母乳よりもカロリーが高く腹持ちが良いため授乳の間隔が空きがちになります。
赤ちゃんが乳首を刺激する間隔が空いてしまった結果、母乳がだんだん出なくなってしまうのです。
おっぱいが詰まってしまいやすい食事とは?
昭和初期の日本食は、私たちが現代食べている食事と比較して、
乳製品や肉などの動物性たんぱく質、白米や小麦粉などの糖質の多いものが少ない、カロリーの低い食事でした。
ですから、産後で母乳を飲ませているお母さんには「鯉こく」や「赤飯」「もち米」などの高カロリーの食品を勧めて、体力の維持をはかったのです。
一方、現代の私たちの普段の食事はどうでしょう?
一般的には、肉や乳製品など動物性のものを口にしない日はほとんどないでしょうし、
多くの人が精製された白米や小麦など高カロリーのものを日常的に食べています。
母乳は白い血液と呼ばれ、まさに私たちの血液から母乳が作られます。
血液の元は?
そう、
食事です。
私たちの食べたものは消化吸収され、分解されて血液に、そして母乳となります。
食べたものの質が母乳の質になるわけです。
甘いものを食べた後は、ねっとりと濃い甘さの母乳に、
脂肪分の多いものを食べた後は、油分の多い母乳になるのです。
高カロリー、高脂質の食事が心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害を起こすのと同じように、
母乳に脂肪分や糖が多ければ乳腺が詰まります。
それが「乳腺炎」。
乳腺炎が起きると、熱が出たり、おっぱいが腫れてしまうことで授乳が困難になることも多く、
処方された鎮静剤が赤ちゃんに害のある薬剤の場合、数日間は授乳を止められることもあります。
また、食事が原因だと気づけなければ、何度も乳腺炎を繰り返すことになります。
ミルクと併用した場合と同じく、
授乳の間隔が空いてしまうことは、母乳の出を悪くすることにつながるのです。
赤ちゃんが飲むのをやめてしまうのはなぜ?それは母乳の質と温度のせいかもしれない。
これは、おっぱいが美味しくない(冷たい)場合と、
飲むのに疲れてしまった場合の2つの原因があります。
動物性の脂肪やたんぱく質が多い食事、糖の多い食事をとっている場合には
赤ちゃんが口で催乳するまでもなく母乳が湧いている状態になります。
そのため、おっぱいはパンパンに張り、溜まっている間に冷たくなってしまいます。
赤ちゃんは、真夏の暑い時でも、ほんのり温かい母乳を好みますから、冷たい母乳は嫌がって吸い付かないことがあるのです。
また、哺乳瓶と比べて母乳を飲むのには数倍もの力が必要です。
混合乳で哺乳瓶に慣れてしまうと、母乳を飲むのに疲れてしまい嫌がる場合があります。
頻繁に飲みたがるのはなぜ?
ミルクと母乳は、そのカロリーに大きな差があります。
ですから、ミルクの赤ちゃんは授乳の間隔が長く、母乳の赤ちゃんは頻繁に飲むことになります。
例えば、夜中の授乳が頻繁で辛いからとミルクを飲ませた場合、前出の例同様、授乳間隔があくことで
母乳が出にくくなります。
また夜は本来、母乳にとって本来ゴールデンタイムなのです。
夜中の授乳を続けることで、母乳を作る力は増強されます。
ですから日中の授乳を続けていても、夜中の授乳をやめると母乳を作る力はだんだん低下してしまうのです。
自分で対処する方法を持っていると安心!
母乳育児は365日の仕事です。
常に自分の思い通りに進められることばかりでもありません。
例えば帰省して、いつもは避けている動物性のものを食べざるを得ないとか
お祝いの席に出席する機会があるとか
いつもと違う環境でストレスが溜まってしまったとか子供を伴って行かれない場所への外出予定があり、授乳間隔が空いてしまったなど・・・
体調が万全な状態でその日を迎えられれば、多少のことはリカバリーできますが、
慣れない育児の最中は、万全を期せないことも多いものです。
疲れ気味のところに、さらに重い食事やストレスが重なり、おっぱいに非常事態が!
そんなとき、家庭でできる対処法をお伝えしたいと思います。
おっぱいに非常事態が!家庭でできる簡単対処法
ゴボウシ
ゴボウシとはゴボウの種です。私は1人目の出産時に助産院で教えてもらって以来、2人目の母乳育児の際にも飲んでいました。
乳腺炎を予防し、母乳の出や質を良くする効果がある漢方で、私は朝晩10粒ずつ、食後に食べていました。苦くて美味しくないのですが、おっぱいの調子が悪くなる辛さを考えれば我慢できる程度です。笑
里芋パスタ
サトイモ粉を水で溶いて耳たぶくらいの硬さに練ります。ガーゼを半分に折って間にサトイモ粉を塗る。
シコってしまったおっぱいに貼って上からタオルか下着で抑えて15分〜30分おく。
茶色の水気が滲み出ることがあります。
シミになりやすいので、汚れても良いタオルや色の濃い下着を。
サトイモ粉を切らしている時には無農薬ジャガイモのすりおろしに片栗粉を混ぜてもOKです。
圧抜き
パンパンに張ってしまったおっぱいの圧を抜きます。おっぱいを片手で脇から胸の中心に向かって寄せる。
反対の手の指(親指、人差し指、中指)で乳輪から空気を抜くようなイメージでそーっとつまむ。
強くやりすぎるとかえって催乳されてしまうので気をつけて。
できればあらかじめ、助産師さんに教えてもらっておくとベスト。
卒乳の際にも役立ちます。
何よりも食事!
おっぱいをいい状態に保つために、食事以上の対処法はありません。
まごわやさしいに無農薬玄米やお味噌汁。
INYOUでご紹介しているレシピは、母乳育児の際にもぴったり。ぜひ活用してみてくださいね!
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楽しい母乳育児に役立つ食材をIN YOUマーケットで買ってみよう
熊本県産、無農薬有機栽培「菊池ごぼう」を使った食物繊維が豊富に詰まった世界初のごぼうペースト(2個セット)
ゴボウ自体も、母乳の質を良くする食材です。
ゴボウをはじめとした根菜類は食物繊維が豊富ですから腸内環境を整えてくれます。
腸内環境が整うと血液をサラサラに保つことができるので、血液から作られる母乳も質の良いものになるのですね。
でも、ゴボウは調理するのはちょっと面倒!
そんな方にはIN YOU Marketで扱っているこちらがおすすめ。
実はゴボウの皮にはポリフェノールや食物繊維などの栄養素がいっぱいなんです!
こちらの姿煮ごぼうペーストは皮付きのまま無水で炊かれているので、皮に含まれる栄養も丸ごといただけます。
ペースト状なので子供も食べやすいですよ。しかも、糖度がメロン(14度)の倍近い25度!これはもうスイーツといってもいい甘さです!
授乳中は甘いものも控えたい時期。
こんな自然な甘さなら体も心もリラックスできること請け合いです。
ママであることの前に、女性であることも、楽しんで!
日本の社会は、まだまだ女性にとっては生きやすいと言えないこともたくさんありますよね。
本当は、結婚も、子育ても、ゆったり楽しんで、かつキャリアもキープして、ライフワークの習熟度を上げていきたい。
あれもこれもと、欲張りと言われるかもしれませんが、
どれも人生にとって大切なことだからこそ諦めたくないと、私は思うのです。
読者の方々は、様々なことに興味を持ち、より良い人生を生きたいと願う方が多いことでしょう。
ヘルスコンシャスなライフスタイルは、そんな女性の欲張りを応援するものだと感じています。「ヘルスコンシャス」が次の世代のスタンダードになるように、
あなたのお気に入りの記事や商品を、お友達にもシェアしてみてくださいね!
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