海外旅行中もビーガンで！大手航空会社8社のビーガン対応機内食を調査・比較してみました！

メキシコ留学生の池田あゆみです。
僕は毎年年末年始になると、大学の冬季休業を利用して実家のある日本、横浜に帰ってきます。
今回も例のごとく、12月上旬に帰国しています。

毎年、一年間日本から離れ、そして帰ってくることで日本の変化に特に敏感に気がつきます。
前々回であれば、外国人観光客向けの英語表示が増えたように感じ、前回であれば街中で見る外国人の数が増えたように感じました。

今年特に感じたのは、菜食主義の浸透です。

成田空港に到着し、まず早速食事に行った日本食レストランではビーガン、ベジタリアン向けの食事であることを示す“V”マークを見かけることが出来ました。
その後も、他のレストランでも“V”マークを見かけることが出来、コンビニなどでは野菜カップラーメン(ビーガンではない)なども見つけることができました。

少しずつではありますが、菜食主義思想が拡大しているように感じます。

さて、このような菜食主義の浸透ですが、僕は特に外国人観光客が多い地域に深く浸透している用に感じています。
特に、異国の人々が混同して利用する飛行機では、実に豊富な種類の機内食が用意されているのを知っていますか？

今回は、それぞれの航空会社にて、ビーガン（もしくはベジタリアン）機内食の有無や注文の仕方をまとめましたので、紹介します。

ビーガン機内食の準備

今回調査した航空会社は以下の8社です。

1. 全日本空輸(ANA)
2. 日本航空(JAL)
3. デルタ航空
4. ユナイテッド航空
5. 大韓航空
6. シンガポール航空
7. エールフランス航空
8. エミレーツ航空

僕はメキシコから日本に帰国する際にアエロメヒコを利用しました。
アエロメヒコは公式サイトにて、ビーガンのような特別な機内食の用意の有無は記載されていませんが、実際には準備があるそうです。

基本的に、このような特別食は出発の24-48時間前までに申請しないと利用できません。

僕はアエロメヒコで帰国する際に当日に注文したのですが、時既に遅く準備してもらえませんでした。
皆さんはご注意ください。

最後にもまとめますが、基本的に機内食はどの航空会社も十二分な種類を準備していますので基本的には航空券予約の際に特別な食習慣があることを伝え、ビーガン機内食に変更してもらうことが可能です。

それでは早速、どの航空会社にどんな機内食の準備があるのか、見ていきましょう。
アレルギー対応もバツグンです。

全日本空輸(ANA)

ANA公式サイト

健康のための心配り、宗教的な約束事に留意した特別機内食を各種取り揃えております。
赤ちゃんや小さいお子様のための機内食やサービスなども遠慮なくお申し込みください。

準備されている特別機内食は以下の5つのカテゴリーに分類できます。

• アレルゲン対応食
• お子様向けのお食事
• ベジタリアンのお食事
• 宗教対応のお食事
• 健康に配慮したお食事

この中からアレルゲン対応食をご希望の方で、日本着の便をご利用の方は48時間前まで、それ以外の方は24時間前までの申請でこれらの特別機内食を利用することが可能です。(ANA電話窓口)

お子様向けのお食事は0-1才までの離乳食、そして2-5才までの噛みやすい食事の2種類の準備。

ベジタリアンのお食事はなんとなんと、計5種類のいう準備の良さ。

内訳は、

• ベジタリアンミール(卵、乳製品使用)
• ベジタリアンビーガンミール(ビーガン)
• ベジタリアンヒンズー教徒用ミール(乳製品使用)
• 生ベジタリアンミール(ロービーガン)
• ベジタリアンオリエンタルミール(ビーガン)

ビーガンの人でも、通常のビーガン食と東洋風に調理されたビーガン食の2種類から食事を選ぶことができます。

嬉しい！！

今回は割愛しますが、宗教対応のお食事が4種、健康に配慮したお食事が9種(減塩、低脂肪、低糖質など)と本当に多くの種類の特別機内食が用意されています。
上記に記載したリンクからは、写真付きでこれらを見ることが出来ますので、ANAを使われる方は一度見てみてください。

日本航空(JAL)

JAL公式ページ

JALもANA同様、

• アレルゲン対応食
• お子様向けのお食事
• ベジタリアンのお食事
• 宗教対応のお食事
• 健康に配慮したお食事

の準備があります。

アレルゲン対応食、ユダヤ教ミールについては、出発の72時間前までに電話やメールにて申請する必要があり、その他の特別機内食は出発24時間前(電話かメール)までに申請する必要があります。

JALのベジタリアンミールは、

• 卵、乳製品を使用しないベジタリアンミール(ビーガン)
• 卵、乳製品を使用するベジタリアンミール
• 生野菜のベジタリアンミール(ロービーガン)
• オリエンタルベジタリアンミール

の4種類です。

特別機内食の写真、申請の方法なども詳しくJALのサイトにまとめてありますので、上記のリンクからご確認ください。

デルタ航空

デルタ航空公式ページ

デルタ航空ではベジタリアン食、宗教食、規定食(健康食)の3つのカテゴリーがあります。

さて、ベジタリアン食の種類ですが、

• アジアンベジタリアン食(ビーガンではない)
• ベジタリアン食(ビーガン)
• ベジタリアン食(卵、乳製品を含む)

の3種類の用意があります。

ビーガン食、ラクトオボベジタリアン食は洋風、アジアンベジタリアン食は太平洋横断便ではアジア風料理、大西洋横断便ではインド風料理となっているようで、デルタ航空のサイトには写真の掲載こそありませんがどれも美味しそうですよね。

アレルゲン対応食については、準備がないようです。

特別機内食の申請方法ですが、24時間前までにデルタ航空公式サイトの特別サービスのお申込みでの注文、もしくはデルタ航空予約センター、旅行会社を通じての申込みが必要です。
その後、出発ゲートに到着時の係員、もしくは機内でCAさんに特別機内食を注文していることを伝えましょう。

ユナイテッド航空

ユナイテッド航空公式ページ

ユナイテッド航空では、チャイルド食、ベジタリアン食、宗教食、健康食の準備があります。

アレルゲン対応食の種類は少なく、グルテンフリーの食事のみ準備があります。(乳製品をや卵についてはベジタリアン食)

ベジタリアン食の種類ですが、

• アジアンベジタリアン(乳製品を含む可能性あり)
• ヒンズー教徒ベジタリアン(牛肉、魚介類を含まない)
• 完全菜食主義者用のベジタリアンミール(はちみつを含む、動物性食品を含まない)
• ラクトオボベジタリアン(卵、乳製品を含む)

の4種類になります。

申請方法ですが、予約時もしくは予約後、出発の24時間前までにマイレージプラスアカウント、またはユナイテッドお客様相談センターにてリクエストしてください。

大韓航空

大韓航空公式ページ

大韓航空の特別機内食も非常に豊富です。
上記のリンクはベジタリアン食のみの紹介となっていますが、それら以外にもお子様向けのお食事、健康に配慮したお食事、宗教上の制限がある方へのお食事、その他の特別機内食などがあります。

大韓航空といえば、“ナッツリターン事件”が記憶に新しいことかと思います。

ファーストクラスご利用のお客さんに対して、ピーナッツをマニュアルと違う形で提供してしまった客室乗務員に対して激怒した副社長が、その客室乗務員を飛行機から下ろすために一時搭乗口まで飛行機をリターンさせた事件です。

ピーナッツを提供することに誇りを持っている大韓航空ですので、機内からピーナッツの成分を完全に除外することが不可能です。
その為、ピーナッツアレルギーをお持ちの方は大韓航空ご利用の際に十分に注意してください。

さて、大韓航空のベジタリアン食ですが、

• ラクトオボベジタリアンミール(卵、乳製品を含む)
• ビーガンミール(完全菜食)
• ヒンズーミール(乳製品を含む)
• ジャイナミール(動物性食品、根菜類を含まない)
• ベジタリアンオリエンタルミール(東洋風ビーガン)
• ローベジタリアンミール(ロービーガン)

の6種類があり、そしてその他の特別機内食の欄にフルータリアン向けのフルーツのみの食事の準備があります。

注文は出発24時間前までに大韓航空サービスセンターまで電話で連絡してください。

シンガポール航空

シンガポール航空公式ページ

続いて、シンガポール航空です。

シンガポール航空も非常に豊富な種類の特別機内食の準備がありますが、日本の航空会社ほどアレルゲン対応食の種類はありません。

基本的には、子供向けの食事、宗教食、ベジタリアン、各種制限食の4つのカテゴリーから選択できます。
アレルゲン対応食としては、各種制限食にて、低乳糖食、ナッツフリー、グルテンフリーなどの食事が選択可能です。

ベジタリアン食は、

• ベジタリアン・インディアンミール(乳製品を含む)
• ベジタリアン・ジャインミール(動物性食品、根菜類を含まない)
• ベジタリアン・オリエンタルミール(東洋風ビーガン)
• ベジタリアン・ビーガンミール(ビーガン)
• ベジタリアン・ラクト・オボミール(卵、乳製品を含む)

の5種類の用意と、各種制限食のカテゴリーにてフルーツプラッター(フルータリアン向けの食事)を選択することが可能です。

特別機内食の申請はシンガポール航空公式サイトの予約の管理から注文することが可能です。(タイミングの指示は見つけられませんでしたが24時間前と想定できます。)

エールフランス航空

エールフランス航空公式ページ

他の航空会社に比べて、特別機内食の種類は豊富ではありませんが、ビーガンでも食べることができる機内食の準備があります。

ベジタリアン向けの食事としては、

• インディアン・ベジタリアン(乳製品を含む)
• オボラクト・ベジタリアン(卵、乳製品を含む)
• 菜食主義(ビーガン)

の3種類から選択することが可能です。

申請は他の航空会社と異なり、48時間前までに予約する必要があるので注意してください。
また、目的地によっては利用できない場合もあるそうですので、事前に確認しておくといいでしょう。

エミレーツ航空

エミレーツ航空公式ページ

エミレーツ航空もベジタリアン向けの機内食は他の航空会社と比べ少ないようです。

• アジア風ベジタリアンミール(乳製品を含む)
• ジャイナ教ベジタリアンミール(動物性食品、根菜類を含まない)
• ベジタリアンミール(ビーガン)
• フルーツミール(果物のみ)
• 生野菜のベジタリアンミール(ロービーガン)

の5種類がベジタリアンの方に推奨できる食事となっています。

申請はフライト出発の24時間前までですので注意してください。

終わりに

今回は主要航空会社8社のみの調査となりましたが、
基本的に機内食の種類は豊富で、様々な食習慣、ライフスタイル、宗教、アレルギーに対応できるようになっていますよね。
恐らく、今回調査できなかった航空会社でもフライト出発の24-48時間前に連絡しておくことで、自分の食習慣に適した機内食に変更することが可能なはずですので、航空券予約時に係員に確認してみるといいでしょう。

異文化が共存する飛行機内だからこその配慮ですが、今後より生活がインターナショナルになるにつれて、
多くの飲食店で機内食のような豊富な種類の食事が提供される日が来ることを祈るばかりです。

オススメ記事

機内食の原価は一食５００円前後？！賞味期限が一年近くあるものも。一般的な機内食の質と添加物に関する問題。

えっ！？これって体に良くないの？「一見、体に害がなさそう・・・」、でも絶対に口に入れてはいけない食品添加物リスト。

不測の事態にも命を守る優れた日本の伝統保存食「漬け物」。砂糖も添加物も不要の、昔ながらの漬物の作り方と 漬物活用アレンジレシピ。