「袋いりません」で変な顔をされる異常な日本|レジ袋が未だ無料な環境護後進国日本が前に進むにはどうすればいいのか。
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生まれ育った東京を離れ、ここ数年間は、地方での暮らしを楽しんでいる私ですが、
行く先々で、リサイクルや環境問題に対する人々の意識の低さに愕然とする現実に困惑しています。
中には、「リサイクル」という概念そのものについてを理解できていない同年代の方もいたりと、
私が考えてきた先進国としての義務や担うべき役割以前の事実に驚くこともあります。
今気になっているのは、反プラスチックへの意識の問題。
ゴミや環境への配慮、反プラスチックを心がけている人が非常に少ないことを実感しています。
個人のお店などで何かを買う際にも、
「袋はいりません」と伝えると変な顔をされたりすることも多くありますし、
レジ袋の代わりにシールで印をつけたりと、結果的に意味のない行動となってしまうこともあり、
時には自分の信念に戸惑いを覚えることもあります。
地方暮らしを始めてからますます、私が感じていた「普通」の取り組みは、
日本全国での「普通」と大きく異なることを思い知らされていますし、
世界的に見れば豊かな国であるはずの日本では、
まだまだ環境への意識が低いということを実感させられています。
欧米では何年も前からレジ袋が廃止されていたり、
プラスチックストローなどの使い捨てプラスチック製品が使用禁止になって来ている事をご存知ですか?
オーガニック後進国と呼ばれることの多い日本は、実は、反プラスチック後進国でもあります。
飛躍的に経済発展を遂げた先進国でありながらも、
まだまだ欧米の先進国にいろいろなシーンで遅れを取ることの多い私たちの国。
近年では、プラスチックに代わる素材も多く誕生し、商品化も進んできていますし、
ゴミの焼却技術や処理技術も飛躍的に変化してきています。
自然環境にも大きなインパクトを与えてしまうプラスチックのあり方について、
今こそ考えてみる時ではないでしょうか?
世界で広がるアンチプラスチックの運動
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1950年代に比べると、約5倍から6倍にもなると言われるプラスチックの生産量。
軽量・耐久力・流通性・デザイン性などのさまざまなメリットを持つプラスチックは、
その誕生から瞬く間に私たちの生活になくてはならないものとして普及しました。
しかし、プラスチックの存在は、私たちを取り巻く自然環境だけではなく、
人間の健康にも被害を及ぼすほどの深刻な問題を呼ぶこととなってきており、
世界全体のプラスチックの3分の1が正しく廃棄されていないことや、
5分の1が海洋に廃棄されていることなどが明るみに出てきています。
海洋中で小さな分子となったマイクロプラスチックの問題、深海生物への懸念される影響など、
さまざまな事実が引き金になり、世界中でアンチプラスチック運動が広がってきています。
国や政府だけではなく、
2025年までに100%リサイクル可能なプラスチックフリーのボトルを使用するようにすると約束した世界的メーカー、
プラスチック製ストローや使い捨てプラカップの廃止を目指すファストフードやコーヒーチェーンなど、
企業やブランドを掲げてのアンチプラスチックへの取り組みも行われています。
エコバッグ持参していますか?
レジ袋がが未だに無料な環境後進国、日本
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日本でもやっと、レジ袋の有料化が義務付けが議論されるようになりましたが、
まだまだ人々の意識は変わっていないなと感じます。
私の生まれ育った街のスーパーマーケットでは、ずいぶん前からレジ袋は有料でしたし、
母もエコバッグなるものを準備して買い物に行っていました。
また、私が長年住んでいたドイツでは、何年も前からレジ袋の無料配布が廃止され、
80%もの消費者がいわゆるエコバッグを持参していると言われています。
もちろん、裕福層や貧困層であったり、経済的に豊かな街とそうでない街とで多少の違いはあるものの、
これは驚異的な数字と言えるのではないでしょうか。
環境後進国とされる国が多い東南アジアでもレジ袋廃止の動きが高まっており、
地球温暖化防止の観点からも、使用済ダンボールやエコバッグの利用がすすめられています。
日本では、まだ無料で配布されていることの多いレジ袋。
便利さや快適さの追求以上に、
ひとりひとりの意識改革が求められている時代が来ているのではないでしょうか。
他国の政策に学ぶレジ袋の削減と
本当の意味でのアンチプラスチック
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日本では、美しい国という印象の強いイタリアですが、EUの先進国の中でも、
決してゴミ問題や環境問題に真摯に取り組んでいるとは言えない現状を抱えています。
イタリア南部などでは、深刻なゴミ放置やゴミ処理問題などもありますが、
2011年からレジ袋の配布を禁止するなど、日本よりもずっと厳しい目で環境に取り組んでいるという一面もあります。
年間換算で、1人あたり300枚を消費していたというイタリア。
欧州でもトップレベルとなるレジ袋個人消費大国でしたが、
日本でも同じく、年間1人あたり300枚のレジ袋を使っていると言われています。
イタリアやスイスなどの国では、ビニールでもなく紙でもなく、
自然に還ることのできる天然由来素材からできた袋を、
スーパーマーケットで果物や野菜用として採用しているところも多く、
中には生ごみ用として、無料で配布している自治体も存在します。
レジ袋の削減や代用品への移行だけでは、石油依存の現代や自然環境改善への解決策になるとは言えませんが、
すでに積極的に取り組んでいる国があることも事実。
日本社会が、他国の取り組みからも前向きに学んでいける社会となっていけるよう、
まずはお友達やご家族とアンチプラスチックについて話してみてはいかがでしょうか。
日本の個包装や過剰包装は世界の笑いもの!?
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スーパーマーケットなどでも、野菜ひとつひとつ、
果物ひとつひとつがプラスチックの袋に包装され並んでいる日本とは異なり、
欧米では、野菜と果物はそのまま売り場に置かれていることがほとんど。
また、チョコレート製品ひとつを取ってみても、日本では、しっかりした厚紙の箱に入って、
一枚一枚の小さなチョコレートが銀紙に包まれていることもありますし、
プラスチックの大袋の中に、
プラスチックの小袋で個包装をされたチョコレートが入っていることもあります。
欧米では、有名ブランドの高級感のあるチョコレートでさえも、
通常の紙箱と銀紙に包まれていることも珍しくなく、
日本のような過剰とも言える包装を目にすることはありません。
日本には贈り物をするという文化が根強くありますし、
便利さを重視して個包装にこだわりを持つ製品も少なくありません。
しかし、この日本の美徳とも言える文化は、
サステナブルな社会を目指していくという観点では、とても大きな障害ともなり得ます。
欧米でも、無駄な包装や過剰包装を避けることはプラスチック依存社会からの脱却のスローガンでも常に掲げられていますし、
日本でも、包装の仕方を一度見直すべき時が来たのかもしれません。
プラスチックストローは使わない、不要なものは使わないという選択
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ついこの間ドイツとスイスに行ってきましたが、一番驚いたのは、
でプラスチックストローを使うお店が減っていること。
もともと、日本に比べてストローを使う印象が薄いこともありますが、
訪れた場所はペーパーストローを使っていることが多く、
可愛いデザインのものもたくさん目にしました。
日本では、オーガニックフードに力を入れているカフェやレストラン、
環境問題を提示しているお店などでも、
まだまだプラスチックや使い捨てアイテムを使っているお店を多く見かけます。
この前訪れたカフェでは、
大々的にオーガニック食品や環境に気を使っていることは伺えませんでしたが、
さりげなくペーパーストローを使っていたり、ウォッシャブルのお箸を使っていたり、
店内やサービスにプラスチック製品を見ることが少なく、とても好感度な印象を受けました。
ちょっとしたことですが、こだわりを持って、サステナブルなアイテムを使っているお店に遭遇すると、
素直に「いいね!」と思えますし、そういったお店ならたとえ遠方でも、
「紹介したいな、また来たいな」と思えます。
また、本来は、「ストローなし」を選択することが一番環境には良いと思いますので、
とくに必要ない場合は、消費者として意思表示をすることも大切なのではないでしょうか。
ステンレスストローなどを存在しますので、
お家でストローを頻繁に使う方などは、購入を検討してみてもよいかもしれません。
環境にやさしいバンブーファイバー・もみ殻・MDFなどの素材
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プラスチックの代用品として、いろいろな素材が注目されてきています。
少し前までは子供用の食器やカトラリーと言えばアクリル製などが一択でしたが、
日本でもお馴染みの竹由来の素材を使ったバンブーファイバー、
お米のもみ殻由来素材のものも増えてきています。
軽さ・耐久性・安全性の面でも不安のない製品が多く出ていますので、
お気に入りのアイテムを探してみていただければと思います。
また、家具やインテリア用品には、
バンブーファイバーよりも耐久力に優れた、木材の切れ端などを利用し、
中密度繊維板とも言われるMDFを使った製品もおすすめです。
プラスチック製品のように変色などの劣化もありませんし、
重量感のあるアイテムも多く存在しますので、
どんなインテリアにもマッチする優秀な素材です。
お家だけではなく、キャンプなどのアウトドアアクティビティを楽しむ際にも、
使い捨てアイテムやプラスチックアイテムから卒業して、
何度も使えるウォッシャブルアイテムや、
地球にやさしいエコ素材でできたアイテムを使ってみてはいかがでしょうか?
オルタナティブが生まれてきた今だからこそ
真剣に考えるべきアンチプラスチック
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残念ながら、プラスチックに囲まれていると言っても過言ではないのが、現代の私たちの生活。
昔から、個人的にプラスチックが嫌いな私は、海洋でのマイクロプラスチックの問題などもありますし、
毎日の生活にも、できるだけプラスチック製品を取り入れないように気を配っています。
何気ない私たちの暮らしの中には、日用品・調理器具・文房具・インテリア用品と、
さまざまなところでプラスチックにお世話になる機会も多く、
ガラス・紙・新素材などの代用では難しいものも、もちろん存在します。
必要性のないプラスチック製品を排除することに加え、
私たちが自ら作り出してしまった廃棄社会からの脱却、
環境にやさしい自然由来の素材を積極的に使うようにするなど、
世界規模でのさまざまなアプローチが求められてきています。
地球環境にこれ以上のストレスを与えないようにするため、
プラスチックを廃棄する際にも、有機廃棄物にプラスチックが混入してしまわないようにすることなど、
気をつけるべきことがたくさんあります。
また、多少コストがかかっても、
地球にやさしい素材を積極的に商業利用するなどの生産者側の努力はもちろん、
私たち消費者の根本的な意識改革も必要です。
プラスチック消費社会を変えていく一歩が求められている今だからこそ、
まずは家庭でできること、ひとりひとりができることから、反プラスチック運動に取り組んでみませんか?
厳しい審査を通り抜けた商品だけが残る
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