掻いたらダメ!は間違いだった?アトピーっ子ママへ。掻いてもいいよ!ストレスケアの方がずっと大事。 〜現役看護師ママのアトピーっ子ママの、脱ステロイド奮闘記 Vo.4〜
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こんにちは。看護師のほんのりです。
2児のママであり、こどものアトピーをきっかけに、自然に沿った暮らしを実践中です。
わたしがアトピーの娘に対して、実際にやってきた自然のお手当ての方法を、体験に基づいてお伝えします。
これは、あくまでわがやの場合のハナシ。
アレルギーはあらゆる要素が複雑に混ざり合っているため、一辺倒には行きません。
わが家の体験を基に、共通する要素をお伝えしています。
これまで、脱ステロイド、スキンケアの話、食事編と綴ってきました。
今日は最後に、こどものストレスケア・ママのストレスケアについてお伝えしたいと思います。
脱ステロイドで治療していたアトピー。辛かったのは、可哀想な子としてみられる親心
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アトピー性皮膚炎で、一番つらい症状といったら、”かゆみ”です。
脱ステロイドをして、スキンケアはしているものの、
ステロイドのリバウンドで皮膚状態はすごいことになっていました。
ジュクジュク浸出液、掻きむしって血まみれ、肌のバリア機能も失っているので、
プールやお風呂に入るものしみて痛い。
落屑もひどく、気が付けば四六時中掻いてしまう状態だったため、
人と一緒にいる時や公共機関でも随分と気を使いました。
下の子はまだ半年足らずの乳児だったし、
娘のアトピーのケアとかゆみとの戦い、夜も眠れず、わたしの心身も疲れ果てていました。
そして、親として一番つらかったことが、ひどい皮膚状態を見て、
親をはじめ友人や見ず知らずの人たちも”かわいそうに・・・”と言葉をかけてくること。
健診を受けても医師や保健師にしっかりとした病院に行くように言われましたし、
この経緯をよく知らない人たちは、あらゆるアドバイスをしてきました。
看護師なのに、”標準治療(ステロイド軟こう塗布)をしない”という自分の選択にも不安はあったし、
現状が親子共々とてもつらい思いをしていたので、先が見えない不安や焦りと相まって、
周囲の目・人からかけられる言葉などに過敏の反応もしていたと思います。
アトピーの脱ステロイド治療に限らず、子育てにはお母さんの心の状態が大切
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アトピーや病気だから、にかぎらず、母親の心の状態は、育児にとても影響します。
もちろん、お母さんが全てではありませんが、
現代の問題として少子化・核家族・近隣の人付き合いの変化・社会の変化など、
一昔前とはがらりと風潮は変わり、こどもを育てて行くにあたって母親が背負う部分はかなり重くなりました。
現代のお母さんの抱える不安やストレスも、膨らむ一方です。
また、母になったら、こどものことの何かしらで罪悪感を抱いてしまうのは、
時代が変わっても普遍的に生じてしまう感情です。
母乳が足りない、寝ない、離乳食を食べない、しつけのこと、
言うことを聞かない、小さいうちから保育園へ預ける・・・あげたらきりがないくらいです。
加えて、アレルギーをはじめ、
病気をもつこどもの母親が持つ罪悪感はより一層大きくなってしまうのも、当然ともいえるでしょう。
お母さんとこどもの結びつきは本当に強いので、親のストレスはこどもにすぐに伝わってしまいます。
もちろん、楽しい気持ち・嬉しい気持ちもすぐに伝わりますが、
ストレスや不安の解消方法が上手くいかないと、親子共に苦しくなってしまいます。
ステロイドをやめたアトピーはとにかく痒い!でも痒ければ、掻いてもいい
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毎日がストレスフルで、夜を迎えるのが本当に嫌だったこのころ。
正に、負のループの中にいたのでした。
そんな時、脱ステロイドを支援してくれる皮膚科の先生が、こんなことを言ってくれました。
痒かったら、掻いてもいいよ。死ぬわけじゃない。
この言葉に、どれほど救われたことでしょう。
ずっと抱えてた重荷が、すっと軽くなったのを感じました。
アトピー患児にも、掻いちゃダメと、鬼のような形相で言ったり、しかりつけたり、手を抑えたりしてはいけません。
掻きたい欲望を抑えられるとストレスになるだけでなく、返って親に隠れて掻いたりと逆効果になるのです。
中略
掻くのは悪いことではない、
こどもが書きたがるのは当たり前
と、開き直って放っておけばよいのです。
お母さんも達成困難な掻かせないというストレスから解放されて笑顔が戻るので、
お子さんにも良い影響を与えられます。
引用:9割の医者が知らない正しいアトピーの治し方 藤澤皮膚科院長 藤澤重樹 著
先生の著書にも、上記のことは記載されています。
この医師は、脱ステロイド・脱保湿をアトピー治療のメインにしており、
究極のアトピー治療は”何もしないこと”
と言い切っています。
こころの重荷を捨てることで、ストレスから解放されて、
あっという間に快方へ向かうといった症例を数えきれないほど目にしてきた、とも言っています。
ストレスが、万病の元であることはみなさんよく御存じだと思いますし、
反対に笑うことが免疫力をあげることも、よく知られていることだと思います。
笑いが生むリラックス効果も、みなさん実感しているでしょう。
親のストレスはすぐにこどもにも伝わるとお伝えしましたが、
お母さんの心理状態が安定していると、こどもの病状にも良い影響を与えます。
もちろん、すぐの結果とはいきませんが、少なくとも心の持ちようがかなり変わってきます。
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脱ステロイド治療を行った私がオススメする、アトピーっ子を持つ親のストレスマネンジメント
痒いなら、掻いていい
上述しましたが、かゆみを抑えることはとてもストレスになります。かゆみを緩和させるために、
叩いたりすることも代替法として取りがちですがダメージを与えるだけ。
特に、顔や目などをたたくことで、白内障に繋がるケースも報告されています。
掻いてもいいという解放感は、親子共に重荷を取り除いてくれるでしょう。
いずれ、掻いても大丈夫なほど丈夫な肌になります。
それまでの、ひと時の辛抱。爪を短く整えておくなど、最低限の配慮はしておきましょう。
現に6歳を迎えた娘の皮膚は、バリア機能が備わった通常の肌へと、ほぼ戻っています。
(一部湿疹が残っていますが)
これも、今までの行ってきたこと全てこのまま継続していれば、
あと数年で通常の皮膚へと戻っていける、確信があります。
何よりも、”ダメ”という禁止は、心を縛り付けてしまうもの。
少し緩ませて、自分もこどもも縛らないようにしましょう。
周囲の目を、気にしない
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似たような内容になりますが、とても大事なことです。
わたしはこの間、ステロイド軟こうを塗布する標準治療を経て、疑問が湧き、
アトピーやアレルギーに対してかなりの勉強と実践を行ってきた結果の、
脱ステロイド・脱保湿・日常生活の見直しを行いました。
目の前の娘の状況を目の当たりにして、悩みに悩んで模索した結果の、選択です。
表面的な、たった今、現状の肌状況だけをみていろいろ言う人たちとは、わけが違うのです。
医師の言葉にも助けられながら、
根本的な見直しをして、土台を立て直している最中だから、必ず、良くなる。
大丈夫-――そう思えるようになりました。
吹っ切れてから、必要以上に気にすることはやめました。
かわいそう、という言葉も、さほど気にならなくなりました。
夫婦で、方針を一致させる
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これもとても重要なことです。
よく、行き過ぎた自然派な行動は夫や家族に理解されない、というケースを耳にしますが、
わが家の場合は娘のアトピーに関しては夫婦でよく話し合い、考えをすり合わせてきました。
幸い、夫も治療方針に理解を示し協力的だったため、夫婦で支え合う事が出来ました。
母親にとって、夫が理解し支えてくれる、というのはかなり強い心の支えでありよりどころになると思います。
治療方針が一致しないと、現状に耐え切れないことも往々にしてあります。
大変だけれども、お父さんも同じように調べたり勉強したり、
こどものことについて情報を知ることをおススメします。
こどもの病気をきっかけに、夫婦のきずなが深まった、という話も多く聞く内容です。
こどもがくれたギフトとも取れますね。
からだの力を信じること
掻いてもいいと開き直っても、周囲の目を気にするのをやめても、やはり未来に不安を抱いてしまうのは仕方のないことだと思います。
これはアトピーに関していえることですが、アトピーと言う出来事を通して、
人生にとって基盤となる食のこと、生活のこと、環境や医療のことなど、深く考え直させられるきっかけとなりました。
それは、ただ単に“アトピーを治す”ということではなくて、健全なからだを育くんでいくことに他なりません。
からだは、ちゃんと自分で治す力があります。
その力を発揮できるように、土台を整えてやれることはやってきました。
あとは、娘のからだの力を信じること。
時間はかかっても、すぐに変化が分からなくても、こどもの生命力は強いです。
やれることを地道にやり続け、信じて待ちましょう。
アトピーを含めて病気はギフトとして受け取ること
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”病気はギフトだよ。アトピーなかったら気が付けないこと、いっぱいあったでしょう?”
ある人に言われた言葉です。
本当にそのとおり。
辛い思いもたくさんしたけれど、本当に大切なものを気づかせてくれたし、学ぶことができました。
親としても看護師としても成長したし、なんといっても人間的に少し大きくなれた気がします。
(図太くなった、とも言いますが笑)
娘は現在6歳。
アトピーはまだ少し残っていますが、だいぶ丈夫な肌も増えて、湿疹の面積はかなり小さくなりました。
これから回復していくのも、楽しみです!
全4回にわたって記載してきた、アトピーっ子ママの脱ステロイド奮闘記。如何でしたでしょうか?
全国のアレルギーっ子のママさんたちの、少しでもお役に立てれば幸いです。
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