肩コリや頭痛、胃腸障害は「肝」のお疲れのサイン！？｜東洋医学陰陽五行から紐解く「木」の人の体質的特徴

IN YOU読者のみなさま、こんにちは！
氣功セラピストの根元 りなです。


みなさん、中学生から高校生、長いと大学生ぐらいまでのこの頃のことを
『青春時代』って言いませんか…？

いったいなぜ『青春』なんでしょうか…？？？


実はこれ、意外なことに『陰陽五行(いんようごぎょう)』からきています。


「陰陽」については過去にお伝えしましたので、
今回から「五行」についてお伝えします！

▷ 陰陽についてはこちらをご参照ください
自分の陰陽をセルフチェックしてみよう！２０項目のチェックポイント｜体質別の陰陽バランスの取り方と対策法

五行とは？

紀元前2000年頃に作られた古代中国の思想で「五行説」ともいいます。

色や方角、植物などの宇宙にある、森羅万象すべてのものは
「木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)」の5つ要素に分けられ
それが互いに助け合ったり抑制しあったりして移り変わり、成り立っています。

東洋医学にも取り入れられ、診断や治療の判断基準の一つになっています。

五行と五臓五腑

五臓と三焦以外の五腑を五行に当てはめることができます。


前回の記事に五臓のどのタイプなのかチェックテストがあります。

まずは「肝・心・脾・肺・腎」のどれに当てはまるかチェックし、
上記の「木・火・土・金・水」のどれか確認しましょう。

▷ 前回の記事「五行のチェックテスト」はこちら

あなたは、どのタイプか確認できましたか？

さて、今回は「木」についてご説明いたします。

「木(肝タイプ)」だった方はもちろんですが、
他の方も、いつ「木」の体質に変わったり、肝の病気にかかるかわかりません。

また、ご家族やお友達、職場の同僚に「木」の方がいらしたら、その方の性格をもっと理解することができ、
助けてあげることもできればコミュニケーションを円滑にする助けになるかもしれませんので、
しっかりとチェックしてみましょう！

木(もく)：はじまりの時

五行の中で唯一成長できる行で、
成長、昇発、条達する特性を「木」としました。

昇発(しょうはつ)は、上に昇るはたらきのこと。
根から吸い上げられた水を上まで昇らせていきます。

条達(じょうたつ)は、上に伸びていくはたらき。
木の枝や葉が、四方に広がりながら天高くグングン伸びていき、
勢力を広げていく力を持っています。


人間の人生だと15～29歳にあたり。

そう、木の人や物事は、
エネルギーが、伸びやかに上へ上へと向かっていくのが特徴です。

木が表す季節と色

季節

木の季節はなんと言っても「春」。

草花が芽生え、虫や冬眠していた動物たちが目を覚ます季節ですね。

自然界ではたくさんの生命たちが活動を始めるのと同じく、
日本においては入学など新生活がスタートする時期でもありますね。

色

色は緑をイメージしますが「青」です。

冒頭に「青春」の話をしましたが、、、気が付かれましたか？

15歳ぐらいは木のように未来に向かって伸びやかに成長していきます。
このことから、若い時代を「青春」と言われるようになりました。

ちなみにこの言葉自体は、なんと奈良時代からあったそうです！

木は「仁」の人

「仁・義・礼・智・信」って聞いたことありませんか？
これは南総里見八犬伝に出てきますね！

儒教の教えに「五常(仁・義・礼・智・信)」というものがあります。


木々が動物や虫などの生命を育むように、「木」の人は慈しみの心や情けの心を持つ「仁」。

仁とは、人が守るべき理想の姿。
自分が生きている役割を理解し、自分を愛すること、
そして、身近な人はもちろん、広く人を愛する博愛の心を持つ人が多いです。

単純に情け深く周囲に寛容だけでなく自分に厳しい面もあり、
正義に基づいた慈愛を持って接することを重んじます。

「武士の情け」という言葉は、この仁から生じているものなのです。

木の性格

植物のように曲がりくねったりしながらも、
「前向きで、真っ直ぐ伸びる・成長する」生き方をする人が多くいます。

その反面、未熟さを伴ったり、三日坊主なところもあります。
手帳が最後まで使い切らない人も多いようです…


情緒が豊かで、感情的で直感・感覚が冴えています。
理屈や理論などに強い割には気持ちを最優先することが多く、
風に当たって痛い思いをします。


笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜んだり、
自分の感情に素直で、人の気持ちにも敏感に反応します。

このため、怒りそ丸呑みして抑えがちになり、
ときどき爆発して涙を流しながら大激怒し、周りを驚かせることもしばしば。


私は「木」なのですが、つい溜め込んで爆発することがありました…

なんて感情のコントロールが悪いのだろうと思っていたのですが、五行を知って妙に納得しました(笑)

この性質を知ってからは言えるときは言うようにしていますが、
言えないときは、家で感情を整理・浄化するように心がけるようにしたら爆発することがなくなりました！

五臓との関係は「肝」

木の五臓は「肝」。

「肝」だけが、一部が悪くなっても回復することができるのは、この木の成長作用によるものです。

そして肝は、全身の機能を伸びやかにする働きもあります。


また、木は炎上しやすい性質を持つことから、
過去の記事でお伝えした「七情(しちじょう)」のうち「怒」が炎上してしまい、「肝」にダメージを与えます。
▷七情についてはこちら


乾燥した山で火災が発生したら大炎上するのと同じように、
肝の血が不足すると、ちょっとしたことでも怒りっぽくなってしまいます。

日頃から血を十分に満たしておくことがポイントになります！

こんな不調に要注意！

目が充血していて「疲れ目かな〜？」と思って目薬をさしても、

肌ツヤが良くないからといって高い美容クリームを塗ってみても、

肩こりが酷いから湿布を貼ってみても、

肝からくるものだったら改善は難しくなります。

これらの症状が出たときは、肝の養生をしてみましょう。


ちなみに木の私は、不調になるとこれらの症状のほとんどが出ます(笑)
まだ胃潰瘍になったことがないぐらいかな・・・

イライラしてワーッと食べて胃がやられて食欲不振になっていたり、
目が充血し、ひどいと結膜下出血になって白目が真っ赤になりがちです。

ですがこんな性質も、きちんと理解して事前対応しておけば、
あまりストレスを感じない快適な時間を過ごすことができるのです。

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肝のケア方法

自分の感情を押し殺しっぱなしにしないこと！

臭いものに蓋をして放置すると腐敗し、
全身に良からぬエネルギーが巡って後々大変なことになります。


肝は血が不足することでイライラしたり、他の臓器に影響をきたします。

ほうれん草や黒ごま、にんじん、イカ、クコの実などの「血を養う」食材や、
大根や玉ねぎ、にんにく、柑橘類、そばなどの「気の巡りを良くする」食材で
肝を養ってあげましょう。

オーガニックジャスミン茶でリラックスしても良いでしょう。


また、血を巡らす「氣」が滞ることも肝が弱る原因につながります。

激しい運動ではなく、ストレスを発散する程度の軽い運動をしましょう。

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まとめ

今回は「木」だけでしたが、
五行を通して私たち人間の身体は、自然界の一部であることがご理解いただけたかと思います。

人間は自然界から逸脱して独自の社会を作っているように見えますが、
この地球、もっと言うと宇宙の中で暮らしている以上は、
環境も身体も自然界のルールや特性から逃れることはできないのです。

ですが、知っておくことで予防することも生活が楽になることもあります！

次回以降も、残りの五行についてお伝えしていきますので、
あなたの生活にお役に立つことができましたら嬉しいです！！


最後まで読んでくださってありがとうございました！！

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