スーパーの卵コーナーはほとんどが放し飼い卵!オーガニック先進国、オーストラリア・メルボルンの最新食事情。日本や隣国との違いとは?
さて、今回は世界の中でもオーガニックが発展しているオーストラリアからお届けします。
自然がたくさんあり、オーガニックも豊富なオーストラリア。
私は現在ニュージーランドに住んでいるのですが、年末年始の休暇中は隣国オーストラリア・メルボルンで過ごしています。
せっかくなので現地の食の現状についてリサーチしてきました!
大きな国なので他都市とは異なる点もあるかもしれませんが、
今回はメルボルンで気付いたことをお伝えしようと思います。
日本では考えられないこともたくさん!
オーストラリアで出会った素敵な食べ物・食文化の数々をご紹介。
カンガルーの肉がスーパーで売られている。
オーストラリアではカンガルーの肉を食べると聞いていましたが、レストランで食べるものだと思っていたらなんと・・・
普通にスーパーで売られていた!!
しかも、ステーキ用・ひき肉・ソーセージなどバリエーションも豊富。
値段も100g 84〜250円とかなり安い。
ジビエ(野生の肉)であり、脂肪分が2%以下というのもヘルシー志向の人には嬉しいですね。
ちなみに、カンガルー・エミュー・クロコダイル(ワニ)のジャーキーもスーパーで取り扱っていました。
カンガルーが一番安く、エミュー・クロコダイルはカンガルーの倍の値段。
私はカンガルーのジャーキーを購入しましたが、怖くてまだ食べてません・・・(笑)。
フリーレンジ卵が普通に売られている。
スーパーで売っている卵はほとんどが放し飼い卵!
スーパーの卵コーナーに並んでいる卵がほとんど放し飼い卵でした。
あれ、ケージ飼い卵置いていないのかな?と思ったくらい。
しかも高級スーパーではなく、繁華街にある大手のチェーン店です。
ニュージーランドでも放し飼い卵は一般的ですが、
さすがにケージ飼い卵よりもたくさん置いているスーパーはないので驚きでした。
とある店舗では、なんとケージ飼い卵は12個入のパック1種類のみ!
一方放し飼い卵は色々なブランドのものが置いてあり、6個入も12個入も取り扱っていました。
さらに驚いたのはただの放し飼い卵ではなくオーガニックのものまである!
(ニュージーランドのスーパーでは大半がケージ飼い卵で、
放し飼い卵はありますがオーガニック卵の取り扱いは基本的にありません。)
あれだけ品揃えが良ければ特にヘルスコンシャスな人でなくても自然と放し飼い卵を手に取るでしょう・・・。
特別ヘルシー志向の飲食店でなくてもオーガニックやグルテンフリーの選択肢がある。
ショッピングモールの中にあるパンケーキ屋さんに行った時、メニューを見て感激。
なんと、パンケーキはそば粉(グルテンフリー)が選択可能で、
通常はメープル風味のシロップのところ追加料金を払えば、
オーガニックメープルシロップに変更できるのです!
ちなみに私はパンケーキはそのまま小麦粉のものを注文しましたが、
シロップはオーガニックメープルシロップに変更しました。
紅茶やハーブティーもオーガニックのものを使用していたので、アールグレイも一緒に注文。
メルボルンでは、基本的にどの飲食店でも、
ベジタリアンやグルテンフリーを始めとした「◯◯抜き」といった注文は可能ですが、
小麦粉がメインのパンケーキ屋さんでグルテンフリー、
さらにはシロップの変更ができるというのは珍しいのでご紹介しました。
いちごが路地栽培。
現地ツアーでいちご狩りに行ったのですが、オーストラリアではいちごは路地栽培。
土が付いたりホコリが飛んでくるからか、
「いちごを食べる前には必ずよく洗ってください」という注意書きがありました。
日本ではどうでしょう。
いちご狩りでは摘んだいちごをそのまま洗わずに食べることが一般的なのではないでしょうか。
日本のいちごはビニールハウスの中の高い棚で栽培されているため、
土やホコリなど目に見える汚れは少ないかもしれません。
ただ、ハウス栽培では農薬を多く使用することがあるのでそのまま口に入れるのは得策ではありません。
オーストラリアのいちごは路地栽培であり、
実際虫もたくさん見かけたので農薬使用量は少なそうな印象でした。
虫食いのないいちごを探したり収穫後に洗う手間はありましたが、
農薬に関しては日本よりも心配が少ないかなと思います。
隣国・ニュージーランドとの違い
世間一般的に、オーストラリアとニュージーランドは同じような国だと思われているようです。実際どちらも元々イギリス領の国であり、地理的にも近い。
(とは言っても2000km以上も離れており飛行機で片道3〜4時間かかるのですが)
同じ系列のスーパーや同じブランドの製品(食品・衣類など)もたくさん見かけます。
オーストラリアの人口はニュージーランドの5倍以上。
しかし国の規模は比べ物になりません。ニュージーランドは人口約474万人、オーストラリアは約2431万人。
移民の人数も、移民の出身国の数もオーストラリアの方が遥かに多いのです。
移民が多い分、海外の食材も豊富に売られている。
移民のニーズに応えるべく、アジア系を中心とした海外食材を販売する店がたくさんあります。特に中国人はとても多いので、
中華系の食料品店は中国人客のみで商売が成り立つのではないかというほどです。
アジアから輸入されるものはもちろん、現地企業でもアジア食材の製造・販売が活発です。
豆腐の品揃えは特に充実。
アジア食材の中でも特に品揃えが良いと感じたのが豆腐。
スーパーには豆腐コーナーがあり、木綿・絹ごし・木綿よりさらに硬い豆腐が売られています。木綿よりも硬いタイプの豆腐は需要があるのか2丁分くらいの大きいサイズもありました。
他にも豆腐をアジア各国の調味料で味付けした揚げ出し豆腐のような加工食品も取り扱っています。
ニュージーランドではスーパーで売っている豆腐は日本企業の常温保存可能なパック入り豆腐が1種類と、
現地のヨーロピアン系オーガニック企業が作っている冷蔵の豆腐が2種類ほどあるだけで、
あまりメジャーな食材ではありません。
値段も高く、日本の豆腐半丁分ぐらいの大きさで300〜400円ほどします。
そのため、アジア人はスーパーで豆腐は買わず、
値段も安く種類も豊富な日本・韓国・中華系の食料品店で、
ニュージーランド国内のアジア系企業が生産しているものを買う人が多いです。
家の近くにアジア系食料品店がないと買いに行くのが少し面倒なのがネック。
オーストラリアはどこのスーパーでも豆腐の種類が豊富で値段も安いのでアジア人にとってはかなり便利です。
鶏以外の卵も手に入りやすい。
マーケットの卵屋さんや中華系食料品店では鶏の卵と一緒にあひるの卵とうずらの卵も並んでいました。ニュージーランドではあひるやうずらの卵はないことはないですが、なかなかお目にかかりません。
特にうずらの卵は日本人にもおなじみなので手軽に買えるのはうれしいですね。
旬のものの安さが飛び抜けている。
以前執筆した、日本を離れて初めて知った、海外の食事情。日本では当たり前のことが海外では当たり前でないことも!?
という記事の中で、ニュージーランドでは旬の農作物はとても安くなるので、
値段を見ただけで旬かどうかがわかるということをご紹介しました。
が、オーストラリアはその比ではありませんでした。
特にいちごの安さにはびっくり!
マーケットでいちごの価格を市場調査してきたのですが、
1パック約100円、3パック買うと1パック(250g)あたり約84円、15パック入の箱で買うと1パックあたりなんと約56円!
(ニュージーランドでは、豊作の年の一番安い時期でも1パック150円前後はします。)さらに、オーガニックのいちごですら1パック約300円、2パック買うと1パックあたり約250円。
日本ではいちごと言えばちょっとした贅沢、
オーガニックいちごなんてめったに売っていない上、
あったとしても1パック1500円が普通と、健康志向な方ですら、
高価でなかなか手が出ないのでうらやましい限りですね!
おまけ・ゴミ箱に書いてあるエコなメッセージ。
食に関することではないのですが、街中に設置してあるゴミ箱に書いてあるメッセージが印象的だったのでご紹介します。「そのゴミ、捨てる前にもう一度考えて」
大掃除の時など、ついついまだ使えるものも捨ててしまいがちな方もいるのでは?たしかに断捨離は必要なこと。
でも、捨てる以外の方法も色々あるのです。
捨てる方が手間がかからず楽ですが、直して使ったり、
他の用途で再利用したり、オークションで売ったり誰かにあげたりすることもできます。
ゴミも減って、必要としている人がそれを安価もしくは無料で手に入れられるなら結果的にみんながハッピーに。
ゴミをまったく出さない生活は不可能ですが、少しでも減らす心がけは大切ですね。
今、日本の食を見直す時が来ている。
私は日本国内・海外問わず、旅行に行った時は、
オーガニック食品(ヴィーガンやグルテンフリーも含め)を扱うお店を巡るのが楽しみのひとつになっています。
というのも、地域や国によってとれる作物も違えば、食文化も違うから。
普段なかなかお目にかかれないオーガニック食品に出会えるのも旅の醍醐味です。
海外はもちろんですが、
日本国内だけを見ても地域によって手に入るオーガニック食品はまったく異なります。
たとえばオーガニックのゆず製品が欲しければ、
ゆずの生産量の多い地域の方がバリエーション豊富で値段の安いものも見つけやすいでしょう。
世界中で大人気の日本食。
海外の人たちが日本に来た時に誇れる安全でヘルシーな日本食材を生み出すために。
一般的に、海外では「日本食=ヘルシー」というイメージが強く、オーガニックカフェなど健康に重点を置いた店では豆腐やしょうゆ、
味噌、ゆずなど日本でおなじみの食材が使われていることがとても多いです。
海外のヘルスコンシャスな人の中には、ヘルシーな食を味わいに日本を訪れる人もいるでしょうし、
日本に旅行に来たついでに、
日本のオーガニック食品を食べてみたり、
お土産に買って帰りたいという人も少なくないでしょう。
(海外でもオーガニック味噌や梅干しはありますが、ものすごく高いので)
2020年の東京オリンピックに向けて、日本の食はどう変われるか。
東京オリンピックまであと3年あまりとなりました。オリンピック観戦のために世界中からたくさんの人たちが訪れるであろうことを考えると、
観光客のニーズに合わせて食の多様化を図る必要が出てきます。
ここでいう食の多様化とは、各国の料理を出すということではありません。
日本には既に様々な国の料理を出す店があり、それはもう充分すぎるぐらいですから(笑)。
宗教的な制限のためのハラール対応などはもちろん、
アレルギー、ヴィーガン、ベジタリアン、グルテンフリー、デイリー(乳製品)フリー、
ナッツフリー、シュガーフリーといった食の制限を持つ人に合わせて食事を出すことが求められるのです。
英語メニューの用意も必要になってくるでしょう。
日本国内でもオーガニックカフェやマクロビ、
ベジタリアン対応をしている飲食店はありますが、それだけでは到底足りません。
大勢の観光客に対応するためには、
そういった一部のヘルシー志向の飲食店だけでなく、
基本的にどこの飲食店でも食のニーズへの対応が求められます。
上記のような特別な食の制限を持った人たちが安心して滞在できるよう、
今後ますます食の知識を増やし対応方法を考えていくことが大切です。
飲食店や食料品を扱うお店で働くみなさんには、
是非今後の課題としてご検討いただければ嬉しいです!
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